「マンション売却では、どこの不動産会社が良いの?」
マンション売却の不動産会社選びでお悩みですね。
マンション売却に強い不動産会社に依頼したいけど、よく分からない。
どこが強いのか、サラッと簡単に知りたい…。
そんなあなたに朗報です。
マンション売却に強い不動産会社は、売却実績ランキングで明らか。
むしろあまりの実力差に驚くかもしれません。
この記事では、売却実績を元にマンション売却に強い不動産会社をまとめ、その理由を解説しました。
マンションを高値で売って資産を増やし、将来の安心や理想の住み替えにつなげましょう。
あなたのマンション売却が成功するために、この記事がお役に立てば幸いです。
この記事のもくじ
マンション売却に強い不動産会社はここ!
マンション売却に強い不動産会社は、売却実績を見れば明らかです。
売買仲介件数ランキングで明らか
売買仲介件数ランキング上位36社
(2024年3月)
大手でもこんなに差があるんだ!
あまり知られていないけど、不動産業界では一部の大手が圧倒的に強いんだ。
しかもシェアが年々大きくなっているよ。
大手3社が圧勝
日本の不動産業界は、大手3社が圧勝!
「三井のリハウス」「住友不動産販売」「東急リバブル」の3社は、仲介件数が2万件を超えており、圧倒的です。
詳しくは次章『大手不動産会社が強い5つの理由』で解説しますが、マンションの売却は大手ほど有利。
特に38年連続で売買仲介件数1位の三井のリハウスには、話を聞くと良いでしょう。
⇒三井のリハウス
大手3社にまとめて査定を依頼できる『すまいValue』
これら大手にまとめて査定を依頼するなら、一括査定サイトの『すまいValue』が便利です。
すまいValueは、大手トップ3社とその他大手3社が共同で運営する一括査定サイト。
すまいValueの6社は、上位36社の売買実績の58%を占める圧倒的なシェアを誇ります。
不動産売買の仲介実績上位36社(2024年3月)
ちなみに大手トップ4社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、まとめて査定を依頼できるのはすまいValueしかありません。
⇒すまいValue
次は大手4社について、簡単に解説しよう。
売買仲介件数ランキング上位の不動産会社
1位 三井のリハウス
- 仲介件数 38,680件(2023年度1位)
- 店舗数 277店舗
(首都圏174、関西圏45、中部圏25、札幌9、東北6、中国9、九州9) - 従業員数 4,516名
三井のリハウスは、38年連続で売買仲介件数1位と圧倒的な実績を誇る業界の盟主。
人気の理由は、やはり圧倒的な知名度の高さにあります。
テレビCMでもおなじみの『みついのリーハーウースー♪』というフレーズは誰もが聞き覚えあるはず。
知名度の高さはメルマガ登録29万人、ホームページ閲覧800万件という数字にも現れています。
結果として、購入希望者の問い合わせが月間11,000件以上もあり、物件が早く売れる好循環が強み。
実際に売主の約65%が2ヶ月以内に成約しています。
独自の査定システムは精度が高く、売主の約76%がほぼ提案価格(提案の95%以上)で成約するほど。
正確な査定をするなら、外せない候補といえるでしょう。
また三井のリハウスは、担当者の平均レベルが高く、外れが少ないことにも定評があります。
やはり業界のトップ企業だけあって、給与・待遇が良く、優秀な人材が集まっているためでしょう。
私の担当だった営業さんも優秀でしたし、やはり忙しいそうで『給与を使う暇が無い』といっていました。
初めての売却ならまず話を聞いてみると良いよ。
業界を代表する会社だから、他と比較する基準にしよう。
⇒三井のリハウス
三井のリハウスは36年連続で不動産売買の仲介件数第1位の大手不動産会社。ただし注意点もあります。あなたが家の売却を任せて大丈夫か、注意点と評判を分かりやすく解説します。
