不動産の価格査定イメージ
「マンションの査定方法についてネットで調べると、一括査定サイトの紹介記事ばかり…」

「一括査定サイトの他に、マンションの査定方法はないの?」

マンションの査定方法でお悩みでしょうか?

確かに、ネットでマンション売却方法の記事を読むと、その多くが一括査定サイトを推薦しています。

中には、おすすめする理由も説明なしで、謎のランキングがあったりして、どこまで本当の情報なのか分からなくなりますね。

そんなあなたのために、ここでは完全にマンションを売却する売主目線で、マンションの査定方法について解説します。

この記事を読むことで、あなたのマンション査定方法に対する悩みがキレイさっぱり消え去り、自信をもって最適な査定方法を選ぶことができるでしょう。

正しい査定方法でマンションの価格相場が分かれば、自信をもって売却を進めることができます。

売却後に『もっと高く売れたのでは…』と後悔することもありません。

この記事では、あなたが売主として正しいマンション査定方法を選ぶために、必要な知識、不動産業界の現状と不動産会社の査定方法について解説します。

あなたのマンション売却が成功するために、この記事がお役に立てば幸いです。

マンションの査定方法には決定的な違いがある

マンションの査定方法は大きく分けて5つの方法があります。

マンションを査定する5つの方法

●方法1. 自分で査定する
レインズは使用できない。
査定に必要な情報が少なく、査定精度が不明。
●方法2. 不動産鑑定士に価格調査・不動産鑑定を依頼する
レインズは使用できない。
売却価格でなく資産価値の診断に近い。裁判や調停向きの方法。
●方法3. ネットの価格診断を利用する
レインズは使用できない。
精度が低いため結局価格がよく分からず、運営する不動産会社の無料査定へ誘導されるものがほとんど。
●方法4. 不動産会社に無料査定を依頼する
レインズ使用可。
マンションを査定する方法として一般的な方法。ただし不動産会社や担当者によって査定精度や経験にばらつきがある。売却実績が豊富な不動産会社3〜6社へ査定を依頼する方が安全。
●方法5. ネットの一括査定サイトで複数の不動産会社へまとめて無料査定を依頼する
レインズ使用可。
一括査定サイトによって運営会社の信頼性や登録している不動産会社が異なる。

ハウスくんハウスくん

こんなにマンションの査定方法があるんだ!


家博士家博士

ただし、マンションを査定する方法として、方法1〜3は問題があるんだ。
マンションの査定に必要な『レインズ』を使えないからね

国内唯一のデータベース『レインズ』は不動産会社しか使えない

レインズのデータイメージ
マンションの査定では、レインズというデータベースが必要不可欠です。

なぜならレインズに登録されてる『過去の成約事例』を使って、あなたのマンションの売却価格を査定するため。

しかしレインズを使えるのは不動産会社だけ。

一般人やネットの価格診断サービスでは、レインズを利用できません。

レインズとは
国土交通省の指定流通機関である、不動産流通機構が運営するデータベース。
過去の取引事例、現在の売り出し物件情報が登録されています。
不動産会社しか利用できません。
(参考)家を売るときに知っておきたい「レインズ」のこと

ハウスくんハウスくん

なんで一般の人はレインズを使えないの?


家博士家博士

個人のプライバシー保護が理由だね。
誰がいくらで売ったのか買ったのか、レインズと登記簿をあわせて見ると、全て分かってしまうからね。

レインズ以外の情報は参考レベル

レインズ以外でマンションの取引記録のデータを見る方法はいくつかありますが、あくまで参考レベルです。

なぜならレインズ以外のサイトでは、プライバシー保護のために詳しい情報が全て消されており、かなり大雑把な記録しか分からないため。

参考までに、レインズ以外で取引事例がわかるサイトはこちら。

まれな例ですが、もし同じマンション内の取引事例(と思われる事例)が最近の日付で見つかった場合は、あなた自身で査定することも可能なケースがあります。

自分で査定する方法については、こちらで詳しく解説しています。

ハウスくんハウスくん

ネットのマンション価格診断は?


