「不動産の売却で相見積もりは必要? どうやって相見積もりするの?」

不動産売却の相見積もりでお悩みですね。

不動産の売却なんて、人生で一度あるかないかで、分からないことだらけ。
そんな状態でプロに相見積もりしても、失敗しそうで不安ですよね。

この記事では、不動産の正しい相見積もりをササッと簡単にとる方法を解説します。

ただし相見積もりは、「買取」と「仲介(普通の売買)」で違い、特に仲介では失敗が多いため4つのコツが大切。

この記事では、買取と仲介のそれぞれで、相見積もりの方法とコツについて解説します。

あなたの不動産売却が成功するために、この記事がお役に立てば幸いです。

相見積もりは「買取」と「仲介」で違う

「相見積もり」は、複数の業者に同じ条件を提示して、見積もりしてもらうこと。

ただし不動産売却では、買取と仲介で相見積もりの意味が違います。
特に仲介(普通の売買)で、相見積もりを間違える人が多いのです。

ハウスハウス

そもそも買取と仲介の違いが分からないよ


家博士家博士

詳しく解説しよう。

「買取」と「仲介(普通の売買)」の違い

普通は仲介で売りますが、どうしても急ぐ事情があれば買取という選択肢もあります。

買取は不動産会社が買取る

買取とは、不動産会社(又は提携業者)が費用を負担して買取るもの。
買取った不動産会社は、一般の人に相場価格で転売して、差額を利益にします。

買取のイメージ

買取イメージ

仲介は不動産会社が仲介して売る

仲介とは、不動産会社が仲介して買主(一般の人)に売ること。
不動産会社は、売買が成立したら成功報酬として仲介手数料を受け取ります。

仲介(普通の売買)のイメージ

不動産売買の媒介契約イメージ

手間がかからない買取、高く売れる仲介

買取と仲介の違い

売却期間と手間 売却価格
買取 短くて楽
最短1週間
安い
相場-20%〜-40%
仲介
(普通の売買)
長く手間がかかる
1〜6ヶ月
高い
相場±10%

買取は最短1週間で楽に売れるが安くなる

「買取」は好きなタイミングで(最短1週間)で売却できて、手間もかかりません。

しかし売却価格は相場より2割以上安くなってしまいます。

なぜなら買取では、不動産会社が一般の人(エンドユーザー)に転売するため。

不動産会社は、転売して差額で利益を出すため、相場より2割以上安く買い取る必要があるのです。
買取イメージ

買取について、詳しくはこちらで解説しています。

仲介は時間と手間がかかるが、相場通りに売れる

仲介(普通の売買)は、売却に時間がかかりますが、ほぼ相場通りの価格で売れます。

よほど急ぐ事情がない限り、普通は仲介で売ります。


仲介(普通の売買)のイメージ

成約日数は平均2.5〜3ヶ月、売却全体で約4〜4.5ヶ月

仲介で売り出した場合の成約日数(首都圏2023年平均)は、

  • マンション: 80.1日
  • 戸建て: 83.3日

引き渡しまで含めた全体では約4〜4.5ヶ月前後、内訳はこちらのイメージです。

平均の売却期間(首都圏・2023年)

売却期間イメージ(首都圏2023年)

今はコロナで競合が減って早く売れる

今はコロナの影響で売り出す競合が減っているため、成約日数が短くなっています。

平均成約日数の推移(首都圏)

売出しから成約までの日数の推移(首都圏平均2023)