2位 住友不動産販売(すみふの仲介ステップ)
- 仲介件数 31,502件(2023年度2位)
- 店舗数 203店舗(3位)
(首都圏114、関西圏55、中部東海10、北海道8、東北3、中国7、九州6) - 従業員数 3,166名
住友不動産販売は、仲介件数で業界2位。
住友不動産販売の特徴は、やはり住友系だけあって体育会気質で熱心な営業スタイル。
私が査定を依頼したときも、数時間後に物件を下見して、熱心にアドバイスしてくれました。
もちろん担当者のレベルも高いので、あとは話してみた相性で選ぶと良いでしょう。
スマートでクールな営業より人情深く熱心な営業が好みなら、他より出会える可能性が高いかも。
住友不動産販売「すみふの仲介 ステップ」は、売買仲介件数が業界2位の大手。家の売却ならぜひ候補に入れたい1社ですが、注意点もあります。住友不動産販売のメリットと注意点を分かりやすく解説、そして利用者の評判を紹介します。
3位 東急リバブル
- 仲介件数 30,265件(2023年度3位)
- 店舗数 220店舗(2位)
(首都圏141、関西圏45、名古屋11、札幌10、仙台6、福岡7) - 従業員数 3,945名
東急リバブルは東急電鉄系の不動産会社。
東急電鉄沿線や事業用不動産に強く、全国展開も進めています。
東急リバブルは不動産の売買実績でトップ3の1社。しかし注意点もあります。東急リバブルを利用する前に知るべき注意点・メリット、そして実際に利用した人の評判をまとめました。
4位 野村の仲介
- 仲介件数 9,985件(4位)
- 店舗数 94店舗(4位)
(首都圏82、関西圏11、名古屋1) - 従業員数 1,794名
野村の仲介+は店舗数が少なく、そのほとんどが首都圏に集中しているため、首都圏では上位3社と同等と考えてよいでしょう。
自社サイト『ノムコム』は、7年連続で年間サイト訪問者700万人超、年間ページビュー数7,000万超と高い広告力。
分譲マンションのプラウドシリーズを探す買主など、多くの購入希望者を抱えています。
野村の仲介+はどうなの?というあなたにプロ投資家が解説。野村の仲介+は売買仲介件数4位の実績で評判も上々。ただし利用には注意点もあります。
でもなんで大手トップとその他でこんなに差があるの?
大手が売却に強いのには理由があるんだ。
大手不動産会社が売却に強い5つの理由
大手不動産会社がマンション売却に強い5つの理由はこちら。
それぞれ解説します。
理由1. 購入希望者を多く抱えている
大手不動産会社がマンション売却に強い理由として、1つ目はマンション購入希望者を多く抱えているため。
購入希望者への営業は成約しやすく即決も
購入希望者を多く抱えている大手不動産会社は、これらの購入希望者に直接営業できます。
この直接営業は、わずか数人へ営業するだけで、数万人へ広告を出すより成約しやすいもの。
なぜならすでに購入意欲が高い顧客へ、クローズド(限定)の情報で伝わるため。
購入希望者は、迷っていると他の客に先を越されると焦るため、多少割高でも購入を即決します。
実際に大手では、売却を依頼した当日に、希望価格で売れることもよくある話。
大手不動産会社は、条件が合う購入希望者へメールを流すだけで、マンションを売ることができるのです。
条件が違う客にも紹介してもらえる
さらに探している条件が少し違う客にも、優先してあなたのマンションを紹介してもらえます。
マンションを購入する人は、その多くがあらかじめ予算や築年数などの希望条件を決めているもの。
しかし不動産会社の担当者と相談していくうちに、予算や希望条件を見直す人が大半です。
このときに「例えば、こちらの物件などはいかがでしょう」と優先的に紹介してもらえます。
でも本当にそこまで優先して紹介してくれるかな?
