査定イメージ
「一戸建ての査定では、何に注意すれば良いの?」

一戸建ての査定について、お悩みでしょうか?

一戸建ての査定では、どこの不動産会社に査定を依頼すれば良いのだろう…。
本当にきちんと査定してくれるのか?
査定前に注意点が分かれば良いのに。

そんなあなたのために、一戸建ての査定前に知っておきたい注意点と対策をまとめました。

一戸建ての査定では、4つの注意点を知ることで、失敗を防げます。

さらにこの記事では、査定の成功につながる対策も解説。

今の売却価格を知るだけでなく、売却の判断に大切なポイントも分かるので、売却の成功にも役立ちます。

あなたが一戸建ての査定を安心して利用でき、売却成功までスムーズに進めるために、この記事がお役に立てば幸いです。

一戸建て査定の4つの注意点

一戸建ての査定では、次の4つの注意点があります。

それぞれ解説します。

注意点1. 査定前に費用をかけない

一戸建ての査定前に、査定価格を上げる目的で、費用をかけてはいけません。

なぜなら多くの場合、かけた費用を売却価格に上乗せできず、トータルで損するため。

査定価格を上げる目的で費用をかける場合は、不動産会社に意見を聞く方が確実。

エリアで売却実績が豊富な不動産会社なら、効果的な費用のかけ方を知っています。

ハウスくんハウスくん

素人の判断で、余計なことはしない方が良いってことね


家博士家博士

場合によっては、1千万円以上の損になる恐れもあるからね。


準備に費用をかける例として、例えば次のようなものがあります。

国交省の調査でもリフォームは損

国土交通省の調査でも、個人が売り主の中古住宅では、リフォームをするとトータルで損をすることが分かっています。

高額なリフォーム費用は、売却価格に上乗せすることが難しいため、基本的にしない方が良いでしょう。

リフォームといっても、部分的な補修や、壁紙の張替えなど、目安として30万円以内の規模は問題ありません。

しかし水回りの交換など、数百万円の費用をかける場合は、慎重にしましょう。


ハウスくんハウスくん

でも最近はリノベーションが流行っているから、リフォームしたら良さそうだけど


家博士家博士

リノベーション物件は、買取再販業者が相場より安く買い取って、安いリフォーム単価で工事しているから利益が出せるんだ。

外壁塗装・屋根防水も同じ

外壁塗装・屋根防水も同じです。

外壁塗装・屋根防水は、リフォームに比べると価格が安いため、売却価格に上乗せできる可能性は少し高くなります。

ただし築年数が古いと、買主が建物を建て替える前提で購入する可能性もあります。
やはり不動産会社の意見を聞いた方がよいでしょう。


解体は特に要注意

建物を解体すると、様々なリスクがあるので、要注意。

解体するリスクには次のようなものがあります。

  • 再建築不可で、解体すると土地が売れなくなる。
  • 既存不適格やセットバックで、解体すると家の広さが狭くなる
  • 擁壁がある土地では、家の建て替えに擁壁の再築費用が1千万円以上かかり、売れなくなる恐れも


ハウスくんハウスくん

建物を解体すると、売れなくなる場合があるんだ!


家博士家博士

土地の接道が2m未満など、再建築不可の土地だと売れなくなるよ


掃除は査定に影響しない

掃除は査定に影響しいので、ホームクリーニングなども不要です。

不動産会社が査定で評価するのは、掃除では改善できないような、建物の劣化や損傷。

査定前の掃除は、来客前に家を掃除する程度の常識的な掃除でかまいません。

掃除が大切なのは、売り出した後の内覧です。


ハウスくんハウスくん

査定前は特に掃除もしなくて良いんだ。


家博士家博士

最低限の書類だけは用意しておこう。

書類があれば査定に役立つかも

一戸建ての査定前に、用意は必要ありません。

ただし次の書類を用意すると、査定に役立つ場合もあります。

査定前に用意すると良い書類

  1. 権利証(登記済権利証)又は登記識別情報
  2. 建築確認済証・検査済証
  3. (あれば)住宅性能評価書
  4. (あれば)耐震診断報告書
  5. (あれば)アズベスト使用調査報告書
  6. 過去の修繕履歴
  7. 建築設計図書(図面・仕様書)、地盤調査報告書・工事記録等
  8. 固定資産税と都市計画税の納税通知書
  9. (中古購入の場合)購入時の売買契約書・重要事項説明書
  10. (あれば)登記簿謄本・公図・地積測量図・建物図面
  11. (あれば)販売時のパンフレット