ハウスハウス

普通に仲介で売却すると、けっこう時間がかかるんだね。


家博士家博士

長く見えるけど、あくまで平均だから。
不動産会社に査定を依頼すれば、3ヶ月以内に売れる予想価格を出してくれるよ。

ここまで買取と仲介の違いについて解説しました。

次は「買取」と「仲介」のそれぞれで相見積もりについて解説します。

「買取」の相見積もりはオークション

相見積もりは買取と仲介で大きく違いますが、買取の相見積もりは単純にオークションと考えて良いでしょう。

オークションと同じで最高値の不動産会社を選ぶだけ。

なぜなら不動産会社の査定額が、そのまま不動産会社の買取価格だからです。

メリットは高く売れること

買取で相見積もりをするメリットは、高く売れて、あなたの利益が増えること

その理由として2つあります。

高く売れる2つの理由

  1. 業者同士が競争し、自社の利益を削って、あなたに有利な価格を提示するため。
  2. その中からあなたに最も有利な価格を選べるから。
ハウスハウス

相見積もりは面倒だけど、なるべく多くに依頼した方が良さそうだね

買取のコツは『とにかく多く』

買取の相見積もりで大切なことは、とにかく多くの不動産会社へ依頼するということ。

なぜなら10社、20社と多くの不動産会社に無料査定を依頼すれば、相場に近い高値で査定する不動産会社が見つかる可能性があるため。

査定ミスや社内事情で高値の査定もある

買取で高値の査定をする理由として、まず単純に査定ミスがあります。

査定ミスとは、担当者が相場を読み違い、相場より高値で査定をしてしまうこと。

相見積もりでは、なるべくギリギリの高値で査定するため、査定ミスも多くなります。

また最近は、買取転売業者が乱立し競争が激化しているため、買取価格が上昇。

それでも買取業者は件数を確保しないと仕事がないため、社内事情から赤字を覚悟で買取る業者もいます。

赤字覚悟で買取る業者は以前より増えているので、相場に近い価格で売れる可能性も十分あるでしょう。

ハウスハウス

でもそんなに多くの不動産会社へ査定を依頼するのは大変だね


家博士家博士

複数の一括査定サイトを併用すると、手間がかからず簡単だよ

複数の一括査定サイトを並用すると楽

数多くの不動産会社へ査定を依頼するなら、複数の一括査定サイトを併用すると良いでしょう。

一括査定サイトならわずか数分で最大6社の不動産会社へまとめて査定を依頼できます

複数の一括査定サイトを併用すれば、20社以上の不動産会社へ依頼するのも大した手間ではありません。

ハウスハウス

でも不動産会社とのやり取りが大変そう


家博士家博士

まず簡易査定で比較して、3社程度に絞り込んだら良いよ。

簡易査定(机上査定)で、3社程度に絞り込む

なるべく多くの不動産会社に査定を依頼したら、まず簡易査定(机上査定)で3社程度に絞り込みましょう。

査定には「簡易査定(机上査定)」と「訪問査定(現場査定)」の2種類があります。

簡易査定は訪問なしで簡易的に査定するもので、精度は低くなります。

一方で、訪問査定は実際に物件を訪問するため、査定の精度は高くなりますが、対応が大変。

そのため、簡易査定で3社程度に絞込み、訪問査定で買取価格を確定させる方法が効率的です。

ハウスハウス

まずは簡易査定である程度まで絞って、その後に訪問査定を依頼するんだね

自社買取では仲介手数料が不要

買取価格を比較するときは、仲介手数料が余計にかかる場合があるので注意しましょう。

買取には次の2種類があり、仲介手数料(売却価格×3%+6万円+消費税)の有無が違います。

  • 自社で買取
     →仲介手数料無し
  • 提携業者が買取(他社の買取業者へ仲介)
     →仲介手数料が余計にかかる

自社買取と提携業者買取の違い

査定を依頼するときは『買取の査定を希望』と備考欄へ

一括査定サイトで査定を依頼するときは、備考欄に「買取の査定を希望」と書きましょう。

何も書かないと、普通は仲介の査定価格になってしまいます。

大手の運営する一括査定サイトとして主要なものは、

  • 三井のリハウス・住友不動産販売など大手6社が共同運営のすまいValue
  • NTTデータグループが運営のHOME4U
  • リクルートが運営のSUUMO売却
  • LIFULLが運営のHOME’S

その他、主要な一括査定サイトはこちらでまとめています。

ハウスハウス

買取の相見積もりは、なるべく多くに査定を依頼して比較する。
自社買取だと仲介手数料が不要ってことだね。


家博士家博士

少しでも高く買取る不動産会社を見けよう。
ただし高く売れても、仲介相場よりは安いことがほとんどだけどね。
次は仲介の相見積もりについて解説しよう。

「仲介」の相見積もりは価格予想

3ヶ月以内に売れる予想価格

仲介の相見積もりは、オークションでなく価格の予想にすぎません。

仲介の査定価格は、「売り出して3ヶ月以内に売れる予想価格」。

不動産会社に売却を依頼する「媒介契約」の期間が3ヶ月なので、その期間内に売れる予想価格を査定します。

ハウスハウス

査定価格で3ヶ月以内に売れなかったら、責任取ってくれないの?


