空き家イメージ
「空き家を売るか貸すか、どうしよう…。」

住まなくなった家(空き家)を売るか貸すか、お悩みでしょうか?

空き家を維持すると、費用がかかるし家も傷む。
でも貸すと色々大変そうだし、売ってしまった方が良いのか?
空き家をどうするか、判断する基準や方法があれば良いのに…。

そんなあなたに、空き家をどうすべきかの簡易診断を用意しました。

この簡易診断では、空き家をどうするか5つの選択肢から最適なものを選ぶことができます。

さらにそれぞれの選択肢で、失敗しないための注意点をわかりやすく解説。

あなたの空き家の条件に、最適な選択肢と選ぶ基準が分かれば、安心して前に進むことができます。

上手く空き家を活用できれば、思わぬ利益がでる可能性も。

あなたの空き家問題がスッキリ解決し、ご自身とご家族に最適な結果となるために、この記事がお役に立てば幸いです。

【簡易診断】空き家売りますか?

まずこちらの簡易診断を試してみて下さい。

何度でも見直せるので、迷ってもザックリ決めて大丈夫です。

空き家のまま所有一般賃貸契約一般賃貸契約定期借家か期間サブリース売る現状か更地で売却


それぞれの注意点とメリット、詳しい解説はこちら。

それぞれ解説します。

選択肢① 空き家のまま所有する

今の空き家を売ったり貸したりせず、空き家のまま所有し続けるという選択肢です。

メリットは安心感

空き家のまま所有するメリット

  • 家を所有しているという精神的な安心感がある。
  • 家を維持管理することを趣味と割り切れば、手間や出費を積極的に楽しめる。

注意点は多い

注意点1. 維持管理費用がかかる

空き家を空き家のまま所有すると、次の様な維持管理費用が必要です。

【空き家の維持管理費用】

  • 固定資産税、都市計画税
  • (マンションの場合)管理費、修繕積立金
  • (マンションの場合)場合によって大規模修繕一時金、耐震改修工事費など
  • 火災保険料(空き家でも電気配線からの出火や放火の危険性があります)の支払い
  • 水道光熱費の基本料(家の手入れをするため)
  • 庭木の剪定費用(手入れをしないと、近隣から苦情がくる場合も)
  • 郵便受けのチラシや郵便物の片付け費用
  • 室内の換気や清掃費用(不動産会社などに管理を依頼できます。自分でする場合は、交通費とその手間が必要)
  • 害虫(ゴキブリ、ダニ、ネズミ、ネコ、スズメバチ)が発生した場合の除去費用、近隣への迷惑料
  • 老朽によるトラブル、雨漏りや外壁損傷などの修繕費用(屋根の防水、外壁塗装、ガラスの破損、塀の倒壊など)
  • 瓦や外壁の落下で第3者がケガをしたら損害賠償の費用

維持管理費用を節約するためには、自分で作業すればよいのですが、時間がかかり大変です。
修繕やトラブルがあると、毎週通わないといけないことも。
遠方だと交通費だけでもかなりの金額になってしまいます。

ハウスくんハウスくん

いろいろ手間も費用もかかるんだね。


家博士家博士

管理サービスを使えば、手間は少し省けるよ。

不動産会社の管理サービスが便利

なるべく手間をかけないで空き家を管理するなら、空き家管理サービスが便利。
最近は多くの不動産会社が空き家管理をしています。

【空き家管理サービスの相場】

費用:月額1万円程度〜、
管理内容:
 月1回の巡回
 郵便物やチラシの回収
 空気の入れ替え(1時間程度)
 巡回結果報告など

インターネット検索で「空き家管理」+「〇〇(地域名)」で検索すれば多くの会社がでてきます。

注意点2. 犯罪や放火、不法投棄のリスク

日本では火事の原因として1位が「放火及び放火の疑い」で、1日に13件の放火があります。

空き家は特に放火で狙われやすいと言われています。

空き家の放火については、こちらの記事で解説しています。

また無人だと不審者が侵入したり、犯罪の拠点に利用される恐れも。

庭にゴミを不法投棄されることもよくあります。

注意点3. 税金の3,000万円特別控除が無くなる

次のような空き家は、売却した利益が3,000万円まで控除されます。

  • 相続した空き家
  • 自分が住んでいた空き家

ただし空き家になってから3年目の年末までに売却しないと、3,000万円の特別控除はなくなります。

相続した空き家はこちらを参考に


自分が住んでいた空き家はこちらを参考に

注意点4. 誰かに譲ると税金や費用がかかる

不動産を譲る場合は、不動産の移転登記が必要です。

不動産の移転登記する場合、

  • 司法書士の手数料(4万円〜)
  • 登録免許税(課税標準額×2%)
  • 不動産取得税(相続では不要)

