「マンションの売却で成功するためには、どんな広告が良いの?」
マンション売却で広告についてお悩みでしょうか?
不動産会社任せだと、きちんと広告してくれるのか不安だけど、どうやって確認すれば良いのだろう?
そんなあなたのために、マンションを売るときの『広告』について、売り主が知っておきたい知識をまとめました。
あなたのマンション売却が成功するためには、広告力の高い不動産会社を選び、正しく広告をしてもらうことが大切です。
この記事では、広告力の高い不動産会社、効果がある広告についてまとめました。
また広告で注意すべき点、広告費用の負担などについても解説。
あなたのマンション売却が成功するために、この記事がお役に立てば幸いです。
この記事のもくじ
不動産会社に広告してもらうのが基本

マンションを売るときの広告は、自分で出すんじゃないんだ?

基本は不動産会社に売却を依頼して、不動産会社に広告をだしてもらうんだ。

マンション売却では、自分で広告するのでなく、不動産会社に広告してもらうことが基本。
そのため、まずは不動産会社を決めて媒介契約を結ぶ必要があります。
媒介契約とは、あなたのマンションの売却活動を不動産会社に依頼する契約です。
広告費用は不動産会社が負担する
通常の広告であれば、広告費用は不動産会社が負担します。
買主が見つかって売買契約したときに成果報酬として不動産会社へ支払う仲介手数料
これは宅建業法という法律で決められている

じゃあテレビCMを流してもらおう!

特別な広告は、売り主の負担になるんだ。
特別な広告は売り主負担
特別な依頼(通常よりも費用がかかる広告をする等)では、費用は売主負担になります。
特別な依頼の例として、ホームステージングなどがあります。
ホームステージングとはデザイン家具などを配置して、インテリアで家の魅力を演出する方法。
新築分譲マンションの展示場がイメージとして分かりやすいかも知れません。
普通に売るなら特別な依頼をする必要はありません。

じゃあ、広告に強い不動産会社を選ぶことが大切なんだ

そうだね。
広告に強い不動産会社の選び方があるよ

広告が強い不動産会社は売却実績で分かる
広告が強い不動産会社=マンション売却実績が豊富な不動産会社です。
なぜなら売却実績が多いほど、扱う物件が多く広告を大量に出すため広告費が安くなり、ますます広告を多く出してもらえます。
また常に多くの問い合わせを受けるため、マンション購入を検討している顧客を多く抱えているという点でも有利。
例えば似たようなマンションの問い合わせに対して、あなたのマンションを紹介してもらうことも可能です。

マンション売却実績豊富な不動産会社ってどこなの?

日本の不動産売買実績は、一部の大手に偏っているんだ。
売買仲介件数ランキング上位30社
(2020年3月)
日本の不動産業界は、大手3社が圧勝!!
「三井のリハウス」「住友不動産販売」「東急リバブル」の3社は、仲介件数が2万件を超えており、圧倒的です。
これら大手トップ3は、最低限おさえておきたい不動産会社と言って良いでしょう。

1社で良いんじゃないの?

エリアや担当者の当たりハズレもあるから、最低3社、できれば6社くらいの話を聞いた方が良いよ。
早速、これらの大手トップ3社に、それぞれ連絡しても良いのですが、3回も電話するのは面倒かもしれません。
しかし、一括査定サイトの「すまいValue」を利用すれば、わずか数分でこれらの大手トップ3社を含む最大6社にまとめて無料査定を依頼できます。

よし、あとは不動産会社にお任せで大丈夫だね。

基本はお任せだけど、売り主として知っておいた方が良いこともある。
この先は、ざっくりで良いから知っておこう。
マンション売却で効果的な広告は不動産会社?
中古マンション売却で効果があった公告について、国土交通省が調べています。
実際に中古マンションを購入した人が、主な情報収集方法として使っていた広告はこちら。
中古マンション購入者の物件情報収集方法(複数回答)
- 不動産会社…52.5%
- インターネット…42.7%
- 新聞等の折込チラシ…13.4%
- 知人等の紹介…11.3%
- 住宅情報誌…6.5%

情報収集方法が不動産会社ってどういうこと?

不動産会社に希望条件を伝えて探してもらうことだね。
不動産会社には、不動産会社しか使えないデータベース「レインズ」があるからね。
不動産会社しか使えないレインズ
レインズとは、国土交通省の指定流通機関である「不動産流通機構」が運営する不動産会社専用のデータベース。
このレインズでは、次のことができます。
- 売出し物件の検索
- 過去の成約情報の検索
- 不動産会社の検索

売出し物件は、SUUMOとかHOMESとか、インターネットで見れるよね?

実は、レインズにしか登録されていない物件も多いんだ。
例えば、近所に内緒で売りたいとか、試しに非公開で売りに出しているとかね
あなたが売却を依頼する不動産会社以外の、他の不動産会社の顧客には、レインズ経由で物件が紹介されます。
レインズについては、こちらで詳しく解説しています。
レインズでチェックしたい2つのポイント
このレインズで注意したいのは、次の2つ。
- マイソクがレインズへ登録されているか。
- マイソクの質。

マイソクって?

