「土地を売るために必要な知識を、ザックリ知りたい。」
土地の売却に必要な情報をお探しですね。
この記事は、こんな方に最適です。
- 初めて土地を売却するので不安。
- 土地をなるべく高く売りたい。
- 土地売却に必要な知識をまとめて知りたい。
この記事では、初めて土地売却が安心して売却するために、
- 土地を高く売るコツ
- 土地売却の基礎知識
- 特殊な土地の売却
についてまとめました。
あなたの土地売却が成功するために、この記事がお役に立てば幸いです。
土地を売却する手順と売却期間
まず土地を売却する手順と売却期間をザックリ把握しましょう。
土地の売却は、次のような流れで進みます。
- (相場を確認)
↓ - 複数の不動産会社へ無料査定を依頼
↓(数日) - 不動産会社の選定
↓(1週間程度) - 不動産会社と媒介契約を結ぶ
↓(数日) - 売却活動
↓(一般的に3〜6ヶ月) - 購入希望者と交渉
↓(10日程度) - 売買契約を結ぶ
↓(約1ヶ月) - 引き渡し・精算
↓ - 確定申告と納税(翌年2月中旬〜3月中旬)
土地売却の流れについては、こちらで詳しく解説しています。
普通に生活しているかぎり、土地を売るなんて経験はできません。そんなごく普通のあなたが土地を売る際に困らないために、土地売却の流れについてまとめました。
売却期間は平均3〜6ヶ月
土地の売却期間は平均3〜6ヶ月。
2021年の首都圏平均は、100日(約3.5ヶ月)でした。
首都圏の不動産成約日数
(売り出し〜成約まで)
ただしエリアによって、大きく差があります。
都心や駅近など需要が高いエリアでは、売出し価格次第で、もし相場より安めなら数日で売れることも。
逆に相場より高ければ、数ヶ月かけても売れない恐れがあります。
一方で田舎や駅から遠いエリアでは、相場通り売り出しても、1年以上かかることもあります。

すぐに売る方法はないの?

不動産会社の即時買取だと最短10日程度で買取ってもらえる。
でも価格は相場の6〜8割程度に安くなってしまうけどね。
買取なら最短10日程度だが安くなる
土地の売却に時間をかけたくない場合、不動産会社に直接買取ってもらう方法もあります。
買取と普通の売買のイメージ
ただし、買取価格は相場の6〜8割程度に安くなってしまうのが一般的。
それでも買取を選ぶ場合は、なるべく多くの不動産会社に査定を依頼して、少しでも高く買取ってくれるところを探しましょう。
不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトを利用すると便利です。

一括査定サイトは一度に査定してもらえる会社数に限りがある。だから、複数の一括査定サイトを利用するようにしよう
主要な一括査定サイトは、こちらでまとめています。
不動産一括査定サイト、主要16社を徹底比較し、ランキングでまとめました。
買取について、詳しくはこちらで解説しています。
不動産の買取は最短1週間で売れますが価格は安くなりがち。しかし今なら高値で買取できるかもしれません。買取で高く売る4つのコツ、失敗しないための注意点を解説します。

買取じゃなくて、普通に売るなら、高く売るためにどうすれば良いの?

土地を高く売るコツを紹介しよう。
土地を高く売るコツ
土地を高く売るためには、いくつかのコツがあります。
どれも難しいものではないので、やっておくと良いでしょう。
コツ1. 可能な範囲で見た目をキレイにする
土地を高く売る1つ目のコツは、見た目をキレイにしておくこと。
雑草が生い茂っている土地よりも、手入れをされている土地の方が第一印象も良くなります。
虫を防ぐためにも、最低限の手入れはしましょう。
除草やゴミの片づけなど、面倒であれば不動産会社に依頼できます。
土地の手入れは、売却を依頼する不動産会社に依頼できます。
費用がかかる場合が多いですが、除草費用は処分込み50坪で4〜6万円程度。
さらに不動産会社によっては、野村の仲介+など無料のところも。
野村の仲介+の無料査定を試すならこちら
⇒ノムコムの不動産無料査定

