「築10年前後でマンションを売却すると注意点は? 高く売れる?」
築10年前後のマンション売却でお悩みですね。
築10年を超えると住宅ローン控除が無くなり、そろそろ売却も考え始める頃。
今はマンション価格が高騰しているので、値上がりも楽しみですね。
そんなあなたに、築10年前後のマンション売却について、分かりやすく解説します。
築10年頃のマンションは、人気があり売りやすく、今は高値で売却できるでしょう。
ただし売り方を間違えると、思わぬ安値で手放す恐れもあります。
この記事では、築10年前後のマンション売却で、知っておくべき注意点と高く売るコツを分かりやすくまとめました。
あなたの築10年マンションの売却が成功するために、この記事がお役に立てば幸いです。
築10年前後のマンションは高く売れる
築10年前後のマンションは高く売れます。
なぜなら次の2つの理由があるため。
- 築10年前後のマンションは新築との価格差が小さい
- 2013年以降は新築マンションが大きく値上がりしている
それぞれ解説します。
築10年前後は新築との価格差が小さい
築10年前後では、新築との価格差が小さいため、新築に近い価格で売れます。
築10年は新築と-20%〜-30%程度の価格差
中古マンションの価格は、今の新築マンション価格を元に決まります。
築10年前後のマンションは、新築との価格差が-20%〜-30%程度しかありません。
首都圏と関西圏のマンション価格を築年数別に整理したものがこちら。
(2019年度)
平均成約m2単価(首都圏) | 新築との差 | 平均成約m2単価(関西圏) | 新築との差 | |
---|---|---|---|---|
新築 | 87.9万円 | 69.1万円 | ||
築0〜5年 | 84.39万円 | -4% | 62.85万円 | -9% |
築6〜10年 | 73.73万円 | -16% | 51.01万円 | -26% |
築11〜15年 | 62.53万円 | -29% | 44.46万円 | -36% |
築16〜20年 | 55.04万円 | -37% | 37.37万円 | -46% |
築21〜25年 | 42.70万円 | -51% | 27.34万円 | -60% |
築26〜30年 | 30.71万円 | -65% | 20.84万円 | -70% |
築31年〜 | 32.42万円 | -63% | 23.92万円 | -65% |
築10年前後のマンションを築6年〜築15年とすると、新築との価格差は、
- 首都圏: 新築-16%〜-29%
- 関西圏: 新築-25%〜-36%
国土交通省の資料では-26%
国土交通省の資料では、築10年のマンション価格は新築-26%となっています。
中古マンションの価格と築年数
築10年前後のマンションは、新築との価格差が-20%〜-30%程度だと分かります。

じゃあ新築マンションは値上がりしているの?

新築マンションは大きく値上がりしているよ。
新築価格は8年で4割超の値上がり
中古マンション価格の基準となる新築分譲マンション価格は、この8年で4割超値上がりしています。
新築分譲マンション価格の推移
日銀の金融緩和をきっかけに、2012年から2020年の8年間で首都圏44%UP、関西圏41%UPと大きく値上がりしています。

新築マンションはスゴい値上がりだね!
中古マンションも大きく値上がりしたってこと?
コロナの影響はどうなの?

中古マンションはさらに大きく値上がりしている。
コロナの影響はほとんど無いよ。
中古マンションも大きく値上がりしている
新築の値上がりで、中古マンションも大きく値上がりしています。
不動産価格指数(全国)
不動産価格指数とは
不動産相場の価格変動が純粋に分かる指数。国土交通省がアンケートで集めた年間30万件の成約価格を元に、ヘドニック法という統計計算でまとめたもの。3ヶ月前までのデータが毎月末頃に公表される。
マンションは、約9年で69%も値上がりしています。
コロナの影響もほとんどありません。
築10年前後のマンションなら、このマンション相場の値上がりで、今なら高値売却が期待できます。

全国平均でこれだけ値上がりしてるなら、人気のエリアはもっと値上がりしてるってことだよね。
じゃあ自分のマンション価格はどうやって調べたらいいの?
ネットでマンションの価格診断を見たら良いの?

