「不動産売却は大手・中小どちらの不動産会社が良いの?」

大手はしっかりしてそうだけど、事務的で冷たそう。
中小は人情味がありそうだけど、なんだか不安。
本当はどうなのか、サクッと知りたい。

そんなあなたのために、不動産売却で大手と中小どちらの不動産会社を選ぶべきか、不動産のプロが解説します。

結論からいうと、あなたの希望条件と家のタイプによって、選ぶべき不動産会社は違います。

そのため、まず知るべきは3つのポイント、そして大手と中小それぞれのメリット・デメリット。

あなたが何を優先したいかで不動産会社を選ぶと良いでしょう。

あなたの家の売却が成功するために、この記事がお役に立てば幸いです。

不動産会社選びの3つのポイント

それぞれ解説します。

ポイント1. 売却実績は一部の大手が圧倒

あまり知られていませんが、日本の中古不動産の売買実績は、一部の大手不動産会社に偏っています。

売買仲介件数ランキング上位34社
(2022年3月)

不動産会社の売買仲介件数ランキング2022年3月首都圏

三井のリハウス住友不動産販売東急リバブルの3社は、仲介件数が2万件を超えており圧倒的。
数多くの顧客を抱えています。

首都圏では、実績の大部分が首都圏の野村の仲介+も含めてトップ4社で考えると良いでしょう。

ハウスハウス

じゃあ、その3社で決まりだ!


家博士家博士

まぁまぁ、一応の不動産会社同士はレインズで情報を共有してるからね。

ポイント2. レインズ経由で他社も売ってくれる

あなたがどこの不動産会社へ売却を依頼しても、(あくまでシステム上は)他の全ての不動産会社もあなたの家を売ってくれます。

なぜなら不動産会社は、レインズというデータベースで情報を共有しているため。
レインズのイメージ

レインズとは
不動産会社が情報を共有する、国内で唯一の不動産情報データベース。
国土交通省の指定流通機関「不動産流通機構」が運営する。
レインズには過去の取引情報と現在の売出し物件などが登録されている。

ハウスハウス

じゃあ、どこの不動産会社に売却を依頼しても同じなの?


家博士家博士

それが、そうでもないんだ。
やっぱり売却を依頼する不動産会社によって、結果は大きく違うよ。

それでも選ぶ不動産会社で8割決まる

レインズで情報は共有されていますが、やはり売却を依頼する不動産会社によって、売却の成功・失敗は8割決まるといわれています。

なぜなら、家の売却を一番熱心にサポートしてくれるのは、あなたが売却を依頼した不動産会社(元付け)だから。

また後で詳しく説明しますが、不動産会社は買主と売主の両方を仲介する『両手仲介』を好みます。

やはり自社で購入希望者を多く抱える大手の方が、売主にはメリットが多いといえるでしょう。

ポイント3. 同時に複数に依頼する方法もある

大手か中小かという2択でなく、同時に複数の不動産会社へ売却を依頼する『一般媒介契約』という方法もあります。

ただし注意点として、次があります。

  • 売れやすい物件(人気物件を相場価格か少し安く売る場合など)でないと、効果は少ない
  • 不動産会社のサポートが期待できないので、ある程度売却の知識がある人向け
  • 連絡に手間がかかるので、売却に時間をかけられる人向き

初めての売却なら1社に依頼する方が良い

初めて不動産を売却するなら、1社に依頼する「専任媒介契約」の方が良いでしょう。

なぜなら1社に売却を依頼した方が、不動産会社もやる気が出るし、サポートも手厚いため。

優秀で信頼できる不動産会社さえ見つければ、1社に全てお任せできます。

詳しくはこちらで解説しています。

次に大手不動産会社のメリットとデメリットについて見ていきます。

大手不動産会社のメリット・デメリット

大手不動産会社の5つのメリット

それぞれ解説します。

メリット1. 購入希望者を多く抱えている

大手不動産会社には、日々多くの問合せが入ります。

例えば、大手不動産会社の一つである三井のリハウスへの相談件数は、1ヵ月の平均で10,000件以上。

それだけ多くの購入希望者を抱えているのです。

家を売却する立場から考えると、購入希望者が多いほど家を買ってもらえる確率が高くなるということ。

実際に大手では、売却を依頼して1週間以内に売れるケースもよくあります。

売却をスムーズに進められる可能性も高く、大きなメリットと言えます。

ハウスハウス

確かに、すでに購入希望者を抱えているなら、情報を紹介するだけで家が売れるね

メリット2. 広告力がある

大手不動産会社では、スケールメリットにより広告宣伝費が安く大量に広告してもらえます。

また自社サイトだけでも相当な数の訪問者があります。

例えば、三井のリハウスでは月間アクセス数が1,070万件以上というデータもあるほど。
(2015年4月〜2016年3月の月平均)

