マンションから戸建てへ
「マンションから一戸建てへ買い替えたい!」

マンションから一戸建てへの買い替えをお考えですね。

コロナの影響もあり、最近は手狭なマンションより一戸建てを選ぶ方が増えています。

確かに一戸建ては土地が資産になり、管理費がないなど、買い換えるメリットは多いでしょう。

とはいえ、マンションを売り一戸建てを買うのは大変な作業。

不動産の専門家でもない限り、買い替えに不安を感じるものです。

この記事では、そんなあなたのために、マンションから一戸建てへの買い替えを失敗しないための注意点をまとめました。

買い替えでは、まず全体の流れと予算を把握することが大切です。

(逆に一戸建てからマンションへ買い替えるなら、こちらの記事をお読み下さい。
一戸建てからマンションに買い替えるときの注意点、知るべきポイントまとめ

あなたがマンションから一戸建てへスムーズに買い替えできるために、この記事がお役に立てば幸いです。

まず全体の流れと予算を把握する

マンションから一戸建てへ買い替えるなら、まず全体の流れと予算を把握しましょう。

買い替えの流れをざっくり把握する

まずは買い替えの流れをざっくりと把握しましょう。

なぜなら買い替えで失敗する原因の多くは、手順を間違えることだから。

こちらが、マンションから一戸建て(建売又は中古)に買い替える流れです。
(注文住宅の場合は、土地購入から建物完成までの約6ヶ月がさらに必要です。)
買い替え手順(マンションから戸建て)

ハウスハウス

いきなり細かくて、読む気を無くすよ。


家博士家博士

細かいことはあとで読み返せば良いから、まず流れをざっくり把握するだけで良いよ。

マンションの売却価格を正確に把握する

ポイントのイメージ
マンションから一戸建てへの買い替えで、いちばん大切なことはマンション売却価格を正確に把握すること。

なぜならすべての予算計画は、マンションの売却価格が元になるからです。

今はマンション価格は高騰している

今はマンション価格が高騰しています。

不動産価格指数(全国)

不動産価格指数(全国)2023年8月

不動産価格指数とは

不動産相場の価格変動が純粋に分かる指数。国土交通省がアンケートで集めた年間30万件の成約価格を元に、ヘドニック法という統計計算でまとめたもの。3ヶ月前までのデータが毎月末頃に公表される。2010年の平均を100として算出。

中古マンションは約10年で85%も値上がりしています。

戸建ては上昇していないように見えますが、これは都心部の戸建てが上昇している分を、地方の戸建ての値下がりが打ち消しているため。

戸建ては立地によって、価格の2極化が進んでいます。

ハウスハウス

マンションの売却価格はどうやって調べるの?


家博士家博士

不動産会社に無料査定を依頼するのが定番だね


マンション売却価格を正確に知るためには、不動産会社へ無料査定を依頼します。

3〜6社の不動産会社へ無料査定を依頼する

今は不動産のプロでも価格を査定するのが難しいほど、価格が高騰しています。

あなたのエリアでマンション相場に詳しい不動産会社を複数選び、話を聴き比べましょう。

具体的な手順としては…

  1. あなたのエリアで売却実績が豊富な不動産会社に絞る。
  2. その中から3社〜6社を選んで無料査定を依頼し、話を聴き比べる。



ハウスハウス

売却実績が豊富な不動産会社なんて、どこか分からないよ

家博士家博士

不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトを使えば簡単だよ。

一括査定サイトでは…

  • 住所を入力すると、そのエリアで売買実績が豊富な不動産会社だけに候補が絞られる。
  • あなたは候補から不動産会社を選び、まとめて無料査定を依頼するだけ。

査定を依頼したからといって、必ず売却する必要はありません。

将来的に売却を考えている、という程度で大丈夫です。

一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。 一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。 この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue
    おすすめ1位
    すまいValueバリュー
    査定実績:
    77万件(2016年開始)
    不動産会社数:
    大手6社(全国875店舗)
    運営会社:
    大手6社共同運営
    三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル野村の仲介+小田急不動産三菱地所ハウスネット
    実績 5.0
    不動産会社 4.5
    運営会社 5.0

    大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国875店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
    2023年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
    簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
    さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細

    管理人のコメント

    地方では大手より中小が強いエリアもあるため、HOME4USUUMOが良い場合もあります。
    しかし都市部では「すまいバリュー」が現状で最強の一括査定サイトでしょう。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。営業マンの質もワンランク上です。