野村の仲介+はどうなの?というあなたにプロ投資家が解説。野村の仲介+は売買仲介件数4位の実績で評判も上々。ただし利用には注意点もあります。
コツ2. 境界を確定する
まだ隣地と境界を確定していない場合は、境界確定を済ませましょう。
土地の売買では、隣地との境界確定を求められるのが一般的です。
境界確定とは、隣地の所有者と立ち会い、境界の位置を合意して書面に残す作業。
現地には境界標を設置します。
もし境界があいまいだと、後々トラブルになる恐れがあるため、そのリスク分だけ土地の価格は下がってしまいます。
測量及び境界確定は、土地家屋調査士に依頼しますが、売却を依頼する不動産会社が紹介してくれます。
境界確定について、詳しくはこちらで解説しています。
土地や戸建住宅の売買に必要になる測量。初心者でも分かりやすく、具体的な内容と費用、実際はどこまでするのかをまとめました。
コツ3. 埋設など保証をつける
一部の大手不動産会社では、売却を依頼すると埋設物撤去費用が保証されるサービスがあります。
東急リバブル リバブルあんしん仲介保証
- 埋設物撤去保証
- 土地の引渡し後、買主が建築する際、土地の瑕疵担保責任に該当する建物施工上、支障を及ぼす所定の人為的埋設物を発見した場合、その撤去費用を200万円まで東急リバブルが保証するもの。
- 地盤調査保証
- 地耐力や地盤改良の必要性の有無、工法、費用(目安)などを調査報告書で事前にお知らせ。買主指定のハウスメーカー・工務店など(建築事業者)による地盤改良工事費用が調査報告書の費用を上回る場合は、所定の内容に基づき、東急リバブル指定会社にて、調査報告書の記載費用内で地盤改良工事を施工することを保証するもの。
野村の仲介+ あんしん土地診断(埋設物撤去)
- 埋設物撤去保証
- 土地の引渡し後、所定の大きさを超える地中埋設物が調査深度の範囲内で発見された場合、その撤去費用を200万円までが保証するもの。
これらの大手不動産会社に無料査定を依頼してみるなら、大手6社が共同運営する一括査定サイト『すまいValue』が便利です。
コツ4. 優秀で信頼できる不動産会社を選ぶ
土地の売却が成功するかどうかは、不動産会社選びで8割が決まります。
優秀で信頼できる不動産会社を選びましょう。
具体的な方法として、次の手順で選びます。
- エリアで売却実績が豊富な不動産会社に絞る
- 3〜6社に無料査定を依頼して、査定価格と話を聴き比べる
- 信頼できそうな不動産会社を選ぶ

不動産会社はどうやって選べば良いの?