がかかります。

また空き家の金額(相続税評価額)が110万円を超えると、贈与税もかかります。

注意点5. 価値が下がって売りにくくなる不動産

空き家は劣化が早いため、建物が傷みやすく価値が下がります。

とりあえずは空き家のまま所有するとしても、いつかは「売る」か「譲る」か「住む」ことになります。

いずれ住むのであれば、空き家の維持管理を続ける意味もあります。

問題は、「いずれ空き家を「売る」か「譲る」ことになるかも…」となんとなく先送りにしている場合。

国土交通省の統計によると、住んだ状態でも

  • 木造戸建て住宅は、築15年で建物の価値が20%に落ちる
  • マンションは年2%のペースで価値が下がる。

空き家はこれ以上に建物の価値が下がる恐れもあります。

いずれ売るなら、早いほど高く売れるでしょう。

注意点6. 特定空き家に指定されるリスク

地方自治体があなたの空き家を「特定空き家」に指定すると、空き家の固定資産税が6倍になります。

最悪の場合は、地方自治体が勝手に建物を解体し、その解体費用を請求される恐れも。

2014年11月に「空き家対策特別措置法」が成立して、一部ではすでに特定空き家の指定が進んでいます。

例えば、香川県高松市では、市が強制撤去した費用800万円を、孫に請求するということが2018年5月にありました。

特定空き家については、こちらの記事で解説しています。

注意点7. 立地適正化計画である日突然家が売れなくなる

もしあなたの空き家が、「立地適正化計画」で「人が住まないエリア」に指定されたら、空き家は売ることすらできなくなる恐れがあります。

この「立地適正化計画」とは、分かりやすく説明すると、人が住むエリアを街の中心に集める計画。

人を街の中心に集めるために、街の中心部以外では新たに家が建てられなくなったり、中古住宅の売買がしにくくなったります。

2014年に施工された「改正都市再生特別措置法」により、地方自治体が「立地適正化計画」を作成しつつあります。

立地適正化計画については、こちらの記事で解説しています。


ハウスくんハウスくん

立地適正化計画なんて聞いたことないよ


家博士家博士

2019年12月時点で全国499都市で計画が進められているよ。

注意点8. 3大都市圏では2022年の生産緑地問題

3大都市圏(首都圏・名古屋圏・関西圏)では、2022年に生産緑地が大量放出され、住宅価格が下落する恐れがあります。

特に郊外の戸建てでは、大きな影響を受ける恐れがあります。

注意点9. 空き家が売れにくくなる市場環境

【住宅戸数と世帯数】

住宅戸数と世帯数の変化

出典:総務省/住宅土地統計調査
総務省/国勢調査
国立社会保障・人口問題研究所/
日本の将来推計人口、日本の世帯数の将来推計

日本の人口は2004年にピークを迎え急減。
世帯数も2015年にピークを迎えて減少しています。

一方で住宅戸数は毎年90万戸の勢いで増加。
欧米など他の先進国と違い、日本では新築住宅の建築が規制されていません。

シンガポール国立大学の研究によると、

  • 日本の住宅は2030年に空き家率30%、空き家戸数2,000万戸を超える。(1/3が空き家に)
  • 日本の住宅価格は2040年には、2010年比で平均46%下がる。(価格は半額に)

(※出典:Analysis of policy options to address Japan’s declining population, shrinking birthrate, and aging society