  2. 【公式サイト】すまいValue


  3. SRE不動産
    おすすめ2位
    SRE不動産(旧ソニー不動産)
    査定実績:
    (2014年開始)
    不動産会社数:
    売主側1社(買主側多数)
    運営会社:
    SREホールディングス(東証PRM)
    実績 4.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 5.0

    すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。ただし利用できるエリアは首都圏と関西圏のみ。
    あのソニーが始めた不動産会社で、大手で唯一のエージェント制を採用。他の不動産会社が積極的に買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。またAI査定に定評があり、千社以上に技術を提供するほど。まずメールで概算価格だけ査定できます。
    さらに詳しくはこちら⇒SRE不動産の詳細

    管理人のコメント

    エージェント制は売主だけ担当し、買主は他の不動産会社が探すため、複数に売却を依頼するのに近い効果が期待できます。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで利用がオススメ。

  4. 【公式サイト】SRE不動産


  5. HOME4U
    おすすめ3位
    HOME4Uホームフォーユー
    査定実績:
    累計50万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    2,100社
    運営会社:
    NTTデータ・スマートソーシング
    実績 5.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 4.0

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績50万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
    不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
    さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
    ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
    あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】HOME4U

各エリアで最適な組み合わせ



エリア別のオススメ一括査定サイト

あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。

  • 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、関西圏(大阪・兵庫・京都・奈良)

    →まずすまいValueで大手に、あわせてエージェント制のSRE不動産にも話を聞くと良いでしょう。

  • その他の都市(札幌・仙台・名古屋・福岡など)

    →まずすまいValueで大手に、あわせてHOME4Uでエリアに特化した中小にも話を聞くと良いでしょう。

  • 地方(人口密度が少ない地域)

    →まずHOME4Uで探し、数が少なければSUUMOHOME’Sも使ってみると良いでしょう。


ハウスハウス

ふぅ、マンションの無料査定を依頼したよ。
次は何をすれば良いの?


家博士家博士

住宅ローンが有ると無いで違う。
まず住宅ローンがある場合から解説しよう。

住宅ローンがある場合

住宅ローンイメージ
まだマンションの住宅ローンが残っている場合、一戸建てへ買い替えるときにダブルローンが問題になります。

『売り先行』でダブルローンを避ける

マンションの住宅ローンが残っている場合は、先にマンションを売リ出す『売り先行』が基本。

なぜなら、先に一戸建てを購入するとダブルローン(2重ローン)になってしまうため。

ダブルローン(2重ローン)とはこの様なイメージです。
ダブルローンのイメージ

ダブルローンを使える金融機関は限られますが、不動産会社に聞けば教えてもらえます。

必要な書類として、今の家を売り出している不動産会社との媒介契約書などがあれば大丈夫。

ただしダブルローンには、次の2つのリスクがあるため、できれば避けたほうが良いでしょう。

ダブルローンのリスク1. ダブルローン期間が長期化するリスク

ダブルローンイメージ

ダブルローン期間は売主の意思で調整できない

ダブルローンで怖いのは、ダブルローンの期間を売主の意思で調整できないこと。

なぜならマンションが売れるまでの期間は、運の要素も大きいため。

たとえ適正な価格でマンションを売り出したとしても、たまたま運が悪ければ、売却できるまで半年かかることもあります。

ハウスハウス

でも不動産会社に査定してもらったら、適正な価格が分かるから売れるんじゃないの?


家博士家博士

不動産会社の査定価格は適正だとしても、3ヶ月で売れる確率は50〜80%くらいのイメージだよ


たまたま競合が多いタイミングだったりすると、適正価格でも売却時期は長くなってしまいがち。

もしマンションがなかなか売れないと、半年、1年とローンを2重に払い続ける恐れもあります。

ハウスハウス

2重にローンを支払い続けるのは厳しいね。


家博士家博士

マンションがなかなか売れずに焦ってしまうと、相場より安い価格で売り急ぐことになるんだ。

ダブルローンのリスク2. 売り急いで相場より安値でマンションを手放すリスク

価格下落イメージ
運悪くなかなかマンションが売れないと、焦って売り急ぎ、相場より安い価格でマンションを売ってしまいがちです。

なぜなら、マンションを売るために最も即効性のある方法は、価格を下げることだから。

もしマンションの価格を相場より2〜4割安くすれば、転売目的の不動産会社が購入してくれます。

そこまで価格を下げなくても、1〜2割下げると他の競合より選ばれる可能性は高くなるでしょう。

ハウスハウス

売却期間は普通どれくらいなの?


