「4LDKのマンションは売れない?」

4LDKのマンション売却でお悩みですね。

確かに4LDKのマンションは、需要が少なく、売りにくい場合もあります。

でも安心して下さい!
4LDKのマンションは売れます。

なぜなら4LDKマンションは買主が少ない一方で、競合となる売出し物件も少ないため。

大切なことは、競合に勝って、数少ない買主を確実に成約までつなげること。

この記事では、4LDKマンションを売るために必要な情報をまとめました。

あなたのマンション売却が成功するために、この記事がお役に立てば幸いです。

4LDKのマンションは売れる

4LDKマンションは売れます。

ハウスハウス

でも4LDKを買う人って少ないイメージだけど。


家博士家博士

確かに買主は少ないけど、売出し物件も少ないから、結局売りやすさは3LDKと同じだよ。

売りやすさは3LDKと同じ

成約と売出しの比率は同じ

4LDKマンションの売りやすさは、最も人気が高い3LDKマンションと同じです。

実際に、首都圏の中古マンションを、成約と売出しの戸数でそれぞれ比較したものがこちら。

中古マンションの成約と売出し比較
(首都圏・2021年成約戸数と2022年9月時点売出し戸数)

首都圏売出しと成約の間取り別比較2021年

グラフは、首都圏の2021年成約戸数(レインズ登録)と売出し戸数(不動産ジャパン2022年9月時点)を比較したもの。

「売りやすさ=成約戸数÷売出し戸数」
とすると、

  • ワンルーム: 0.50倍
  • 1DK・1LDK: 1.83倍
  • 2DK・2LDK: 1.90倍
  • 3DK・3LDK: 2.49倍
  • 4DK・4LDK: 2.49倍
  • 全体平均: 1.38倍

数字が大きいほど売りやすいので、4LDKの売りやすさは3LDKと同じで、平均より売りやすいことが分かります。

ちなみに最も売りにくいのは、ワンルームマンション(0.50倍)です。

ハウスハウス

なんだ、4LDKは逆に売りやすいくらいなんだね。


家博士家博士

エリアによって、さらに違うんだ。

首都圏・中部圏・近畿圏で4LDKの割合は違う

4LDKマンションの成約戸数に占める割合は、地域によって大きく違います。

首都圏は成約の6%

中古マンション成約戸数の間取り
(首都圏・2021年)

首都圏中古マンション成約戸数の間取り(2021年)

近畿圏は成約の11%

中古マンション成約戸数の間取り
(近畿圏・2021年)

近畿圏中古マンション成約戸数の間取り(2021年)

中部圏は成約の20%

中古マンション成約戸数の間取り
(中部圏・2021年)

中部圏中古マンション成約戸数の間取り(2021年)

ハウスハウス

エリアで全然違うね!
首都圏に比べると、近畿圏は2倍、中部圏は3倍も4LDKが売れてるんだ。


家博士家博士

売れ行きもこの10年変わってない

安定して売れている

いずれのエリアも成約戸数はこの10年変化なし

4LDK・4DKマンションの成約戸数推移

4LDKマンションの成約戸数推移2021

ハウスハウス

よし! じゃあ余裕で売れるね!
でも家族の人数は減ってそうだけど、どんな買主が買うの?


家博士家博士

確かに大家族は減ってる。
代わりに様々な理由で4LDKを探す買主が増えているんだ。

4LDKマンションの買主とは

大家族は減っている

5人以上の世帯数はこの20年で44%減

4LDKマンションでも売れますが、買主は多くありません。

なぜなら5人以上の世帯数はこの20年で44%も減っているため。

世帯数の変化
(全国・2000年⇒2020年)

全国の世帯数変化(2020年⇒2022年・全国)