家博士家博士

ネットの価格診断も、レインズの規約違反になるからレインズのデータを使えないんだ。

匿名の査定サイトやAI査定はレインズ以外のデータ

データを使えないイメージ
ネットで分かるマンション価格サイトは、レインズの情報を使えません。

最近話題のAIによるマンション価格査定なども、レインズの情報を使えません。

理由はレインズの規約違反になってしまうからです。

レインズ情報の取り扱いガイドライン

A-1.利用の目的

会員は機構から取得した物件情報・成約情報を、原則として、会員自らが機構を通して不動産取引を成立させるために適正に利用することとします。

C.成約情報の取り扱い

その他

2件以上を加工してまとめた統計情報は、前述したA-1.に反する目的で外部に開示することはできません。

レインズの成約情報を使える条件は、「不動産会社がマンションを売りたい人に直接説明する場合」に限られます。

だからネットで匿名でマンション価格が分かるサイトはレインズを使えません。

AIでマンション価格を診断するサイトも、直接マンションの売却を媒介する目的ではないので、レインズを利用できません。

ハウスくんハウスくん

それじゃあ、ネットでマンション価格が分かるサイトはどうやって価格を推定しているの?


家博士家博士

実際にマンションの売買が成約した成約価格ではなくて、在庫価格をまとめているんだ

「在庫価格」と「成約価格」は違う

レインズで分かるのは、実際にマンションが売買された成約価格。

一方で在庫価格は、今売られている価格でだれでも見られるもの。

中には売れずに売るのをあきらめたマンションも含んだ、売れ残っている価格ともいえます。

  • 成約価格: 実際にマンションが売買された価格
  • 在庫価格: 売り主が希望する価格(半数以上の物件は売れずに終わる)

例えば東京都のマンション在庫戸数と成約戸数、成約m2単価と在庫m2単価をまとめたものがこちら。

東京都のマンション在庫と成約データ

中古マンション在庫と成約実績(東京都)2019年7月

マンションが約2万7千戸も売りに出されていますが、1ヶ月に売れているは2千戸程度。

  • 成約m2単価: 約69万円/m2
  • 在庫m2単価: 約79万円/m2

在庫価格と成約価格の差は15%にもなります。

売りに出されている在庫マンションの多くは、高値を狙って売りだされましたが、売れなかったことが分かります。

ハウスくんハウスくん

成約価格と在庫価格は全然違うものなんだね!


家博士家博士

在庫価格も参考になるけど、あくまで売り主の希望価格なんだ。
本当に売れるマンション価格を知りたいなら、やはり不動産会社に査定を依頼するしかない。

在庫価格(売出し価格)と成約価格については、こちらで詳しく解説しています。

レインズを使える不動産会社に査定を依頼する

大手不動産会社イメージ
このようにレインズの情報を見ることができるのは不動産会社だけである限り、マンションの価格を正確に知るためには、不動産会社に査定を依頼するしか方法はありません。

そもそも不動産会社は、マンションを買いたい顧客とも日常的に接しているため、マンション相場の動きにも詳しい点でも有利。

半年前の相場と今の相場は違います。

エリアによって、マンション相場も違います。

レインズの情報、今のマンション相場、さらにエリア特有の動きなどを知っていることから、不動産会社に査定を依頼する方法が、圧倒的に正確な査定価格を知ることが出来るのです。

ハウスくんハウスくん

不動産会社にマンションの査定を依頼したら、媒介契約をしないといけないんじゃないの?


