「土地を売る流れを知りたい!」

土地の売却をどうやって進めるか、お悩みですね。

確かに土地を売るなんて、人生で一度あるかないかのこと。
金額も大きいし、分からないと不安になりますね。

そんなあなたのために、「土地を売る流れ」を8つのステップで分かりやすくまとめました。

この記事を読めば、土地売却の流れが分かり、安心して売却をスタートできるでしょう。

あなたの土地売却が成功するために、少しでもお役に立てば幸いです。

土地を売る流れ8つのステップ

土地を売る流れ8つのステップ
  1. 不動産会社へ土地の無料査定を依頼
     ↓(数日)
  2. 不動産会社の選定
     ↓(1週間程度)
  3. 不動産会社と媒介契約を結ぶ
     ↓(数日)
  4. 売却活動
     ↓(一般的に2.5〜4ヶ月)
  5. 購入希望者と交渉
     ↓(10日程度)
  6. 売買契約を結ぶ
     ↓(約1ヶ月)
  7. 引き渡し・精算
     ↓
  8. 確定申告と納税(翌年2月中旬〜3月中旬)

ハウスハウス

結構、長くかかるんだね。


家博士家博士

どうしても急ぐなら、不動産会社の買取もある。
だけど買取は相場より2割以上安くなるから、なるべく仲介で普通に売る方が良い。

1. 複数の不動産会社へ無料査定を依頼

土地の売却を考えているなら、まず不動産会社へ無料査定を依頼します。

不動産会社の無料査定なら、土地の相場が正確に分かります。

また売却を相談する不動産会社を見つけるためにも査定は必要です。

土地の売買実績が豊富な3社以上に

不動産会社へ土地の無料査定を依頼するときに大事なのが次の2点。

土地の無料査定2つのポイント

  1. エリアで土地の売却実績が豊富な不動産会社を選ぶこと。
  2. 複数の不動産会社(3社以上)に無料査定を依頼すること。

エリアで売買実績が豊富な不動産会社は、査定の精度が高くなります。

また今は都市部を中心に不動産価格が高騰しているため、不動産のプロでも査定が難しい状態。

不動産会社によって査定価格に差が出るため、1社だけでなく最低3社以上に査定を依頼しましょう。

今は相場が2極化してプロでも査定が難しい

今は都市部を中心に不動産が高騰しており、プロでも査定が難しい相場です。

不動産価格指数(全国)

不動産価格指数(全国202403)

不動産価格指数とは

不動産相場の価格変動が純粋に分かる指数。国土交通省がアンケートで集めた年間30万件の成約価格を元に、ヘドニック法という統計計算でまとめたもの。3ヶ月前までのデータが毎月末頃に公表される。2010年の平均を100として算出。

中古マンションは約11年で89%も値上がりしています。


都市部の土地は、マンション価格と同じ値動きをしています。

郊外や住宅地の土地は、戸建てと同じ値動きです。

戸建てはあまり上昇していないように見えますが、これは都心部の戸建てが上昇している分を、田舎の戸建ての値下がりが打ち消しているため。

土地は立地によって、価格の2極化が進んでいます。

ハウスハウス

3社以上の査定を依頼した方が正確な相場が分かるんだね。
でも多ければ多いほど良いの?


家博士家博士

仲介と買取で違うね。

買取と仲介(普通の売買)で査定方法は違う

買取と仲介(普通の売買)とは

買取と仲介(普通の売買)は売り方が違います。

仲介と買取のイメージ

仲介と買取のイメージ

仲介
(普通の売買)
買取
買主 一般の人 不動産会社
(買取業者)
売却期間 場合による
(目安2.5〜4ヶ月程度)
最短1週間
売却価格 ほぼ相場通り 相場より
2〜4割安い

ハウスハウス

買取は相場より2割以上安くなるんだ!