家博士家博士

謝るくらいで責任は取らないよ。
一部の大手では、期間中に売れなければ買取る『買取保証』があるけどね。

一部の大手では売れないと買取る保証がある

一部の大手不動産会社では、3ヶ月など一定期間だけ仲介で売却して、売れなければ買取る『買取保証(売却保証)』があります。
買取保証イメージ
売出し期間中は高値で売出すチャンスもあり、売れ残っても「買取保証額」で買い取ってもらえるため安心です。

買い替えなど売却の期限があるなら、買取保証を試してみると良いでしょう。

ただし一部の大手しか扱っていない

ただし買取保証は一部の大手しか扱っていません。

買取保証がある大手は、東急リバブル野村の仲介+など。

また小田急沿線であれば、小田急不動産、東京都心ではSRE不動産(旧ソニー不動産)もあります。

買取保証のある大手に無料査定を依頼するなら

買取保証のある大手にまとめて無料査定を依頼するなら、すまいValueが便利。

すまいValueは大手6社で共同運営する一括査定サイトで、買取保証の大手3社にまとめて査定を依頼できるのはすまいValueしかありません。

すまいValue

すまいValueの公式サイトはこちら
すまいValue

SRE不動産は、個別に無料査定を依頼すればよいでしょう。

SRE不動産(旧ソニー不動産)の公式サイトはこちら
SRE不動産

ハウスハウス

でも仲介では査定価格が予想価格なら、なんで仲介で相見積もりするの?


家博士家博士

仲介で相見積もりをするメリットは3つある。

仲介で相見積もりをする3つのメリット

それぞれ解説します。

メリット1. 相場が分かりやすい

仲介の相見積もりでは、相場が分かりやすいメリットがあります。

なぜなら1社だけの査定価格だと、本当に相場を正しく査定しているのか分からず、場合によっては安く査定される恐れがあるため。

特に今は相場が急激に変動しており、不動産会社によって査定価格に差がでやすい環境です。

都市部では不動産価格が高騰

今は、特に都市部を中心に不動産価格が高騰しているため、プロでも予想が難しい状態。

不動産価格指数(全国)

不動産価格指数(全国202412)

不動産価格指数とは

不動産相場の価格変動が純粋に分かる指数。国土交通省がアンケートで集めた年間30万件の成約価格を元に、ヘドニック法という統計計算でまとめたもの。3ヶ月前までのデータが毎月末頃に公表される。2010年の平均を100として算出。

中古マンションは約11年で102%も値上がりしています。


戸建ては上昇していないように見えますが、これは都心部の戸建てが上昇している分を、地方の戸建ての値下がりが打ち消しているため。

戸建ては立地によって、価格の2極化が進んでいます。

ハウスハウス

こんなに不動産価格は高騰してるんだ!


家博士家博士

複数の不動産会社に査定を依頼すれば、正確に相場が分かるよ。


相見積もりなら、複数のプロの意見を聞けるので、相場が正確に分かります。

査定の根拠をそれぞれ聴き比べると、どこの不動産会社の査定を信じるべきかより分かりやすいでしょう。

なるべく3社以上に相見積もりを依頼した方が、精度は高くなります。

例:4社に相見積もりを依頼した場合

  • A社:2,800万円
  • B社:3,100万円
  • C社:3,000万円
  • D社:3,000万円
  • この場合は3,000万円が相場かな? と予想しながら、さらに各社の査定根拠を聴き比べると精度の高い予想ができます。

