「イエシル査定はどうなの? 評判は?」
マンションの売却でIESHIL(イエシル)を利用するかお悩みですね。
大切なマンションの売却ですから、不安になるのは当然のこと。
でも安心してください。
イエシル査定は、首都圏でマンションを売却するなら便利なサービスです。
ただし利用するなら知っておきたい注意点も。
この記事では、イエシル査定のメリットと注意点、評判について分かりやすくまとめました。
あなたのマンション売却が成功するために、この記事がお役に立てば幸いです。
この記事のもくじ
イエシル査定の3つのメリット
イエシル査定のメリットはこちら。
イエシル売却査定の3つのメリット
それぞれ解説します。
メリット1. 買取と仲介を同時に査定できる
イエシル査定では、買取と仲介を同時に査定できます。
買取と仲介(普通の売買)のイメージはこちら。
買取は、手間なく手放せるが相場の6〜8割に安くなる
買取とは、不動産会社が買い取り、転売して利益を得るもの。
買取のメリットは、手間がかからず、最短1週間程度で売却できること。
一方でデメリットは、価格が相場の6〜8割に安くなってしまうこと。
もし少しでも高く売りたいなら、普通に仲介で売却した方が良いでしょう。
仲介では時間・手間がかかるが相場通りに売れる
仲介(普通の売買)とは、不動産会社と媒介契約を結び、売却活動を依頼するもの。
不動産会社は、買主を見つけて売買を仲介することで、仲介手数料を得ます。
仲介のメリットは、相場±10%程度の価格で売却できること。
一方でデメリットは、買取より手間がかかり、また高値を狙いすぎると時間がかかること。
ただし仲介でも、不動産会社選びと売出し価格さえ間違えなければ、3ヶ月以内に売却できます。
当サイトとしては、特別な事情がない限り、普通に仲介で売却することをオススメします。
メリット2. 専属アドバイザーに相談できる
イエシル査定では、専属アドバイザーに相談できます。
専属アドバイザーは、元不動産営業マンで仲介経験10年以上、有資格者(宅建等)と専門家として申し分ありません。
この専門家が、中立な立場からアドバイスしてくれます。
売却だけでなく、購入なども相談でき、利用者の満足度は93.6%と高い評価。
専門的な知識が欠かせない不動産の売却では、アドバイザーの存在はありがたいものです。

ちなみに他に専門家のアドバイスがもらえる方法ってあるの?

ネットで無料と有料の方法があるね。
無料でアドバイスがもらえる方法
もし無料で専門家のアドバイスが欲しい場合は、お悩み相談サイトを使ってみるのも良いでしょう。
リタイア後の不動産営業マンなどが、意外と質の高い回答をしてくれます。
ただし具体的な会社名など固有名詞は出せません。
代表的なものはこちら。
また不動産購入やリフォームなどのトラブルなら、公的な相談サービスもあります。
⇒住宅リフォーム・紛争処理センター
有料で専門家に相談する方法
完全に中立な専門家へ相談するなら、有料で相談する方法も良いでしょう。
専門家へのスポットコンサルなら、ビザスクが最大手。
具体的な内容を、現役の専門家に相談できます。
【参考】ビザスク
メリット3. 不動産会社と直接話さずに済む
イエシル査定では、専属アドバイザーが不動産会社の査定を取りまとめてくれます。
あなたは不動産会社と直接話す必要はありません。
初回の査定は机上査定(簡易査定)なので、訪問は無し。
訪問査定をするときも、1社に絞れば1回だけで済みます。
対象がマンション限定なので、机上査定でもある程度の精度は期待できるでしょう。

専属アドバイザーの存在は大きいね。
無料で相談できるし、手間もかからないのか。

それがメリットでもあるし、場合によっては注意点でもあるね。
以上、ここまでイエシル査定のメリットを見てきましたが、注意点もあります。
イエシル査定の4つの注意点
イエシル査定の注意点はこちら。
注意点1. エリアと物件が限られている
イエシル査定が利用できるのは、首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)のマンションのみ。
首都圏以外や、首都圏でも一戸建ては対象外です。
対象外の方は、他の一括査定サイトを利用してください。
主要な一括査定サイトはこちらで紹介しています。
注意点3. 他の一括査定サイトでも買取と仲介の査定はできる
イエシル査定だけでなく、他の一括査定サイトでも、買取と仲介の査定はできます。
具体的には、一括査定サイトの申込み時に、備考欄などへ『査定価格は、買取と仲介の両方で査定して下さい』と記入するだけ。
これだけで不動産会社は、買取と仲介の両方を査定してくれます。
注意点2. 仲介では不動産会社選びを間違える恐れも
イエシル査定では、あなたは専属アドバイザーが取りまとめた査定価格を比較するだけで、不動産会社を選べます。
このとき買取なら、査定価格がそのまま買取価格なので、最高値を選べば問題ありません。(それでも10社以上を比較した方が良いですが)
しかし仲介では、査定価格だけで不動産会社を選ぶと、選択を間違える恐れがあります。
なぜなら不動産会社の査定価格は、予想価格に過ぎないため。
仲介の査定価格は予想価格に過ぎない
不動産会社の査定価格は、売れるであろう予想価格に過ぎず、売れることを保証するものではありません。
仲介では、どこの不動産会社も他社より目立つためにやや高めの査定価格を出しがち。
中には売れないほど高値を出す会社もあります。
仲介では、高値の査定価格でなく、信頼できる査定価格を出す不動産会社を選ぶことが大切です。

でも信頼できる査定価格なんて分かるかな?