不動産会社も両手仲介の方が売上が増えるから、優先して紹介してくれるんだ。
不動産会社は両手仲介で手数料収入が2倍になる
不動産会社が、自社のお客に優先して紹介する理由は、両手仲介で手数料収入を2倍稼ぐ目的もあります。
売主だけでなく、買主を自社で見つけることで、2倍の仲介手数料を稼ぐ方法。
自然に両手仲介になるのは、大手ではよくあり、悪いことではありません。
実際に大手3社では半数以上が両手仲介だといわれます。
両手仲介の問題として、価格交渉で買主と売主の板挟みになるという問題はありますが、売主が両手仲介を理解していれば問題ありません。
両手狙いの囲い込みは要注意
不動産会社が両手仲介を目的に、『囲い込み』(他社の見つけた購入希望者を勝手に拒否)すれば、売主への裏切り行為。
売主からすると、せっかく見つかった購入希望者が知らない間に断られていたことになります。
しかし最近の大手不動産会社は、コンプライアンス(法令遵守)を重視するので、囲い込みされる心配は少ないでしょう。
どちらかというと中小不動産会社の方が、目先の業績を重視しがちで、囲い込みのリスクは高くなります。
悪質な不動産会社の行為は、こちらで解説しています。
不動産会社が売主をだます4つの手口と、だまされずに不動産売却を売る3つの方法を解説します。
なるほど。
不動産会社は早く売れるし、両手仲介になるし、一石二鳥なんだね。
売主にとっても、早く売れるから助かるしね。
この大手有利の状況は、売出し物件が多いことで、さらに大手に有利に。
売出し物件が多い大手が有利
大手不動産会社では、売り出し物件の数が格段に多いため、問い合わせの数も非常に多くなります。
問い合わせを受けた大部分の購入希望者は、大手不動産会社に希望条件を伝えて、購入希望者として登録。
例えば業界1位の三井のリハウスは、月間11,000件以上の購入希望者から相談を受けています。
結果として大手不動産会社には、常に大量の購入希望者が登録されるサイクルになるのです。
大手を指名して物件探しを依頼する人も多い
また大手の信頼感から、会社を指名してマンション探しを依頼する購入希望者も多くいます。
やはり一生で一度の買い物ですから、万が一のトラブルを考えると信頼できる会社に仲介して欲しいもの。
大手では、会社独自の建物保証・設備保証があるため、この保証が付いたマンション限定で探す購入希望者も多いのです。
なんだかズルいくらいに、大手が有利だね。
良いか悪いかはともかく、大手が有利なのは現実だね。
理由2. 査定価格の精度が高い
大手不動産会社がマンション売却に強い理由として、査定価格の精度が高いこともあります。
例えば三井のリハウスでは、成約の75%がほぼ査定価格(査定価格の95%以上)で売却しています。
多くの問い合わせで相場観が磨かれる
大手不動産会社の営業マンは、普段から担当エリアで多くの問い合わせを受けることで、相場観が磨かれています。
例えばマンションを査定するときに、今そのエリア・価格帯のマンションを探している顧客が数人思い浮かび、査定するイメージ。
近隣エリアの類似マンションを多く売っている担当者ほど、査定で有利なのは間違いありません。
仲介の査定価格は予想価格だから精度が命
仲介(普通の売買)の査定価格は精度が命です。
なぜなら仲介の査定価格は売れるであろう予想価格にすぎず、不動産会社がその価格で売れると保証するものではないため。
いくら高値で査定する不動産会社でも、査定の精度が悪ければ、間違って高値で査定しているだけ。
不動産会社を選ぶときは、査定価格が高い不動産会社でなく、査定の精度が高い不動産会社を選ぶことが大切です。
悪質な会社は売れない高値の査定をすることも
一部の悪質な不動産会社は、媒介契約を取るために『売れない高値』の査定をすることも。
こういった悪質な不動産会社に売却を依頼しても、売れずに時間だけが過ぎ、数カ月後に相場以下の価格で売ることになりかねません。
1社だけ高値で査定する不動産会社があっても、即断せずによく話を聴いて選びましょう。
査定価格って高値で選びがちだけれど、精度が大事なんだね
そうだね。
だから複数の不動産会社に査定を依頼して、査定価格の根拠を聴き比べよう。
聴き比べると、どこが信頼できそうか分かるんだ
理由3. “売り方”を知っている
大手不動産会社がマンション売却に強い理由として、中古マンションの“売り方”をよく知っていることも大きいでしょう。