ハウスハウス

ただでさえ少ないのに、44%も減ってるんだ!
でも成約戸数は横ばいだったよね。


家博士家博士

だから狙うべき買主は家族が多い世帯だけじゃないよ。

大家族以外の買主が増えている

4LDKマンションの買主として、大家族以外が増えています。

具体的には次のケースです。

ケース1. 仕事部屋が欲しい

仕事部屋が必要で、4LDKを探す人が増えています。

大きな原因はコロナによるテレワークの普及。

特にIT業界では、完全テレワークの会社が増え、中にはNTTグループやLINEなど住居エリアが原則自由の会社もあるほど。

また自宅で副業をするために部屋が必要な人も増えています。

副業で部屋を利用する例として、動画の撮影や、物販の在庫置き場などがあります。

ケース2. 趣味の部屋が欲しい

趣味の部屋として、次の例があります。

  • シアタールーム
  • 動画の撮影・編集
  • 音楽の練習や鑑賞
  • フィギュアやジオラマなどの作成・展示
  • 鉄道模型などの走行

ケース3. ペット用の部屋が欲しい

ペット用の部屋として4LDKを探すケースも増えています。

最近は猿やイグアナ、フクロウなど、飼育に1部屋が必要な動物を飼う人が増加。

また犬や猫により良い環境を与えるために、1部屋与えるケースもあります。

ケース4. 物が多い

部屋をウォークインクローゼット代わりに収納として利用するケース。

最近はトランクルームを借りる家庭が増え、街中にトランクルームを目にするようになりました。

しかしトランクルームは取りに行くのが大変だし、費用がかかることがデメリット。

そこで引っ越しを機会に4LDKのマンションを選ぶのです。

ケース5. 和室が欲しい

和室が欲しい世帯も多くいます。

理由として、高齢な親が同居していたり、将来の同居を考えている場合。

また茶道や華道、禅などの趣味に使う人もいます。

ケース6. 来客が多い

来客が多く、ゲストルームが必要なケース。

友人だけでなく、親族が定期的に来る場合もあります。

ハウスハウス

4LDKの買主にはいろんな人が居るんだね!
よし、じゃあ売りに出すなら何に注意すればいいの?


家博士家博士

4LDKマンションを売却するときの注意点を解説しよう。

4LDKマンション売却の6つの注意点とコツ

それぞれ解説します。

注意点1. 買取でなく仲介で売る

買取は相場より2割以上安くなる

4LDKのマンションを売るときは、買取でなく仲介で売りましょう。

なぜなら買取では、相場より2割以上安くなってしまうため。

買取は不動産会社(転売業者)が相場価格で転売するため、相場より2割以上安くないと買取りません。

よほど急ぐなどの事情がない限り、買取でなく仲介で売る方が良いでしょう。

仲介は不動産会社が仲介して、一般の買主に売るものです。

買取と仲介のイメージはそれぞれこちら。
仲介と買取のイメージ

仲介
(普通の売買)
買取
買主 一般の人 不動産会社
(買取業者)
売却期間 場合による
(目安3〜6ヶ月程度)
最短1週間
売却価格 ほぼ相場通り 相場より
2〜4割安い

買取できるなら仲介で売れる

不動産会社が買取るマンションは、普通に売れるマンションです。

不動産会社は、転売できる見込みがあるからこそ、リスクを負ってマンションを買取るもの。

逆に売れないマンションを不動産会社が買取ることはありません。

もし売却を急ぐなら、仲介で相場より1割程度安く売り出せば、短期間に売却できます。

どうしても買取なら自社買取で、なるべく多くに査定を依頼

どうしても事情があり買取を選ぶなら、自社買取の不動産会社を選びましょう。

自社買取なら仲介手数料がかかりません。

また最低でも10社以上に無料査定を依頼します。

多くに査定を依頼すれば、中には社内事情や査定ミスで相場に近い価格で買取る業者が見つかるかもしれません。

期間限定で売り出す「買取保証」もある

もしどうしても売れ残りが不安なら期間限定で売る買取保証もあります。

買取保証は仲介で一定期間だけ普通に売り、売れなければ査定価格の90%などで不動産会社が買取るもの。

高値の売出しにもチャレンジでき、売れ残る心配もありません。


買取保証イメージ

人気物件しか使えず、段階的に強制値下げされる

ただし買取保証は、3ヶ月以内に売れる人気物件しか使えません。

また売出し価格は段階的に強制値下げされ、最後は相場より安く売り出すことに。

人気物件が相場より1割安くなれば即完売するので、そもそも必要なサービスなのか疑問の声もあります。

買取になった事例は10年間でゼロ、大手は相次いで中止

実際に例えば野村の仲介+では、買取保証(買換保証)で売り出して買取した例は、過去10年間でゼロ。(2022年10月現在)

