「不動産の売却で相見積もりは必要? どうやって相見積もりするの?」
不動産売却の相見積もりでお悩みですね。
不動産の売却なんて、人生で一度あるかないかで、分からないことだらけ。
そんな状態でプロに相見積もりしても、失敗しそうで不安ですよね。
そんなあなたに、朗報です。
ササッと簡単に、あなたの不動産の相見積もりを正しくとる方法があります。
ただし相見積もりは、「買取」と「仲介(普通の売買)」で大きく違うもの。
特に仲介の相見積もりは、失敗する人が多いため要注意です。
この記事では、買取と仲介のそれぞれで、相見積もりの方法とコツについて解説。
さらに不動産を高値で売却する3つのポイントも解説します。
この記事を読むことで、あなたは安心して相見積もりがとれ、売却成功に大きく近づくでしょう。
不動産売却の成功は、資産を増やし、将来の豊かで安心な暮らしにつながります。
あなたの不動産売却が成功するために、この記事がお役に立てば幸いです。
この記事のもくじ
相見積もりは「買取」と「仲介(普通の売買)」で違う
「相見積もり」は、複数の業者に同じ条件を提示して、見積もりしてもらうこと。
ただし不動産売却では、買取と仲介で相見積もりの意味が違います。
特に仲介(普通の売買)で、相見積もりを間違える人が多いのです。

そもそも買取と仲介の違いが分からないよ

詳しく解説しよう。
「買取」と「仲介(普通の売買)」の違い
買取と仲介の違い
- 買取とは
- 不動産会社が自社で費用を負担して買取ること。
不動産会社は、リフォーム後に転売して、差額で利益を得ます。 - 仲介(普通の売買)とは
- 第3者へ不動産を売却するために不動産会社が仲介すること。
不動産会社は売買成立の成功報酬として受け取る仲介手数料で利益を得ます。
それぞれ、この様なイメージです。
買取と仲介のイメージ
手間がかからない買取、高く売れる仲介
売却期間と手間 | 売却価格 | |
---|---|---|
買取 | 短くて楽 最短1週間 | 安い 相場-20%〜-40% |
仲介 (普通の売買) | 長くて大変 平均3〜6ヶ月 | 高い 相場±10% |
買取は最短1週間で楽に売れるが安くなる
「買取」は好きなタイミングで(最短1週間)で売却できて、手間もかかりません。
しかし売却価格は相場-20%〜-40%に安くなってしまいます。
なぜなら買取では、不動産会社が一般の人(エンドユーザー)に転売するため。
不動産会社は、転売して差額で利益を出すため、相場より安く買い取る必要があるのです。
買取について、詳しくはこちらで解説しています。
仲介は時間と手間がかかるが、相場通りに売れる
一方で「仲介(普通の売買)」では、買い手を探すための時間(平均3〜6ヶ月程度)と手間がかかります。
しかし、正しく売れば相場通りの価格で売れます。
時間と手間さえ問題なければ、価格が高く売れる仲介で売ると良いでしょう。
「買取」の相見積もりはオークション
買取の相見積もりは、単純にオークションと考えて良いでしょう。
オークションと同じで最高値の不動産会社を選ぶだけ。
なぜなら不動産会社の査定で提示された金額が、そのまま不動産会社の買取価格だからです。
買取で相見積もりするメリットは利益が増えること
買取で相見積もりをするメリットは、あなたの利益が増えること
なぜなら次の2つの理由があるため。
相見積もりで利益が増える理由
- 理由1. 業者同士が競争し、自社の利益を削り、あなたに有利な価格を提示するため。
- 理由2. その中から最も有利な価格を、あなたが選べるから。

相見積もりは面倒だけど、なるべく多くに依頼した方が良さそうだね
買取の相見積もりのコツは『とにかく多く』
買取の相見積もりで大切なことは、とにかく多くの不動産会社へ依頼するということ。
10社、20社と多くの不動産会社に無料査定を依頼することで、中には相場に近い査定価格の不動産会社が見つかる可能性もあります。
得に最近は、買取転売業者が乱立し競争が激化しているため、買取価格が上昇。
中には社内事情で赤字覚悟で買取る業者もいます。
相場に近い価格で買取る不動産会社が見つかる可能性は、以前より高いでしょう。