家博士家博士

よほど急ぐ事情が無い限り、普通に仲介で売る方が良いね。
仲介でも1割下げれば、早く売れるよ。

買取では10社以上なるべく多くに

買取は最短1週間で売れますが、相場より2割以上安くなってしまうため、できれば仲介で売る方が良いでしょう。

どうしても買取で売るなら、自社買取の不動産会社を中心に、10社以上なるべく多くに査定を依頼します。

多くに依頼すれば、中には社内事情や査定ミスなどで、相場に近い価格で買い取る業者が見つかるかもしれません。

不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトをいくつか併用すると簡単です。

大手の運営する一括査定サイトとして主要なものは、

  • 三井のリハウス・住友不動産販売など大手6社が共同運営のすまいValue
  • NTTデータグループが運営のHOME4U
  • リクルートが運営のSUUMO売却
  • LIFULLが運営のHOME’S

その他、主要な一括査定サイトはこちらでまとめています。

ハウスハウス

買取か仲介か迷うなぁ。


家博士家博士

迷ってるなら「買取と仲介の両方」で査定してもらおう。

買取と仲介の両方を査定するのもあり

買取と仲介を迷っているなら、とりあえず両方の査定価格を出してもらいましょう。

買取の相場は、仲介より2割以上安くなるのが一般的です。
普通の会社の価格差イメージ

家博士家博士

ここから先は、仲介で普通に売る場合の流れを解説するね。


買取については、こちらの別記事で詳しく解説しています。

仲介では多くても6社程度が現実的

仲介で土地を売る場合、無料査定を依頼する不動産会社は多くても6社程度が現実的です。

理由として、数が多すぎると査定後に話を聴き比べるのが大変だから。

仲介では、売却を依頼する不動産会社を選ぶために、各社の話を聴き比べる必要があります。

そもそも仲介の査定価格は「3ヶ月以内に売れる予想価格」。

複数の査定価格の平均が相場に近いため、多くても6社あれば十分でしょう。

土地の売買実績が豊富な不動産会社とは

ハウスハウス

土地の売買実績が豊富な不動産会社はどこなの?


家博士家博士

都市部なら大手3社が強いね。


実績は大手3社が強い

売買仲介件数ランキング上位35社
(2023年3月)

不動産会社の売買仲介件数ランキング2023年3月

不動産売却の実績は、大手3社に偏っています

三井のリハウス住友不動産販売東急リバブルの3社は、仲介件数が2万件を超えており、大手の中でも圧倒的。

都市部で査定を依頼するなら、これら大手3社を中心に考えると良いでしょう。

ハウスハウス

大手3社は別格だね。


家博士家博士

3社もそれぞれ特徴があるから、解説しよう。

【大手1】三井のリハウス
37年連続で売買仲介件数1位

三井のリハウス

  • 店舗数 286店舗
    (首都圏182、関西圏46、中部圏25、札幌9、東北6、中国9、九州9)
  • 三井のリハウスは、37年連続で売買仲介件数1位と業界を代表する不動産会社。

    独自の査定システムは精度が高く、売主の約76%がほぼ提案価格(提案の95%以上)で成約しています。


    多くの購入希望者を抱えるため早く売れることも強みで、売主の65%が2ヶ月以内に成約するほど。

    また担当者のレベルが高いことにも定評があり、顧客満足度は96%と高評価です。

    家博士家博士

    業界を代表する会社だから、初めての売却ならまず話を聞いてみると良いよ。
    他と比較する基準にもなるからね。

    三井のリハウスの無料査定はこちらから
    三井のリハウス

    【大手2】住友不動産販売
    熱心な営業スタイルに定評

    すみふの仲介ステップ

    • 店舗数 234店舗
      (首都圏136、関西圏58、中部東海15、北海道8、東北4、中国7、九州6)