不動産会社の心当たりが無ければ、一括査定サイトを利用すると便利だよ
一括査定サイトの定番3社
一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。 一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。 この3社以外についてはこちらにまとめています。
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おすすめ1位
すまいValue - 査定実績:
- 40万件(2016年開始)
- 不動産会社数:
- 大手6社(全国900店舗)
実績 5.0 不動産会社 4.5 運営会社 5.0 大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国900店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
2023年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細 -
おすすめ2位
SRE不動産(旧ソニー不動産)- 査定実績:
- (2014年開始)
- 不動産会社数:
- 売主側1社(買主側多数)
- 運営会社:
- SREホールディングス(東証PRM)
実績 4.0 不動産会社 4.0 運営会社 5.0 すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。ただし利用できるエリアは首都圏と関西圏のみ。
あのソニーが始めた不動産会社で、大手で唯一のエージェント制を採用。他の不動産会社が積極的に買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。またAI査定に定評があり、千社以上に技術を提供するほど。まずメールで概算価格だけ査定できます。
さらに詳しくはこちら⇒SRE不動産の詳細管理人のコメント
エージェント制は売主だけ担当し、買主は他の不動産会社が探すため、複数に売却を依頼するのに近い効果が期待できます。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで利用がオススメ。
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おすすめ3位
HOME4U - 査定実績:
- 累計50万件(2001年開始)
- 不動産会社数:
- 2,100社
- 運営会社:
- NTTデータ・スマートソーシング
実績 5.0 不動産会社 4.0 運営会社 4.0 日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績50万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細管理人のコメント
HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。
【公式サイト】すまいValue
【公式サイト】SRE不動産
【公式サイト】HOME4U
各エリアで最適な組み合わせ
あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。
- 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、関西圏(大阪・兵庫・京都・奈良)
- その他の都市(札幌・仙台・名古屋・福岡など)
- 地方(人口密度が少ない地域)
ここまでは一般的な土地の売却について、解説してきました。
特殊な土地ではさらにそれぞれの条件に合った売却方法があります。
特殊な土地の売却
古い家は解体せず売る方法もある
売却したい土地に古い家が建っていても、解体せずに土地として売ることができます。
古い家の場合は建物の価値がほとんどないため、実質的に「土地」として売れるのです。
解体せずに売る場合のメリットとしては、税金が安いことや建物の瑕疵担保を免責にできる点、解体費用を節約できる点が挙げられます。
デメリットは、解体費用分の値引きを求められる可能性があることや、売れなかったときの維持管理に手間がかかる点など。
判断が難しいポイントなので、不動産会社の意見を聞くと良いでしょう。
古い家を売る方法には8つあります。特に迷いがちな「解体するか」は3つの条件で判断しましょう。特殊な方法やテクニックも解説しました。
家の解体費用の相場、解体費用を安くする4つのコツを解説。また解体前に知っておきたい5つの注意点をまとめました。
市街化調整区域は特約付で売る
市街化調整区域では、建物の建築が制限されているため、最悪の場合は建物建築の許可が取れない恐れもあります。
このため、建築の許可を条件として売買契約を結ぶことで、買主のリスクを保証すると土地が売れやすくなります。
詳しくはこちらで解説しています。
市街化調整区域の土地は売れます。ただし制限があるために売りにくいのも確か。市街化調整区域の土地が売りにくい3つの理由、売却する2つの方法について解説します。
大きな土地は分筆して売却
宅地として売るには大きすぎる土地では、分筆して宅地サイズにすると、一般のエンドユーザーが購入できるため高く売れやすくなります。
ただし都市部では、住宅を建てられる最低限度が100〜200m2で決められているため、役所に確認するか、不動産会社と相談したほうが良いでしょう。
分筆によって100平方メートル未満となる土地は、地域によっては売れなくなる可能性があります。不動産会社ですら間違う最低限度について解説します。
借地や底地は協力して所有権で売却
借地権や底地を売却する場合は、地主と借地権者が協力して、所有権として売却すると相場通りの価格で売却できます。
借地権の売却や底地の売却では、相場よりかなり低い価格の売却になってしまいます。
底地の売却はこちらで解説しています。
底地を売るなら知っておきたい3つのポイント、底地を売却する5つの方法について、借地権者との対応のコツなどを含めて分かりやすくまとめました。
借地権の売却はこちらで解説しています。
借地権は売却できますが4つの注意点があります。この記事では、借地権を高く売る2つの方法、そのまま売る方法と税金、費用についても分かりやすく解説します。
接道状況が悪い土地は確認して改善
土地は接道(道路と接している部分)が大切です。
接道が悪ければ、最悪の場合建物を建てることができません。
また私道と接している場合は、所有者に掘削許可を得ないと、水道などの工事ができない恐れもあります。
私道の通行・掘削承諾書については、こちらで詳しく解説しています。
私道に接した不動産売却では通行・掘削承諾書が必要になるケースがあります。通行・掘削承諾書や私道の基礎知識と簡単に解決する方法をまとめました。
まず役所や登記簿などから、接道の状況を確認して、必要な許可をとったり、隣地と交渉する必要があります。
接道については、こちらで解説しています。
土地は接している道路(接道)が土地の価値に大きく影響します。知っておきたい道路と土地の基本についてまとめました。
貸し駐車場は更地売却で
貸し駐車場として利用している土地を売却する際は、駐車場特有の悩みが出てきます。
その中でも特に悩むのが、駐車場を貸し出したまま売却するかどうか。
駐車場として貸し出したままでも売却は可能ですが、高く売るためには解約して売る方がオススメ。
なぜなら、貸し出したままでは土地の用途が「駐車場」に限定されてしまい、買い手が見つかりにくくなるからです。
駐車場を解約して用途を限定しなければ、駐車場以外に土地を探している人の目に留まる確率も高くなります。

解約して売る場合は、契約者に対して解約通知を出すところから始めよう。契約書に明記されている期限を守れば問題ないので、まずは契約書の内容を確認しておこう
駐車場を売却するなら宅地化して一般の人に売ると高く売れます。売却時の注意点、売却後にかかる税金についてまとめました。
農地は宅地化すると高く売れる
農地を売却する場合は、宅地などとは売却の流れが変わります。
農地は食料を生産するための土地という意味から、実はしっかりと保護されているのです。
そのため、農地の売買には法律によって厳しい制限があります。

使う見込みがないから売りたいというだけではダメなのかな?