家博士家博士

そんなことはない。将来売る可能性があるなら、それで良いんだ。
不動産会社にとっても、将来の営業になるからきちんと査定してくれるよ。

不動産会社1社でなく複数に査定を依頼する

競合イメージ
不動産会社に査定を依頼する場合に注意したいのは複数の不動産会社に査定を依頼して、査定価格と意見を聞き比べること。

理由は、マンション査定価格にはバラつきがあり、

複数の不動産会社に査定を依頼して意見を聞き比べることで、あなたに合った不動産会社を見つけることができます。

複数の不動産会社に査定を依頼するといっても、どこの不動産会社でも良いわけではありません。

あなたのエリアでマンション売却が得意な不動産会社を複数探して、各社に査定を依頼する必要があります。

ハウスくんハウスくん

エリアで売却が得意な不動産会社をいくつも探さないといけないのか…


家博士家博士

不動産会社にも得意分野やエリアがあるからね。

ネットの一括査定サイトが便利

ネットの一括査定サイトでは、あなたのマンションの住所を書き込むと、あなたのエリアでマンション売却実績が豊富な不動産会社だけが自動でリストアップされます。

あなたはそのリストから不動産会社を選び、一括で査定を依頼できます。

利用は無料ということもあり、多くの人が利用して、マンション売却では定番になったというのが現状です。

ハウスくんハウスくん

ネットの一括査定サイトでは、エリアで売却が得意な不動産会社がリストアップされるから便利なんだね


家博士家博士

今では主要なものだけでも、15社以上の一括査定サイトがあるよ。


一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。

一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。

この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue

    すまいバリュー
    実績5.0
    不動産会社4.5
    運営会社5.0
    査定実績:
    18万件(開始後2年合計)
    不動産会社数:
    大手6社・全国840店舗
    運営会社:
    大手6社共同運営

    大手6社(三井不動産リアルティ・住友不動産販売・東急リバブル・野村不動産アーバンネット・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年10月に立ち上げた一括査定サイト。
    6社といっても全国840店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
    売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
    首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
    2019年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして、「すまいValue」が新定番となっています。

    管理人のコメント

    地方では大手より地域密着の中小不動産会社の方が強い場合もあるため、地方の郊外から外れたエリアではLIFULL HOME'S又はHOME4Uも確認してみたほうが良いでしょう。
    しかし都市部の方は「すまいバリュー」が現状では最強の一括査定サイトです。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。
    机上査定と訪問査定が選べる点もおすすめ。

  2. 【公式サイト】すまいValue

  3. LIFULL HOME'S

    LIFULL HOMESイメージ
    実績4.5
    不動産会社4.5
    運営会社5.0
    査定実績:
    非公開(サイト利用者476万人)
    不動産会社数:
    1,777社
    運営会社:
    株式会社LIFULL

    運営は、HOME'SのテレビCMでおなじみの東証1部上場 株式会社LIFULL。2008年にマンション専用でサービスを開始。2011年から戸建ても含めて売却査定ができる仕様に。参加会社数が多く、特に地元密着系の中小不動産会社が多数登録しています。

    管理人のコメント

    不動産会社を選ぶ際に、各社の特徴(買取保障、瑕疵保証制度あり、半数以上がベテランなど)がアイコンで表示されるので、選びやすいシステムです。
    訪問査定ではなく机上査定を希望する場合は、不動産会社へのメッセージ欄で伝えると良いでしょう。
    選ぶ会社の数は3社〜6社がオススメです。

  4. 【公式サイト】LIFULL HOME'S

  5. HOME4U

    HOME4Uイメージw330
    実績5.0
    不動産会社4.0
    運営会社5.0
    査定実績:
    累計35万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    1,300社
    運営会社:
    株式会社NTTデータ・スマートソーシング

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数35万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
    不動産会社は大小バランスよく登録されているため幅広く依頼ができます。

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
    ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
    あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】HOME4U


首都圏・関西圏ならSRE不動産(旧ソニー不動産)も

首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)、関西圏(大阪・兵庫)の場合は、SRE不動産(旧ソニー不動産)もおすすめです。

HOMES

SRE不動産は、あのソニーが始めた不動産会社。

アメリカ式エージェント制度を取り入れ、完全に売り主の立場で家の売却をサポートしてくれます。

ソニー不動産について詳しくはこちら
SRE不動産(旧ソニー不動産)の評価・口コミ、利用するときの注意点とは

SRE不動産では、メールで査定結果を教えてくれるので、とりあえず査定価格の取り寄せだけでも試す価値はあります。

SRE不動産の無料査定依頼はこちら
SRE不動産

実際に不動産会社がマンションを査定する方法

一括査定サイトで不動産会社にマンションの査定を依頼すると、各社が査定をします。

不動産会社がマンションを査定する方法は、実はどの会社もほとんど同じです。

過去の取引事例を参考に比較する(取引事例比較法)