話を聴き比べると、自然と分かるものだよ
3〜6社の話を聴き比べると信頼できそうか分かる
信頼できそうな不動産会社は、複数の不動産会社の話を聴き比べることで、自然と分かります。
なぜなら誠実な会社は、自社に不利なことも隠さずに教えてくれますが、悪質な会社は、隠したり嘘をつくので話のつじつまが合わないため。
また、複数の不動産会社から話を聞くことは、あなたを売主として一定の知識レベルまで引き上げる効果もあります。
具体的には、
- リフォームはどの程度すべきか
- どの様な売り方で売り出すか
- 想定する客層と広告戦略
- 高く売るための工夫
などなど。
事前に複数の不動産会社の話を聞いておけば、売却の途中で不安にならず、売却後も後悔せずに済みます。
仲介では不動産会社選びで8割が決まる
仲介では不動産会社選びで、成否の8割が決まるといわれます。
なぜなら不動産の売却活動は、ほぼ全て不動産会社にお任せで、売主ができることはほとんど無いため。
例えば、買主を探す広告、内覧の調整、価格交渉、売買契約書類の作成など、全て不動産会社の仕事。
売主は、信頼できる不動産会社を選んだ時点で、売却活動が8割終わっているのです。

仲介では不動産会社選びが大切だから、自分で話を聞き比べた方が良いんだね

もちろん専属アドバイザーは、中立に意見してくれる。
でもイエシルが紹介料を受け取るのは、あなたからでなく、不動産会社から。
サラリーマンなら分かるけど、どうしても言えないことはあるからね。
買取と仲介の価格差は、信頼できる不動産会社選びで参考になる
ちなみに買取と仲介の査定価格を知ることは、信頼できる不動産会社を選ぶために参考になります。

買取と仲介の査定価格の差が、大きすぎると怪しいと考えよう。
なぜなら買取の査定価格は不動産会社の本音で、仲介の査定価格は建前だからね。
買取では、査定価格がそのまま買取価格。
さらに不動産会社は、転売益を得るために、相場より安く買い取らなくてはいけません。
だから買取では、不動産会社の査定価格は相場の8割程度が上限になります。
一方で仲介の査定価格は、売れるであろう予想価格に過ぎず、その価格で売れると不動産会社が保証するものではありません。
だから仲介では、不動産会社は他社より目立つために高めの査定価格を提示する傾向にあります。
一部の悪質な不動産会社は、売れないほどの高値で査定することも。

売れない高値で査定して、その後どうするの?

売れない高値で売り出しても売れず、数カ月後に相場以下に値下げするだけだよ。
結局、時間がムダになるし、そんな不動産会社はもっと悪質な方法を使って、損させられる恐れもある
注意点4. 一部の大手不動産会社が登録されていない
イエシル査定では、登録不動産会社の数や具体名は非公開。
一部の大手不動産会社は登録されていません。
もし候補に上がる不動産会社の数が6社未満だったり、大手が含まれていなければ、他の一括査定サイトを併用した方がよいでしょう。

大手って例えばどこ?