自分の意思だけではなく、自治体の農業委員会の売買許可も必要なんだ

ということは、農業委員会が許可しなければ、売買できないんだね
なお、農地は基本的に農家や農業参入者しか購入できません。
それ以外の人に向けて売りたい場合は、宅地などに転用できるかどうかがポイントになります。

保護されているということは、やっぱり簡単に転用もできないのかな?

その通り。農地以外に転用できるのは『第2種農地』と『第3種農地』に該当する場合だけ。基本的に、市街地に近い場所にある農地が該当するよ。あとは、その土地を取得した後にきちんと有効活用できるかどうかも、転用許可が出るポイントになるんだ
自分が保有したい農地がどの区分に該当しているかを知りたいときも、農業委員会に問合せれば教えてもらえます。
農地は売却できますが、宅地と比べると厳しい制限もあります。農地を売るときに知っておきたい注意点、高く売る方法をまとめました。
山林の売却は公簿売買で
土地の中でも特に広い面積となる山林。
土地面積がとにかく広いので、測量をせず登記簿上の面積で売買する公簿売買が一般的です。

測量せずに売買するのは、宅地などと違って面積が広い分、測量をすると莫大な費用がかかってしまうから。もちろん実測でもいいけれど、どちらで売買したかは契約書に明記することになっているよ
さらにもう一つ、確定申告が特殊な点にも要注意。
立木部分と土地部分で分ける必要があるのです。
立木部分については「山林所得」、土地部分については「譲渡所得」となり、別に申告が必要です。
山林売却について、詳しくはこちらで解説しています。
山林は特殊な不動産なので、売却には山林特有の注意点があります。山林売却で知っておきたい知識、売却方法、税金の計算について、分かりやすくまとめました。
土地売却の基礎知識
相続した土地は相続登記と特別控除の期限に注意
相続した土地を売る場合、売却前に相続登記が必要です。
また、売却した際の譲渡所得から3,000万円を控除する特別控除もありますが、期間限定の特例。
相続日から3年目の12月31日までに譲渡しなくてはいけないなどの条件があります。
【参考】国税庁・No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例

本来は税理士だけど、不動産会社でも教えてもらえるから、査定のついでに聞いておこう
相続した空き家を売るなら3年目の年末までが有利な場合も。なぜなら税金の特例に期限があるため。相続した空き家の売却で知っておきたい税金の特例と3つの注意点、さらに不動産市場の現状について解説します。
ローンの抵当権は抹消が必要
売りたい土地に抵当権が残っている場合は、抹消しなければ売却できません。
ただ、事前に抵当権を抹消しておく必要はなく、引渡しと同日に抵当権抹消でOK。
この場合は売却代金でローンを一括返済する形になります。

引き渡し日に抵当権を抹消するためには、なるべく早めに銀行に通知しておく必要がある。最低でも2週間以上前には銀行に通知しておこう
事前に銀行へ通知しておくのは、抵当権の抹消に必要な書類の準備に時間がかかるため。
直前に頼んで出来るものではないので、時間に余裕をもって進めるようにしましょう。
家の売却で銀行へ連絡する最適なタイミングは、4つのケースがあります。連絡のタイミングを間違えるとトラブルになる恐れも。銀行に連絡するタイミングと注意点、連絡後の手続きの流れについて、分かりやすく解説しました。
土地を売るのに必要な書類
土地を売る時は、土地そのものさえあれば良いわけではありません。
売却にあたっては様々な書類が必要になります。
売却する土地の状態によっても必要書類は異なりますが、主に次のようなものが必要です。
- 登記済権利書または登記識別情報
- 固定資産税納税通知書、固定資産税評価証明書
- 土地測量図、境界確認図
- 売主本人の確認書類(身分証明書や印鑑証明書、実印など)
このほか、建築確認通知書や工事記録書、建築設計図なども必要に応じて準備します。