マンションの情報がまとめられた紙で、就職するときの履歴書みたいなものだよ
マイソクは全ての広告の元になる大切な資料で、マンションの履歴書。
聞き慣れない単語かもしれませんが、元はこの資料を作成する会社の名前で、今は資料そのものをマイソクと呼んでいます。
check1. マイソクがレインズに登録されているか
まずマイソクがレインズに登録されているかを確認しましょう。
確認方法は、不動産会社に口頭で確認するだけでも良いでしょう。
もし不安だったら、レインズ登録後にもらえる「登録証明書」で図面が有になっているかを確認します。
登録証明書
check2. マイソクの質

マイソクの質といっても、不動産会社ならきちんと作るんじゃないの?

ある程度大手ならまず大丈夫だけど、小さな不動産会社だといい加減だったりするんだ

じゃあマイソクの質って、何をチェックすれば良いの?

次の情報が正しく記載されているかをチェックしてみよう
マイソクの内容
- マンション名
- 価格
- 面積や間取り
- 間取り図や写真
間取り図は購入希望者にとって重要なポイント。
実際の物件と間取り図に違いがないか、チェックしておきましょう。 - 写真
カラーの方がイメージしやすいので、カラーが基本です。 - アピールポイント
これは重要。不動産会社と相談して、何を書くか決めましょう。
例えば、南向き・キッチンリフォーム済・花火大会が見える・管理人常駐・新耐震・耐震診断済等々。 - 部屋の位置(〇階建ての〇階)
- 最寄り駅と駅からの徒歩距離
徒歩距離は毎分80mが基本。 - 住所
- 土地の権利(所有権or借地権)
- 用途地域
第一種低層住居専用地域、商業地域など。
土地利用の大枠を定めたもので全部で13種類あります。 - 構造
鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)、鉄骨造(S造) - 築年数
- 管理費と修繕積立金
- 不動産会社と取引形態(仲介・専任媒介・一般媒介)
- その他
耐震診断、耐震補強工事、インスペクション、大規模修繕の予定についてなど

こんなにたくさんチェックするのはメンドウだなぁ。

隅々までチェックするのは大変だけど、大事な資料だから確認しておこう

わかったよー。
じゃあ2番目のインターネットの広告は?

インターネットは、大手ポータルサイトだね。
あと大手不動産会社なら自社サイトも有効だよ。
インターネットは大手ポータルサイトの掲載
インターネットでは、まず大手ポータルサイトへの掲載が重要です。
不動産会社を選ぶ際は、大手ポータルサイトにどの程度掲載してもらえるか確認してみましょう。
代表的な大手ポータルサイトはこちら。
民間が運営するポータルサイトの他、公益財団法人不動産流通推進センターが運営する「不動産ジャパン」という公共サイトもあります。

売却活動期間中は、ポータルサイトの掲載をチェックしよう。
掲載情報に間違いがないか、絞り込み条件が漏れていないか、それだけで問い合わせの件数が変わるからね
大手不動産会社は自社サイトも効果的
大手不動産会社では、媒介契約を結んでいる物件を自社サイトでも公開しています。

自社サイトで探す人なんているの?

実は大手の自社サイトで探す人は多い。
例えば仲介件数1位の三井のリハウスだと、月平均1,000万件以上もアクセスがあるよ。
大手不動産会社のサイトは、意外に見られているのです。
特に最近は最新の3D技術で、バーチャル内見ができる不動産会社も増えて、人気が出ています。
その他の有効な広告
不動産会社とインターネットの他にも、合わせて実施したい有効な広告として次の方法があります。
- 折込チラシ・ポスティング
- 現地の看板
- オープンハウス
それぞれ解説します。
折込チラシ
新聞折り込みチラシについては新聞購読者が減少していることもあり、ニーズも低下中。
マンション購入のターゲット層になる可能性が高い年代(30代~40代)ほど、新聞を読んでいないのです。
しかし親世代がチラシを見て子供に購入を勧めるケースもあるため、完全に無視するのも考えもの。
売り出し当初に1回は実施してみましょう。
意外と効果が高いポステイング
ポスティングは、エリアを決めて郵便ポストに直接広告を投函していく方法。
最近はセキュリティや設備の関係でポスティングができないマンションも増えていますが、効果が高いのも事実。
なぜなら郵便ポストに直接投函するため、新聞を購入していない層にも確実に広告を届けることができるからです。
特にねらい目となるのが、近所にある賃貸マンションに住んでいる人たち。
こうした人たちがマイホームを探す場合、現在住んでいる近所で探すことが多いため、競合が少なく売れやすいのです。
結果的に、多少高い物件であったとしても購入を決めることが珍しくありません。