不動産広告は、購入希望者が最初に物件の事を知るきっかけになる大事なもの。

たくさん広告宣伝してもらえれば、購入希望者の目に触れる機会も多くなります。

メリット3. 最新の動向に詳しく査定精度も高い

購入希望者を多く抱えているということは、それだけ多くの声を聞いているということ。

自然と購入希望者の最新動向にも詳しくなります。

また、物件を見る機会が非常に多い分、営業マンの相場観も磨かれています。

精度の高い査定が可能となり、売却活動もスムーズに進めやすくなるのです。

メリット4. 会社独自のサービスがある

大手不動産会社では、売却時や購入時に利用できる独自のサービスがあります。

大手不動産会社で利用できる主なサービスはこちら。

サービス1. 建物保証・設備保証

大手不動産会社の建物保証・設備保証とは、売主・買主に代わって不動産会社が修復などの責任を負ってくれるもの。

引き渡しから3ヶ月間は売主の代わりに、4ヶ月目から2年目までは買主の代わりに不動産会社が修復費用などをサポートしてくれます。

中古の不動産物件では、物件引き渡し後に判明した不具合(瑕疵)について、契約書でどちらが責任を負うかを決めるのが一般的。

引き渡しから3ヶ月間は売主、4ヶ月目以降は買主が責任を負うのが標準です。

サービス2. 売却保証

売却保証は、一定期間で売却ができなかった場合に、査定価格の最大90%などで不動産会社が買取る保証。

期間は、3ヶ月間が一般的ですが、中には1年という会社もあります。

また会社によっては、転売後の利益を売り主に還元する会社もあるなど、サービス内容の差別化も進んでいる状況。

特に買替えに便利なサービスです。

サービス3. つなぎ融資

つなぎ融資は、家の買替えで売却前に家を購入する場合の融資。

先に家を購入できるため、気に入った家を好きなタイミングで購入でき、引っ越しが一度で済むなどのメリットがあります。

つなぎ融資は、売却保証とセットで利用するのが一般的です。

サービス4. ホームステージング

ホームステージングとは、売却物件を家具や調度品で飾り、見栄えを良くしてくれるサービス。

新築マンションのモデルルームや、住宅展示場のモデルハウスをイメージすると分かりやすいでしょう。

内覧時の第一印象を良くして、他の物件との差別化をはかります。

築浅物件や高級物件では、特に効果的な売却手法と言われています。

サービス5. 最新の3D技術を利用したネット広告

大手不動産会社では、最新の3D技術を利用して、360度パノラマや3Dウォークスルー、VR(バーチャルリアリティ)というネットで内覧体験ができるサービスを開始しています。