いろいろと準備する書類があるんだね

このあたりは分かりにくいところもあるから、不動産会社に相談すると教えてもらえるよ
土地の売却にかかる費用
土地を売却する時にも費用がかかります。
費用の目安は売却価格の3.5〜5%。
不動産会社への仲介手数料や税金の他、印紙代や登記代が必要です。
家を売るときの費用、税金を徹底解説しました! 知っておくとお得な裏技もあり。
個人間売買はトラブルになりやすい
個人間売買では、仲介手数料(売買価格×3%+6万円)を支払わずに済みますが、トラブルになりやすいためオススメしません。
もし買い手がすでに見つかっている場合は、不動産会社に交渉すれば手数料半額などで売買契約を媒介してくれます。
土地の売買では、契約書の作成やトラブル防止のためのチェックで、専門的な知識が必要です。
土地の法的な制限、境界の問題、インフラの状態など、売買契約書に全て明示しないと、後から費用を請求される恐れがあります。
個人間売買については、こちらで解説しています。
直接個人間で家を売買することは可能ですが、意外と手間がかかり、運が悪ければトラブルになる恐れもあります。ここでは個人で家を売買するメリットとデメリット、失敗しないための個人間売買の流れをまとめました。
土壌汚染調査が必要な土地もある
2003年に施行された土壌汚染対策法によって、工場やガソリンスタンドなどがあった土地は、土壌汚染調査が必要になりました。
土壌汚染対策法は、土壌汚染による健康被害を防止するための法律。
工場やガソリンスタンドがあった土地には汚染物質が含まれている可能性が高いので、調査したうえで売却します。

知らずに売却してしまった場合はどうなるの?

売主が知らなかったとしても、売却後に汚染が判明すれば隠れた瑕疵となって、契約解除や損害賠償を請求されてしまうこともあるんだ。
こうしたトラブルを防ぐためにも、心配な場合は土壌汚染に関する内容を重要事項説明に記載するなどしておこう
土壌汚染については、こちらで解説しています。
土地売却で知っておきたい、土壌汚染の知識についてまとめました。
大規模な土地では地盤調査が必要な場合も
一般的な宅地では必要ありませんが、大規模な事業地などでは、地盤調査が必要になる場合もあります。
詳しくはこちらで解説しています。
家・土地を売却する際に、どういった場合に地盤調査が必要なのかまとめました。
不動産会社に売却を断られても諦めない
田舎の土地では、不動産会社に売却できないと断られることもあります。
これは売買価格が安すぎて、仲介手数料が安いため断られるだけで、実際は売れる場合も多くあります。
不動産会社に断られても簡単に諦めず、他の不動産会社に依頼してみましょう。
売却してくれる不動産会社が見つかることもあります。
また空き家バンクや近隣の人など、不動産会社以外にも売却する方法はあります。
詳しくはこちらで解説しています。
田舎で「売れない」と不動産会社に断られた土地でもあきらめないで下さい! 工夫すれば売却できる可能性もまだありますし、他にも方法はあります。売れない土地を手放す3つの方法について解説します。
その他特殊な土地のリスク
その他に特殊な土地の売却では、様々なリスクがあります。
洪水・津波・がけ崩れの恐れがある土地
こういったデメリットは、きちんと売買契約書に記載します。
地球温暖化による異常気象で、水害リスクが注目されています。自然災害リスクのある土地や家は売れるのか、現状と今後の見通しについてまとめました。
擁壁のある土地
高さ2m以上の擁壁は、様々な規制の対象になる恐れがあります。
擁壁の土地・戸建ては売れない? 確かに不動産売買では擁壁が問題になることがあります。擁壁の土地・戸建てを売却する際に知っておきたい知識を分かりやすく解説します。
送電線・高圧線の下の土地
送電線・高圧線は、電圧と高さ制限次第で、土地の価格に大きく影響します。
また嫌悪施設としても、一部の人には避けられる傾向があります。
送電線・高圧線下の土地や一戸建てを売却する際に知っておきたい、知識や注意点をまとめました。
埋蔵文化財包蔵地
埋蔵文化財があると、建築工事が止められて調査が行われるリスクがあります。
埋蔵文化財包蔵地は売れにくいと思われがちですが、簡単に売れるケースもあり条件次第です。埋蔵文化財包蔵地の土地売却で知っておきたい知識、そして高く売る方法と早く売る方法を解説します。
土地の売り時はいつ?
土地の価格は、都市部など
ポイントとなるのは駅からの距離。
国土交通省が毎年発表している1月1日時点での公示地価の変動率を見てみましょう。
最寄り駅距離別の公示地価変動率
(3大都市圏・2018年)
最寄り駅距離別の公示地価変動率
(地方圏・2018年)
公示地価を見ると、最寄り駅から徒歩7分以内(0.5km未満)にある土地は3大都市圏でも地方圏でも値上がりしている傾向が分かります。
また最寄り駅から離れるほど地価は上がらず、3大都市圏ですら5kmを超えると-1.1%も前年比で下落している結果に。
この傾向は今後ますます強くなると見られています。
いずれ土地を売る予定であれば、最寄り駅から遠いエリアでは、なるべく急いだ方が良いでしょう。
最寄り駅から徒歩7分以内の土地は、まだ上値を狙うという選択肢もあります。