メリット2. 信頼できる不動産会社が見かる

相見積もりをして話を聴き比べると、信頼できる不動産会社が見分けられます。

というのも、残念ながら不動産会社のごく一部には、悪質な不動産会社や担当者がいるため。

騙されると極端な安値で手放し大損する恐れも

悪質な不動産会社・担当者に騙されると、不動産を極端な安値で手放して、大損する恐れがあります。

悪質な不動産会社はとにかく安く売りたい

悪質な不動産会社は、相場よりなるべく安く売ろうとします。

なぜなら安値の方が、手間がかからずに短期間で売却できて、取り扱い件数が増えるため。

さらに安値だと、悪質な手口を使いやすいということもあります。

売却価格が安くなると、仲介手数料が少し安くなってしまうのですが、それ以上に不動産会社にはメリットが多いのです。

具体的には、例えばこんな手口が考えられます。

悪質な手口1. 囲い込みで両手仲介

相場より安い価格で査定して売り出し、囲い込みで他社の見つけた買主を断り、両手仲介で自社の買主に売ること。

両手仲介と囲い込み
両手仲介とは、売主だけでなく買主を自社で見つけることで、2倍の仲介手数料を稼ぐ方法。
両手と片手の違い
自然に両手仲介になるのはよくあることで、悪いことではありません。

しかし意図的に両手仲介を狙って、他社の見つけた購入希望者を拒否する行為は『囲い込み』といわれ、完全な売主への裏切り行為。
売り主にとって、せっかく見つかった購入希望者が知らない間に断られていたことになります。

悪質な手口2. ダブル両手で4倍稼ぐ

極端に安い価格で査定し、提携する買取業者へダブル両手で売って、仲介手数料を4倍稼ぐ方法。
手数料4倍イメージ

悪質な手口3. 高い査定価格から干して値こなしする

明らかに売れないほど高い査定価格で売主と媒介契約を結び、売れずに時間が過ぎて売主が不安になったところで、大幅な値下げを勧める行為。

いきなり相場より安い見積もりをすると、売主に売却を任せてもらえません。

だから相見積もりだけ高めの価格を提示し、後で売主を説得して値下げするのです。

最終的には、相場より大幅に安い価格に値下げして、手口1の両手仲介か、手口2の提携買取業者へダブル両手に持ち込みます。

悪質な不動産会社の行為は、こちらで詳しく解説しています。


ハウスハウス

悪い不動産会社は、とにかく両手仲介で稼ごうとするのか。怖い…。


家博士家博士

悪い会社はごく一部だけど用心しておこう。

相見積もりで、顧客満足度を重視する不動産会社を選ぶ

相見積もりで、長期的な視点で営業している優良な不動産会社と担当者を選びましょう。

信頼できる不動産会社は、長期的な視点で会社に利益となる「顧客満足度」を重視します。

なぜなら評判が良くリピーターが多い方が、長期的には会社の業績にプラスになるため。

こういった不動産会社なら、あなたの利益を最優先してくれます。

ハウスハウス

両手仲介をしない不動産会社はないの?


家博士家博士

首都圏と関西圏ならソニーグループのSRE不動産が使えるね。

両手仲介なしのSRE不動産(旧ソニー不動産)

SRE不動産
ソニーグループのSRE不動産なら、大手で唯一のエージェント制で売主だけを担当。

両手仲介がないので、安心して売却を依頼できます。

ただし営業エリアは、首都圏と関西圏限定です。

SRE不動産(旧ソニー不動産)の無料査定を試すならこちら
SRE不動産

メリット3. 売却中の迷いや不安が無くなる

幅広い意見を聞くことで、迷いや不安が無くなる

相見積もりで複数の不動産会社の話を聞くと、幅広い意見を聞けるため、売却中の迷いや不安が無くなります。

売却が思うように進まないと、疑心暗鬼になってしまい、本当にこれで良いのか不安になりがち。

そんなときも、あらかじめ複数の不動産会社の意見を聞いておくことで、売却中の迷いや不安を解消できるのです。

担当者によって経験が違い、意見も分かれる

不動産のプロとはいえ、経験や実績は会社でも担当者レベルでも違います。

例えば、プロでも判断が分かれる例として次のようなことがあります。

  • リフォームはどこまでした方が良い?
  • 建物は解体して更地で売ったほうが良い?
  • インスペクション、瑕疵保険は必要?
  • チラシのポステイングはどの範囲をするべきか?
  • 売出し価格はいくらで、価格見直しのタイミングはいつごろか?
  • 値下げしてでもシーズン中に売ったほうが良い?



