「家を売るためのネット広告は、どこが一番効果あるの?」
「どこの不動産会社が、ネット広告で強いの?」
家の売却で、ネット広告についてお調べでしょうか?
家を売るためには、ネット広告が効果ありそうだけど、色んなサイトが乱立し過ぎて、どこが一番良いのか分からない…。
もし、最強のネット広告がサクッと分かり、あなたの家が効果的に広告できれば理想的ですよね。
そんなあなたに、最強のネット広告がどこなのか、大手の自社サイトから大手ポータルサイトまで徹底比較しました。
さらに「効果的なネット広告で家を売るための方法」も紹介。
これを読めば家を売るのに有効なサイトが分かるだけでなく、効果的なネット広告の使い方まで分かります。
ネット広告を上手く利用することで、あなたの家が高値でスムーズに売れるため、この記事がお役に立てば幸いです。
この記事のもくじ
どこのサイトが最強? アンケート結果
まずアンケート結果から、最強の不動産サイトを調べてみましょう。
一般社団法人の動産流通経営協会によるアンケート結果です。
やはりSUUMOが強い
既存住宅の購入者568人が参考にしたサイトは、SUUMOが93.0%と圧勝でした。
既存住宅の購入者が参考にしたサイト(複数回答)
出典:一般社団法人不動産流通経営協会・不動産流通業に関する消費者動向調査(2019年)
やはりSUUMOの知名度は、圧倒的に高いことが分かります。
ただしアンケート結果は、わずか568人のサンプル数と少ないため、あくまで参考として考えたほうが良いかもしれません。
次にアクセス数で見てみましょう。
どこのサイトが最強? アクセス数の結果
どのネット広告が最強か判断するためには、「多くの人に見られているサイトかどうか(アクセス数が多いかどうか)」も重要です。
なぜなら、アクセス数が多いほど、より多くの人にあなたの家を知ってもらえ、購入する人に情報が届く可能性が高くなるため。
ではどこのサイトが、最もアクセス数が多いのでしょうか。
アクセス数は企業秘密
実は、アクセス数は企業秘密で、ほとんどのサイトは公開していません。
なぜなら、業界1位のサイト以外は、アクセス数を公開してもメリットが無いため。
というのもインターネットの世界では、似たようなサイトではアクセス数1位に利用者が集中し、2位以下は利用者が減るため。
例えば、昔は検索エンジンといえば、goo、Infoseek、Exciteなど乱立していましたが、今は1位のGoogleが世界シェア約85%で独占しています。
このように、ジャンルで1位のサイトだけがアクセス数を公開し、2位以下のほとんどのサイトはアクセス数を世間に知られないように、企業秘密にしているのです。

えー、じゃあアクセス数は分からないの?

1位のサイトはアクセス数を公開しているよ。
あと、わずかだけど1位以外でも公開しているサイトはあるんだ。
アクセス数を公開しているNo.1サイトとは
アクセス数を公式に発表しているサイトは非常に少なく、わずか4社だけ。
自社サイト1位とポータルサイト1位があります。
自社サイト1位は三井のリハウス
三井のリハウス(自社サイト)の月間アクセス数
- 月間アクセス数 1,070万件以上
※2015年4月〜2016年3月の月平均アクセス数より算出。
これは、モンスタークラスで、圧倒的な数字です。
自社サイトで他に公開しているのは、野村の仲介+。
野村の仲介+ 月間利用者数 280万人
※2018年2月の実績
PCからの利用者137万人、スマホおよびアプリからの利用者144万人の合計。
アクセス数でなく利用者数を発表している理由は、1位の『三井のリハウス』と比較されないためかもしれません。
ポータルサイト1位はSUUMO(スーモ)
SUUMOの月間アクセス数
- 2016年月間訪問者数 1,150万人
ページビュー数 2.1億ページビュー - 2018年月間訪問者数 2,188万人
ページビュー数 3.99億ページビュー
ポータルサイトで他に公開しているのは、athome(アットホーム)。
athome 月間アクセス数 1.6億ページビュー
※2019年4月の実績、公式サイトより
SUUMOの半分以下だと分かります。

でも各サイトのアクセス数を比較している結果を、どこかで見たことあるよ

あれはweb解析ツールというソフトで調べた結果で、現実と10倍以上差があるくらい誤差が大きいんだ
Similarwebやahrefsといったソフトなんだけど、一部の専門家は誤差があると知らないみたいだね。

そうなんだ! やっぱりアクセス数は企業秘密なんだね。
それじゃあ自社サイトとポータルサイトだと、どちらがネット広告として強いの?