そんなに多くの不動産会社へ査定を依頼するのは大変だね

複数の一括査定サイトを併用すると、手間がかからず簡単だよ
複数の一括査定サイトを並用する
数多くの不動産会社へ査定を依頼するためには、複数の一括査定サイトを併用しましょう。
一括査定サイトを利用すれば、わずか数分で最大6社以上の不動産会社へまとめて査定を依頼できます
さらに複数の一括査定サイトを併用することで、20社以上の不動産会社へ簡単に依頼できます。
簡易査定(机上査定)で、ある程度絞り込む
買取では、まず簡易査定(机上査定)である程度絞り込みましょう。
査定には「簡易査定(机上査定)」と「訪問査定(現場査定)」の2種類があります。
簡易査定は訪問なしで簡易的に査定するもので、精度は低くなります。
一方で、訪問査定は実際に物件を訪問するため、査定の精度は高くなりますが、対応が大変。
そのため、簡易査定で数社に絞込み、訪問査定で買取価格を確定させる方法が効率的です。

まずは簡易査定である程度まで絞って、その後に訪問査定を依頼するんだね
自社買取では仲介手数料が不要
買取価格を比較するときは、仲介手数料が余計にかかる場合があるので注意しましょう。
買取には次の2種類があり、仲介手数料(売却価格×3%+6万円+消費税)の有無が違います。
- 自社買取(自社で買取る場合)
→仲介手数料は無し - 他社買取(他社の買取業者への仲介)
→仲介手数料は有り
他社買取では、査定価格が仲介手数料の分だけ安くなってしまいます。
査定を依頼するときは『買取の査定を希望』と備考欄へ
一括査定サイトで査定を依頼するときは、備考欄に「買取の査定を希望」と書きましょう。
何も書かないと、普通は仲介の査定価格になってしまいます。
主要な一括査定サイトは、こちらでまとめています。

買取の相見積もりは、単純に金額で比較する。
自社買取だと仲介手数料が不要ってことだね。

あと、なるべく多くに査定を依頼すると、少しでも高く買い取ってくれる不動産会社が見つかるかもしれない。
とはいえ、時間に余裕があれば、普通に仲介で売る方が高く売れるけどね。
次は仲介の相見積もりについて解説しよう。
「仲介」の相見積もりは価格予想
仲介の相見積もりは、オークションでなく価格の予想です。
仲介の見積もりで提示される相場価格は、「この価格なら売り出して3ヶ月以内に誰か購入するであろう予想価格」。
しかも不動産会社は、査定価格で売れることを保証しません。

一部の大手では、3ヶ月で売れなければ買取る『売却保証』があるけどね。
大手では3ヶ月だけ仲介する売却保証もある
一部の大手不動産会社では、3ヶ月だけ仲介で売却して、売れなければ買取してもらえる『売却保証』という制度があります。
この売却保証では、査定価格の保証があります。
なぜなら築年数やエリアに制限がありますが、最大で査定価格の90%で買い取ってもらえるため。
さらに転売した利益を還元してもらえる不動産会社もあります。
詳しくは、こちらで解説しています。

査定価格が予想価格なら、なんで仲介で相見積もりするの?