大手不動産会は普段から購入希望者の声を聞く機会が多いため、次のポイントがよく分かっています。
- 売り出し価格をどれくらいに設定すべきか
- どの程度の補修や部分リフォームが必要か
- アピールすべきポイントはどこか
- 内覧時の対応と好印象の与え方
購入希望者の声を直接聞く機会が多いほど、何に力を入れるべきかよく分かるんだ。
売却経験の差が10倍、100倍違うと、販売力も全然違うんだよ。
理由4. 社内の営業ツールが充実している
営業ツールの違いも、大手がマンション売却に有利な理由でしょう。
大手不動産会社は資金力があるため、営業ツールが充実しています。
営業マンは、独自のAI査定ソフトや、社内情報検索システムで、効率よく最新の情報を入手。
残りの時間を、マンション売却に大切な売却戦略や売主のサポートに集中できます。
難しい法律の問題も、社内の専門チームに相談でき組織力で解決が可能。
また売主用のパンフレットや税金の説明資料なども豊富なので、売主のサポートに漏れがありません。
大手不動産会社は、営業ツールや資料が充実していることで、高い品質のサービスを安定して提供できるのです。
理由5. 売却サポートが充実している
大手不動産会社がマンション売却に強い理由として、売却サポートが充実していることも大きいでしょう。
売主も買主も、この売却サポートを目当てに大手不動産会社を選ぶことが増えています。
さらにこの売却サポートは、大手同士の競争で年々さらに手厚くなっており、大手とその他の不動産会社の差は広がるばかり。
売却サポートには資金力が必要なので、大手不動産会社に有利なのです。
例えば、大手不動産会社のサポートとして次があります。
サポート1. 建物保証・設備保証
マンションの給排水管や設備が故障した場合に、大手不動産会社が2年間保証するサービス。
(※不動産会社によって保証期間は多少違います)
買主が安心して購入できるので、マンションが売れやすくなります。
一般的に中古マンションの売買では、引き渡し後に判明した不具合(瑕疵)の責任は、
- 引き渡しから設備7日間、建物3ヶ月間は売主責任
- それ以降は買主責任
とします。
しかし大手不動産会社の建物保証・設備保証では、不動産会社が売主・買主の両方に対して修復費用をサポートします。
家の売却で心配な「瑕疵(かし)」、売却後に修理費などを請求される「契約不適合責任」。その具体例と対策について解説します。
サポート2. つなぎ融資
つなぎ融資は、家の買い替えで売買のタイミングがズレたときに利用できる融資。
買い替えでは、売却代金を新居の購入資金に充てられれば問題ありません。
しかし売却代金を受取る前に、新居を購入したいこともあります。
このときに、新居の購入資金を不動産会社に立て替えてもらうのが「つなぎ融資」です。
家の買い替えの「つなぎ融資」はメリットの多い便利なローン。ただし利用する場合はデメリットにも注意が必要です。
サポート3. ホームステージングや最新3D技術
ホームステージングとは、マンション内を家具や調度品で飾り、内覧のイメージを向上するサービス。
新築マンションでよくあるモデルルームのイメージです。
築浅や高級マンションで特に効果的といわれます。
ホームステージングは家を早く高く売るために有効ですが、注意点もあります。ホームステージングの効果と費用、お得にホームステージングを利用する方法などを徹底解説します。
また大手では、最新3D技術を使い、仮想空間でホームステージングやリフォームができます。
家の魅力をアップして広告することで、ムダな内覧を減らし、家が売れやすくなる効果があります。
360度パノラマや3Dバーチャルステージングなど最新の技術は、家を高く売るために効果的。しかしこれら最新技術を導入している不動産会社はごく一部の大手不動産会社に限られます。まとめて紹介しました。
大手4社のサービス比較
三井のリハウス | 住友不動産販売 | 東急リバブル | 野村の仲介+ | |
---|---|---|---|---|
建物調査・保証 | ○ | ○ | ○ | △OP |
設備調査・保証 | ○ | ○ | ○ | △OP |
つなぎ融資 | ○ | ○ | ○ | ○ |
3D広告 | ○ | ○ | ○ | ○ |
ホームステージング | × | ○ | △OP | △OP |
※各サービスは各社で適用条件あり
※OPはオプションサービスでいずれかを選ぶ
大手不動産会社は、こんなにサービスがあるんだ!