またバーチャルステージングではイメージ上で家をステージングし、家の魅力を最大限に引き出して、広告できます。


ハウスハウス

大手だから、こんなサービスを自社でできるんだね。


家博士家博士

資金力が弱い中小には難しいね。
中小でも公的な瑕疵保険があるけど、利用は有料になるからね。

メリット5. 大手ならではの信頼感

大手の不動産会社は、何といっても知名度の高さと信頼感が抜群。

買う人にとっても、大手不動産会社が扱っている物件ということで安心感があり、結果的に高く売れやくなります。

大きな買い物だからこそ、安心して購入できることは大事なポイントといえるでしょう。

ハウスハウス

うーん、やっぱり大手は強いね。


家博士家博士

そうだね。でもどんな家でも大手に向いているわけじゃないよ。
大手のデメリットを知っておこう。

大手不動産会社の5つのデメリット

デメリット1. 地方や田舎は営業エリア外

大手不動産会社は全国各地に支店や支社がありますが、人口密度が低いエリアはカバーしていません。

特に地方の場合、中心部はOKだけどそれ以外は対象外…なんてことも。

対象外のエリアだと大手不動産会社は利用できません。

ただし投資物件で1棟物のRC造マンションなど大型物件ならエリアは関係ありません。

デメリット2. 価格が安すぎる物件は扱わない

大手不動産会社は、価格が安すぎる物件も扱いません。

具体的には田舎の戸建や土地、郊外の築古戸建てなど、価格が1千万円を切るような安い物件です。

このような物件を売却したい場合は、地域密着型の中小不動産会社の方が話はスムーズに進むでしょう。

デメリット3. 仲介手数料の割引は少ない

大手不動産会社では、仲介手数料の値引きはあまり期待できません。

宅建法で上限となる「売買代金の3%+6万円」を支払うことがほとんど。

一方、中小の不動産会社では「仲介手数料半額」などを打ち出しているところもよくあります。

仲介手数料が安い会社はトータルで損しがち

ただし注意したいのは、仲介手数料が安い会社はトータルで損しがちなこと。

なぜなら仲介手数料を値下げしている会社は、口コミや評判で売主が集まらず、止む無く値下げしているため。

そんな会社に売却を依頼しても、なかなか売れず大幅に値下げされて、トータルで大損する恐れがあります。

仲介手数料は安くなってもせいぜい数十万円ですが、売却価格を値下げすれば数百万円の損になりかねません。

仲介手数料の値下げは、囲い込みリスクも高い

仲介手数料を値下げする不動産会社で多いのは、両手仲介を狙って囲い込みする悪質なケース。

なぜなら売主の仲介手数料が安くなった分を、買主の仲介手数料で補うためです。

詳しくは次のデメリット4で解説します。

デメリット4. 両手仲介が多い

大手不動産会社は両手仲介が多く、両手比率が50%を超えていることも珍しくありません。

両手自体は問題なく、大手では自然なこと

両手自体は問題なく、大手では自然なこと。

なぜなら大手は顧客の数が多いために、結果的に両手仲介になっていることが多いため。

両手仲介とは、1つの不動産会社が「売却者」と「購入者」双方の仲介を行うこと。

不動産会社は売主と買主の両方から、合計約6%分の仲介手数料が得られます。
両手仲介と片手仲介のイメージ

売主が注意すれば両手のデメリットはクリアできる

両手仲介のデメリットは、売主と買主の交渉で、不動産会社がどちらの味方にもならず、交渉成立を優先する恐れがあること。

例えば、高く売りたい売主と安く買いたい買主の利益が相反するため、落とし所を探って両者を説得しかねません。

ですから売主は、不動産会社の本音を理解した上でしっかり主張すれば、両手仲介のデメリットは防げます。

問題は両手を狙った「囲い込み」

悪質な一部の不動産会社では、両手仲介をするために「囲い込み」をする恐れがあります。

囲い込みとは、他の不動産会社が見つけた買主を、売主に無断で「すでに売却交渉中」などウソの理由で断る手口。

売主にとっては、せっかくの買主を断られることで売却期間が長くなり、最悪の場合は、大幅な値下げに誘導される恐れもあります。

囲い込みは、売主への裏切り行為で、迷惑以外の何物でもありません。

囲い込みを避ける方法

大手はコンプライアンス(法令遵守)を重視するため、囲い込みはほとんどありません。

しかしそれでも不安な場合は、媒介契約を結ぶ前に、「囲い込みの噂とか聞きますが、御社は大丈夫ですよね」と釘を指してみましょう。

担当者は、売主がある程度の知識を持っている客だと認識するので、囲い込みのリスクはまず無くなります。

それでも不動産会社が信じられない場合は、一般媒介契約で複数の不動産会社と契約する方法があります。

ただしデメリットとして、不動産会社からの手厚いサポートは期待できなくなるため、ある程度売却の知識がある方や、積極的に自分でも色々勉強する人の方が向いているでしょう。

両手仲介なしのSRE不動産(旧ソニー不動産)