仲介で相見積もりをするメリットは3つある。
仲介で相見積もりをする3つのメリット
仲介で見積もりをする3つのメリット
- メリット1. 売却予想価格の精度が高くなる
- メリット2. 信頼できる不動産会社を見つけられる
- メリット3. 幅広い意見が聞けて、売却中の迷いや不安が消える
それぞれ解説します。
メリット1. 売却予想価格の精度が高くなる
仲介の相見積もりでは、売却予想価格の精度が高くなるメリットがあります。
なぜなら、仲介の査定価格は、あくまで価格予想なので、不動産会社によって査定価格が違うため。
しかし相見積もりなら、価格にバラツキがあっても相場が読みやすくなります。
さらに査定価格だけでなく、査定の根拠をそれぞれ聴き比べると、どこの不動産会社の査定を信じるべきか明白に。
なるべく3社以上に相見積もりを依頼した方が、精度は高くなります。
- A社:2,800万円
- B社:3,100万円
- C社:3,000万円
- D社:3,000万円
この場合は3,000万円が相場かな? と予想しながら、さらに各社の査定根拠を聴き比べると精度の高い予想ができます。
都市部では不動産価格が高騰
今は、特に都市部を中心に不動産価格が高騰しているため、プロでも予想が難しい状態。
不動産価格指数(全国)

「不動産価格指数」とは
不動産価格指数とは、純粋に不動産相場の価格変動を見ることができる指数。
国土交通省がヘドニック法という統計計算手法で、年間30万件の不動産売買成約価格から築年数や立地などの余計な要素を取り除き、純粋な価格変動をまとめたもの。
3ヶ月前の売買実績を毎月末に公表。
マンションは、約8年で52%も値上がりしています。
戸建ては上昇していないように見えますが、これは都心部の戸建てが上昇している分を、地方の戸建ての値下がりが打ち消しているため。
戸建ては立地によって、価格の2極化が進んでいます。

こんなに不動産価格は高騰してるんだ!

複数の不動産会社に査定を依頼すると、より正確に相場が分かるよ。
メリット2. 信頼できる不動産会社を見つけられる
相見積もりをして話を聴き比べると、信頼できる不動産会社が見分けられる様になります。
というのも、残念ながら一部で悪質な不動産会社や担当者がいるため。
悪質な不動産会社・担当者の例
具体的には、例えばこんなケース。
- 高い査定価格を提示して媒介契約を結び、時間をおく
- 買い手が見つからないまま時間が過ぎ、売り主が不安になったところで、大幅な値下げを勧める。
- 結局、相場より大幅に安い価格で買取るか、両手仲介で顧客に売る。
売り主だけでなく、買い主を自社で見つけることで、2倍の仲介手数料を稼ぐ方法。

自然に両手仲介になるのはよくあることで、悪いことではありません。
しかし意図的に両手仲介を狙って、他社の見つけた購入希望者を拒否したりすれば完全な違法行為。
売り主にとって、せっかく見つかった購入希望者が知らない間に断られていたことになります。
悪質な不動産会社の行為は、こちらで解説しています。
不動産会社は価格が安い方が都合が良い
不動産会社にとっては、売却価格は相場より安い方が都合が良いのです。
なぜなら、不動産会社にとって、短期的に利益になる次の3つが簡単になるため。
- 手間をかけずに短期で売却する
- 自社で格安で買取る
- 「両手仲介」で売る
え? 売値を安くすると、仲介手数料が安くなるんじゃないの? と思われるかもしれません。
確かに不動産会社の仲介手数料は、法律の上限である「売却価格の3%+6万円+消費税」で決まっています。
しかし少しくらい手数料が安くなっても、手間をかけずに短期で売れたほうが、不動産会社としては利益額が増えます。
だから短期的な視点で経営している不動産会社や担当者は、高く売るよりもいかに値下げして早く売るかを考えるのです。
ただしいきなり相場より安い見積もりをすると、売り主に売却を任せてもらえません。
だから、相見積もりだけ高めの価格を提示し、その後は売り主を説得してなるべく値下げをするのです。
あなたが1社だけに見積もりを依頼して、その会社が悪質な会社だったとしたら・・・?
その状況では他社と比較できないため、本当に信頼できる不動産会社かどうかの判断もできません。