家博士家博士

目安として3〜6ヶ月を見ておくと良いよ。

通常の売却期間は3〜6ヶ月

マンションの売却期間は一般的に3〜6ヶ月かかります。

こちらは首都圏中古マンションが売却にかかった平均日数のデータ。

首都圏中古マンションの平均成約日数
(レインズ登録〜成約)

マンションの平均売却期間

レインズ登録から成約までの日数は、2021年で74.7日間(約2.5ヶ月)。
年々長くなる傾向ですが、今はコロナの影響で一時的に競合が減って売りやすい環境です。

実際はさらに1ヶ月半(マンション査定〜媒介契約〜レインズ登録、成約〜引き渡し・精算)が必要です。

マンション売却期間2021年首都圏

つまりマンション査定から引き渡しまでの合計期間は、平均約4ヶ月かかります。

レインズとは
国土交通省の指定流通機関である、不動産流通機構が運営するデータベース。
過去の取引事例、現在の売り出し物件情報が登録されています。
不動産会社しか利用できません。
(参考)家を売るときに知っておきたい「レインズ」のこと
家博士家博士

不動産会社の査定価格は、普通3ヶ月で売れるであろう予想価格。
高く売り出すと売却期間は長くなり、安く売り出すと早く売れるんだ。

ダブルローン期間中は元本猶予のローンもある

最近は、6ヶ月や1年など期間限定でダブルローン中の元本返済を猶予してくれる金融機関もあります。

上手く利用すれば、先に戸建てを購入できる可能性があります。

ただし元本猶予など特殊なローンがある金融機関は、エリアや融資条件、タイミングによって変わるため、ここでは紹介しません。

もし興味がある場合は、不動産会社に無料査定を依頼するときに聞いてみてください。

売買実績が豊富な不動産会社ほど、あなたのエリアにおける最新の融資状況に精通しています。

ダブルローンについては、こちらで詳しく解説しています。


ハウスハウス

先にマンションを売り出すのはいいけど、もし新しい家を買う前にマンションが売れてしまったら、どうすれば良いの?