また大手の三井のリハウス住友不動産販売は買取保証を中止しています。

買取保証について、詳しくはこちらで解説しています。

まだ使えるのは一部の大手のみ

買取保証をまだ扱っている不動産会社は少なく、一部の大手不動産会社しかありません。

買取保証がある大手は、東急リバブル野村の仲介+など。

また小田急沿線であれば、小田急不動産、東京都心ではSRE不動産(旧ソニー不動産)もあります。

買取保証のある大手に無料査定を依頼するなら

買取保証のある大手にまとめて無料査定を依頼するなら、すまいValueが便利。

すまいValueは大手6社で共同運営する一括査定サイトで、買取保証の大手3社にまとめて査定を依頼できるのはすまいValueしかありません。

すまいValue

すまいValueの公式サイトはこちら
すまいValue

SRE不動産は、個別に無料査定を依頼すればよいでしょう。

SRE不動産(旧ソニー不動産)の公式サイトはこちら
SRE不動産

注意点2. 間取り変更などリフォームはしない

4LDKマンションをリフォームし、人気の3LDKなどに間取りを変えて売るのは止めたほうが良いでしょう。

その理由は次の2つ。

理由1. 4LDKは売れる

先に説明したように、4LDKマンションは競合が少ないので、売れやすさは3LDKと変わりません。

間取りを3LDKに変更すると、買主は増えますが、競合も増えることに。

リフォーム費用をかけると、その分だけ高く売らないといけないため、逆に売れにくくなる恐れがあります。

理由2. リフォームを上乗せできない

2つ目の理由は、リフォーム費用を上乗せできず、トータルで損する恐れがあること。

リフォームで家の売却に失敗するイメージ

個人の売主がリフォーム費用を売却価格に上乗せできないことは、国土交通省の調査でも明らかです。

なぜなら個人ではリフォーム費用が高くなるため、回収しようと売却価格に上乗せすると、相場よりも高くなるため。

どうしてもリフォームするなら、事前に複数の不動産会社に無料査定を依頼して、意見を聞いた方が良いでしょう。

注意点3. 適切な不動産会社を選ぶ

4LDKマンションを売るなら、適切な不動産会社を選びましょう。

4LDKマンションの買主は少ないので、少ないチャンスを確実に成約に導ける手腕が不動産会社に必要です。

不動産会社選びで8割が決まる

マンションの売却は、不動産会社選びで8割が決まるといわれます。

理由として、実際の売却活動は不動産会社にほぼお任せで、売主にできることはほとんど無いため。

売主は不動産会社を選んだ時点で、できることが8割終わっているのです。

ハウスハウス

どこの不動産会社が良いの?


家博士家博士

エリアと担当者によるから具体的にはいえないけど、選び方があるよ。

実績豊富な3社〜6社の話を聴き比べる

4LDKマンションの売却を成功するためには、優秀で信頼できる不動産会社を選びましょう。

優秀で信頼できる不動産会社を選ぶ方法は、

  1. エリアで売買実績が豊富な不動産会社に絞る
  2. 上記の3〜6社に無料査定を依頼して、査定価格と話を聴き比べる

エリアで売買実績が豊富な不動産会社は、査定の精度が高くなります。

また今は都市部を中心に不動産価格が高騰し、コロナの影響もあるため、不動産のプロでも査定が難しい状態。

不動産会社によって査定価格に差が出るため、1社だけでなく最低3社以上に査定を依頼しましょう。

各社の査定価格を参考に話を聴き比べると、自然と信頼できそうな不動産会社が見分けられます。

ハウスくんハウスくん

売買実績が豊富な不動産会社はどこ?


家博士家博士

都市部なら大手3社が強いね。


実績は大手3社が強い

売買仲介件数ランキング上位35社
(2023年3月)

不動産会社の売買仲介件数ランキング2023年3月

不動産売却の実績は、大手3社に偏っています

三井のリハウス住友不動産販売東急リバブルの3社は、仲介件数が2万件を超えており、大手の中でも圧倒的。

都市部で査定を依頼するなら、これら大手3社を中心に考えると良いでしょう。

ハウスハウス

大手3社は別格だね。


家博士家博士

3社もそれぞれ特徴があるから、解説しよう。

【大手1】三井のリハウス
37年連続で売買仲介件数1位

三井のリハウス

  • 店舗数 286店舗
    (首都圏182、関西圏46、中部圏25、札幌9、東北6、中国9、九州9)
  • 三井のリハウスは、37年連続で売買仲介件数1位と業界を代表する不動産会社。