不動産会社の中には、悪い奴がいるんだね。

悪い不動産会社はごく一部だから、あんまり心配しなくても大丈夫だよ。
でも万が一に備えて、用心はした方が良いね。
相見積もりで、顧客満足度を重視する不動産会社を選ぶ
相見積もりで、長期的な視点で営業している優良な不動産会社と担当者を選びましょう。
有料な不動産会社は、長期的な視点で会社に利益となる「顧客満足度」を重視します。
なぜなら評判が良くリピーターが多い方が、長期的には会社の業績にプラスになるため。
こういった不動産会社なら、あなたの利益を最優先してくれます。
メリット3. 幅広い意見が聞けて、売却中の迷いや不安が無くなる
相見積もりで複数の不動産会社の話を聞くと、幅広い意見を聞くことができるため、売却中の迷いや不安が無くなります。
売却が思うように進まないと、疑心暗鬼になってしまい、本当にこれで良いのか不安になりがち。
そんなときも、あらかじめ複数の不動産会社の意見を聞いておくことで、売却中の迷いや不安を解消できるのです。
不動産のプロとはいえ、経験や実績は会社でも担当者レベルでも違います。
例えば、プロでも判断が分かれる例として次のようなことがあります。
- リフォームはどこまでした方が良い?
- 建物は解体して更地で売ったほうが良い?
- インスペクション、瑕疵保険は必要?
- チラシのポステイングはどの範囲をするべきか?
- 売出し価格はいくらで、価格見直しのタイミングはいつごろか?
- 値下げしてでもシーズン中に売ったほうが良い?

そうか、プロでも意見が違うから、いろんな意見を知っておくと安心なのか。
やっぱり仲介でも相見積もりした方が良さそうだね。

仲介で相見積もりするために、失敗しない3つのコツがあるよ。
仲介の相見積もりを失敗しないための3つのコツ
仲介の相見積もりを失敗しないためには、次の3つのコツが大切です。
仲介の相見積もりを失敗しないための3つのコツ
- コツ1. 実績豊富な不動産会社3〜6社へ依頼する
- コツ2. 買取と仲介の2種類の価格で依頼する
- コツ3. 信頼できる不動産会社を選ぶ
それぞれ解説します。
コツ1. 実績豊富な不動産会社3〜6社へ依頼する
1つ目は、仲介実績が豊富な不動産会社3〜6社程度に絞って見積もりを依頼すること。

実績が豊富な不動産会社ってどこ?

都市部なら大手3社(三井のリハウス、東急リバブル、住友不動産販売)だね
こちらが不動産の売買仲介の実績です。
売買仲介件数ランキング上位30社
(2020年3月)
「三井のリハウス」「住友不動産販売」「東急リバブル」の3社は、仲介件数が2万件を超えており圧倒的。
査定を依頼するなら、これら大手トップ3のいくつかは含めたいところです。
早速、これらの大手トップ3社に、それぞれ連絡しても良いのですが、3回も電話するのは面倒かもしれません。
しかし、一括査定サイトの「すまいValue」を利用すれば、わずか数分でこれらの大手トップ3社を含む最大6社にまとめて無料査定を依頼できます。

大手3社は圧倒的だね!

ただし大手3社は営業範囲が都市部に限られるから、地方や田舎では使えないんだ。
エリアで売買実績が豊富な不動産会社を選ぼう。

エリアで実績の多い不動産会社は、どうやって探せば良いの?

不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトを利用すると便利だよ。
一括査定サイトの定番3社
一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。
一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。
この3社以外についてはこちらにまとめています。
すまいValue
- 査定実績:
- 40万件
- 不動産会社数:
- 大手6社・全国890店舗
- 運営会社:
- 大手6社共同運営
大手6社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年に設立した一括査定サイト。
6社といっても全国890店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
2021年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトです。
簡易査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。管理人のコメント
地方では大手より地域密着の中小が強い場合もあるので、3位のHOME4Uも確認した方が良いでしょう。
しかし都市部では「すまいバリュー」が定番です。
特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。SRE不動産(旧ソニー不動産)
- 査定実績:
- (2014年開始)
- 不動産会社数:
- 売主側1社(買主側多数)
- 運営会社:
- SREホールディングス株式会社
すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。利用できるエリアは首都圏と関西圏限定です。
あのソニーが始めた不動産会社で、売主だけを担当するエージェント制が特徴。無数にある他の不動産会社が買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。管理人のコメント
大手不動産会社でエージェント制はSRE不動産だけ。話を聞くと売却活動に役立つでしょう。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで査定を依頼することがポイント。まずメールで概算価格を査定してくれます。
HOME4U
- 査定実績:
- 累計40万件(2001年開始)
- 不動産会社数:
- 1,500社
- 運営会社:
- 株式会社NTTデータ・スマートソーシング
日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数40万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
不動産会社は大小バランスよく登録されているため全国どこでも幅広く依頼ができます。
机上査定を選ぶと、郵送やメールで査定可能。管理人のコメント
HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。
【公式サイト】すまいValue
【公式サイト】SRE不動産
【公式サイト】HOME4U
各エリアで最適な組み合わせ

あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。
コツ2. 買取と仲介の2種類の価格で依頼する
2つ目のコツは、相見積もりを依頼するときに「買取」と「仲介」の2種類の見積もりを依頼すること。
買取と媒介で、見積もり価格に2〜3割の差がありますが、価格差が大きすぎる会社は要注意です。
買取の見積もりは「本音」、仲介の見積もりは「建前」
買取では自社で費用を負担して買取るため、価格が安い「本音」の見積もりになります。
一方仲介では、売り主から媒介契約をとるために、売れるであろう予想価格を高めにする「建前」の見積もりになりがち。
中には契約を取る目的で、売れもしない高い査定価格を提示する不動産会社もあります。

確かに、仲介だと高値で売れるって予想するのに、買取だとスゴイ安いと怪しいね。

怪しいところは、他の不動産会社と明らかに違うからすぐ分かるよ。
買取と媒介の両方で査定依頼する場合は、一括査定サイトの備考欄に「媒介と買取の両方で査定を希望」と書いておきましょう。
コツ3. 信頼できる不動産会社を選ぶ
相見積もりの結果から不動産会社を選ぶときは『信頼できる不動産会社』を選びましょう。

高く売ってくれるとこを選ぶのではないんだね

高く売るといっても相場以上に売るのは難しいから、結局は値下げすることになる。
それよりも信頼できるところを選ぶ方が大事なんだ
具体的には次のような点を意識しましょう。
訪問査定で査定を希望する
実際に物件を見て査定する訪問査定では、条件面だけではわからない部分も反映されます。
「家に来る不動産会社の応対が面倒」と感じるかもしれませんが、現地確認は長くて1時間程度。
ただ、役所や法務局での書類調査にかかる時間も含めると、結果が出るのに1週間程度かかります。
時間はかかりますが、その分、精度の高い査定価格がわかります。
契約を迫られても話を聴き比べてから
とにかく契約を取りたいと考えている不動産会社から、早く契約するよう迫られるかもしれません。
不動産会社に言われたら断りにくく感じますが、契約するのは他社の話も聞いてから。
それでも強引に契約を迫るようなら、その会社は自社の利益最優先の会社である可能性が高いです。
自分でも相場を確認する
不動産会社に任せっきりにするのではなく、自分でも相場を確認しておきましょう。
自力で調べられる相場は参考程度ですが、判断材料にはなります。
こちらからの情報を統一する
不動産会社ごとに伝える情報が違っていると、判断するのが難しくなります。
何を伝えるのか、あらかじめリストアップしておくと良いでしょう。
担当者への質問を考えておく
査定は不動産会社とコミュニケーションを取るチャンス。
ただ価格などの情報を聞くだけでなく、こちらからも積極的に質問しましょう。
質問の例をいくつか挙げます。
質問の例
- ・査定根拠について
- 近隣物件や類似物件など、実際の取引を参考に査定価格を出す「取引事例法」。
この方法で査定価格を出している場合には、参考事例がいくつかあるはずです。
どういった事例を参考に価格を出したのか確認しておくと良いでしょう。 - ・売却にかかる予想期間と売出価格などの売却戦略
- ・主な購入客層と広告方法
- ・最近の周辺の相場
- ・あなたの家の欠点
- ・リフォームが必要か?
- リフォームについては自分たちで判断せず、不動産会社の意見を聞くのが確実。
- ・クリーニングなどが必要か?
せっかくの機会なので、有効活用しましょう。
相見積もりをとるときは、その先の売却で「高く売るポイント」を知っておくと良いでしょう。
不動産を高値で売却するためのポイント
不動産を高値で売却するためのポイントは、次の3つ。
不動産を高値で売却するための3つのポイント
- 不動産会社選びで8割で決まると考える
- 一般媒介契約で2〜3社に依頼することも考える
- 壁紙など少額のリフォームも検討する
不動産が高く売れるかどうかは、優秀で信頼できる不動産会社に出会えるかどうかで8割が決まります。
なぜなら不動産会社を決めて媒介契約を結んだ後は、ほとんど不動産会社にお任で、自分でできることは限られるからです。
相見積もりをとって、不動産会社の話を聴き比べるのは手間がかかりますが、そこで8割が決まると考えましょう。
不動産会社との媒介契約は、1社だけに依頼する専任媒介契約を選ぶのが一般的。
しかし、人気が高い物件や築浅物件など、売りやすい物件では一般媒介で2〜3社に売却を依頼した方が有利なこともあります。