国土交通省の「国土の長期展望」によると、2050年には

  • 6割の地域で、人口が現在の半分以下になる。
  • 2割の地域で、無人化する。

ことが分かっています。

2025年には団塊の世代が75歳以上になり、多くの人が施設へ入居します。

そうなると空き家は一気に増加。

すでに2013年で全国で持ち家3,239万戸に対し、390万戸(12%)が空き家で、720万戸(22%)が65歳以上の高齢者のみの世帯。

実に22%もの住宅が「空き家予備軍」となっているのです。

東名阪エリアでは、65歳以上の高齢者だけが住む戸建て住宅とマンション(空き家予備軍)が336万戸。

実際にこれだけ空き家が増えると、家を売ろうにも供給過多で売れないことが予想されます。

【参考】総務省統計局・住宅土地統計調査

このように人口が減っていく地域の不動産は、売りにくくなる一方です。

ハウスくんハウスくん

なんだか大変なことになっているんだね。


家博士家博士

すでに過疎化が進んだ地域、バブル期に建てられたリゾートマンションなどでは、1万円で売り出しても売れない不動産があるんだ。

注意点10. 所有権は放棄できず、子供にまで迷惑がかかる

もし将来空き家を放棄したくなっても、不動産の所有権(登記)は放棄できません。
必ず代わりの所有者を見つけて、売るか譲る必要があります。
誰かに引き渡すまで空き家の維持管理費用がかかり続けます。

あなたが亡くなった後は、子供に所有権が相続されるため、子供が一生維持管理をすることに。
子供が相続放棄をしても、不動産の管理責任は残ります。
国や地方自治体に寄付をしようとしても、資産価値のない不動産は受け取ってもらえません。
過去の判例から、不動産の放棄はできないことが分かっています。

不動産を放棄する唯一の方法は、一般社団法人などを設立して所有権を移転してしまうという特殊なスキーム。
しかし、この抜け穴もいずれ法規制で閉ざされるでしょう。

子供にまで迷惑をかけないためには、空き家をどうするか真剣に考える必要がありそうです。

まず今の価格を確認してみては

空き家をそのまま維持する決断をする場合も、まず今の売却価格がどのくらいなのか調べてみると良いでしょう。

不動産価格指数(全国)

不動産価格指数(全国)2020年6月

「不動産価格指数」とは

不動産価格指数とは、純粋に不動産相場の価格変動を見ることができる指数。

国土交通省がヘドニック法という統計計算手法で、年間30万件の不動産売買成約価格から築年数や立地などの余計な要素を取り除き、純粋な価格変動をまとめたもの。

3ヶ月前の売買実績を毎月末に公表。

マンションは、この約7年で50%も値上がりしています。

戸建ては上昇していないように見えますが、これは都心部の戸建てが上昇している分を、地方の戸建ての値下がりが打ち消しているため。

戸建ては立地によって、価格の2極化が進んでいます。

家の価格を正確に知る方法は、複数(3〜6社程度)の不動産会社に無料査定を依頼する方法が一般的。

不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトを利用すると便利です。

一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。

一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。

この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue

    すまいValue
    実績5.0
    不動産会社4.5
    運営会社5.0
    査定実績:
    36万件
    不動産会社数:
    大手6社・全国870店舗
    運営会社:
    大手6社共同運営

    大手6社(三井不動産リアルティ・住友不動産販売・東急リバブル・野村不動産アーバンネット・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年10月に立ち上げた一括査定サイト。
    6社といっても全国870店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
    売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
    首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
    2020年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトになりました。
    緊急事態宣言の解除で各社営業も再開。簡易査定を選ぶと郵送やメールで概算価格が分かります。

    管理人のコメント

    地方では大手より地域密着の中小不動産会社の方が強い場合もあるため、地方の郊外から外れたエリアではHOME4Uも確認してみたほうが良いでしょう。
    しかし都市部の方は「すまいバリュー」が現状では最強の一括査定サイトです。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。
    簡易査定と訪問査定が選べる点も便利。

  2. 【公式サイト】すまいValue

  3. SRE不動産(旧ソニー不動産)

    SRE不動産
    実績4.0
    不動産会社4.0
    運営会社5.0
    査定実績:
    (2014年開始)
    不動産会社数:
    売主側1社(買主側多数)
    運営会社:
    SREホールディングス株式会社

    すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。利用できるエリアは首都圏と関西圏限定です。
    あのソニーが始めた不動産会社で、売主だけを担当するエージェント制が特徴。無数にある他の不動産会社が買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。