ハウスハウス

そうか、プロでも意見が違うから、いろんな意見を知っておくと安心なのか。
やっぱり仲介でも相見積もりした方が良さそうだね。


家博士家博士

仲介で相見積もりするなら、失敗しない4つのコツがあるよ。

仲介の相見積もり4つのコツ

仲介の相見積もりを失敗しないためには、次の4つのコツがあります。

それぞれ解説します。

コツ1. 実績豊富な不動産会社へ依頼する

仲介の相見積もりのコツ1つ目は、エリアで売買仲介実績が豊富な不動産会社に相見積もりをとること。

実績豊富な不動産会社は、査定価格の精度が高く、担当者の外れが少ないメリットがあります。

また地域の売買動向に精通しており、あなたの家に最適な売り方を教えてもらえるでしょう。

ハウスハウス

実績が豊富な不動産会社ってどこ?


家博士家博士

都市部なら大手3社が強いね。

都市部は大手トップ3社が強い

売買仲介件数ランキング上位36社
(2024年3月)

不動産会社の売買仲介件数ランキング2024年3月

不動産売却の実績は、大手3社に偏っています

三井のリハウス住友不動産販売東急リバブルの3社は、仲介件数が2万件を超えており、大手の中でも圧倒的。

都市部で査定を依頼するなら、これら大手3社を中心に考えると良いでしょう。

ハウスハウス

大手3社は別格だね。


家博士家博士

3社もそれぞれ特徴があるから、解説しよう。

【大手1】三井のリハウス
38年連続で売買仲介件数1位

三井のリハウス

  • 店舗数 277店舗
    (首都圏174、関西圏45、中部圏25、札幌9、東北6、中国9、九州9)
  • 三井のリハウスは、38年連続で売買仲介件数1位と業界を代表する不動産会社。

    独自の査定システムは精度が高く、売主の約76%がほぼ提案価格(提案の95%以上)で成約しています。


    多くの購入希望者を抱えるため早く売れることも強みで、売主の65%が2ヶ月以内に成約するほど。

    また担当者のレベルが高いことにも定評があり、顧客満足度は96%と高評価です。

    家博士家博士

    業界を代表する会社だから、初めての売却ならまず話を聞いてみると良いよ。
    他と比較する基準にもなるからね。

    三井のリハウスの無料査定はこちらから
    三井のリハウス

    【大手2】住友不動産販売
    熱心な営業スタイルに定評

    すみふの仲介ステップ

    • 店舗数 203店舗
      (首都圏114、関西圏55、中部東海10、北海道8、東北3、中国7、九州6)

    住友不動産販売(すみふの仲介ステップ)は、営業マンの熱心な営業スタイルに定評があります。

    現在の購入希望者の登録数も公開しており、常に2万人を超える希望者が登録。

    自社ホームページの月間来訪者数は300万件以上、登録物件数は2万8千件以上と十分なスケールメリットもあります。

    家博士家博士

    クールな営業より人情深く熱心な営業が好みなら、他より出会える可能性が高いかも。


    【大手3】東急リバブル
    東急沿線や大型案件に強み

    東急リバブル

    • 店舗数 220店舗
      (首都圏141、関西圏45、名古屋11、札幌10、仙台6、福岡7)

    東急リバブルは東急電鉄系の不動産会社ですが、全国に店舗を持つのが特徴。

    東急電鉄沿線はもちろん、法人営業や投資物件にも強みを持っています。

    大手にまとめて査定を依頼するなら「すまいValue」

    大手3社にまとめて無料査定を依頼するなら、一括査定サイトの「すまいValue」が便利。

    すまいValueは、大手上位6社(三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル野村の仲介+小田急不動産三菱地所の住まいリレー)が共同運営する一括査定サイトです。


