「マンションを高値で売ると、買主が損するので罪悪感を感じる…」
マンションを高値で売ることに、罪悪感を感じてお悩みですね。
確かにマンションを高く売るということは、買主は高く買うことに。
しかしマンションを高く売ることに、罪悪感を感じる必要はありません。
なぜなら3つの理由があり、買主にとっても良い買い物になりえるため。
この記事では、罪悪感を感じる必要がない3つの理由について解説。
さらに現在のマンション価格の動向について解説します。
あなたのマンションを心の底から「売って良かった」と思えるために、この記事がお役に立てば幸いです。
この記事のもくじ
罪悪感を感じる必要がない3つの理由
マンションを高く売ることに罪悪感を感じる必要がない理由として次の3つがあります。
それぞれ解説します。
理由1.低金利のおかげでローン負担は変わらない
同じローン負担で約4割高いマンションが買える
今は、10年前と同じローン負担で、約4割高いマンションが買えます。
なぜなら日銀の金融緩和によって、歴史的な低金利となっているため。
フラット35で比較してみましょう。
フラット35年固定で、今は1.0%、10年前は2.7〜3.0%でした。
月々13万円の支払いで、借入可能額は次の様になります。
- 2008年: 固定金利2.8%で3,478万円
- 2021年: 固定金利1.0%で4,605万円(32%UP)
(さらに変動金利0.5%では5,007万円(44%UP))
フラット35の金利推移

返済額は同じで、借入額は32%も増えているんだね!

そうだね。だからマンション価格が昔より高くなっても、買う人の負担は昔と変わらないんだ
中古マンション価格高騰の原因は低金利
今は中古マンション価格が高騰していますが、原因は住宅ローンの超低金利です。
流れとしては次のイメージ。
↓
住宅ローンの金利が下がり、ローン審査も緩くなった
↓
今までより価格が高いマンションを買えるようになった
今まで家を買えなかった人も買いやすくなった
↓
新築マンションが人気になり価格が高騰
↓
あわせて中古マンションも価格が高騰した
新築マンションの平均価格推移

本当だ!
金利が下がるのに合わせて、新築マンション価格が高騰しているね。

この先も、日銀としては低金利を維持すると言っているよ
今後も低金利を維持する日銀の姿勢
日銀は、今後も低金利と金融緩和を維持すると繰り返し宣言しています。
金融政策決定会合でも次の内容が発表されています。
日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続する。マネタリーベースについては、消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで、拡大方針を継続する。当面、新型コロナウイルス感染症の影響を注視し、必要があれば、躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる。政策金利については、現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定している。

じゃあ低金利はしばらく続くんだ。

日銀の想定では、低金利が続くということだね。
日銀の想定が外れると、どうなるか分からない。
あくまで将来のことは自己責任だからね。
理由2.時間はお金では買えない
2つ目の理由が、買主はお金では買えない貴重な『家族との時間』を買うのだということ。
なぜなら、今のマンション価格高騰がいつ終わり、価格が下がって買い時がくるタイミングは分からないため。
買い時を待つより、子供との時間を選ぶ
例えば、マンションを買う人は、子供が生まれてから自立するまでの約20年間を家族で過ごす目的の方が多いでしょう。
最優先は、家族の幸せであり、投資や資産運用ではありません。
そういう方にとって、マンションの買い時は、相場の上下でなく、家族の幸せに必要なとき。
今はマンション相場が高騰気味ですが、いつまで待てば価格が下がるか分かりません。
一方で、子供が自立するまでの時間はわずか20年程度。
子供との大切な時期を幸せに過ごすことは、お金に替えられない価値があります。(少なくとも買う人にとって)
将来的に、結果としてマンション価格が下落しても、それ以上に家族と過ごす幸せな時間が大切だと考える方が自然です。
幸せは人それぞれ違う
もちろんマンションを買わなくても、家族と幸せな生活を築くことはできるでしょう。
この点では、買う人が企業のマーケティングにはまっているかもしれません。
しかし多くの人は、マンションを買うことで家族に幸せな空間を提供する喜びを感じているのが現実。
だから買う人の幸せは、マンションを買うことであって、そのためにお金を支払うこと(働くこと)だといえます。
人は皆、幸せになることが目標ですが、その幸せが何なのかは、ボヤっとしています。
少なくとも『お金=幸せ』ではないでしょう。
家族に幸せな思いを提供することが幸せであり、お金は家族の幸せのために使うものという考え方であれば、今マンションを買うのは当然のこと。
だから買う人にとっては、今は買い時であり、価格は大きな問題ではありません。

マンションを買って、幸せになってくれたら、売主としても嬉しいね。

幸せは、お金だけじゃないからね。
理由3.未来は誰にも予想できない
3つ目の理由が、未来は誰にも予想できないこと。
投資の名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」によると、投資のプロが運用する積極(アクティブ)ファンドは、9割が市場平均以下の成績。
投資のプロでも、未来の予想は外れていることが証明されています。
日本円が暴落すれば、マンション所有が正解?
例えば、日本円の価値が暴落して紙くずになったら、貯金(日本円)よりマンション(不動産)で資産を所有している方がマシです。
●マンションを3千万円で売り、貯金していた場合
↓
売却代金3000万円が今の3万円相当になってしまう。
●マンション(3,000万円相当)をそのまま所有していた場合
↓
不景気でマンションの価値は多少下がるが、おそらく今の2000万円相当の価値はある。
日本円が暴落すると、現金でなく不動産を所有している方が資産は安全です。

日本円が暴落することなんて、あり得るの?