自社サイトの方が広告効果は高いよ。
ポータルサイトより自社サイトが効果的
ネット広告としては、ポータルサイトより自社サイトの方が効果的です。
理由は次の2つ。
- サイト内に競合が少ない
- 最新の3D技術で魅力をアピールできる
それぞれ解説します。
サイト内に競合が少ない
自社サイトでは、自社が扱う物件しか掲載していないため競合が少なく、あなたの家が選ばれる可能性は高くなります。
一方でポータルサイトでは、登録している全ての不動産会社が扱う物件を掲載しているため、同じアクセス数でも、あなたの家を選ぶ可能性は数分の1に低くなってしまいます。
具体的に、三井のリハウス自社サイトとSUUMOの掲載物件数を比較するとこちら。
三井のリハウスとSUUMOの掲載物件数比較
三井のリハウス | SUUMO (三井のリハウスとの比率) | |
---|---|---|
●マンション | ||
東京都 | 5,119戸 | 27,336戸 (5.3倍) |
神奈川県 | 2,128戸 | 12,350戸 (5.8倍) |
埼玉県 | 858戸 | 6,158戸 (7.2倍) |
千葉県 | 900戸 | 4,534戸 (5.0倍) |
●一戸建て | ||
東京都 | 3,571戸 | 7,425戸 (2.1倍) |
神奈川県 | 3,232戸 | 6,975戸 (2.2倍) |
埼玉県 | 1,290戸 | 4,530戸 (3.5倍) |
千葉県 | 1,196戸 | 4,177戸 (3.5倍) |

ポータルサイト1位のSUUMOだと、三井のリハウスより2〜7倍は競合がいるんだね。

それだけ、競合が少ないということなんだ。
最新の3D技術で魅力をアピールできる
大手不動産会社の自社サイトでは、最新3D技術を利用して、あなたの家の魅力をアピールできます。
具体的には次のサービスがあります。
- ●3Dウォークスルー
- ネット上で内覧するようなイメージで360度パノラマ画像を見ることができるサービス。
一部は手持ちのVR(バーチャルリアリティ)で閲覧も可能です。 - ●バーチャルホームステージング
- 360度パノラマ画像上で、高級家具などを配置し、家を魅力的に演出するサービス。一部では、今ある家具を消してくれるサービスもあります。
- ●バーチャルリフォーム
- 今の室内を360度パノラマ画像上でリフォームするサービス。複数のリフォーム案を見ることができます。
3D技術については、こちらで詳しく解説しています。

こんな事ができるんだ!

この分野は、ネット広告でも効果が高いから、家を売るなら是非取り入れたいね。

じゃあ、自社サイトで1位の三井のリハウスを選べば良いの?

もちろん三井のリハウスは候補として有力だけど、より幅広く広告した方が効果は高くなるよ
ネット広告で家を売るための2つの方法
ネット広告で家を売るために効果的な方法として、次の2つがあります。
- 大手自社サイト1 + 大手ポータルサイト2〜3以上
- 大手自社サイト2〜3 + 大手ポータルサイト2〜3以上
方法1.大手自社サイト1+大手ポータルサイト2〜3以上
1つ目の方法は、次の2種類のネット広告で売り出す方法。
- 大手不動産会社の自社サイト1社
- 大手ポータルサイトSUUMO+他2〜3社以上
具体的には、大手不動産会社1社に売却を依頼し自社サイトへ掲載、その不動産会社経由で大手ポータルサイトに掲載してもらいます。

大手不動産会社はどこが良いの?

あとでオススメの大手4社を紹介するよ。
担当者の相性もあるから、複数の不動産会社に話を聞いて、一番信頼できそうなところを選ぼう。
初めて家を売るのであれば、不動産会社1社だけに売却を依頼するこの方法が良いでしょう。
不動産会社も親身になって対応してくれ、分からないことも気軽に聞けます。
方法2.大手の自社サイト2〜3+大手ポータルサイト2〜3以上
2つ目の方法は、次の2種類を利用する方法。
- 大手不動産会社の自社サイト2〜3社
- 大手ポータルサイトSUUMO+他2〜3社以上
具体的には、一般媒介契約で大手不動産会社2〜3社に売却を依頼し自社サイトへ掲載、さらに不動産会社経由で大手ポータルサイトに掲載してもらいます。

一般媒介契約って特別なの?