いずれの書類も、無くても査定には問題ありません。

2〜6は、もしあれば査定でプラス評価になる可能性があります。

詳しくはこちらの記事で解説しています。


ハウスくんハウスくん

書類だけ用意すれば、査定の用意は十分ってことだね。

注意点2. 正確に査定するなら訪問査定を選ぶ

一戸建てを正確に査定するためには、訪問査定を選びましょう。

なぜなら一戸建ては、マンションと違って現地を確認しないと分からないことが多いため。

不動産会社の査定方法には、次の2つがあります。

不動産会社の査定方法

1. 簡易査定(机上査定)
住所や築年数、登記簿などのデータだけで、一戸建ての概算価格を査定する方法。
2. 訪問査定(現場査定)←こちらを選ぶ
簡易査定に加えて、現地で建物の状態や立地などを確認して価格を査定する方法

ハウスくんハウスくん

現地でないと分からないことって何?


家博士家博士

色々あるから、簡単に紹介しよう。

現地で確認が必要な査定項目

現地で確認が必要な査定項目

  1. 建物のグレード、状態、リフォームの有無とグレード
  2. 敷地の実際の形状、越境の有無
  3. 前面道路の幅員と接道状況
  4. 崖地、法地、擁壁の有無と高さ
  5. ライフライン(水道管の口径、電力の契約容量、都市ガスの有無、下水の有無)
  6. 採光、通風、臭気、騒音、振動の状況
  7. 嫌悪施設(高圧線など)
  8. 街並み、雰囲気
  9. 門や塀の程度、植栽の手入れ状態

ハウスくんハウスくん

確かに現地を見ないと分からないね。
でもgoogleマップでも分かるかも。


家博士家博士

もし家の前がgoogleマップで見えるなら、一部は机上で分かるかもね。
でも全てを正確に判断するには、やっぱり現地の確認が大切だよ。

他の一戸建ての査定項目

ちなみに現地で確認する以外に、一戸建ての査定項目として次のようなものがあります。
(細かいので、読まなくて問題ありません)

●机上で分かる査定項目

  1. 駅からの距離、近隣の生活施設
  2. 前面道路の種類
  3. 法令上の制限(土地の都市計画区分・用途地域の種類と法規制、防火区分、建ぺい率・容積率、高さ制限、斜線制限)
  4. 都市計画道路、埋設文化財包蔵地、土壌汚染対策法指定区域、土地区画整理事業などの有無
  5. ライフライン(上下水道・電気・ガス)の状況
  6. 登記情報・地図情報・図面情報など法務局で入手出来るもの
  7. 造成宅地防災区域、津波災害警戒区域、土砂災害警戒区域、ハザードマップなどの災害関係

●売主からヒアリングする査定項目

  1. 敷地面積、延床面積、土地面積、築年数などの基本情報
  2. 建物の遵法性、建築確認と検査済証の有無、増改築の有無など
  3. 耐震診断適合証明の有無など
  4. 付加価値設備の有無(太陽光発電や蓄電池、床暖房など)
  5. 売り主の売却動機、残債務などの財務状況、売却後の予定など売却期間の余裕
  6. 建物・設備類の不具合、過去の修繕やリフォーム履歴
  7. 隣地との境界・越境物の有無と、取り決めや覚書があるか
  8. 過去の建物の基礎・浄化槽・古い井戸などの地中埋設物、土壌汚染や軟弱地盤の有無
  9. 火災・浸水・自殺・事故などの有無
  10. 騒音・悪臭・振動・電波障害・近隣トラブル・町内会の有無
  11. 嫌悪施設などの有無(下水処理場・廃棄物処理場・墓地・火葬場・暴力団事務所など)

ハウスくんハウスくん

多すぎて読む気しないよ。


家博士家博士

まぁ、色々あることだけ知っておけば良いよ。

注意点3. 査定価格はあくまで予想価格にすぎない

不動産会社の査定価格は、あくまで売れるであろう予想価格にすぎません。

その査定価格で売れると、不動産会社が保証してくれるわけでもありません。

不動産会社は、基本的に3ヶ月程度で売れると予想される価格を査定します。

ハウスくんハウスくん

でもプロなんだから、査定価格は正確だよね?