一般媒介については、こちらで解説しています。
リフォームですが、壁紙など10万〜30万円以下の少額なものは高く売るために効果的です。
不動産会社とも相談してみると良いでしょう。
ただし100万円以上かける大規模なりフォームは、リフォーム費用が売値に上乗せできずに損するため、オススメできません。
リフォームについてはこちらで解説しています。
まとめ
不動産の売却では、相見積もりすることは重要です。
- 買取では、相見積もりによって高く買い取ってくれる不動産会社が分かる。
- 仲介では、相見積もりで価格の精度が高くなり、信頼できる不動産会社が分かり、売却中の不安も無くなる。
仲介では、売却が成功するかどうか、8割が「不動産会社選び」で決まります。
複数の不動産会社に相見積もりを依頼して、話を聴き比べるのは手間がかかりますが、ここはあえて手間をかけましょう。
一括査定サイトを上手く利用すれは、少しは手間も軽減できます。
相見積もりは不動産売却を成功させ、その先の豊かな暮らしを実現するための第一歩です。
あなたの売却が成功することをお祈りしております!
一括査定サイトの定番3社
一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。
一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。
この3社以外についてはこちらにまとめています。
すまいValue
- 査定実績:
- 40万件
- 不動産会社数:
- 大手6社・全国890店舗
- 運営会社:
- 大手6社共同運営
大手6社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年に設立した一括査定サイト。
6社といっても全国890店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
2021年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトです。
簡易査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。管理人のコメント
地方では大手より地域密着の中小が強い場合もあるので、3位のHOME4Uも確認した方が良いでしょう。
しかし都市部では「すまいバリュー」が定番です。
特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。SRE不動産(旧ソニー不動産)
- 査定実績:
- (2014年開始)
- 不動産会社数:
- 売主側1社(買主側多数)
- 運営会社:
- SREホールディングス株式会社
すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。利用できるエリアは首都圏と関西圏限定です。
あのソニーが始めた不動産会社で、売主だけを担当するエージェント制が特徴。無数にある他の不動産会社が買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。管理人のコメント
大手不動産会社でエージェント制はSRE不動産だけ。話を聞くと売却活動に役立つでしょう。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで査定を依頼することがポイント。まずメールで概算価格を査定してくれます。
HOME4U
- 査定実績:
- 累計40万件(2001年開始)
- 不動産会社数:
- 1,500社
- 運営会社:
- 株式会社NTTデータ・スマートソーシング
日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数40万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
不動産会社は大小バランスよく登録されているため全国どこでも幅広く依頼ができます。
机上査定を選ぶと、郵送やメールで査定可能。管理人のコメント
HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。
【公式サイト】すまいValue
【公式サイト】SRE不動産
【公式サイト】HOME4U
各エリアで最適な組み合わせ

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