3種類ある不動産会社との契約の1つで、同時に複数の不動産会社と契約できるんだ。
媒介契約の違いはこちら。
【媒介契約の比較】
項目 | 一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任 媒介契約 |
---|---|---|---|
特徴 | 自由な契約 | 一般的な契約 | 厳しい契約 |
こんなタイプの人向き | 不動産の売却経験がある人 | 普通の人 | 多少損でもお任せしたい人 |
実際の契約の多さ (2018年実績) | 18% | 44% 一番多い | 38% |
他社との媒介契約 | ◯ | × | × |
自分で見つけた相手との直接契約 | ◯ | ◯ | × |
契約の有効期間 | 制限なし (行政指導により3ヶ月が一般的) | 最長3ヶ月 | 最長3ヶ月 |
指定流通機構(レインズ)への登録 | × 登録義務なし | ◯ 契約から7日以内 | ◯ 契約から5日以内 |
業務処理状況の報告義務 | 規定なし | 14日に1回以上 | 7日に1回以上 |

2〜3社じゃなくて、もっと多くの不動産会社と契約した方が売れやすいんじゃないの?

あんまり不動産会社の数を増やすと、不動産会社がまともに広告してくれなくなる。
多くても3社程度にした方が良いね。
この方法が向いているのは、不動産の売買にある程度なれている人。
また駅近・築浅のマンションなど『売りやすい人気物件』を、高値を狙わずに相場価格で売り出す場合も、この方法が有利です。
なぜなら、一般媒介で複数の不動産会社と契約すると、不動産会社からのサポートやアドバイスが期待できないため。
ある程度不動産の知識があり自分で判断できるか、そもそも人気物件を適正価格で売り出す場合は、アドバイスやサポートがなくても簡単に売却できます。
一般媒介契約については、こちらで詳しく解説しています。
大手不動産会社を選ぶならこの3社
依頼する大手不動産会社を選ぶときには、不動産売買仲介件数ランキングがとても参考になります。
売買仲介件数ランキング上位30社
(2020年3月)
おすすめなのは仲介件数トップ3の3社。
簡単に特徴をまとめました。
1位 三井のリハウス
三井のリハウスは34年連続で売買仲介件数1位で、不動産業界トップの会社です。
自社サイトの特徴として、バーチャルオープンハウスがあります。
バーチャルオープンハウスとは、撮影したパノラマ映像をサイト上で公開できるもの。
実際に内覧しなくても、外観や室内の雰囲気を伝えられます。
自社サイト以外では、SUUMOやathomeなどに物件情報を掲載可能です。
2位 住友不動産販売
業界2位の住友不動産販売は、マンツーマン営業体制と体育会気質の熱心な営業で定評のある不動産会社。
自社サイトの特徴として、バーチャルステージングがあります。
これは360度カメラで室内を撮影した後に、インテリア家具や調度品などをCGを使って設置してくれるもの。
実際に家具等を配置することなく、モデルルームのような演出が可能です。
自社サイト以外では、SUUMOやathome、Ouccinoなどに物件情報が掲載できます。
3位 東急リバブル
業界をリードする手厚いサポートと、両手の少ない良心的な営業が好評の東急リバブル。
自社サイトの特徴として、CGリフォームイメージやバーチャルインテリアルーム、360度パノラマといったサービスが充実しています。
CGリフォームイメージは室内をCGでリフォームし、3Dの家具を配置してくれるもの。
物が多い部屋や忙しくて片付けが難しい部屋など、実際の部屋の写真を掲載したくない場合に便利です。
バーチャルインテリアルームは空室となっている部屋に3Dの家具を配置するもので、モデルルームのような演出が可能に。
室内空間の広さなどを伝えたいときには、360度パノラマが便利です。
自社サイト以外では、SUUMOやathomeなどに掲載ができます。
3社にまとめて無料査定を依頼するならすまいValue
ここで紹介した大手不動産会社3社にまとめて査定を依頼するなら、一括査定サイトのすまいValueがおすすめです。
実は一度にまとめて依頼できる一括査定サイトは、すまいValeuのみ。
なぜなら、三井のリハウスなどすまいValue以外の一括査定サイトに登録していないからです。
すまいValueは上記4社を含む大手不動産会社6社が共同で運営しているサイトなので、これら6社にまとめて査定依頼できます。
最低限押さえたい大手ポータルサイト
ポータルサイトに関しては、次の3つのサイトは押さえておきましょう。
- ・SUUMO(スーモ)
- リクルートが運営する不動産ポータルサイト。
不動産ポータルサイトではNo.1のサイトです。 - ・LIFULL HOME’S
- 東証1部上場企業のLIFULLが運営。ホームズくんのテレビCMでおなじみ。
総物件掲載数420万件以上(2020年2月時点)と、非常に豊富な物件情報を掲載しているサイトです。