家博士家博士

マンションならともかく、一戸建てはプロでも正確な査定が難しいんだ


一戸建ての査定価格は、不動産会社によって差が出やすく、時には数百万円の差になるケースもあります。

正確な査定価格を知るためには、複数(3〜6社)程度の不動産会社へ査定を依頼しましょう。

相場の判断では、各社の査定価格の平均か、信頼できそうな不動産会社の査定価格を使うと良いでしょう。

ハウスくんハウスくん

一番高い査定価格じゃダメなの?


家博士家博士

高すぎる査定価格は、怪しい場合があるんだ。


高額な査定価格だけの理由で不動産会社を選ぶと、なかなか家が売れずに値下げして売る残念な結果になりかねません。

わざと高い査定価格を出す不動産会社に注意

不動産会社の中には、一部ですが媒介契約を目的に、相場より高い査定価格を提示するところがあるので要注意。

ハウスくんハウスくん

相場より高い査定価格で契約しても、売れないんじゃないの?


家博士家博士

数カ月後に売り主へ値下げの提案をして、結局相場以下の価格で売るつもりなんだ。
高い査定価格で喜んで良いのは、買取の場合だけだよ


『買取』の査定では、不動産会社に査定価格で買い取ってもらうことが可能です。

買取では査定価格が買取価格になる

不動産会社が買取る場合は、査定価格がそのまま買取価格になります。

ただし買取の査定価格は、仲介の相場の6〜8割程度に安くなってしまうのが一般的。

なぜなら不動産会社は、買い取った一戸建てを転売して利益を得るためです。

相場より安い価格でないと、不動産会社にとって買取るメリットはありません。

そのため買取を選ぶ場合は、10社、20社となるべく多くの不動産会社へ査定を依頼した方が良いでしょう。

少しでも高く買い取ってくれる不動産会社が見つかる可能性があります。

ちなみに3ヶ月だけ普通に売り出して、売れない場合は買取してもらえる『売却保証』というサービスも、一部の大手不動産会社なら選ぶことが出来ます。

買い替えなどで売却期間が限られる場合は、利用するのも良いでしょう。

買取と仲介の両方で査定を依頼する裏技

不動産会社に買取と仲介(普通の売買)の両方で査定を依頼する裏技があります。

この裏技を使えば、不動産会社の本音が分かり、悪質な不動産会社を見抜くことができます。

なぜなら悪質な不動産会社ほど、買取価格が安く、仲介価格が高くなるため。

買取では、自社(または提携先)で買い取るため、なるべく安く買おうとします。

一方、仲介(普通の売買)では、あくまで予想価格なので不動産会社はライバルより目立つために高く査定しがち。

つまり買取と仲介の査定価格の差が、大きすぎる不動産会社は、怪しいと考えた方が良いのです。

ハウスくんハウスくん

でも不動産会社はプロなんだから、そんなに差があるものなのかな?


家博士家博士

不動産会社はどこでも同じだと思わない方が良いよ。
熱意・誠意・能力に差があるから、話を聴き比べて信頼できそうなところを選ぶ方が良いんだ

注意点4. 不動産会社は熱意・誠意・能力に差がある

不動産会社は、熱意・誠意・能力に差があるため、売却を依頼するときは見極めが大切です。

熱意の無い不動産会社はすぐ分かる

熱意の違いとは、あなたの家をどの程度売りたいと考えているか。

熱意が無い不動産会社は、そもそも査定を依頼しても無視したり、極端に安い価格を提示するので簡単にわかります。

不動産会社にとっては、売りにくい物件や価格の安い物件は、手間の割に利益が少ないので敬遠しがち。

例えば、過疎地、高齢化の進んでいる地域などは、扱ってくれる不動産会社を探す方が大変かもしれません。

熱意のない不動産会社に査定を依頼しても、正確な査定は期待できません。

また売却を依頼しても、ネットに掲載するだけで何もしてくれないでしょう。

熱意の無い不動産会社は諦めて、他の不動産会社をあたりましょう。

誠意と能力の無い不動産会社は話を聴き比べて判断

誠意と能力の無い不動産会社を見極めるためには、複数の不動産会社の話を聴き比べて判断します。

ハウスくんハウスくん

話を聴き比べても分かるかな?