こうしたサポートは、資金力がある大手だからできる。
不動産の売買はみんな不安だから、サポートが充実した大手に人気が集まるんだ。
中古マンションの売却は、年々難しくなってるからね。
売り出しても売れるのは半分以下
実はマンションを売り出しても、全てが売れるわけではありません。
成約する(実際に売れる)マンションは売り出した半分以下。
もし不動産会社選びを間違えると、売れずに数ヶ月経った後、相場の6割〜8割で業者に買取られる恐れもあります。
築年数が古いほど売れにくい
こちらが首都圏のマンションが2023年に売り出して成約した割合を、築年数別にまとめた結果です。
マンション築年数別の成約率
(2023年・首都圏)
国内で唯一の不動産情報データベース。
不動産会社同士が情報を共有する目的で、国土交通省の指定流通機関が運営する。
日本国内の過去の取引事例、現在の売り出し物件情報が登録されている。
(参考)家を売るときに知っておきたい「レインズ」のこと
マンションが成約する割合は、築年数が古いほど低くなり、
- 築20年以内→2〜3戸に1戸(約30〜40%)
- 築26年超→5〜6戸に1戸(20%以下)
ただし実際の数字は、もう少しマシです。
なぜなら売主の中には、試しに高値で売り出してみた『売る気が少ない売主』もいるため。
また不動産会社が登録義務を守らず、成約実績をレインズへ登録していない場合もあります。
それでも半数以下しか売れていないのが現実でしょう。
なんでこんなに売れないの?
他の先進国と違って、日本では新築住宅の規制が無いんだ。
だから新築マンションが増えて、中古マンションが売れ残っているんだよ。
中古マンションが売れない2つの理由
理由1. 次々と建てられる新築分譲マンション
新築分譲マンションはコロナ禍でも続々と売り出されています。
2023年には中古マンション成約戸数の7割以上にあたる約2.7万戸の新築分譲マンションが売り出されました。
中古と新築分譲マンションの売買戸数
(首都圏・2023年)
理由2. 中古マンションを売り出す人が増えている
中古マンションが売りにくい理由としてもう一つは、中古マンションを買う人より、売り出す人が増えているため。
18年間で売出しは2.5倍に増えた
首都圏の中古マンション売出し戸数と成約戸数の変化はこちら。
中古マンション売出しと成約戸数
(首都圏)
2000年からコロナ前の2018年で、中古マンションの売出し戸数は約2.5倍に増えました。
売買される中古マンションは増えず
しかし実際に売買される成約戸数はあまり増えていません。
国土交通省の調査でも、中古マンションの売買戸数は2008年から14年間増えていません。
既存住宅販売量指数
(南関東・中古マンション30m2以上)
今はコロナ禍で売出し戸数が一時的に減っていますが、今後は売出し戸数が増える傾向です。
売却環境はますます厳しくなるでしょう。
マンションが売れにくくなっているなら、価格も下がっているの?
ところが違うんだ。
中古マンションの価格は大きく上がっているんだよ。
しかし中古マンション価格は高騰している
中古マンションの価格は大きく値上がりしています。
不動産価格指数(全国)
不動産価格指数とは
不動産相場の価格変動が純粋に分かる指数。国土交通省がアンケートで集めた年間30万件の成約価格を元に、ヘドニック法という統計計算でまとめたもの。3ヶ月前までのデータが毎月末頃に公表される。2010年の平均を100として算出。
中古マンションは約11年で102%も値上がりしています。
中古マンションを買う人は増えていないのに、なぜ中古マンション価格は上がっているの?