    独自の査定システムは精度が高く、売主の約76%がほぼ提案価格(提案の95%以上)で成約しています。


    多くの購入希望者を抱えるため早く売れることも強みで、売主の65%が2ヶ月以内に成約するほど。

    また担当者のレベルが高いことにも定評があり、顧客満足度は96%と高評価です。

    家博士家博士

    業界を代表する会社だから、初めての売却ならまず話を聞いてみると良いよ。
    他と比較する基準にもなるからね。

    三井のリハウスの無料査定はこちらから
    三井のリハウス

    【大手2】住友不動産販売
    熱心な営業スタイルに定評

    すみふの仲介ステップ

    • 店舗数 234店舗
      (首都圏136、関西圏58、中部東海15、北海道8、東北4、中国7、九州6)

    住友不動産販売(すみふの仲介ステップ)は、営業マンの熱心な営業スタイルに定評があります。

    現在の購入希望者の登録数も公開しており、常に2万人を超える希望者が登録。

    自社ホームページの月間来訪者数は300万件以上、登録物件数は2万8千件以上と十分なスケールメリットもあります。

    家博士家博士

    スマートでクールな営業より人情深く熱心な営業が好みなら、他より出会える可能性が高いかも。


    【大手3】東急リバブル
    東急沿線や大型案件に強み

    東急リバブル

    • 店舗数 216店舗
      (首都圏141、関西圏42、名古屋11、札幌9、仙台6、福岡7)

    東急リバブルは売却に便利なサービスが充実しています。

    例えば予定期間で売れないと査定価格の90%などで買取る「買取保証」は、買い替えで安心。

    またリフォーム込で売り出す「アクティブ売却パッケージ」は、築古マンションを売り出す方法として効果的です。

    家博士家博士

    初めての買い替えや売却で心配なら、話を聞いてみると良いね。

    東急リバブルの無料査定はこちらから
    東急リバブル

    大手にまとめて査定を依頼するなら「すまいValue」

    大手3社にまとめて無料査定を依頼するなら、一括査定サイトの「すまいValue」が便利。

    すまいValueは、大手上位6社(三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル野村の仲介+小田急不動産三菱地所の住まいリレー)が共同運営する一括査定サイトです。


    すまいValue

    すまいValueの公式サイトはこちら
    すまいValue

    ハウスハウス

    とりあえず大手3社に査定を依頼すれば良いの?


    家博士家博士

    売却予定なら個人の相性もあるから、大手3社以外と比較した方が良い。
    首都圏・関西圏ならエージェント制のSRE不動産(旧ソニー不動産)、それ以外なら地域で実績No.1の会社にも査定を依頼しよう。

    SRE不動産(旧ソニー不動産)
    売主だけを担当するエージェント制

    SRE不動産
    大手と比較するならSRE不動産(旧ソニー不動産)が良いでしょう。

    なぜならSRE不動産は、大手で問題になりがちな両手仲介が無いため。
    (※両手仲介とは売主と買主を同じ不動産会社が担当すること。大手は顧客を多く抱えるため、自然と両手仲介が多くなる。)

    SRE不動産は、業界初のエージェント制で売主だけを担当。
    買主は無数にある他の不動産会社が積極的に探します。

    結果として、大手にも劣らない販売力で、早く高く売れやすいことが最大のメリット。

    ただし営業エリアは首都圏・関西圏限定です。

    家博士家博士

    SRE不動産は業界でも両手仲介無しで知られているから、他社が競って営業してくれる。
    大手と話を聴き比べて、自分に合ってる方を選ぶと良いよ。

    SRE不動産(旧ソニー不動産)の公式サイトはこちら
    SRE不動産

    その他エリアは地域No.1を探す

    大手やSRE不動産の営業エリア外なら、地域で実績No.1の不動産会社を中心に選びましょう。

    実績No.1の不動産会社は、実績をアピールしているのですぐに分かります。

    不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトをいくつか併用すると良いでしょう。

    全国対応の主要な一括査定サイトとして次があります。

    その他、主要な一括査定サイトはこちらでまとめています。


    家博士家博士

    優秀で信頼できる不動産会社なら、ここから先に書いてあることは全部アドバイスしてくれるよ。

    注意点4. 内覧対応を頑張る

    4LDKマンションは、買主の数が少ないため、内覧も多くありません。

    数少ない内覧を成約に繋げるために、内覧対応を頑張りましょう。

    内覧のポイント15選

    ●内覧のポイント15選

      ●内覧までの準備

    1. スケジュールは相手に合わせる
    2. とにかく物を減らす
    3. 場合によってはホームステージング
    4. 最低限のリフォーム・補修、クリーニング
    5. 説明資料やボードを用意するのもあり
    6. ●内覧当日