    すまいvalue

    すまいValueの公式サイトはこちら
    すまいValue

    地方では地域No.1を探す

    地方は大手の営業エリア外になるため、地域で実績No.1の不動産会社を中心に選びましょう。

    実績No.1の不動産会社は、実績をアピールしているのですぐに分かります。

    不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトをいくつか併用すると良いでしょう。

    全国対応の主要な一括査定サイトとして次があります。

    その他、主要な一括査定サイトはこちらでまとめています。

    コツ2. 買取と仲介の2種類の価格で依頼する

    仲介の相見積もりのコツ2つ目は、相見積もりをとるときに「買取」と「仲介」の2種類の見積もりを依頼すること。

    なぜなら怪しい不動産会社は、買取と仲介の査定価格の差が大きくなりがちだから。

    普通なら、買取価格は仲介の6〜8割に安くなる

    普通の不動産会社の場合

    普通の会社の価格差イメージ
    悪質でない普通の不動産会社であれば、買取の査定価格は、仲介の6〜8割程度に安くなります。

    なぜなら買取では、不動産会社が相場より安く買取り、相場価格で転売して差額を利益にするため。

    一方仲介(普通の売買)では相場通りに売れるので、仲介の査定価格は相場価格になります。

    悪質な会社は仲介だけ高くなる

    悪質な不動産会社が仲介の査定価格を不自然に上げると、買取との価格差が極端に大きくなります。
    悪質な会社の価格差イメージ
    なぜなら買取の価格差はそのままで、仲介の査定価格だけを相場より高く査定するため。