両手が絶対にイヤなら、SRE不動産も良いでしょう。
SRE不動産
ソニーグループのSRE不動産なら、大手で唯一のエージェント制で売主だけを担当。

両手仲介がないので、安心して売却を依頼できます。

ただし営業エリアは、首都圏と関西圏限定です。

SRE不動産(旧ソニー不動産)の無料査定を試すならこちら
SRE不動産

デメリット5. 即時買取でも仲介手数料がかかる

大手不動産会社では、即時買取でも仲介手数料がかかるケースが多くなります。

なぜなら自社で買取をせずに、提携する買取業者へ仲介されるため。

自社で買い取る不動産会社なら、仲介手数料がかかりません。
自社買取と提携業者買取の違い

買取なら自社買取でなるべく多くに

不動産会社の買取では、価格が相場より2割以上安くなってしまうので、よほど急ぐ事情がない限り普通に仲介で売る方が良いでしょう。

しかし安くなっても良いので買取を選ぶなら、少しでも高く売るために自社買取の不動産会社を探しましょう。

さらに10社20社と多くに査定を依頼すれば、中には相場に近い価格で買い取る不動産会社が見つかる可能性もあります。

不動産会社の心当たりが無ければ、一括査定サイトを複数併用すれば良いでしょう。

次に中小不動産会社のメリットとデメリットを見ていきます。

中小不動産会社のメリット・デメリット

中小不動産会社の4つのメリット

それぞれ解説します。

メリット1. 地域密着型でエリアの情報に詳しい

中小の不動産会社は規模が大きくない分、地域密着型で事業を行っているところがほとんど。

担当者自身もそのエリアに住んでいることが多いため、地域のことを良く知っています。

特に物件の数があまり多くない郊外エリアでは、より多くの情報を持っているのは地域の中小不動産会社の方。

地元密着型の中小不動産ならではのメリットです。

メリット2. 社長や番頭クラスは優秀な営業マンが多い

不動産会社の社長やその下の番頭クラスのスタッフは、その地域で小さいながらも不動産会社の経営をこれまで続けてきた人たち。

こうした経験から、実は優秀な営業マンが多かったりします。

優秀なうえに地域の実情も良く分かっているのは、中小不動産会社の強みといえるでしょう。

メリット3. 決定権があるので融通がきく

中小不動産会社では、担当者の決定権があり、特別な条件にも応じてもらいやすいメリットがあります。

これは店舗の規模があまり大きくない分、何でも自分たちで決められるから。

ちょっとしたお願いでも聞き入れてもらいやすく、融通がきくので、良い担当者に当たればメリットは大きくなります。

メリット4. 人情がある

接客や対応に人情が感じられるのも中小の不動産会社の良いところ。

古くからの付き合いがあったり、実はご近所さんだった…なんて、ちょっとしたことがきっかけで親身に応じてもらえたりすることも。

大手不動産会社はどうしても社内規定などがしっかり決まっており、人情で特別扱いしてもらうことは難しくなります。

中小不動産会社の5つのデメリット

それぞれ解説します。

デメリット1. 広告力が弱い場合がある

中小の不動産会社では、どうしても広告の量が少なくなってしまうもの。

ただし不動産会社によっては、大手と同等の広告力のところもあります。

まずは、次の様な広告を出してもらえるか、確認してみましょう。

  • 大手ポータルサイトへの広告掲載(SUUMO、HOMES、athome、yahoo不動産など)
  • 新聞への折込広告
  • 近隣へのチラシのポスティング
  • オープンハウス