家博士家博士

難しいと思うかもしれないけど、比較すると意外と簡単に違いが分かるよ


誠意の無い不動産会社は、どうしても話が不自然になりがちです。

また能力の無い不動産会社は、査定根拠があいまいなので、査定根拠を聞いてみましょう。

買取と仲介(普通の売買)の両方で査定を依頼する方法も良いでしょう。
価格差が大きいと、怪しいと分かります。


ハウスくんハウスくん

熱意の無い不動産会社はともかく、誠意と能力で問題が無い不動産会社は何社くらい探せば見つかるの?


家博士家博士

熱意・誠意・能力で合格点の不動産会社を選ぶポイントは2つある。

実績豊富な不動産会社3〜6社へ依頼

熱意・誠意・能力で優秀な不動産会社に査定を依頼する際のポイントは次の2点。

  1. エリアで売却実績が豊富な不動産会社を選ぶ
  2. 3社~6社の不動産会社へ査定を依頼する

売却実績が豊富な不動産会社であれば、能力に問題はありません。

また査定をきちんとしてくれるなら、熱意も問題ないでしょう。

最後の誠意は、話を聴き比べて判断するしか方法はありません。

比較するためには最低でも3社、しっかり話を聴き比べるためには多くても6社程度が限界でしょう。

ハウスくんハウスくん

エリアで売却実績が豊富な不動産会社なんて知らないよ。
どうやって探せば良いの?


家博士家博士

不動産会社の心当たりが無ければ、一括査定サイトを利用すると便利だよ。

一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。

一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。

この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue

    すまいValue
    実績5.0
    不動産会社4.5
    運営会社5.0
    査定実績:
    36万件
    不動産会社数:
    大手6社・全国870店舗
    運営会社:
    大手6社共同運営

    大手6社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年に設立した一括査定サイト。
    6社といっても全国870店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
    売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
    首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
    2020年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトです。
    簡易査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。

    管理人のコメント

    地方では大手より地域密着の中小が強い場合もあるので、3位のHOME4Uも確認した方が良いでしょう。
    しかし都市部では「すまいバリュー」が定番です。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。

  2. 【公式サイト】すまいValue

  3. SRE不動産(旧ソニー不動産)

    SRE不動産
    実績4.0
    不動産会社4.0
    運営会社5.0
    査定実績:
    (2014年開始)
    不動産会社数:
    売主側1社(買主側多数)
    運営会社:
    SREホールディングス株式会社

    すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。利用できるエリアは首都圏と関西圏限定です。
    あのソニーが始めた不動産会社で、売主だけを担当するエージェント制が特徴。無数にある他の不動産会社が買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。

    管理人のコメント

    大手不動産会社でエージェント制はSRE不動産だけ。話を聞くと売却活動に役立つでしょう。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで査定を依頼することがポイント。まずメールで概算価格を査定してくれます。

  4. 【公式サイト】SRE不動産

  5. HOME4U

    HOME4Uイメージw330
    実績5.0
    不動産会社4.0
    運営会社4.0
    査定実績:
    累計40万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    1,500社
    運営会社:
    株式会社NTTデータ・スマートソーシング

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数40万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
    不動産会社は大小バランスよく登録されているため全国どこでも幅広く依頼ができます。
    机上査定を選ぶと、郵送やメールで査定可能。

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
    ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
    あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】HOME4U