家博士家博士

選択肢は2つある。
買主次第でどちらかを選ぶことになるね。

先にマンションが売れた場合の2つの方法

新しい一戸建てを買う前に、先にマンションが売れた場合、解決方法は2つあります。

先にマンションが売れた場合の2つの方法

  1. 買主に交渉し、マンションの引き渡し時期をズラす。
  2. 仮住まいの家に一旦引越す。

方法1. 買主に交渉し、マンションの引き渡し時期をズラす

買主に交渉して、マンションの引き渡し時期を遅らせる方法。

買主が了承してくれれば、これが一番簡単で費用も安く済みます。

交渉のタイミングは売買契約の前で、購入価格の交渉と合わせて交渉します。

期間は通常は1週間から10日程度で、これ以上だと交渉は難しくなるでしょう。

家賃を支払うなど追加条件を提示すれば、長期間の調整も可能な場合があります。

方法2. 仮住まいの家に一旦引越す

新しい家に直接引越すことをあきらめて、仮住まいの家を借りる方法です。

家族の負担を考えると避けたい方法ですが、理想的な家を見つけるためには、こちらの方が良いかもしれません。

工夫すれば、仮住まいでも費用は抑えられる

仮住まいでも、工夫すれば費用は抑えられます。

例えばUR賃貸公営賃貸住宅であれば、礼金や仲介料がかからず、費用が抑えられます。

どうしても民間の賃貸を利用する場合は、不動産ジャパンで探すのがおすすめ。

なぜなら不動産ジャパンでは、広告を出稿しているほとんどが元付け不動産会社(賃貸オーナー管理会社)だから。

元付け不動産会社に直接問い合わせると、客付け不動産会社を省略できるので、賃貸オーナーが客付け不動産会社に支払う広告料1〜2ヶ月分が節約できます。

そのメリットを交渉材料として、あなたに有利な条件で元付け不動産会社と交渉できるので、仲介手数料免除などの交渉がしやすくなります。

礼金や仲介料がかからなければ、余計な出費は1回余計にかかる引越し代(4人家族で20万円弱)だけで済みます。

家博士家博士

トランクルームとウィークリーマンションを使う方法もあるよ。
工夫すれば、仮住まいの費用は安く抑えることができるんだ


オーバーローンの場合

マンションの査定価格が、住宅ローンの残債以下になることを「オーバーローン」といい、次の状態です。

住宅ローン不足イメージ

オーバーローンは、マンションを購入してまだ元本返済が進んでいないとなりがちなもの。

他の資産で補うか、住み替えローンでまとめる

オーバーローンのマンションから一戸建てへ買い替える場合、選択肢は2つあります。

  1. 預金など他の資産で住宅ローン不足分を補う。
  2. ローンの不足分を新しい住宅ローンにまとめる。(住み替えローン)

住み替えローンのイメージ

住み替えローンのイメージ

住み替えローンなら、売買同時が条件になる

ただし住み替えローンを使う場合は、マンション売却と一戸建て購入のタイミングを同時に合わせなくてはいけません。

多くの金融機関が住み替えローンを取り扱っていますので、不動産会社に紹介してもらうと良いでしょう。

住み替えローンについては、こちらで詳しく解説しています。

時期を優先するなら買取りだが、価格は安くなる

学校の事情や転勤の都合で、売却時期を急ぐなら、不動産会社に買い取ってもらうという選択肢もあります。

ただし買取りは、マンションの価格が相場より2割〜3割安くなるのが一般的。

なぜなら買取では、買い取ったマンションを相場価格で一般の買主に転売するため。

仲介と買取のイメージ

どうしても買取するなら、なるべく多くに無料査定を依頼する

少しでも高く売るためには、10社、20社と査定を依頼して、高く買ってくれる不動産会社を探します。

最近は、買取転売業者が乱立して、買取価格が高騰しているため、もしかしたら相場に近い価格で買い取ってくれる不動産会社が見つかるかもしれません。

買取を選ぶ場合は、一括査定サイトを複数併用して、数多くの不動産会社へ査定を依頼しましょう。

一括査定サイトでは、備考欄に「買取価格の査定も希望」と記入すると良いでしょう。

一括査定サイトはこちらでまとめています。

買取について詳しくはこちら

買取保証なら買い先行も可能

買取保証なら、買い先行も可能です。

買取保証とは期間限定で売出し、期間内に家が売却できないと不動産会社が買取ってくれる保証のこと。

買取保証イメージ

売出し期間中は高値で売出すチャンスもあり、売れ残っても「買取保証額」で買い取ってもらえるため安心です。

ただし買取保証は一部の大手しか扱っていません。

買取保証がある大手は、東急リバブル野村の仲介+など。

また小田急沿線であれば、小田急不動産、東京都心ではSRE不動産(旧ソニー不動産)もあります。

買取保証のある大手に無料査定を依頼するなら

買取保証のある大手にまとめて無料査定を依頼するなら、すまいValueが便利。

すまいValueは大手6社で共同運営する一括査定サイトで、買取保証の大手3社にまとめて査定を依頼できるのはすまいValueしかありません。

すまいValue

すまいValueの公式サイトはこちら
すまいValue

SRE不動産は、個別に無料査定を依頼すればよいでしょう。

SRE不動産(旧ソニー不動産)の公式サイトはこちら
SRE不動産

買い替え特約は購入で不利になる

『買い替え特約』を使って、マンションが売れる前に家を買う方法もありますが、オススメしません。

買い替え特約とは
停止条件付で買付申し込みをして、売買契約を結ぶという方法。
もしマンションが売れない場合は、売買契約をキャンセルできる特約。
キャンセルになると手付金も戻るため、売買契約の印紙代以外に損する事はありません。

なぜなら買い替え特約は、売り主に不利な契約になので、売り主が契約してくれなかったり、価格交渉で不利になるため。

買い替え特約では新築建売や人気物件は購入できません。

ダブルローンの方が、理想の新居を購入しやすいでしょう。

住宅ローンがない場合

マンションの住宅ローンがない場合は、買い替えが簡単です。

買ってから売るのもあり

資金の余裕があるなら、税金の特別控除に注意

資金に余裕があり、マンションを売らなくても一戸建てを購入できる場合は、売買のタイミングはある程度自由。

ただしマンションを売却して利益(譲渡所得)がある場合は、住まなくなった日から3年目の12月31日までに売らないと、「3,000万円の特別控除など」が受けられません。