    住友不動産販売(すみふの仲介ステップ)は、営業マンの熱心な営業スタイルに定評があります。

    現在の購入希望者の登録数も公開しており、常に2万人を超える希望者が登録。

    自社ホームページの月間来訪者数は300万件以上、登録物件数は2万8千件以上と十分なスケールメリットもあります。

    家博士家博士

    スマートでクールな営業より人情深く熱心な営業が好みなら、他より出会える可能性が高いかも。


    【大手3】東急リバブル
    東急沿線や大型案件に強み

    東急リバブル

    • 店舗数 216店舗
      (首都圏141、関西圏42、名古屋11、札幌9、仙台6、福岡7)

    東急リバブルは売却に便利なサービスが充実しています。

    例えば予定期間で売れないと査定価格の90%などで買取る「買取保証」は、買い替えで安心。

    またリフォーム込で売り出す「アクティブ売却パッケージ」は、築古マンションを売り出す方法として効果的です。

    家博士家博士

    初めての買い替えや売却で心配なら、話を聞いてみると良いね。

    東急リバブルの無料査定はこちらから
    東急リバブル

    大手にまとめて査定を依頼するなら「すまいValue」

    大手3社にまとめて無料査定を依頼するなら、一括査定サイトの「すまいValue」が便利。

    すまいValueは、大手上位6社(三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル野村の仲介+小田急不動産三菱地所の住まいリレー)が共同運営する一括査定サイトです。


    すまいValue

    すまいValueの公式サイトはこちら
    すまいValue

    ハウスハウス

    とりあえず大手3社に査定を依頼すれば良いの?


    家博士家博士

    売却予定なら個人の相性もあるから、大手3社以外と比較した方が良い。
    首都圏・関西圏ならエージェント制のSRE不動産(旧ソニー不動産)、それ以外なら地域で実績No.1の会社にも査定を依頼しよう。

    SRE不動産(旧ソニー不動産)
    売主だけを担当するエージェント制

    SRE不動産
    大手と比較するならSRE不動産(旧ソニー不動産)が良いでしょう。

    なぜならSRE不動産は、大手で問題になりがちな両手仲介が無いため。
    (※両手仲介とは売主と買主を同じ不動産会社が担当すること。大手は顧客を多く抱えるため、自然と両手仲介が多くなる。)

    SRE不動産は、業界初のエージェント制で売主だけを担当。
    買主は無数にある他の不動産会社が積極的に探します。

    結果として、大手にも劣らない販売力で、早く高く売れやすいことが最大のメリット。

    ただし営業エリアは首都圏・関西圏限定です。

    家博士家博士

    SRE不動産は業界でも両手仲介無しで知られているから、他社が競って営業してくれる。
    大手と話を聴き比べて、自分に合ってる方を選ぶと良いよ。

    SRE不動産(旧ソニー不動産)の公式サイトはこちら
    SRE不動産

    その他エリアは地域No.1を探す

    大手やSRE不動産の営業エリア外なら、地域で実績No.1の不動産会社を中心に選びましょう。

    実績No.1の不動産会社は、実績をアピールしているのですぐに分かります。

    不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトをいくつか併用すると良いでしょう。

    全国対応の主要な一括査定サイトとして次があります。

    その他、主要な一括査定サイトはこちらでまとめています。

    自分でも土地の相場を確認する

    余裕があれば、自分でも土地の相場を確認しましょう。

    相場を知れば、査定を比較するときに役立ちます。

    相場を確認する方法として、次の4つの方法があります。

    土地の売却相場を確認する方法

    1. 売り出し価格を調べる(競合の調査)
    2. 成約価格を調べる(実際の売買価格)
    3. 公示地価・基準地価を調べる(相場の変化を知る)
    4. 路線価と固定資産税評価額から相場を推定する(あくまで参考程度)

    ハウスハウス

    どれか1つだけ試すならどれが良いの?