    7. 全ての部屋と収納を見せる
    8. 掃除は水回り重視で外も忘れずに
    9. 空気を入れ替えて空調、玄関も消臭
    10. 電球は交換・点灯、カーテンも開ける
    11. できれば女性一人で迎える
    12. ペットも外へ、消臭を徹底
    13. スリッパを用意
    14. あなたしか知らない情報を提供
    15. 売る理由はポジティブに説明
    16. ●内覧後

    17. ダメなら理由を聞いて次に繋げる

    ホームステージングもあり

    築浅で高額な4LDKマンションであれば、ホームステージングを検討しても良いでしょう。

    ホームステージングとは、家をモデルルームのように家具や調度品で演出する手法。

    ホームステージングが有効か、まず不動産会社に相談してみましょう。

    最近は3D技術を使って、仮想空間でバーチャルホームステジングできる不動産会社も増えています。

    4LDKのアピールポイントを伝える

    内覧では4LDKマンションのアピールポイントをしっかり伝えましょう。

    ●4LDKマンションの特徴

    • 大家族に便利
    • 仕事や趣味の部屋に使える
    • 収納スペースにも良い
    • 希少性が高い

    その他、あなたのマンションでアピールできるなら次のような点も伝えると良いでしょう。

    ●マンションのアピールポイント

    • 最寄り駅の利便性・駅からの距離
    • 周辺環境・治安
    • 小学校の学区
    • 共有スペースの充実
    • マンション規模(大規模の方が人気)
    • 立地・買い物や公園などの利便性
    • 築年数(築浅)
    • 高層階、眺望
    • 向き・日照
    • 室内設備・マンション設備(エレベータ台数など)
    • 耐震性・防災対応
    • 住みやすさ
    • マンション住民の雰囲気
    • 管理組合の現状
    • 花火大会・桜など季節の見頃

    注意点5. 売れやすくなる保険・保証を付ける

    4LDKマンションを売りやすくするために、買主が安心して買える保険・保証を付けることも有効です。

    大手なら無料で設備保証が付く

    大手不動産会社に売却を依頼すると、無料で設備保証が付きます。

    具体的には、引き渡し後に分かった設備の故障を無料で修理してくれるもの。

    保証内容は各社で違いますが、買主が安心して購入できるため、マンションが売れやすくなる効果があります。

    費用がかかるが、インスペクション+既存住宅売買瑕疵保険も有効

    売主に費用負担がかかりますが、インスペクション(住宅診断)を受けて、既存住宅売買瑕疵保険を付ける方法もあります。

    これなら不動産会社に関係なく、マンションの主要構造と一部設備が保証できます。

    費用は、不動産会社によって10万円〜20万円程度で、不動産会社によっては費用を負担してくれる会社も。

    ただしマンションは建物が共有物なので、保証される内容は専有部の配管など一部に限られます。

    また以前は築25年超のマンションで買主の税金が安くなるメリットがありましたが、2022年(令和4年)の税制改正でなくなりました。

    注意点6. 売却価格は相場を考える

    4LDKマンションを売り出すときは、相場をよく考えましょう。

    基本的には不動産会社がアドバイスしてくれますが、最終的には自分で判断した方が良いでしょう。

    3社以上の査定価格を参考に

    不動産会社を選ぶときに3社以上に無料査定を依頼して、この査定価格の平均を相場と考えましょう。

    不動産会社は、3ヶ月以内に売れるであろう予想価格を査定価格として出します。

    ただし今は都市部を中心にマンション価格が高騰しています。

    不動産価格指数(全国)

    不動産価格指数(全国202403)

    不動産価格指数とは

    不動産相場の価格変動が純粋に分かる指数。国土交通省がアンケートで集めた年間30万件の成約価格を元に、ヘドニック法という統計計算でまとめたもの。3ヶ月前までのデータが毎月末頃に公表される。2010年の平均を100として算出。