無いことを祈るけど、ハイパーインフレは第2時大戦後の日本でもあったし、今も世界のどこかで起きているよ。
経済危機は起きるが、長期的には経済は成長する
近いうちに大きな経済危機があると予想されています。
過去を振り返っても、経済危機は約10年周期で繰り返されています。
- 1991年 日本のバブル崩壊
- 2001年 ドットコムバブルの崩壊
- 2008年 リーマンショック
- 2023年 ???
幸い日本円が暴落しなければ、おそらくマンション価格は下がります。
しかし景気が悪化するのは数年間の話であり、10年、20年の長期では、経済は回復し成長するかもしれません。
少なくとも世界経済は、長期的には成長するでしょう。
だからマンション価格も、10年、20年後の長期では、誰にも分からないのです。
長期的な見通しは誰にも分からない
長期的な見通しは誰にも分かりません。
日本円が暴落するかなんて、誰にも分かりません。
他にも予想できないことは数多くあります。
例えば、
- 自動運転と電気自動車が普及すれば、トヨタ自動車が倒産して、中国製の自動運転電気自動車が主流になるかもしれません。
- 石油を使わない社会になれば、原油価格は暴落します。
- AIとロボットが発達すれば、数多くの人が仕事を失い、働かなくても暮らせる社会が実現するかもしれません。
- 今は凍結されている資産税が復活すれば、金融資産は毎年目減りし、毎年1%課税されると30年後には資産は約74%になってしまいます。
このように、投資として何が正解かは、誰にも分かりません。
今は中古マンション価格が高騰している
今は、中古マンション価格が高騰しています。
不動産価格指数(全国)
不動産価格指数とは
不動産相場の価格変動が純粋に分かる指数。国土交通省がアンケートで集めた年間30万件の成約価格を元に、ヘドニック法という統計計算でまとめたもの。3ヶ月前までのデータが毎月末頃に公表される。
マンションは、約10年で82%も値上がりしています。
今の相場では、買ったときより高く売れることも珍しくありません。
それでも、買いたい人にとっては、買うだけの価値があるのです。
もしあなたがマンションの売却を検討しているなら、今ならいくらで売れるのか、確認してみてはいかがでしょうか。
家の価格を確認するためには、エリアで売却実績が豊富な不動産会社を3〜6社選び、無料査定を依頼します。
不動産会社の心当たりが無ければ、一括査定サイトを利用すると便利です。
一括査定サイトの定番3社
一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。 一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。 この3社以外についてはこちらにまとめています。
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おすすめ1位
すまいValue - 査定実績:
- 40万件(2016年開始)
- 不動産会社数:
- 大手6社(全国900店舗)
実績 5.0 不動産会社 4.5 運営会社 5.0 大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国900店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
2023年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細 -
おすすめ2位
SRE不動産(旧ソニー不動産)- 査定実績:
- (2014年開始)
- 不動産会社数:
- 売主側1社(買主側多数)
- 運営会社:
- SREホールディングス(東証PRM)
実績 4.0 不動産会社 4.0 運営会社 5.0 すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。ただし利用できるエリアは首都圏と関西圏のみ。
あのソニーが始めた不動産会社で、大手で唯一のエージェント制を採用。他の不動産会社が積極的に買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。またAI査定に定評があり、千社以上に技術を提供するほど。まずメールで概算価格だけ査定できます。
さらに詳しくはこちら⇒SRE不動産の詳細管理人のコメント
エージェント制は売主だけ担当し、買主は他の不動産会社が探すため、複数に売却を依頼するのに近い効果が期待できます。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで利用がオススメ。
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おすすめ3位
HOME4U - 査定実績:
- 累計50万件(2001年開始)
- 不動産会社数:
- 2,100社
- 運営会社:
- NTTデータ・スマートソーシング
実績 5.0 不動産会社 4.0 運営会社 4.0 日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績50万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細管理人のコメント
HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。
【公式サイト】すまいValue
【公式サイト】SRE不動産
【公式サイト】HOME4U
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あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。
- 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、関西圏(大阪・兵庫・京都・奈良)
- その他の都市(札幌・仙台・名古屋・福岡など)
- 地方(人口密度が少ない地域)
まとめ
日銀の金融緩和により住宅ローン金利は下がり、結果としてマンション価格は高騰しています。
今はマンションが高値で売れますが、高値で売ることに罪悪感を感じる必要は無いでしょう。
その理由が次の3つ。
- 低金利のおかげでローン負担は変わらない
- 時間はお金では買えない
- 未来は誰にも予想できない
昔と金銭的な負担は変わらず、買う人は今の幸せな時間を買うと考えてはいかがでしょうか。
将来の事は誰にも分かりません。
あなたと、あなたのマンションを買う人が、お互いに幸せな取引をできることを、心からお祈りしております!