    家博士家博士

    方法4の路線価がおすすめだよ

    方法1. 売り出し価格を調べる(競合の調査)

    売り出し価格とは、土地の売主の希望価格。

    あなたの競合となる周辺の土地を知っておけば、売り出し価格の設定に役立ちます。

    ただし半数以上の土地は、売却できずに売り止めているため、実際にこの価格で売れるわけではありません。

    売り出し価格を知るには、次の主要ポータルサイトをチェックします。

    方法2. 成約価格を調べる(実際の売買価格)

    成約価格とは、実際に売買が成立した価格。

    土地の売買では売り出し価格をベースに、価格交渉を経て実際の売買価格(成約価格)が決まります。

    成約価格はレインズというデータベースに記録されていますが、個人でレインズを見ることはできません。

    レインズとは
    国土交通省の指定流通機関である、不動産流通機構が運営するデータベース。
    過去の取引事例、現在の売り出し物件情報が登録されています。
    不動産会社しか利用できません。
    (参考)家を売るときに知っておきたい「レインズ」のこと

    個人で成約価格を知るには、国土交通省の土地総合情報システムをチェックします。

    土地総合情報システムでは、個人情報保護のためかなり大まかな情報歯科わかりませんが、売り出し価格よりは実際の価格に近い相場を確認できます。

    【参考】国土交通省・土地総合情報システム

    方法3. 公示地価・基準地価を調べる

    公示地価・基準地価とは、国道府県が年に1回公表している、標準地(基準値)の価格のこと。

    サンプル地点の実勢価格が分かりますが、直接あなたの土地の価格を知ることはできません。

    国土交通省のホームページから、誰でも無料で閲覧できます。

    【参考】国土交通省地価公示・都道府県地価調査

    方法4. 路線価と固定資産税評価額から相場を推定する

    路線価を使うと、あなたの土地の価格を直接計算できます。

    路線価は相場(実勢価格)の約8割なので、次の計算式です。

    相場(実勢価格)=路線価÷0.8

    ただし路線価から計算した実勢価格は、あくまで参考程度に考えましょう。

    なぜなら、日照や接道向き、土地の傾斜、道路との高低差など、土地の価格には路線価では反映されない要素が数多くあるため。

    また不整形地は、税理士によって路線価の計算結果が変わるほど計算方法で差があります。

    路線価はこちらの国税庁サイトで確認できます。
    【参考】国税庁・路線価図・評価倍率表

    路線価の計算方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

    ハウスハウス

    路線価だと、自分の土地の価格が計算できるんだね。
    固定資産税評価額はどうなの?


    家博士家博士

    固定資産税評価額は、路線価よりさらに分かりやすいんだけど、3年に1回しか更新されないので要注意。

    固定資産税は3年に1回の更新

    最新の更新は2022年1月1日時点の評価になっています。

    固定資産税評価額は、毎年届く固定資産税納税通知書に記載されています。

    固定資産税評価額は相場(実勢価格)の約7割なので、次の計算式です。

    相場(実勢価格)=固定資産税評価額÷0.7
    家博士家博士

    固定資産税と相場(実勢価格)は、地方ほど固定資産税評価額の方が相場より高く、都市部ほど相場の方が高くなるという傾向があるよ。

    土地価格の調べ方について、こちらでさらに詳しく解説しています。

    2. 不動産会社の選定

    不動産会社からの査定結果が出揃ったら、売却を依頼する不動産会社を選びます。

    査定価格だけでなく話を聴き比べる

    不動産会社を選ぶポイントは、査定価格だけでなく話を聴き比べること。

    査定価格の計算根拠や不動産会社の実績、質問に対する返答内容を聴き比べて、信頼できる不動産会社を選びましょう。

    ハウスハウス

    信頼できる不動産会社なんて、話を聞くだけで分かるかな?