不動産会社がマンションを査定する方法は「取引事例比較法」という方法。

過去の取引事例(マンションが売れた事例)を参考に、あなたのマンション価格を査定します。

【具体的な例】
あなたのマンションの近くで、10ヶ月前に2,500万円で売れたマンションがあるとします。

そのマンションを取引事例として、あなたのマンションの価格を推定するのです。

最寄り駅からの距離、面積、築年数、階数、眺望等々を比較して、あなたのマンションなら2,650万円で買い手がつきそうだ。
という感じで判断します。
(実際の比較項目については、後で解説します。)

不動産会社には各社独自の査定システムがあり、取引事例とあなたのマンションの条件を入れると、差額が計算できます。

【主なマンション査定方法】

マンションを査定する方法は、主に3種類あります。

●取引事例比較法 ←普通はこれ
近隣や同じマンションの取引事例を元に、価格を算出する方法。
不動産会社による不動産の見積り査定では、通常この査定方法を使います。
●原価法
物件を建築するコストと土地の価格で新築時の価格を算出し、そこから耐久年数と築年数で今の価値を計算する方法。
銀行が融資金額を決めるときなどに利用されます。
●収益還元法
マンションを貸した時の家賃と利回りから、価格を算出する方法。
マンションを賃貸した状態で売ると、収益不動産としてこの方法で査定されます。

ちなみに収益還元法の方が、取引事例比較法より安くなるのが一般的。

マンションを「貸して売る」と「普通に売る」より安くなるのはこれが原因です。

マンションを貸すか売るかについて、詳しくはこちら

原価法や収益還元法については、こちらの記事で解説しています。

査定価格には差がある

査定方法は同じですが、あなたのマンションの査定価格は、会社によって、さらに担当者によって、条件によりますが±15%以上の差がつきます。

マンションの査定価格を決める計算方法は、不動産会社毎にある程度決まっています。

一般的に大手の不動産会社ほど、算定の手順が細分化され、営業マン個人の差が出にくいシステム。

中堅以下の会社では、個人の手計算により査定をすることが多くなります。

つまり次の様な理由で、結局同じ会社でも担当者によって査定価格に差がでます。

  • 「眺望」や「グレード」など判断が曖昧で個人の感覚による項目があるため。
  • 査定の最後に、今の相場状態を考慮して、最終調整するため。
  • 査定根拠の取引事例としてどれを選ぶかは個人によるため

正確な査定価格を知るためには、複数の不動産会社に見積り査定を依頼することが大切です。

取引事例と比較する項目

取引事例比較方では、取引事例とあなたのマンションで異なる条件を点数で評価して、差額を計算します。
考慮する項目にはこういったものがあります。

(1)面積と間取り、収納

当然面積に比例して価格は高くなります。
間取りは、昔は面積は狭くても部屋数が多いマンションが多かったのですが、今は部屋数が少なくても、一部屋がゆったりとした間取りが人気。

一番大切なのは、「リビング・ダイニングルームの広さ」。
目安としては、14畳以上あると、評価は高くなります。

収納は、ウォークインクローゼットや間口1.8mの収納が3箇所以上あると高評価に。

4LDKなど間取りが不人気なマンションの売却についてはこちらも合わせてお読み下さい。

(2)築年数と室内の状況、管理状況

当然、築年数は古くなるほど価格が下がります。
リフォームで内装が新しくなっている場合は、そのグレードによってプラスに評価。

ただしリフォーム工事費と同額の値上がりはありません。
個人で売却する場合は、リフォームをしない方がトータルではプラスの収支になります。

リフォームについてははこちらも参考に

共有部の修繕状況や管理状況も反映されます。
築年数が古くなるほど、管理や修繕の状況次第でマンションの価値が大きく変わります。

(3)エレベーターの有無と所在階

エレベーターが無い場合は、2階が一番高評価。
エレベーターがある場合は、高層階ほど評価は高くなります。
エレベーター自体は、ある方が高評価。

(4)眺望と方角、日照、通風

マンションでは眺望が非常に大きく影響します。
同じマンションでも、階数や景色が違うと価格に大きな差が。

方角は、主要採光面とバルコニーの向きで判断します。
南向きが一番。その後は、東向き、西向き、北向きという順番。
日照や通風が遮られていると、方角が良くてもマイナスになります。