    買取の査定価格を高くすると、自社(又は提携する買取業者)が損するので買取の査定価格は高くできません。

    不動産会社は、買い取った後に相場価格で転売して利益を得るため、相場より2割以上安くしか買取れないのです。

    ハウスハウス

    確かに、仲介なら5,000万円、買取なら2,000万円とか、2倍以上違ったら絶対怪しいね。


    家博士家博士

    怪しいところは、他の不動産会社と明らかに違うからすぐ分かるよ。


    買取と媒介の両方で査定依頼する場合は、一括査定サイトの備考欄に「媒介と買取の両方で査定を希望」と書いておきましょう。

    コツ3. 3〜6社から信頼できる不動産会社を選ぶ

    仲介の相見積もりのコツ3つ目は、3〜6社に相見積もりをとり、査定価格が最高値の会社でなく信頼できる不動産会社を選ぶこと。

    ハウスハウス

    高く売ってくれるとこを選ぶのではないんだね


    家博士家博士

    高く売るといっても相場以上に売るのは難しいから、結局は値下げすることになる。
    それよりも信頼できる不動産会社を選ぶ方が大事なんだ


    信頼できる不動産会社を選ぶためには、次のポイントがあります。

    相見積もりは3社〜6社程度

    仲介の相見積もりでは、3社〜6社程度が信頼できる不動産会社を選ぶのに最適です。

    なぜなら3社以上でないと、査定価格や話の内容を比較しにくいため。

    また不動産会社としっかり話をするためには、多くても6社くらいまでが限界だから。

    3社〜6社の不動産会社に相見積もりをとり、しっかり話を聴き比べることで、信頼できる不動産会社が分かります。

    訪問査定で査定を希望する

    査定方法は、机上査定より訪問査定を選ぶほうが良いでしょう。

    なぜなら実際に家を見て、具体的なアドバイスを聞いた方が、信頼できるか判断しやすいため。

    例えば次のこと聞くと、不動産会社のレベルが良く分かります。

    • 売却に必要な最低限のリフォームや補修の程度
    • 接道や境界、擁壁の問題
    • 内覧で注意すべきこと
    • 物件の売りや弱点

    訪問査定は不動産会社の応対が面倒と感じるかもしれませんが、現地確認は長くて1時間程度。

    信頼できる不動産会社さえ選んだら、後はお任せできます。

    面倒でも、不動産会社選びで8割が決まると考えて、手間と時間をかけましょう。

    契約を迫られても全ての話を聴き比べてから

    訪問査定では、不動産会社から早く契約するよう迫られがちですが、全ての不動産会社に話を聞いてから決断しましょう。

    それでも強引に契約を迫るようなら、その会社は自社の利益最優先の会社で信頼できないかもしれません。

    査定当日はとりあえず保留して、後日契約しましょう。

    自分でも相場を確認する

    不動産会社の話を聞く前に、自分でも相場を確認すると、不動産会社の話がよく理解できます。

    まず主要な不動産ポータルサイトで、今売り出している競合を確認します。

    また概要だけしか公開されていませんが、過去の成約価格をチェックしておくと、相場感が少し分かります。

    自力で調べられる相場は参考程度ですが、判断材料にはなります。

    こちらからの情報を統一する

    不動産会社ごとに伝える情報が違っていると、不動産会社の比較が難しくなります。

    何を伝えるのか、あらかじめリストアップしておくと良いでしょう。

    担当者への質問を考えておく

    信頼できる不動産会社を見分けるために、積極的に質問しましょう。

    例えば次の様な質問があります。

    質問の例

    ・査定根拠について
    不動産会社の査定は、過去に近隣の類似物件が売買された価格から査定する「取引事例法」が一般的。
    参考にした事例を確認しましょう。
    ・売却にかかる予想期間と売出価格などの売却戦略
    ・主な購入客層と広告方法
    ・最近の周辺の相場
    ・あなたの家の欠点と強み
    ・リフォームが必要か?
    リフォームは必要最低限に押さえ、不動産会社の意見を聞くのが確実です。
    ・クリーニングなどが必要か?

    コツ4. 迷ったら2〜3社に一般媒介もあり

    仲介の相見積もりでどこを選ぶか迷ったら、一般媒介契約で2〜3社に依頼する方法もあります。

    一般媒介契約なら複数に依頼できる

    不動産会社との媒介契約には3種類あり、一般媒介契約なら複数の不動産会社に同時に売却を依頼可能。

    ただしあまり多くの不動産会社に依頼すると、不動産会社に不信感を与えるので、2〜3社程度が現実的です。

    【媒介契約の比較】

    項目 一般媒介契約 専任媒介契約 専属専任
    媒介契約
    特徴 自由な契約 一般的な契約 厳しい契約
    こんなタイプの人向き 不動産の売却経験がある人 普通の人 多少損でもお任せしたい人
    実際の契約数
    2022年実績
    33% 51%
    一番多い
    16%
    他社との媒介契約 × ×
    自分で見つけた相手との直接契約 ×
    契約の有効期間 制限なし
    (行政指導により3ヶ月が一般的)
    最長3ヶ月 最長3ヶ月
    指定流通機構(レインズ)への登録 ×
    登録義務なし

    契約から7日以内

    契約から5日以内
    業務処理状況の報告義務 規定なし 14日に1回以上 7日に1回以上

    複数に依頼すると囲い込みの心配が無い

    複数の不動産会社に売却を依頼すると、囲い込みされる心配はありません。

    なぜなら囲い込みは時間がかかり、他社に先を越される恐れがあるため。

    不動産会社は他社が先に買主を見つけると、仲介手数料は1円も受け取れません。

    複数に依頼することで、不動産会社同士が競争して、早く売れる効果が期待できます。

    不動産会社のサポートが必要なら1社に依頼

    ただし一般媒介で複数に依頼すると、不動産会社のサポートは期待できません。

    始めての売却で不安だったり、築古や田舎など売れにくい不動産は、1社に依頼した方が良いでしょう。

    逆に人気が高い物件を適正価格で売り出す場合は、不動産会社のサポートはあまり要らないので、一般媒介で2〜3社に売却を依頼するのもあり。

    一般媒介は、不動産会社を上手く利用して、売主が主体で売る方法といえます。

    一般媒介については、こちらで詳しく解説しています。

    まとめ

    不動産の売却を成功するためには、相見積もりが必要です。

    その理由は、買取と仲介でそれぞれ違い、

    • 買取の相見積もりは、高く買い取る不動産会社を見つけるため。
    • 仲介の相見積もりは、査定の精度を高め、信頼できる不動産会社を見つけるため。

    買取では、とにかく多くの不動産会社に無料査定を依頼しましょう。

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    一括査定サイトを上手く利用すれは、手間も少しは軽減できます。

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