【参考】国税庁・No.3223 譲渡所得の特別控除の種類

譲渡所得と税金について詳しくはこちら

資金が足りなくても、つなぎ融資で先に購入できる

ローンが無ければ、資金が足りなくても「つなぎ融資」や「立て替え制度」で先に家を購入できます。

家の買い替えでのつなぎ融資・立て替え制度のイメージはこちら。

つなぎ融資のイメージ

家の買い替えとつなぎ融資イメージ

つなぎ融資について詳しくはこちら


ハウスハウス

ローンが無いなら貸すのも良いんじゃないの?


家博士家博士

貸すのは、慎重に検討した方が良いね。
思った以上に費用がかかるし、マンションは築年数が古くなると売りにくくなるからね

売らずに貸す場合は慎重に検討を

マンションを売らずに貸すことを考えているなら、慎重に検討した方が良いでしょう。

マンションを貸した場合のデメリットは…

  • 空室リスクがある
  • リフォームや退去後の原状復旧費用で、思ったほど利益がない
  • 貸している間に古くなり売値が下がる

などがあります。

実際に分譲マンションから住み替えた人の62.6%は売却(又は売却予定)で、貸している人は9.9%しかいません。(2019年度住宅市場動向調査

貸す場合の詳細はこちら

その他の注意点

売りやすい時期でなく、あなたの事情優先で

マンションを売る時期は、売れやすい時期を気にせず、あなたの事情を優先した方が良いでしょう。

一応ファミリタイプのマンションの場合、2月・3月と9月・10月が売れやすいという傾向があります。

首都圏中古マンション成約件数と価格

首都圏中古マンション成約件数と価格

ただ売れやすいといっても、成約件数が2割程度増えるだけ。

しかも成約価格はほとんど変わらないので、無理に時期を合わせる必要はありません。

あなたのご家族の都合を優先して下さい。

一戸建ての総予算を正しく見積もる

一戸建てを購入する費用は、土地と建物の本体価格の他に、様々な費用がかかります。

中古住宅の場合は、仲介料で3%+6万円が必要。

他に金額は小さいですが、

  • 収入印紙代
  • 登記費用
  • 住宅ローン関係費用
  • 税金
  • 水道負担金

などがあります。

購入時の費用について詳しくはこちら


ハウスハウス

仲介手数料は安くならないの?


家博士家博士

購入時の仲介手数料は安くなる可能性がある。
交渉してみる価値はあるよ。

仲介手数料については、こちらで解説しています。

住宅ローンの目安は世帯年収の5倍

一戸建てで特に注文住宅の場合は、当初予算を大幅にオーバーしてしまうことがあります。

住宅ローン総額の一般的な数字は、年収倍率(ローン総額÷世帯年収)で5倍というのがひとつの目安。

最近は低金利により少し年収倍率も上がっていますが、そろそろ金利も上がると考えるとやはり5倍に押さえたいところ。

住宅金融支援機構の調査によると、フラット35の平均年収倍率(2021年)は…

  • 土地付き注文住宅: 7.5倍
  • 建売住宅: 7.2倍
  • 中古戸建て: 5.7倍

また三井住友トラスト基礎研究所の調査によると、2009年開始の住宅ローンの累積デフォルト率(破綻率)は2015年時点で…

  • 返済負担率20〜25%
    →破綻率約4%
  • 返済負担率25〜30%
    →破綻率約8%

と返済負担率25%(収入におけるローン返済の割合)が25%を超えると、ローン破綻率が2倍になることが分かります。

変動金利の場合は、将来の金利上昇で返済負担が増えるリスクも考えておきましょう。

買うときの不動産会社は別でもOK

一戸建てをどこの不動産会社から買うかということは、あまり気にする必要はありません。

マンション売却の不動産会社は、媒介契約を結ぶので、(一般媒介契約を除いて)1社に固定されます。

(参考)不動産を売る時の「媒介契約」の種類と注意点とは

しかし購入する場合は、家を見つけてから不動産会社と媒介契約を結ぶので、不動産会社よりも家を見つけることに集中した方が良いでしょう。

売却の媒介契約をした不動産会社に一戸建てを探してもらうという方法もありますが、今はインターネットを使えば個人でも物件を検索できます。

タイミング次第では、不動産ジャパンアットホームを使えば、レインズに掲載される前の物件が見付かることもあります。

家博士家博士

売却を依頼した不動産会社で購入すると、色々楽ではあるし、購入時の仲介手数料の値引き交渉もしやすいというメリットはあるけどね。
あくまで物件優先で考えたほうが良いよ。