    中古マンションは約11年で89%も値上がりしています。

    さらにコロナの影響で査定が難しいので、不動産のプロでも査定が難しいのです。

    複数の不動産会社の査定価格を平均する方が、相場として信頼できるでしょう。

    売り出し物件と成約事例を自分でもチェックする

    売出し物件と成約事例は、自分でも分かる範囲で確認した方が良いでしょう。

    売出し物件は主要なポータルサイトでチェックします。

    成約事例は、個人だと詳細が隠された概要しか見られませんが、下記があります。

    レインズ
    マーケットインフォメーション
    国土交通省
    土地総合情報システム
    不動産の種類 中古マンション・戸建 中古マンション等、土地と建物、宅地、土地、農地、林地
    住所 町名まで(番地不明) 町名まで(番地不明)
    成約価格 (戸建)100万円単位
    (マンション)1万円単位/m2
    100万円単位
    面積(土地・建物・専有) 5m2単位 5m2単位
    間取り マンションのみ
    リフォームの有無と程度 不明 不明(マンションは有無のみ)
    マンションの所在階・向き・眺望 不明 不明
    業者買取・仲介 不明 不明
    成約時期 過去1年分(3ヶ月単位) 過去5年分(3ヶ月単位)
    その他 最寄り駅の距離、築年、構造、用途地域 (マンション)最寄り駅の距離、築年、構造、建ぺい率、容積率、用途地域、取引の事情等
    (戸建)最寄り駅の距離、築年、用途、今後の利用目的、土地形状、前面道路、建ぺい率、容積率、構造、用途地域、取引の事情等
    情報元 レインズの成約登録情報 国土交通省のアンケート

    4LDKは3LDKと比較される

    4LDKマンションの買主は、3LDKと比較するケースも多いため、条件が近い3LDKの売出し物件と成約事例もチェックしておきましょう。

    ちなみに成約事例の平均データはそれぞれこちらです。

    成約事例の地域別平均データ

    3DK・3LDK 4DK・4LDK
    首都圏(2021年) 件数 17,671件 2,440件
    m2単価 54.59万円/m2 42.10万円/m2
    価格 3,992万円 3,891万円
    専有面積 73.14m2 92.41m2
    近畿圏(2021年) 件数 9,484件 1,952件
    m2単価 35.36万円/m2 29.00万円/m2
    価格 2,571万円 2,545万円
    専有面積 72.70m2 87.76m2
    中部圏(2021年) 件数 3,014件 1,181件
    m2単価 29.41万円/m2 25.70万円/m2
    価格 2,246万円 2,265万円
    専有面積 76.37m2 88.11m2

    3LDKと4LDKで平均築年数が違うため単純に比較できませんが、4LDKのm2単価は、3LDKより安くなる傾向があります。

    まとめ

    4LDKマンション売却の注意点はこちら。

    1. 買取でなく仲介で売る
    2. 間取り変更などリフォームはしない
    3. 適切な不動産会社を選ぶ
    4. 内覧対応を頑張る
    5. 売れやすくなる保険・保証を付ける
    6. 売却価格は相場を考える

    4LDKマンションは普通に売れます。

    ただし買主は少ないので、少ないチャンスを確実に成約できる優秀な不動産会社を選びましょう。

    マンションの売却は不動産会社選びで8割が決まります。

    後で後悔しないためにも、不動産会社選びには時間をかけたほうが良いでしょう。

    都市部なら大手3社(三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル)が実績豊富。

    とりあえず1社だけ査定を依頼するなら、37年連続で実績1位の三井のリハウスが良いでしょう。

    三井のリハウスの無料査定はこちらから
    三井のリハウス

    大手にまとめて査定を依頼するなら、大手6社が共同運営するすまいValueが便利です。

    すまいValueの公式サイトはこちら
    すまいValue

    大手と比較するなら、首都圏・関西圏は両手仲介のないSRE不動産(旧ソニー不動産)

    SRE不動産(旧ソニー不動産)の無料査定はこちらから
    SRE不動産

    首都圏・関西圏以外の都市部で大手と比較する場合や、大手の営業エリア外の地方では、一括査定サイトを利用すると良いでしょう。

    全国対応の一括査定サイトとして定番はこちら。

    その他、主要な一括査定サイトはこちらでまとめています。

    あなたの不動産売却が成功することを、心よりお祈りしております!