匿名のマンション価格診断は、誤差が大きいので参考程度に考えた方が良いよ。
マンション価格診断を信じると危ない理由とは
匿名でマンション価格を診断するサービスは、誤差が大きいため鵜呑みにすると危険です。
なぜなら匿名のマンション価格診断では、「レインズ」の成約情報を使えないため。
レインズの成約情報を使えない
匿名のマンション価格診断サービスは、レインズの成約情報が使えないため、仕方なくネット上の無料情報を寄せ集めて使っています。
レインズは、不動産売買の成約情報が記録された、国内唯一のデータベース。
国土交通大臣の指定する流通機構が運営しています。
レインズを利用できるのは不動産会社だけで、個人は利用できません。
またAIなどの価格診断サービスも、レインズの規約違反になるため、レインズを使えません。

でもAI診断とかスゴイんじゃないの?

確かにAIは画期的だけど、AIの元になる学習データが違っていると、診断結果も違ってしまうんだ。
AIも元データが違うと間違った結果に
残念ながら、マンションの成約情報(レインズ)を学習していないAIは、マンションの成約価格を正しく診断できません。
なぜなら、間違った元データを学習したAIは、価格診断でも間違った答えをするため。
AIとは、ざっくり説明すると「大量のデータを学習して、そのデータから規則性を読み取り、答えを推測するシステム」。
赤ん坊が学習して言葉を喋るようになるのと同じ様に、AIも学習して初めて機能するようになります。
そのため、「AIが正確か」は、学習に使うデータが正確かどうかが全てを左右するんです。
例えば、日本語と英語を大量に学習したAIは、日本語と英語の通訳が出来るようになりますね。
しかし、このAIに中国語を話しても、学習したデータに中国語がないので、全く翻訳できません。
つまり、マンションの無料情報をインターネットで集めて学習したAIは、レインズの成約情報とは違う診断結果になってしまうんです。

マンション価格を正確に知るためにはレインズが必要だから、不動産会社に査定を依頼するしかないんだ。
不動産会社ならどこでも良いの?

エリアでマンション売却実績が豊富な不動産会社を3〜6社選ぶのがコツだよ。
もし心あたりがなければ、一括査定サイトを利用すると簡単だよ
ここまで築10年前後のマンションが高く売れる現状について解説しました。
次に築10年前後のマンションを売却するときの注意点を解説します。
築10年前後のマンション売却での7つの注意点
築10年前後のマンション売却では、次の7つの注意点があります。
それぞれ解説します。
注意点1. 買取でなく仲介で普通に売る
築10年前後のマンションを売却するときは、不動産会社の買取でなく、なるべく仲介で普通に売りましょう。
なぜなら買取では、価格が相場の6〜8割に安くなってしまうため。
買取は価格が相場の6〜8割に安くなる
買取の場合、不動産会社は一般の買主(エンドユーザー)に転売して差額を利益にするため、相場より安くしか買い取りません。
買取と仲介の違いはこちらのイメージです。
一方仲介では、不動産会社の仲介で一般の買主に売却するため、相場通りの価格で売れますし、上手く売れば相場より高値で売れる可能性もあります。
築10年前後なら1割下げればすぐ売れる
買取を選ぶメリットは、売却の手間と時間がかからないということ。
しかし築10年前後のマンションは需要が多いため、相場より1割程度下げるだけで、アッという間に売れてしまいます。
買取価格より高値でも、仲介ですぐに売れるので、あえて損する買取を選ぶ必要は無いでしょう。

買取価格まで値下げするなら、仲介で簡単に売れるってことだね。

そうだね。
もし売却を急ぐなら、3ヶ月だけ期間限定で売る方法もあるよ。
3ヶ月だけ売り出す『買取保証』という選択肢も
一部の大手不動産会社では、3ヶ月だけ売り出して、売れなければ査定価格の90%などで買い取る『買取保証制度』があります。
さらに転売で利益が出れば、売り主に利益を還元する不動産会社もあるので、仲介で売れるか不安な方は話を聞いてみましょう。
詳しくはこちらで解説しています。
注意点2. 1社だけの話で決断しない
築10年前後マンションの売却では、1社だけでなく必ず複数の不動産会社の話を聴き比べましょう。
なぜなら不動産会社は会社によって方針が違い、担当者の当たり外れもあるため。
さらに今のマンション相場は価格の変動が急激で、売買実績が豊富な不動産会社ですら査定が難しいレベル。
複数の不動産会社に話を聞くことで、判断を間違うリスクは無くなります。
3〜6社に無料査定を依頼する
話を聞くタイミングは、売却を依頼する不動産会社を選ぶ前。
無料査定を3〜6社に依頼して、査定価格と話を聴き比べると良いでしょう。
査定価格を比較するためには最低でも3社以上、ただし話を聴き比べる手間を考えると多くて6社程度が限界です。