    家博士家博士

    話を聴き比べると、なんとなく分かるもんだよ。
    特に自分では判断が難しい質問をすると良いね。

    不動産会社への質問例

    土地を売る不動産会社を選ぶ際に、次のような質問をしてみましょう。

    不動産会社を選ぶときの質問例

    1. 最近の相場の動きは? 想定する購入者は?
    2. 予想売却期間は? 売出し価格はどう考えるか?
    3. 境界測量は必要か?
    4. 地盤調査は必要か?
    5. 土壌汚染埋蔵文化財の心配はあるか?
    6. (擁壁がある場合は)擁壁について、どんなリスクがあるか?
    7. (家が残っている場合は)解体した方が良いか、残したほうが良いか?
    8. (私道など接道が悪い場合は)接道で注意することは?
    9. (駐車場などで貸している場合は)駐車場の契約は売る前に解除した方が良いか?

    ハウスハウス

    質問だけだと不安だなぁ。
    悪質な不動産会社を見抜く方法は無いの?


    家博士家博士

    悪質な不動産会社の典型的な例を知っておくと良い。

    選んではいけない悪質な不動産会社とは

    不動産会社の中には、一部ですが悪質な会社もあります。

    悪質な不動産会社の典型的な例として、次の2つがあります。

    悪質な不動産会社の典型的な例

    1. (明らかに売れない)高値で査定する
    2. 仲介手数料が半額以下、無料など極端に割引する

    明らかに高い査定は怪しい

    複数に査定を依頼して、1社だけ明らかに高値の査定があれば、怪しいと考えましょう。

    仲介の査定価格は「3ヶ月以内に売れる予想価格」で、不動産会社が売れると保証するものではありません。

    相場より高値の査定で売り出しても、売れずに時間が過ぎるだけで、数ヶ月後に相場より安く値引きして売ることになります。

    高値で査定する不動産会社も売れるとは思っておらず、後で値下げして相場より安く売る予定。媒介契約を取ることだけが狙いです。

    対策は買取価格を聞いてみる

    明らかに高い査定の不動産会社には、買取の価格を聞いてみましょう。

    悪質な不動産会社は、仲介だけ高く査定するので、買取の査定価格との差が極端に大きくなります。
    悪質な会社の価格差イメージ

    「買取」では、不動産会社が自社で費用を負担して買取り転売して利益を出すため、相場より2割以上安くしか査定できません。

    つまり買取では本音の査定価格が分かるのです。

    仲介手数料の大幅値引きは、逆に損する恐れも

    仲介手数料を大幅に値引きする不動産会社も避けたほうが良いでしょう。

    なぜなら実績が少なく、集客力が無いため、しかたなく仲介手数料の割引でアピールしていることが多いため。

    土地の売買実績が豊富な不動産会社は、仲介手数料を極端に割引することはありません。

    3. 不動産会社と媒介契約を結ぶ

    土地の売却を依頼する不動産会社を選んだら、媒介契約を結びます。

    媒介契約は3種類

    媒介契約は3種類あります。

    【媒介契約の比較】

    項目 一般媒介契約 専任媒介契約 専属専任
    媒介契約
    特徴 自由な契約 一般的な契約 厳しい契約
    こんなタイプの人向き 不動産の売却経験がある人 普通の人 多少損でもお任せしたい人
    実際の契約の多さ
    (2019年実績)
    16% 44%
    一番多い
    40%
    他社との媒介契約 × ×
    自分で見つけた相手との直接契約 ×
    契約の有効期間 制限なし
    (行政指導により3ヶ月が一般的)
    最長3ヶ月 最長3ヶ月
    指定流通機構(レインズ)への登録 ×
    登録義務なし

    契約から7日以内

    契約から5日以内
    業務処理状況の報告義務 規定なし 14日に1回以上 7日に1回以上
    レインズとは
    国土交通省の指定流通機関である、不動産流通機構が運営するデータベース。
    過去の取引事例、現在の売り出し物件情報が登録されています。
    不動産会社しか利用できません。
    (参考)家を売るときに知っておきたい「レインズ」のこと