通常、広告費用は不動産会社負担です。
売主が特別に不動産会社へ依頼した場合のみ、売主負担になります。

デメリット2. 個人の能力差が大きい

スタッフ数が少ない中小の不動産会社では、成果も個人の能力に大きく左右されます。

社長や番頭クラスは優秀でも、そのほかのスタッフはまだまだ…なんてことも。

もちろん、大手不動産会社でも個人の能力に差はありますが、採用のハードルが高く、研修等も充実しているため中小ほど差はありません。

デメリット3. 売却が不得意な不動産会社もある

オールマイティな大手不動産会社と違い、中小の不動産会社は得意分野と不得意分野がはっきり分かれることが多いもの。

最近の取引実績を見てみたら「土地の売買が10件、戸建ては2件、マンションは0件」なんて会社も珍しくありません。

この不動産会社にマンションの売却を依頼しても、話がスムーズに進むとは思えませんよね。

売却を依頼する前に、必ず最近の売却実績を確認してみましょう。

デメリット4. 利益優先の会社もある

数こそ少ないものの、顧客の利益ではなく自社の利益を優先する会社があるのも事実。

こうした不動産会社では仲介手数料目的で「囲い込み」を行っている可能性もゼロではありません。

これも不動産会社の得意・不得意同様、私たち自身が注意して見分けることが必要になります。

デメリット5. 知名度がなく不安を感じやすい

地域密着型が多いこともあり、その地域以外では知られていない不動産会社が多いのも事実。

そのため、知名度の低さから不安を感じてしまうかもしれません。

なんとなく「地元の不動産屋には一杯食わされそう」なんて考える人もいるほど。

家を買おうとしている人の中にも、良く分からない小さな不動産会社で本当に大丈夫?と不安に感じる人もいます。

以上、これらを踏まえて、大手と中小のどちらを選ぶべきかを考えていきましょう?

大手向きの人、中小向きの人

大手に向いている人

大手向き1. 都市部の中古マンション(築30年以内)や戸建て(築20年以内)

あまり古くない中古マンション・戸建てを都市部で売却する場合は、大手不動産会社が有利でしょう。

なぜなら都心部は大手不動産会社の得意エリアで、購入検討者も大手不動産会社を利用することが多いため。

ただし私鉄沿線は、中堅でも電鉄系の不動産会社が強い場合もあります。

私鉄沿線では、電鉄系も交えて最低3社程度の話を聴き比べてから選ぶと、失敗しにくいでしょう。

大手向き2. サポートが必要な複雑な売却

サポートが必要な複雑な売却では、大手の方が安心でしょう。

具体的には、次のようなケース。

  • 家の買い替えで、売却と購入を同時にしたい場合
  • 相続がらみの売却
  • 借地や共有持分など権利関係が複雑な場合
  • 軟弱地盤や擁壁など専門知識が必要な不安がある場合

大手では、さまざまなサポートがあり、こういった問題にも専門家が対応してくれます。

大手向き3. 投資物件(広い土地やアパートなど)

投資物件も、大手不動産会社の方が有利。

投資物件の場合は、住居目的と違い一人の買主が長期間に渡って複数の物件を購入します。

さらに投資物件を購入できるのは、銀行からの融資を受けることができる優良な買い手に限られるため、多くの優良顧客を抱える大手不動産会社の方が、買い主を見つけやすいのです。

中小の不動産会社に依頼する場合は、投資物件を専門に扱う不動産会社を探した方が良いでしょう。

普通の中小不動産会社では、「そもそも投資物件を扱ったことがない」なんて恐れもあります。

大手にまとめて話を聞くなら『すまいValue』

「三井のリハウス(三井不動産)」「住友不動産販売」「東急リバブル」の3社は、仲介件数が2万件を超えており圧倒的。

大手に無料査定を依頼するなら、これら大手トップ3のいくつかは含めたいところです。

早速、これらの大手トップ3社に、それぞれ連絡しても良いのですが、3回も電話するのは面倒かもしれません。

しかし、一括査定サイトの「すまいValue」を利用すれば、わずか数分でこれらの大手トップ3社を含む最大6社にまとめて無料査定を依頼できます。
すまいValue

すまいValueの公式サイトはこちら
すまいValue

中小に向いているケース

中小向き1. 地方や郊外の物件

地方や郊外の売却なら、中小不動産会社の方が良いでしょう。

なぜなら大手不動産会社の営業エリア外になってしまうため。

中小不動産会社に依頼する時は、エリアで売却実績が豊富な不動産会社を選びましょう。

中小向き2. 築年数が古いマンション(築30年超)・戸建て(築20年超)

築年数が古い物件の場合も、どちらかというと中小の不動産会社が向いています。

なぜなら中小不動産会社では、比較的手間がかかる築古物件などの売却を得意とする不動産会社があるため。
中小ならどこでも良いわけではありません。

一方で大手の強みは人気物件を数多く売買することで、築古物件は売りにくく価格が安いこともあり、少し苦手だったりします。


中小向き3. 買取で売る場合

買取で売る場合は、中小の不動産会社の方が良いでしょう。

なぜなら大手不動産会社は自社で買取をしていないため、仲介手数料が余計にかかってしまうため。

3ヶ月限定で売る売却保証なら大手を選ぶべきですが、即時買取なら自社で買取している中小不動産会社を選びましょう。

買取では価格が相場の8割以下に安くなってしまいますが、自社買取の不動産会社でなるべく多くに査定を依頼すれば、相場に近い価格で買取する会社が見つかる可能性もあります。