    管理人のコメント

    大手不動産会社でエージェント制はSRE不動産だけ。話を聞くと売却活動に役立つでしょう。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで査定を依頼するのがオススメ。まずメールで概算価格を査定してくれます。

  4. 【公式サイト】SRE不動産

  5. HOME4U

    HOME4Uイメージw330
    実績5.0
    不動産会社4.0
    運営会社4.0
    査定実績:
    累計35万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    1,300社
    運営会社:
    株式会社NTTデータ・スマートソーシング

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数35万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
    不動産会社は大小バランスよく登録されているため幅広く依頼ができます。

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
    ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
    あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】HOME4U


ハウスくんハウスくん

売れるうちに売っておかないと、将来は子供にまで迷惑がかかるんだね。

選択肢②空き家を一般賃貸契約で他人に貸す

メリットは家賃収入

  • 家賃収入で、維持管理費がまかなえる。
  • 維持管理費で節税ができる。
  • 不動産の賃貸経営を経験でき、将来の可能性がひろがる。

注意点

  • 貸すのに費用がかかり、思ったほど手元に残らない。手間もかかる。
  • 費用を差し引いた家賃収入には所得税がかかる。サラリーマンも確定申告が必要。
  • 一旦貸すと、一般賃貸契約では入居者に出ていってもらうことが出来ない。
  • 貸したままの状態で売ると、投資用物件(オーナーチェンジ)として扱われて売却価格が安くなる。
  • 住まなくなってから3年目の年末を過ぎて売却すると、3,000万円の特別控除が利用できない。

ハウスくんハウスくん

結局、他人に貸すのは、手間の割にあんまり利益がないってこと?


家博士家博士

維持管理費は家賃でまかなえるから、空き家のままにしておくよりは良いんじゃないかな。
ただ将来資産価値が残るなら良いけど、売れなくなる可能性があるなら、貸さずに売ったほうが良いかもね。

普通に他人に貸すことを「一般賃貸契約」とここでは呼んでいます。

空き家を他人に貸した場合、この様な費用がかかります。

  • (マンションの場合)管理費・修繕積立金
  • (戸建ての場合)10年毎の外壁塗装・防水工事費
  • 固定資産税・都市計画税

ここまでは自分が住んでいる場合と同じです。

さらに

  • 入居者が入れ替わる度に、内装のリフォーム・現状復旧
    →家賃2〜6ヶ月分
  • 入居者を見つけるための広告費
    →家賃1〜3ヶ月分
  • 契約更新費用
    →家賃0.5ヶ月分
  • 家賃収入に対する税金(他の収入との合計で税率が上がる)、確定申告の費用
  • 入居中の設備の修理費

これら費用は損金として節税に使えますが、家賃収入で利益がでた場合は所得税を納める必要があります。

賃貸については、こちらで詳しく解説しています。

選択肢③空き家を定期借家か期間サブリースで賃貸

定期借家とは、賃貸契約の時点で〇〇年で退居すると決めた「期限付きの賃貸契約」のことです。

所有者の都合で入居者に出ていってもらえるので、所有者には有利、入居者には不利な契約。
だから一般的には家賃を相場より10%〜20%程度は下げる必要があります。

普通に家を貸す一般賃貸契約では、基本的に入居者の権利が圧倒的に強く、入居者の意向で退去するまで、所有者は追い出すことができません。
契約期間を2年などとしても、入居者が契約更新したければ大家は拒めません。

期間サブリースとは、不動産会社に期間限定で貸す契約。
不動産会社は定期借家で個人に貸して、差額で利益を得ます。
だから家賃は定期借家よりさらに2〜3割下がり、手数料もとられますが、一切手間がかからず、空室リスクもないというメリットがあります。

メリット

  • 家賃収入で、維持管理費用がまかなえる。
  • 維持管理費用で節税ができる。
  • 期間サブリースでは空き家リスクもなく、手間もかからない。
  • いずれ誰かが住む時に、スムーズに入居できる。

注意点

  • 一般賃貸契約より家賃が下がり、空室リスクが高くなる。
  • 期間サブリースは都心部のみで、地方や田舎は難しい。
  • 住まなくなってから3年目の年末を過ぎて売却すると、3,000万円の特別控除が利用できない。
  • 施設に入った親の家を貸すと、家賃収入は親の収入になり、医療費や介護の補助が減る可能性も

ハウスくんハウスくん

定期借家や期間サブリースは便利だけど、都心の人気物件しか使えないってこと?