(5)バルコニーや専用庭

ルーフバルコニーや広いバルコニーがあるとプラス評価。
1階では専用庭も評価されます。

(6)騒音や振動

電車や主要幹線道路などによる騒音や振動があると、マイナス評価になります。

(7)最寄り駅と駅からの距離

最寄り駅と駅からの距離で、地価も変わりますが、マンションの価格はそれ以上に変わります。

駅からの距離は、距離80mを徒歩1分で換算。
Google Mapなどでおおよその距離を測ることができます。

最寄り駅は、特急の停車駅や始発駅、都心から近い駅が好まれます。
駅周辺の賑わいや近隣の雰囲気も大切。

中古マンションはエリアで絞って探している人が多いので、人気エリアかどうかで、売りだした時の反応が全く違います。

(8)近隣施設や学区、周辺環境

スーパーを初めとする生活に必要な近隣施設が、徒歩10分以内にあるかどうかが1つの目安。
市役所や大きな医療施設、公園や広場などが徒歩圏内にあるかも評価の対象になります。

ファミリータイプのマンションでは、学校の進学実績や評判も人気を左右します。

周辺環境では、閑静な住宅地が一番高く評価。
工業用建物や住居として不快な施設が近くにあると、大きく評価は下がります。

(9)マンションのグレードやデベロッパ―、ゼネコン

マンションのグレードによって、もちろん評価も変わります。ただ築年数が古くなると、当時の豪華さがあまり評価されないことも多くなります。グレードとは、内装の仕上げ、天井の高さ、外壁の仕上げ、エントランスや共有部の仕上げ、セキュリティ設備など。

グレードと共に、マンションを企画して販売したデベロッパーと、工事を施工したゼネコンも考慮されます。
一般的に大手が好まれます。
大手デベロッパーはメジャーセブンなどと呼ばれており、具体的にはこの7社をいいます。

  • 住友不動産
  • 大京
  • 東急不動産
  • 東京建物
  • 野村不動産
  • 三井不動産レジデンシャル
  • 三菱地所レジデンス

中堅デベロッパーでは、既に倒産した会社も数多くあります。

またゼネコンはスーパーゼネコン5社(鹿島建設、大成建設、清水建設、大林組、竹中工務店)の他は準大手、中堅、地方の主要ゼネコンが好まれます。

(10)共有施設

大規模マンションだと、パーティールームやラウンジなど様々な共有施設があります。
こういう施設の充実もプラス評価に。
実際住むと、あまり使わなかったりしますが、マンション選定の際には、差別化するポイントとなります。

また駐車場の空きや駐輪場の空き、エントランスの広さや仕上げなども大切です。

(11)耐震性や長期優良住宅などの認定

旧耐震設計(1981年5月以前に着工)でピロティ構造や不整形な構造の建物は評価が低くなります。
旧耐震でも、躯体状況が良かったり、構造が整形だとそれほどマイナスではありません。
耐震改修済みだったり、新耐震設計(1981年6月以降に着工)だと普通の評価、耐震性能2等級以上だと評価は高くなります。

長期優良住宅の認定があると、耐震性も省エネルギーなどの面でも有利。

旧耐震基準のマンションについて詳しくはこちら

(12)維持管理の状況

長期修繕計画の有無や、維持管理状況、大規模修繕の実施状況、修繕積立金の過不足、管理組合の状況など。
管理の優劣は、マンションの価値を大きく左右します。

評価項目の詳細については、こちらの記事で解説しています。

評価されない項目

売り手の感覚と違い、意外と評価されない項目もあります。

購入時にオプションで付けた設備

浄水器やエアコン、キッチン周りの設備(食洗機、ディスポーザー)など、購入時にオプションで付けた高額な設備は、あまり金額に評価されません。
設備は資産としての寿命が短く、また個人の好みによっては価値が感じられないためです。