家博士家博士

不動産会社に査定を依頼したら、自分でもザックリ査定してみると、判断しやすくなるよ

一戸建てを自分で査定する簡易的な計算方法

簡易計算
次の方法で、一戸建てを自分で簡易的に査定できます。

土地と建物を分けて、それぞれ計算します。

土地の計算

土地評価額 = 実勢価格(時価)による単価(円/㎡)× 土地面積

実勢価格については「路線価」を利用しますが、路線価は実勢価格の80%。

そのため、路線価が20万円/㎡の土地の実勢価格は、次の通りとなります。

20万円/㎡ ÷ 80% = 25万円

例)面積150㎡、路線価20万円/㎡の土地の評価額

土地評価額 = 20万円/㎡ ÷ 80% × 150㎡ = 3,750万円

路線価の詳しい計算方法はこちらで解説しています。

建物の計算

建物評価額 = 建築単価(円/㎡)× 建物面積 ×(1 - 経過年数 ÷ 耐用年数)

建築単価はその建物が建築された年によって変わります。

国税庁のサイトにある「建物の標準的な建築価額表」でチェックしましょう。

また、耐用年数は建物の構造で変わります。
自己居住用の建物については、事業用×1.5で計算し次の表になります。

建物の耐用年数

構造事業用(賃貸)自己居住用
木造・合成樹脂造22年33年
鉄骨造(鉄骨肉厚3mm超)27年40年
鉄骨造(鉄骨肉厚4mm超)34年51年
れんが造・石造・ブロック造38年57年
鉄筋コンクリート造47年70年
例)自己居住用、建物面積100㎡、築10年(建築年:平成20年)の木造住宅の建物評価額

建築単価:15万6,000円/㎡

耐用年数:33年

建物評価額 = 15万6,000円/㎡ × 100㎡ ×(1 - 10 ÷ 33)=1,087万2,727円

ハウスくんハウスくん

何か計算ソフトを使って、簡単に計算できないの?


家博士家博士

一般の人でも3,000円で利用できる『価格査定マニュアル』もあるけど、あまりオススメしないかな

既存住宅価格査定マニュアルはまだ問題あり

公益財団法人不動産流通センターが、国土交通省の意向で『既存住宅価格査定マニュアル』というソフトを作成しています。

このマニュアルは、リフォームを価格に反映することで、築年数が古くなっても建物価値が落ちにくい計算方法にしたもの。

ただ現状では、まだ不動産会社にはほとんど利用されていません。

この「既存住宅価格査定マニュアル」ですが、利用料を支払えば個人でも利用できます。

利用料は年間3,000円。

項目に沿って必要な情報を入力していけば、評価点と査定額が算出できるようになっています。

【参考】既存住宅価格査定マニュアル

ただし、このマニュアルを個人で使いこなすのは難しいでしょう。

理由は次の2点。

  1. 個人ではレインズが利用できないので、取引事例が分からない
  2. 仕上げのグレード等で専門的な判断が必要

土地の評価に使う「取引事例法」では、比較対象となる類似物件の成約情報が必要です。

成約情報は「レインズ」と呼ばれるシステムに集約されていますが、レインズが利用できるのは不動産会社だけ。

個人ではレインズが利用できないため、比較対象が分かりません。

レインズとは
国土交通省の指定流通機関である、不動産流通機構が運営するデータベース。
過去の取引事例、現在の売り出し物件情報が登録されています。
不動産会社しか利用できません。
(参考)家を売るときに知っておきたい「レインズ」のこと

また、建物の評価に使う「原価法」でも、建物グレードや部位別リフォーム・維持管理状態などの入力が必要。

目視による物件の現況評価なども入力項目に含まれるので、専門外の人が使いこなすのはかなり難しいのです。

価格査定マニュアルを購入しても、それだけでは残念ながら不動産会社と同じように査定できません。

不動産会社が一戸建てを査定する方法

不動産会社イメージ
不動産会社が一戸建てを査定する場合、まず土地と建物を別に査定し、それぞれの価格を合計します。

不動産会社の一戸建て査定方法の基本

土地の査定法…取引事例比較法
査定するエリアの周辺地域における成約事例を選び、環境や方位、形状など個別要素の比較検討と売却理由など個別事情による修正を行う評価法。
建物の査定法…原価法
査定する建物と同様の建物を新築する場合の価格を計算し、年数の経過による建物・設備の劣化分を差し引くことで建物の価格を算出する方法です。