家博士家博士

そうだね。資産価値のある家なら使える、便利な制度だよ。

空き家として誰も住まない期間が1年以上あるなら、定期借家が可能です。

期間サブリースは、会社によって様々ですが、ある程度都心部であれば2年程度から可能です。

不動産会社に相談してみましょう。

不動産会社の心当たりがなければ、こちらのサービスもあります。

選択肢④空き家を査定して売る

メリット

  • 不動産相場の高騰により、思わぬ高値で売れる可能性がある。
  • 維持管理の負担から解放される。

注意点

  • 不動産売却の正しい手順を知らないと、売却価格が安くなってしまう。
  • 共有名義では、全員の同意が必要。
  • 売却して利益が出ると、譲渡所得になり税金がかかる。
  • 譲渡所得には3,000万円の特別控除があるが、住まなくなってから3年目の年末を過ぎると利用できない。
  • 施設に入った親の家は、医師の診断次第で成年後見人制度の利用が必要。

ハウスくんハウスくん

空き家を売るのって大変そうだけど…


家博士家博士

不動産会社選びさえ間違えなければ、空き家を売るのは難しいことじゃないよ。
いずれ売るなら、少しでも早いほうが高く売れるしね。

不動産売却の正しい手順とは

空き家の売却が成功するかは、不動産会社選びで8割が決まります。

不動産会社を選ぶときの注意点は、

  • その地域で売却実績の豊富な不動産会社を選ぶこと。
  • 複数の不動産会社へ査定を依頼し、話を聴き比べること。

不動産会社は最低でも3社、可能であれば6社程度に査定を依頼しましょう。

不動産会社から査定価格を受け取ったら、販売戦略など価格以外の部分もしっかり話を聞き比べましょう。

すると話を聞き比べることで、不動産会社や営業マンの違いが自然と分かり、信頼できそうな不動産会社が判断できる様になります。

また、この段階で複数の不動産会社の意見を聞いておくことにより、売り出した後で後悔したり不安になる事を防ぐ効果もあります。

具体的には、不動産会社1社だけの話を聞いた場合、売り出して反響が悪いと、
「本当はリフォームをした方が良かったんじゃないか…」
「売り出し価格が高すぎたんじゃないか…」
と思ってしまいます。
逆にすぐに売れてしまうと
「もっと高い価格で売り出したほうが良かったんじゃないか…」
こういった後悔を感じてしまうものです。

ハウスくんハウスくん

査定価格と同時に不動産会社の話を聞き比べることが大切なんだね。
でも、不動産会社ってどうやって探せばいいの?

家博士家博士

心辺りがあれば良いけれど、そうでなければ一括査定サイトが便利だよ

不動産会社の心当たりがなければ一括査定サイトが便利

複数の不動産会社といっても心当たりがなければ、一括査定サイトを利用すると便利。

一括査定サイトでは、

  • あなたのエリアで売却実績が豊富な不動産会社が自動でリストアップされます。
  • あなたはそのリストから選び、まとめて査定を依頼するだけ。
  • 利用は無料です。

とりあえず一括査定サイトを試してみるなら、こちらから。

空き家を売却する手順については、こちらで詳しく解説しています。

売却による利益と税金

不動産を売却して利益があると、譲渡所得として所得税がかかります。

不動産を売却したときの利益とは、
利益=(売却価格)−(購入価格-償却費)-(購入費用+売却費用)
で計算されます。

譲渡所得の計算まとめ

買った時の価格ではなくて、建物が古くなった分の償却費を考慮します。

償却費についてはこちら

施設に入った親の家の売却では成年後見人制度が必要な場合も

親の名義の家は、たとえ子供でも勝手に売却できません。

本人が認知症などで判断能力がないと診断されると、家庭裁判所に申し出て成年後見人制度を利用する必要があります。

選択肢⑤「現状のまま売却」又は「解体して更地で売却」の両方を検討

リフォームしても住めない様な築古の戸建てでは、建物を残したまま「古屋付土地」として売るか、解体して「更地」としてう売ることになります。

メリット

  • 立地が良ければ古屋付土地でも売れる。
  • 立地が悪くても、更地の方が売れやすい。
  • 運が良ければ、隣人が購入してくれる可能性もある。
  • 売る時にリフォームや建物の状態を心配する必要がない。