    契約の種類によって「できること」「できないこと」「報告の頻度」などが変わります。

    なお契約期間はいずれも3ヶ月間で自動更新です。

    ハウスハウス

    どの契約にすれば良いのか悩むなぁ…


    家博士家博士

    不動産会社のサポートが必要かで、契約方法を選ぶのがおすすめだよ

    サポートが必要なら1社と専任媒介契約

    土地の売却で不動産会社のサポートが必要なら、1社と専任媒介契約が良いでしょう。

    具体的には次のような場合です。

    不動産会社のサポートが必要な例

    • 初めての土地売却で、色々相談したい。
    • 境界や権利が複雑で手間がかかる土地。
    • 田舎や郊外など売りにくい土地。
    • 相続や節税などで複雑な手続きが必要な土地。

    契約期間は3ヶ月が基本ですが、不安な場合は1ヶ月にしておくと良いでしょう。

    サポートが不要なら2社〜3社と一般媒介契約

    何度か土地の売買経験があったり、明らかに売れる駅近の土地などなら、一般媒介で2社〜3社の不動産会社に依頼する方法も良いでしょう。

    売主の手間はかかりますが、不動産会社の囲い込みを防ぎ、早く売れる効果が期待できます。

    一般媒介で複数に依頼するなら、顧客を多く抱える大手を中心に選ぶと効果的。

    他社との契約を通知する「明示型」が多いので、他の不動産会社と契約したら通知を忘れない様にしましょう。

    4. 売却活動

    媒介契約を結んだら、いよいよ売却活動がスタートします。

    売却期間は平均2.5ヶ月〜4ヶ月

    立地や売出し価格にもよりますが、売り出しから成約(売買契約)まで平均で2.5〜4ヶ月です。

    土地の成約期間(首都圏平均の推移)

    土地の成約期間の推移(2023年首都圏)

    立地や売り出し価格で期間は大きく変わる

    ただし立地や売り出し価格によって、土地の成約期間は大きく変わります。

    都心や駅近など需要が高いエリアは、売出し価格次第。
    相場より安めなら数日で売れることもあります。
    逆に相場より高ければ、数ヶ月かけても売れない恐れも。

    一方で田舎や駅から遠いエリアでは、相場通り売り出しても、1年以上かかることもあるでしょう。

    ハウスハウス

    4ヶ月経って売れる気配がない場合でも、ひたすら待つしかないの?


    家博士家博士

    なかなか売れないときは、レインズ登録や不動産ポータルサイトの登録を確認してみよう。


    専任媒介契約であれば、レインズ登録状況を自分で確認できます。
    状況を確認する際には「登録証明書」が必要になるので、不動産会社から受け取るようにしてください。

    境界の確定や面積の実測が必要な場合も

    売却する土地の境界が未確定だと、境界確定をした方がよい場合もあります。

    また過去に面積を測量していない場合も、売買価格の元になる面積を測量した方が良いでしょう。

    実際に面積を測量した実測面積で売買した方が、後のトラブルを防げます。

    測量にかかる期間は、境界が確定していれば1週間〜2週間程度。

    しかし境界が複雑だったりすると、場合によっては境界確定だけで1〜2ヶ月以上かかってしまうことも。

    境界確定について詳しくはこちらで解説しています。

    売出し価格は少し高めに設定する

    売出し価格は不動産会社と相談して決めます。

    売出し価格は、10%〜15%高めに売り出し、反響を見ながら何度か価格調整するのが一般的な方法です。

    早く売りたい場合は、相場良い10%程度安く売り出しても良いでしょう。

    即売でも複数に査定を依頼すれば後悔しない

    もし売り出してすぐに売れた場合は、「本当はもっと高く売れたのではないか…」と、後味が悪く感じるかもしれません。

    しかし複数の不動産会社の査定価格を知っておけば、自信を持って売却できます。

    安心して土地を売却するためにも、複数の不動産会社に査定を依頼することは大事です。

    5. 購入希望者と交渉

    売主が買主を選べる

    売却活動を始めて情報が出回ると、あなたの土地を購入したい人から「購入申込書(買付証明書)」が出されます。

    場合によっては複数の届くこともあるでしょう。

    ハウスハウス

    購入申込書が届いた順に交渉しなければいけないのかな?