一戸建てのデメリットも覚悟しておく

一戸建てイメージ
一戸建ての購入前にいまさらですが、デメリットも覚悟しておきましょう。

一戸建てのデメリットとしては次が挙げられます。

  • マンションの様に修繕積立金はないが、外壁塗装や屋根防水などを定期的に修繕する費用は必要。
     →それでもマンションの修繕積立金より安くなります。
  • 庭があると草刈りや掃除が必要。
     →趣味と思えば楽しいかもしれません。
  • マンションに比べると近所付き合いが難しい場合がある。
     →逆に楽しい場合も多いでしょう。
  • 高齢になると階段がキツイ。
     →階段を上り下りするから、老化を防げる可能性もあります。
  • 一戸建て特有の注意点がある。
    (再建築不可、借地、月賦契約、手抜き工事、シロアリなど)
     →購入時によく確認しましょう。
  • 同じ立地と面積ならマンションより高くなる。
     →その分だけ、土地の価値は残ります。
  • 木造では約20年で建物の担保価値がなくなる
     →土地の価値は残ります。

まとめ

一戸建ては、土地が資産として残り、管理費などもありません。

楽器の音や子供の足音を気にせず、のびのび暮らせるメリットは大きいもの。

マンションから一戸建ての住み替えは、まず全体の流れと今のマンション価格を正確に把握しましょう。

住宅ローンの有無と、何を優先するかで最適な方法は違います。

あなたに最適な方法が見つかり、あなたの住み替えが成功することをお祈りしております!

一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。 一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。 この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue
    おすすめ1位
    すまいValueバリュー
    査定実績:
    77万件(2016年開始)
    不動産会社数:
    大手6社(全国875店舗)
    運営会社:
    大手6社共同運営
    三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル野村の仲介+小田急不動産三菱地所ハウスネット
    実績 5.0
    不動産会社 4.5
    運営会社 5.0

    大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国875店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
    2023年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
    簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
    さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細

    管理人のコメント

    地方では大手より中小が強いエリアもあるため、HOME4USUUMOが良い場合もあります。
    しかし都市部では「すまいバリュー」が現状で最強の一括査定サイトでしょう。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。営業マンの質もワンランク上です。

  2. 【公式サイト】すまいValue


  3. SRE不動産
    おすすめ2位
    SRE不動産(旧ソニー不動産)
    査定実績:
    (2014年開始)
    不動産会社数:
    売主側1社(買主側多数)
    運営会社:
    SREホールディングス(東証PRM)
    実績 4.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 5.0

    すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。ただし利用できるエリアは首都圏と関西圏のみ。
    あのソニーが始めた不動産会社で、大手で唯一のエージェント制を採用。他の不動産会社が積極的に買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。またAI査定に定評があり、千社以上に技術を提供するほど。まずメールで概算価格だけ査定できます。
    さらに詳しくはこちら⇒SRE不動産の詳細

    管理人のコメント

    エージェント制は売主だけ担当し、買主は他の不動産会社が探すため、複数に売却を依頼するのに近い効果が期待できます。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで利用がオススメ。

  4. 【公式サイト】SRE不動産


  5. HOME4U
    おすすめ3位
    HOME4Uホームフォーユー
    査定実績:
    累計50万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    2,100社
    運営会社:
    NTTデータ・スマートソーシング
    実績 5.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 4.0

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績50万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
    不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
    さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
    ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
    あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】HOME4U

各エリアで最適な組み合わせ



エリア別のオススメ一括査定サイト

あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。

  • 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、関西圏(大阪・兵庫・京都・奈良)

    →まずすまいValueで大手に、あわせてエージェント制のSRE不動産にも話を聞くと良いでしょう。

  • その他の都市(札幌・仙台・名古屋・福岡など)

    →まずすまいValueで大手に、あわせてHOME4Uでエリアに特化した中小にも話を聞くと良いでしょう。

  • 地方(人口密度が少ない地域)

    →まずHOME4Uで探し、数が少なければSUUMOHOME’Sも使ってみると良いでしょう。