アクセス数に関する公式発表はありませんが、2万店(2016年12月時点)を超える不動産会社が活用しています。 - ・athome
- 幅広い不動産会社が登録しているポータルサイト。
athomeで公開されている物件情報は、Yahoo! 不動産@nifty、goo、OCN不動産といった多くの提携サイトにも掲載されます。
まとめ
不動産の情報が見られるサイトは様々ありますが、アクセス数を公式に発表しているサイトはわずか4つ。
- 三井のリハウス(自社サイトでNo.1)
- 野村の仲介+(自社サイト)
- SUUMO(ポータルサイトでNo.1)
- athome(ポータルサイト)
このうち、三井のリハウスの自社サイトのアクセス数は、ポータルサイトであるSUUMOのアクセス数に迫る勢い。
三井のリハウスの自社サイトには「掲載されている物件数が少ない割に、見る人が多い」という特徴があるため、あなたの家の情報を多くの人に届けやすいと言えるでしょう。
ネット広告を効果的に使う方法は次の2つ。
- 大手の自社サイト1つ+ポータルサイト2〜3以上
- 大手の自社サイト2〜3つ+ポータルサイト2〜3以上
1つ目は初めて家を売る人におすすめの方法。
2つ目は売却経験がある人のほか、条件がよく売りやすい家(駅近・築浅等)を売る場合にもおすすめです。
大手不動産会社には家の売却が有利になるサービスもあるので、活用してみるのも良いでしょう。
三井のリハウスをはじめとした大手不動産会社にまとめて無料査定を依頼するなら、一括査定サイトのすまいValueが便利です。
まずはすまいValueを使って、家の売却について相談してみましょう。
あなたの家の売却が成功することを、心よりお祈りしております!
一括査定サイトの定番3社
一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。
一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。
この3社以外についてはこちらにまとめています。
すまいValue
- 査定実績:
- 40万件
- 不動産会社数:
- 大手6社・全国890店舗
- 運営会社:
- 大手6社共同運営
大手6社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年に設立した一括査定サイト。
6社といっても全国890店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
2021年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトです。
簡易査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。管理人のコメント
地方では大手より地域密着の中小が強い場合もあるので、3位のHOME4Uも確認した方が良いでしょう。
しかし都市部では「すまいバリュー」が定番です。
特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。SRE不動産(旧ソニー不動産)
- 査定実績:
- (2014年開始)
- 不動産会社数:
- 売主側1社(買主側多数)
- 運営会社:
- SREホールディングス株式会社
すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。利用できるエリアは首都圏と関西圏限定です。
あのソニーが始めた不動産会社で、売主だけを担当するエージェント制が特徴。無数にある他の不動産会社が買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。管理人のコメント
大手不動産会社でエージェント制はSRE不動産だけ。話を聞くと売却活動に役立つでしょう。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで査定を依頼することがポイント。まずメールで概算価格を査定してくれます。
HOME4U
- 査定実績:
- 累計40万件(2001年開始)
- 不動産会社数:
- 1,500社
- 運営会社:
- 株式会社NTTデータ・スマートソーシング
日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数40万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
不動産会社は大小バランスよく登録されているため全国どこでも幅広く依頼ができます。
机上査定を選ぶと、郵送やメールで査定可能。管理人のコメント
HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。
【公式サイト】すまいValue
【公式サイト】SRE不動産
【公式サイト】HOME4U