三井、住友、東急の3社だよ
「三井のリハウス(三井不動産)」「住友不動産販売」「東急リバブル」の3社は、仲介件数が2万件を超えており圧倒的。
査定を依頼するなら、これら大手トップ3のいくつかは含めたいところ。
一括査定サイトでは「すまいValue」だけが、この3社に査定を依頼できます。
すまいValueはこの大手3社のほか、三菱地所ハウスネット、小田急不動産、野村の仲介の合計6社で運営している一括査定サイトです。
IESHIL(イエシル)とは
イエシルのサービスがスタートしたのは2015年8月。
サービス開始後から「AIでマンション価格が分かるサービス」として話題に。
現在では利用者数が100万人を突破するサービスとなっています。
ただ、AIで価格が分かるとは言え、レインズのデータが使えないという欠点は残ったまま。
この欠点はイエシルに限らず、他のAIを使ったマンション価格査定に共通した欠点でもあります。
サービスを運営しているのは東証1部に上場している株式会社リブセンス。
もともとリブセンスは「転職会議」や「マッハバイト」、「就活会議」など転職サービスで有名な会社です。
不動産業界へ新たに参入した会社なので、古い業界の慣習に縛られず中立・公平なサービスを提供できるのが強み。
また、転職サービスで培ってきたインターネットの開発ノウハウも十分です。
現在ではイエシルだけでなく、他の不動産テックとして「賃貸情報サイトDOOR chintai」や不動産業者向けサービスの「イエシルコネクト」なども運営しています。
イエシルの主なサービスは以下の通り。
- 首都圏のマンション価格が分かるリアルタイム査定(特許出願)
- イエシル査定(売買仲介サービス)
- 不動産アドバイザーサービス
- 物件に関する利便性・治安・地盤などの住環境レイティング機能(特許出願中)
なお、住環境レイティング機能とは立地による災害データと築年数・構造など建物固有のデータをかけあわせ、その物件に住む際の安全性を中立的に定量化する機能のこと。
この機能によって、地震や水害など災害による暮らしや資産価値への影響を、より多角的に加味した情報提供が可能になります。
イエシルの評判
気になるイエシルの評判ですが、価格診断に関する評判は多く、不動産関連企業に勤めている人や不動産投資家など、プロも利用しています。
出ました。今度はこんな感じです。
HowMa→6,500〜7,900万円
IESHIL→6,821万円/6,768万円
HOME'S PRICE MAP→5,937万円(坪344.3)
不動産価格推定エンジン→7,142万円(6,626-7,658)— どエンド君 (@mikumo_hk) 2015年11月5日
この物件、定借だけど駅徒歩2分で利回りすごそうだし、東向きで前がすっかーんと抜けているから住み心地も良さそうでいいなあと。何せAEONのある駅だし、クリスマスプレゼント的な物件と違うかな。イエシルを見ましたら価格は相場並みでしたが。https://t.co/UM7AH10Ei2 pic.twitter.com/6olhyoZu56
— kei natsui (@kei_natsui) 2016年12月24日
イエシル、相場価格の算出ロジック変えた?? 急に価格が上がったんだけど、どこでもそうということでもないのかな?(以前は他の価格評価サイトと比べて1つだけ段違いに低かったのが、他サイトと同程度になった。)https://t.co/XpnNoSsbgM
— 都心マンションツイート (@Poepoe64938368) October 23, 2020
「現在の販売価格や近隣事例として使うのに最適」といった評判も見られました。
イエシルは現在の販売価格や近隣事例で使う時に便利でした。https://t.co/6X3CtfAh2q
— あくのふどうさん (@yellowsheep) 2015年12月14日
さらに、不動産テックとして業界では期待の声も。
IESHIL(イエシル)のような中古不動産流通市場の可視化・活性化のリアルタイム査定や物件に関する利便性・治安・地盤情報など8項目のレイティングデータ公開、中古不動産物件の売買仲介サービスが定着すると新築する意味も長期的な視点で考えられそうですね。日本版appraiser?
— FMA (@fmaarch) 2016年2月18日
不動産とは無縁だった「異業種からの参入」という点も評価されるポイントのようでした。
リブセンスが不動産売買市場に参入。異業種からの参入大歓迎です。かき回してください。 ⇒中古マンションの購入・売却ならIESHIL(イエシル) https://t.co/jDQMorTvIN @ieshilさんから
— 長嶋 修 不動産コンサルタント さくら事務所会長 (@nagashimaosamu) 2015年8月28日
一方でイエシル査定についての口コミは少なく、この点に関しては今後に期待したいところです。
まとめ
ここまでイエシル査定について解説してきました。
イエシル売却査定の3つのメリット
イエシル査定の4つの注意点
評判にもあったように、異業種からの参入というのはとても評価できるポイント。
イエシル査定は、古い体質の不動産業界に新しい風を吹き込むためにも、ぜひ頑張って欲しいサービスです。
⇒【公式】IESHIL(イエシル)
一括査定サイトの定番3社
一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。
一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。
この3社以外についてはこちらにまとめています。
すまいValue
- 査定実績:
- 40万件
- 不動産会社数:
- 大手6社・全国890店舗
- 運営会社:
- 大手6社共同運営
大手6社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年に設立した一括査定サイト。
6社といっても全国890店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
2021年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトです。
簡易査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。管理人のコメント
地方では大手より地域密着の中小が強い場合もあるので、3位のHOME4Uも確認した方が良いでしょう。
しかし都市部では「すまいバリュー」が定番です。
特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。SRE不動産(旧ソニー不動産)
- 査定実績:
- (2014年開始)
- 不動産会社数:
- 売主側1社(買主側多数)
- 運営会社:
- SREホールディングス株式会社
すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。利用できるエリアは首都圏と関西圏限定です。
あのソニーが始めた不動産会社で、売主だけを担当するエージェント制が特徴。無数にある他の不動産会社が買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。管理人のコメント
大手不動産会社でエージェント制はSRE不動産だけ。話を聞くと売却活動に役立つでしょう。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで査定を依頼することがポイント。まずメールで概算価格を査定してくれます。
HOME4U
- 査定実績:
- 累計40万件(2001年開始)
- 不動産会社数:
- 1,500社
- 運営会社:
- 株式会社NTTデータ・スマートソーシング
日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数40万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
不動産会社は大小バランスよく登録されているため全国どこでも幅広く依頼ができます。
机上査定を選ぶと、郵送やメールで査定可能。管理人のコメント
HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。
【公式サイト】すまいValue
【公式サイト】SRE不動産
【公式サイト】HOME4U
あなたの不動産売却が成功することを、心よりお祈りしております!