東京や大阪などの大都市圏でも、地方と同じような傾向にあるんだね

だから、都市部であっても安心していられないんだ。それに、都市部も地方もそれぞれ問題を抱えているんだ
まず3大都市部が抱えているのは生産緑地問題。
これまで農地としてあえて残されていた土地(生産緑地)が、2022年以降、宅地として順次開放されることになっています。
2022年以降に生産緑地が宅地化され、都市部の住宅価格が値下がりする問題。不動産業界でも意見が2分されていましたが、ようやく影響が見えてきました。信頼できる統計から地域別の影響を解説します。
また地方では立地適正化計画によって、人が住むのに適していないとされる土地は突然売れなくなってしまう恐れも。
立地適正化計画で居住誘導区域外になると、家の売却が難しくなる恐れがあります。あなたの家が居住誘導区域外になるのか、立地適正化計画の現状と将来について要点をまとめました。
更に、2025年以降は団塊の世代が75歳以上になり、多くの人が施設へ入居する可能性もあります。
これによって郊外の一戸建てが大量に売りに出されると予想されており、価格が一気に下がることも考えられるのです。
こうした理由から、徒歩7分超にある土地も「そのうち売却を」と考えているのであれば、急ぎましょう。

いろいろ考えると、とにかく早く売った方が良さそうだね

そう。
すでに、地方や都市部の郊外では売れない土地もあるほど。
こうしたエリアでは隣人に売る方が売れやすい場合もあるから、相談してみると良いかもしれないね。
地続きの土地を買うことで元から所有していた土地の価値が上がるから、隣の人にとってもメリットがあるんだ
まずはいくらで売れるか確認することから
土地と言っても様々な用途があるため、どんな土地かによって注意点も変わります。
しかし、どんな土地であっても売却を考えているなら、最初にやるのはいくらで売れるか確認すること。
これは宅地であれ農地であれ山林であれ、共通して言えることです。
いずれ売ろうと思っている土地でも、場所によっては急いだ方がいいところもあります。
せっかく持っている土地を有効活用するなら、まずは土地を査定してもらうところから始めましょう。
一括査定サイトの定番3社
一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。 一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。 この3社以外についてはこちらにまとめています。
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おすすめ1位
すまいValue - 査定実績:
- 40万件(2016年開始)
- 不動産会社数:
- 大手6社(全国900店舗)
実績 5.0 不動産会社 4.5 運営会社 5.0 大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国900店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
2023年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細 -
おすすめ2位
SRE不動産(旧ソニー不動産)- 査定実績:
- (2014年開始)
- 不動産会社数:
- 売主側1社(買主側多数)
- 運営会社:
- SREホールディングス(東証PRM)
実績 4.0 不動産会社 4.0 運営会社 5.0 すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。ただし利用できるエリアは首都圏と関西圏のみ。
あのソニーが始めた不動産会社で、大手で唯一のエージェント制を採用。他の不動産会社が積極的に買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。またAI査定に定評があり、千社以上に技術を提供するほど。まずメールで概算価格だけ査定できます。
さらに詳しくはこちら⇒SRE不動産の詳細管理人のコメント
エージェント制は売主だけ担当し、買主は他の不動産会社が探すため、複数に売却を依頼するのに近い効果が期待できます。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで利用がオススメ。
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おすすめ3位
HOME4U - 査定実績:
- 累計50万件(2001年開始)
- 不動産会社数:
- 2,100社
- 運営会社:
- NTTデータ・スマートソーシング
実績 5.0 不動産会社 4.0 運営会社 4.0 日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績50万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細管理人のコメント
HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。
【公式サイト】すまいValue
【公式サイト】SRE不動産
【公式サイト】HOME4U
各エリアで最適な組み合わせ
あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。