中小の不動産会社を探すなら

中小の不動産会社を探すなら、HOME4UやSUUMOが良いでしょう。

HOME4Uは、大手NTTデータのグループ会社が運営する日本初の一括査定サイトです。
HOME4U

HOME4Uの一括査定はこちらから
【公式】HOME4U

SUUMOは大手リクルートグループが運営する、人気No.1不動産ポータルサイト。
不動産会社の特徴が分かりやすく、選びやすいという特徴があります。
SUUMOイメージ

SUUMOの売却査定(無料)を試すならこちら
SUUMO売却

まとめ

ここまで『家を売却するなら、不動産会社は大手と中小どちらを選ぶべき?』として解説してきました。

都市部であれば、大手を中心に選ぶ方が良いでしょう。

地方や田舎、そして即時買取を利用する場合などは、中小を中心に選びます。

条件によって選ぶべき不動産会社は違いますが、いずれの場合でも大事なのは「複数の不動産会社の話を聞くこと」

必ず複数の不動産会社に査定を依頼し、話を聞き比べて不動産会社を選びましょう。

複数の不動産会社へ査定依頼するときは、一括査定サイトが便利です。

一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。 一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。 この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue
    おすすめ1位
    すまいValueバリュー
    査定実績:
    40万件(2016年開始)
    不動産会社数:
    大手6社(全国900店舗)
    運営会社:
    大手6社共同運営
    三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル野村の仲介+小田急不動産三菱地所ハウスネット
    実績 5.0
    不動産会社 4.5
    運営会社 5.0

    大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国900店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
    2023年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
    簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
    さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細

    管理人のコメント

    地方では大手より中小が強いエリアもあるため、HOME4USUUMOが良い場合もあります。
    しかし都市部では「すまいバリュー」が現状で最強の一括査定サイトでしょう。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。営業マンの質もワンランク上です。

  2. 【公式サイト】すまいValue


  3. SRE不動産
    おすすめ2位
    SRE不動産(旧ソニー不動産)
    査定実績:
    (2014年開始)
    不動産会社数:
    売主側1社(買主側多数)
    運営会社:
    SREホールディングス(東証PRM)
    実績 4.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 5.0

    すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。ただし利用できるエリアは首都圏と関西圏のみ。
    あのソニーが始めた不動産会社で、大手で唯一のエージェント制を採用。他の不動産会社が積極的に買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。またAI査定に定評があり、千社以上に技術を提供するほど。まずメールで概算価格だけ査定できます。
    さらに詳しくはこちら⇒SRE不動産の詳細

    管理人のコメント

    エージェント制は売主だけ担当し、買主は他の不動産会社が探すため、複数に売却を依頼するのに近い効果が期待できます。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで利用がオススメ。

  4. 【公式サイト】SRE不動産


  5. HOME4U
    おすすめ3位
    HOME4Uホームフォーユー
    査定実績:
    累計50万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    2,100社
    運営会社:
    NTTデータ・スマートソーシング
    実績 5.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 4.0

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績50万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
    不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
    さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
    ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
    あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】HOME4U

各エリアで最適な組み合わせ



エリア別のオススメ一括査定サイト

あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。

  • 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、関西圏(大阪・兵庫・京都・奈良)

    →まずすまいValueで大手に、あわせてエージェント制のSRE不動産にも話を聞くと良いでしょう。

  • その他の都市(札幌・仙台・名古屋・福岡など)

    →まずすまいValueで大手に、あわせてHOME4Uでエリアに特化した中小にも話を聞くと良いでしょう。

  • 地方(人口密度が少ない地域)

    →まずHOME4Uで探し、数が少なければSUUMOHOME’Sも使ってみると良いでしょう。

あなたの家の売却が成功することを、心よりお祈りしております!