小学生の子供がいたりすると、転校しないように近場で探すことが多いんだ。
ポスティングならそうした人たちに直接情報が届くから、広告効果が高くなる。

チラシって見ないまま捨てられることもあるけれど、重要な情報源なんだね。
今どきチラシなんて…と思っていたけれど、侮れないなぁ
現地の看板
看板設置についてはマナーも求められますが、そのエリアで物件を探している人が看板を見て興味を持つことは十分あり得ます。
ポスティング同様に、比較的効果の高い広告です。
オープンハウス
オープンハウスは、家を自由に内覧できるように開放する方法。
一般的には、近所を歩く夫婦が多い休日を狙って、1日か2日単位で行います。
オープンハウスを実施するときは、ポスティングや現地看板とセットにするとさらに広告効果も高くなります。
詳しい方法は、不動産会社に相談してみましょう。

じゃあ、ジャンジャン広告してもらおう!
超最高のマンションです!!ってね

広告では使ってはいけないNGワードもあるよ
知っておきたい「過大広告禁止」
せっかく広告をするのだから、少しでも良く見えるような広告にしてほしい…そう思いますね。
しかし、不動産広告には「書いてはいけないNGワード」が存在します。
次のような用語を使用する場合は、「表示内容を裏付ける合理的な根拠を示す資料を現に有している」ことが必要。
「合理的な根拠」とは表示内容が客観的に実証できることをいい、それ以外の場合は使用できないNGワードになります。
不動産広告のNGワード例
- ・完全、完璧、絶対、万全、パーフェクトなど
- 欠けるところが全くないことや、手落ちが全くないことなどを意味する用語はNG。
そもそも、全く落ち度のない不動産物件を建てることは非常に難しいもの。
「施工は完璧です」と言われても、客観的に実証するのは困難です。 - ・日本一、業界一、超、当社だけ等
- 客観的な調査手法で実証されている場合を除き、他社よりも優位に立つことを意味する用語もNGとされています。
- ・特選、厳選等
- 客観的に見てもきちんとした合理性のある基準によって選別された物件であればOKですが、そうでない場合はNGです。
- ・完売等
- 著しく人気が高く、売れ行きが良い印象を与える用語もNG。
例えば新築分譲マンションで数期に分けて販売する場合、第1期分に売れ残りがあるのに「第1期完売御礼!」と表示すると違反になります。
もちろん、完売が事実であれば利用可能です。

このほか、表示内容を裏付ける合理的な根拠を示す資料を有していて、かつ、根拠となる事実を併せて表示する場合に限って利用できる用語もあるんだ。
例えば次のような用語だよ
- 最高、最高級、特級等、物件の形質や内容、価格や取引条件に関して最上級を意味する用語
- 格安、破格、激安、バーゲンセール等著しく安い印象を与える用語

なんだか難しいけど、完璧で超限定!とか書いちゃダメってことね。

不動産会社に無理に違反広告をお願いしないようにね。
まとめ
マンション売却では、まず広告に強い不動産会社を選ぶことが大切です。
あとは基本的にお任せになりますが、要所をチェックして、不動産会社と協力しながら売却を進めましょう。
レインズの登録、マイソクの質、ポスティングやチラシなど、気になったことは不動産会社にどんどん質問しましょう。
あなたのマンション売却が成功することを、心よりお祈りしております!
一括査定サイトの定番3社
一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。
一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。
この3社以外についてはこちらにまとめています。
すまいValue
- 査定実績:
- 40万件
- 不動産会社数:
- 大手6社・全国890店舗
- 運営会社:
- 大手6社共同運営
大手6社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年に設立した一括査定サイト。
6社といっても全国890店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
2021年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトです。
簡易査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。管理人のコメント
地方では大手より地域密着の中小が強い場合もあるので、3位のHOME4Uも確認した方が良いでしょう。
しかし都市部では「すまいバリュー」が定番です。
特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。SRE不動産(旧ソニー不動産)
- 査定実績:
- (2014年開始)
- 不動産会社数:
- 売主側1社(買主側多数)
- 運営会社:
- SREホールディングス株式会社
すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。利用できるエリアは首都圏と関西圏限定です。
あのソニーが始めた不動産会社で、売主だけを担当するエージェント制が特徴。無数にある他の不動産会社が買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。管理人のコメント
大手不動産会社でエージェント制はSRE不動産だけ。話を聞くと売却活動に役立つでしょう。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで査定を依頼することがポイント。まずメールで概算価格を査定してくれます。
HOME4U
- 査定実績:
- 累計40万件(2001年開始)
- 不動産会社数:
- 1,500社
- 運営会社:
- 株式会社NTTデータ・スマートソーシング
日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数40万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
不動産会社は大小バランスよく登録されているため全国どこでも幅広く依頼ができます。
机上査定を選ぶと、郵送やメールで査定可能。管理人のコメント
HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。
【公式サイト】すまいValue
【公式サイト】SRE不動産
【公式サイト】HOME4U
各エリアで最適な組み合わせ

あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。