    家博士家博士

    その必要はないよ。
    購入申込書には法的拘束力がないし、早い者勝ちでもない。
    売主が選べるから、高く買ってくれる人や現金で買ってくれる人、融資が固い人などを優先しよう


    価格交渉は不動産会社と相談

    購入希望者との交渉では、「この価格で購入したい」という指値交渉がよくあります。

    購入希望者の希望を100%受け入れる必要はありませんが、頑なに値下げしないのも考えもの。

    不動産会社と相談しながら決めましょう。

    瑕疵(契約不適合)は全て開示する

    買主にとって悪い情報でも、全ての情報を開示しましょう。

    口頭だけでなく、契約書類の重要事項説明に明記します。

    例えば、地下に古井戸やコンクリートガラが埋まっているなど、分かる範囲で文書に記載しましょう。

    情報を開示することで、瑕疵(契約不適合)のリスクを避けられます。

    もし意図的に隠して契約すると、損害賠償や契約解除になる恐れがあります。

    6. 売買契約を結ぶ

    買主と土地の売買条件がまとまれば、いよいよ売買契約を結びます。

    手付金を受け取る

    契約時に売主が受け取るのは手付金だけ。

    手付金の相場は売買価格の3〜10%程度ですが、状況にもよるので不動産会社と相談します。

    なお、手付金は「契約の証」として買主が売主に預けておくもの。

    手付金を受け取った後に買主の都合で契約が解除された場合、買主は手付金を放棄することになります。

    逆に、あなた(売主)の都合で契約解除となったときは、手付金を倍返ししなければなりません。

    ローンの事前審査を聞いておく

    また買主に確認しておきたいのが、ローンの事前審査結果について。

    事前審査がOKなら安心ですが、まだ審査中だったり、金融機関が決まっていない場合は要注意です。

    ローン特約付きの契約だと、買主がローン審査に通らなかった場合、売買契約が白紙になります。

    契約解除ではないため、手付金なども返さなければなりません。

    7. 引き渡しと精算

    契約に関する全ての手続きが終われば、物件を引き渡し、残金の精算をします。

    これは売買契約を結んですぐに行うわけではなく、契約を結んで1ヶ月ほどかかるのが一般的です。

    8. 確定申告と納税

    引き渡しと精算が終われば、翌年の2月中旬〜3月中旬に確定申告をします。

    特例で非課税の場合も、確定申告は必要なので要注意。

    課税対象であれば、申告と同時に納税(所得税など)もします。

    国税だけでなく地方税(市県民税)もかかりますが、確定申告をすれば通知書が後日郵送されます。

    会社員でも年末調整だけではダメなので、時期が来たら確定申告を忘れずに行ってください。

    税理士に依頼すると手数料(数万円〜)がかかります。

    単純な申告であれば、税務署の窓口で教えてもらって記入できます。
    【参考】国税庁・No.1440 譲渡所得(土地や建物を譲渡したとき)

    まとめ

    土地を売る流れはこちら。

    1. 不動産会社へ土地の無料査定を依頼
       ↓(数日)
    2. 不動産会社の選定
       ↓(1週間程度)
    3. 不動産会社と媒介契約を結ぶ
       ↓(数日)
    4. 売却活動
       ↓(一般的に2.5〜4ヶ月)
    5. 購入希望者と交渉
       ↓(10日程度)
    6. 売買契約を結ぶ
       ↓(約1ヶ月)
    7. 引き渡し・精算
       ↓
    8. 確定申告と納税(翌年2月中旬〜3月中旬)

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