この基本の方法が元になっているのですが、大手と中小の不動産会社で、計算手段は全く違います。

大手不動産会社は自社ソフトで査定

大手不動産会社の多くは、自社開発ソフトで査定しています。

自社開発ソフトといっても、基本的には土地と建物を分けて計算する基本的な方法がベースなのは同じ。

ただ大手では、中小と違って膨大な過去の自社取引データが利用できるため、特に実績が多い都市部では査定精度が高くなる傾向があります。

中小規模の不動産会社の場合

中小規模の不動産会社では、大きく次の2つに分けられます。

  1. 営業マンの勘と経験で査定する場合
  2. 基本の計算をエクセルなどでそのまま使う場合

1の場合は営業マンの実績や経験にかなり左右されます。

もちろん経験も実績も豊富な営業マンなら、それなりに査定も確かです。

担当者の実績を確かめるために、本人の過去の実績を具体的に数字で確認した方が良いでしょう。

2の場合は、最終的な数字を営業マンの感覚で補正することが多いため、補正の根拠についてよく聞く必要があります。

まとめ

大手不動産会社イメージ
ここまで『一戸建ての査定前に必見! 戸建の査定4つの注意点と対策とは』として、解説してきました。

一戸建て査定の4つの注意点はこちら。

一戸建て査定の4つの注意点

  1. 査定前に費用をかけない
  2. 正確に査定するなら訪問査定を選ぶ
  3. 査定価格はあくまで予想価格にすぎない
  4. 不動産会社は熱意・誠意・能力に差がある

先ほど紹介した計算式を使うと、おおよその査定は自分でもできます。

ただし、正確な査定価格を知るためには、熱意・誠意・能力で優秀な不動産会社に査定を依頼した方が良いでしょう。

熱意・誠意・能力で優秀な不動産会社に査定を依頼する際のポイントは次の2点。

  1. エリアで売却実績が豊富な不動産会社を選ぶ
  2. 3社~6社の不動産会社へ査定を依頼する

不動産会社に心当たりが無ければ、一括査定サイトを利用すると便利です。

一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。

一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。

この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue

    すまいValue
    実績5.0
    不動産会社4.5
    運営会社5.0
    査定実績:
    36万件
    不動産会社数:
    大手6社・全国870店舗
    運営会社:
    大手6社共同運営

    大手6社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年に設立した一括査定サイト。
    6社といっても全国870店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
    売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
    首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
    2020年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトです。
    簡易査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。

    管理人のコメント

    地方では大手より地域密着の中小が強い場合もあるので、3位のHOME4Uも確認した方が良いでしょう。
    しかし都市部では「すまいバリュー」が定番です。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。

  2. 【公式サイト】すまいValue

  3. SRE不動産(旧ソニー不動産)

    SRE不動産
    実績4.0
    不動産会社4.0
    運営会社5.0
    査定実績:
    (2014年開始)
    不動産会社数:
    売主側1社(買主側多数)
    運営会社:
    SREホールディングス株式会社

    すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。利用できるエリアは首都圏と関西圏限定です。
    あのソニーが始めた不動産会社で、売主だけを担当するエージェント制が特徴。無数にある他の不動産会社が買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。

    管理人のコメント

    大手不動産会社でエージェント制はSRE不動産だけ。話を聞くと売却活動に役立つでしょう。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで査定を依頼することがポイント。まずメールで概算価格を査定してくれます。

  4. 【公式サイト】SRE不動産

  5. HOME4U

    HOME4Uイメージw330
    実績5.0
    不動産会社4.0
    運営会社4.0
    査定実績:
    累計40万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    1,500社
    運営会社:
    株式会社NTTデータ・スマートソーシング

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数40万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
    不動産会社は大小バランスよく登録されているため全国どこでも幅広く依頼ができます。
    机上査定を選ぶと、郵送やメールで査定可能。

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
    ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
    あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】HOME4U

あなたの一戸建ての査定が成功することを、心よりお祈りしております!