室内の掃除や片付け

マンション査定では、プロが査定するため、掃除による見栄えなどは査定に影響しません。

掃除は、購入希望者が内覧する時に大きく影響します。

掃除について詳しくはこちら

あなたしか知らないことをアピール

あなたのマンションは、あなたが一番良く知っています。
価格査定のプラス材料になりそうな話は、不動産会社の担当者に少しでも伝えるようにしましょう。

担当者も転勤した直後だったりすると、付近の事情に詳しくないこともあります。

例えば、こんな項目があれば、程度によっては評価されます。

  • 近くにスーパーやショッピングモールが建設される予定がある
  • ダイヤ改正で最寄り駅が急行停車駅になる、始発駅になるなど
  • マンションの管理組合が良い、修繕積立金の収支がプラス
  • マンション居住者の質や居住者同士のコミュニティが良い、マンション内に空室や貸家がない
  • マンションの大規模修繕が終わった直後

まとめ

まとめると、

  • 本当にマンションの価格を知りたいなら、不動産会社へ査定を依頼するしかない。
  • 不動産会社によってマンションの査定価格、売却戦略などに差がある。
  • 複数の不動産会社に査定を依頼して話を聞き比べる。

これらをしっかり頭に入れて、不動産一括査定サイトで査定を依頼して下さい。

一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。

一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。

この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue

    すまいバリュー
    実績5.0
    不動産会社4.5
    運営会社5.0
    査定実績:
    18万件(開始後2年合計)
    不動産会社数:
    大手6社・全国840店舗
    運営会社:
    大手6社共同運営

    大手6社(三井不動産リアルティ・住友不動産販売・東急リバブル・野村不動産アーバンネット・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年10月に立ち上げた一括査定サイト。
    6社といっても全国840店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
    売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
    首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
    2019年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして、「すまいValue」が新定番となっています。

    管理人のコメント

    地方では大手より地域密着の中小不動産会社の方が強い場合もあるため、地方の郊外から外れたエリアではLIFULL HOME'S又はHOME4Uも確認してみたほうが良いでしょう。
    しかし都市部の方は「すまいバリュー」が現状では最強の一括査定サイトです。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。
    机上査定と訪問査定が選べる点もおすすめ。

  2. 【公式サイト】すまいValue

  3. LIFULL HOME'S

    LIFULL HOMESイメージ
    実績4.5
    不動産会社4.5
    運営会社5.0
    査定実績:
    非公開(サイト利用者476万人)
    不動産会社数:
    1,777社
    運営会社:
    株式会社LIFULL

    運営は、HOME'SのテレビCMでおなじみの東証1部上場 株式会社LIFULL。2008年にマンション専用でサービスを開始。2011年から戸建ても含めて売却査定ができる仕様に。参加会社数が多く、特に地元密着系の中小不動産会社が多数登録しています。

    管理人のコメント

    不動産会社を選ぶ際に、各社の特徴(買取保障、瑕疵保証制度あり、半数以上がベテランなど)がアイコンで表示されるので、選びやすいシステムです。
    訪問査定ではなく机上査定を希望する場合は、不動産会社へのメッセージ欄で伝えると良いでしょう。
    選ぶ会社の数は3社〜6社がオススメです。

  4. 【公式サイト】LIFULL HOME'S

  5. HOME4U

    HOME4Uイメージw330
    実績5.0
    不動産会社4.0
    運営会社5.0
    査定実績:
    累計35万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    1,300社
    運営会社:
    株式会社NTTデータ・スマートソーシング

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数35万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
    不動産会社は大小バランスよく登録されているため幅広く依頼ができます。

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
    ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
    あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】HOME4U


首都圏・関西圏ならSRE不動産(旧ソニー不動産)も

首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)、関西圏(大阪・兵庫)の場合は、SRE不動産(旧ソニー不動産)もおすすめです。

HOMES

SRE不動産は、あのソニーが始めた不動産会社。

アメリカ式エージェント制度を取り入れ、完全に売り主の立場で家の売却をサポートしてくれます。

ソニー不動産について詳しくはこちら
SRE不動産(旧ソニー不動産)の評価・口コミ、利用するときの注意点とは

SRE不動産では、メールで査定結果を教えてくれるので、とりあえず査定価格の取り寄せだけでも試す価値はあります。

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SRE不動産