注意点

  • 建物を解体する前に複数の不動産会社の意見を聞いたほうが良い。
  • 建築材料にアスベスト等が含まれると、解体費用が高額になるリスクがある。
  • 更地にして売れないと固定資産税が高くなる。
  • 更地のまま放置すると、雑草や土ほこりで、近隣から苦情が来やすい。

解体で予想外のリスク

解体費用は地方によっておおよその相場が決まっています。
ただしアスベストや残置基礎、古井戸など予想外の費用がかかる恐れも。

解体についてはこちらの記事で解説しています。


更地か古屋付土地かは不動産会社の意見を聞き比べる

立地によって建物を解体した方が良いかは変わります。

解体すると売却のタイミングが遅れ、思わぬ解体費がかかるリスクもあります。

中には一度建物を取り壊してしまうと、新しい建物が建てられなくなる土地(建築基準法で「再建築不可」の土地)もあります。

まずは複数の不動産会社に売却価格の査定を依頼して、高く売るにはどちらが良いか、意見を聞き比べることをおすすめします。

ハウスくんハウスくん

再建築不可の土地だと、空き家を壊してしまうと何も建てられなくなるの?


家博士家博士

そうなんだ。
隣の土地の所有者に安値で買い取ってもらうしかなくなるよ。

まずは空き家の価格を確認してみる

今は都市部を中心に、不動産価格が高騰しています。

エリアによっては1年で数百万円も価格が上がっている可能性もあるため、今の価格を確認してみましょう。

家の価格を正確に知る方法は、複数(3〜6社程度)の不動産会社に無料査定を依頼する方法が一般的。

不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトを利用すると便利です。

一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。

一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。

この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue

    すまいValue
    実績5.0
    不動産会社4.5
    運営会社5.0
    査定実績:
    36万件
    不動産会社数:
    大手6社・全国870店舗
    運営会社:
    大手6社共同運営

    大手6社(三井不動産リアルティ・住友不動産販売・東急リバブル・野村不動産アーバンネット・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年10月に立ち上げた一括査定サイト。
    6社といっても全国870店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
    売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
    首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
    2020年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトになりました。
    緊急事態宣言の解除で各社営業も再開。簡易査定を選ぶと郵送やメールで概算価格が分かります。

    管理人のコメント

    地方では大手より地域密着の中小不動産会社の方が強い場合もあるため、地方の郊外から外れたエリアではHOME4Uも確認してみたほうが良いでしょう。
    しかし都市部の方は「すまいバリュー」が現状では最強の一括査定サイトです。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。
    簡易査定と訪問査定が選べる点も便利。

  2. 【公式サイト】すまいValue

  3. SRE不動産(旧ソニー不動産)

    SRE不動産
    実績4.0
    不動産会社4.0
    運営会社5.0
    査定実績:
    (2014年開始)
    不動産会社数:
    売主側1社(買主側多数)
    運営会社:
    SREホールディングス株式会社

    すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。利用できるエリアは首都圏と関西圏限定です。
    あのソニーが始めた不動産会社で、売主だけを担当するエージェント制が特徴。無数にある他の不動産会社が買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。

    管理人のコメント

    大手不動産会社でエージェント制はSRE不動産だけ。話を聞くと売却活動に役立つでしょう。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで査定を依頼するのがオススメ。まずメールで概算価格を査定してくれます。

  4. 【公式サイト】SRE不動産

  5. HOME4U

    HOME4Uイメージw330
    実績5.0
    不動産会社4.0
    運営会社4.0
    査定実績:
    累計35万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    1,300社
    運営会社:
    株式会社NTTデータ・スマートソーシング

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数35万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
    不動産会社は大小バランスよく登録されているため幅広く依頼ができます。

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
    ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
    あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】HOME4U