原因は新築マンションの高騰なんだ。
中古マンション高騰の原因は、新築マンションの高騰
新築マンション価格は、この11年で首都圏76%、近畿圏58%も上昇しています。
新築分譲マンションの価格推移
(首都圏・近畿圏)
新築マンションもすごい上昇だね。
なぜ新築マンションの価格が上がっているの?
新築マンション価格が高騰した原因は、日銀の金融緩和だよ。
新築マンション高騰の原因は日銀の金融緩和
新築マンションが高騰した原因は、日銀の金融緩和です。
日銀の金融緩和で住宅ローン金利が下がり、月々のローン支払いが安いことから、高い価格でも売れることが最大の原因です。
ほかにも次3つの原因がいわれますが、いずれも日銀の金融緩和の結果にすぎません。
- (金融緩和の結果、投資が増えて)労働力不足や建材値上げなど工事費が高騰したため。
- (金融緩和の結果、夫婦ペアローンが借りやすくなり)共働き家庭に人気な駅近マンションが増えたため。
- (金融緩和の結果、高くても売れるので)地価が上昇、それを販売価格に上乗せしているため。
日銀の金融緩和で、新築マンションがドンドン値上がりしてるんだ!
そうだね。
金融緩和が始まった2013年から新築マンション価格が上がっている。
結果として中古マンションも値上がりしたんだよ。
中古マンション価格は新築価格で決まる
中古マンションの価格は、新築マンションの価格で決まります。
例として、首都圏のマンション価格の変化がこちら。
新築・中古マンションの価格の変化
(首都圏・2012年→2023年)
なるほど。
新築マンションが値上がりして、中古マンションも値上がりしたんだ。
だけど、中古マンションを売るのは難しいんだね。
そうだね。
売れにくい環境だから、マンションを売却するためには、マンション売却に強い不動産会社を選ばないといけないんだ。
まとめ
「成約に至るのは半分以下」という中古マンションの現実を知って、心配になったかもしれません。
しかしマンション売却に強い不動産会社さえ選べれば、売却の成功率はグッと上がります。
ここまで見てきた通り、マンション売却に強い不動産会社は大手不動産会社。
特に「三井のリハウス」「住友不動産販売」「東急リバブル」の大手3社、さらに首都圏では「野村の仲介」を加えた大手4社はおさえておきたいところ。
すまいValueを使えば、これら大手4社にまとめて査定を依頼できます。
あなたのマンション売却が成功することを、心よりお祈りしております!
⇒三井のリハウス
⇒すまいValue
一括査定サイトの定番3社
一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。 一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。 この3社以外についてはこちらにまとめています。
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おすすめ1位
すまいValue - 査定実績:
- 87万件(2016年開始)
- 不動産会社数:
- 大手6社(全国841店舗)
実績 5.0 不動産会社 4.5 運営会社 5.0 大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国841店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
2024年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細 -
おすすめ2位
SRE不動産(旧ソニー不動産)- 査定実績:
- (2014年開始)
- 不動産会社数:
- 売主側1社(買主側多数)
- 運営会社:
- SREホールディングス(東証PRM)
実績 4.0 不動産会社 4.0 運営会社 5.0 すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。ただし利用できるエリアは首都圏と関西圏のみ。
あのソニーが始めた不動産会社で、大手で唯一のエージェント制を採用。他の不動産会社が積極的に買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。またAI査定に定評があり、千社以上に技術を提供するほど。まずメールで概算価格だけ査定できます。
さらに詳しくはこちら⇒SRE不動産の詳細管理人のコメント
エージェント制は売主だけ担当し、買主は他の不動産会社が探すため、複数に売却を依頼するのに近い効果が期待できます。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで利用がオススメ。
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おすすめ3位
HOME4U - 査定実績:
- 累計55万件(2001年開始)
- 不動産会社数:
- 2,300社
- 運営会社:
- NTTデータ・スマートソーシング
実績 5.0 不動産会社 4.0 運営会社 4.0 日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績55万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細管理人のコメント
HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。
【公式サイト】すまいValue
【公式サイト】SRE不動産
【公式サイト】HOME4U
各エリアで最適な組み合わせ
あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。