そんなに多くの不動産会社に話を聞くのは面倒だな。

マンションの売却は、不動産会社選びで8割決まる。
売り出したら後は不動産会社にお任せだから、最初だけ時間と手間をかけよう。
注意点3. 売却前にリフォームは不要
築10年前後のマンション売却では、売却前のリフォームは不要です。
なぜならリフォームにかけた費用を売却価格に上乗せできないため。
リフォーム費用を売却価格に上乗せできない
築10年前後でリフォームをする場合、どうしても過剰なリフォームになってしまいます。
買主が希望する以上のグレード・範囲でリフォームをしても、買主には割高な印象になりがち。
同じ価格なら買主はさらに新しい築5年未満のマンションに流れてしまいます。
国土交通省の調査でも、個人がリフォームしてもトータルで損をすることが分かっています。
もちろん築10年前後のマンションなら、微妙な痛みや設備の劣化はあるでしょうが、売主と買主では感じ方が違うもの。
売主目線でリフォームするより、買主が予算に合わせてこだわりの部分をリフォームする方が効率が良いのです。

でも壊れてるとこや目立つキズや汚れは、どうすればいいの?

最低限のリペアやクリーニングは、した方が良いよ。
最低限のリペア(補修)やクリーニングは必要
ただし築10年前後のマンションでも、部分的なリペア(補修)やハウスクリーニングは必要です。
具体的な費用の目安として30万円程度までなら効果があるでしょう。
マンション売却経験が豊富な不動産会社のアドバイスを参考にすると、効果的なリペア・クリーニングができます。

水回りなど自分でキレイにするのが難しい部分は、ハウスクリーニングで印象が良くなる。
詳しくは不動産会社に相談しよう。
注意点4. 売るなら大規模修繕の前
築10年前後のマンションを売却するなら、大規模修繕の計画前の方が良い場合があります。
なぜなら、大規模修繕をきっかけに、修繕積立金の不足が発覚し、毎月の修繕積立金が大幅に増額される恐れがあるため。
修繕積立金が大幅に増額されるとマンション価格は下がる
修繕積立金が大幅に増額されると、購入者にはマイナスの印象になり、マンション価格は下がります。
実際に値上げされる前でも、管理組合の議事録で値上げの予定が決まれば、売却価格に影響します。
1回目の大規模修繕の時期は築12〜15年頃なので、その計画が始まる築10年前後であれば、まだ影響ありません。

でも修繕積立金が不足するか予想する方法はあるの?

長期修繕計画を見れば、ある程度は分かるよ。
ただ一般の人が、確実に判断するのは難しいけどね。
長期修繕計画が見直されていない場合は要注意
築10年前後のマンションであれば、マンション毎に長期修繕計画があり、25年〜30年間の大規模修繕工事が計画されています。
修繕積立金も、この長期修繕計画に基づき計画的に積み立てられているため、本来は不足しません。
しかし次の理由から、修繕積立金が不足するマンションが増えています。
修繕積立金が不足する事例
- 本来5年毎に長期修繕計画を見直す必要があるが、新築時から一度も見直されていない。
- 近年の工事費高騰や消費税増税を考慮していない。
- そもそも長期修繕計画が甘く、当初の修繕積立金が安すぎた。
- 管理組合が機能せず管理会社任せになり、大規模修繕工事の工事費が割高になった。
- 築10年までの売主保証を使わず、補修費を管理組合が負担した。
こういった場合、大規模修繕工事で業者から見積りをとり、初めて修繕積立金が大幅に足りないことが分かります。
外壁タイルの剥離トラブルが増えている
また特に近年問題になっているのが、外壁タイルの剥がれ。
そもそも新築住宅には、2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」によって、10年間は売主側に修繕等の責任があります。
ただし対象となるのは「構造耐力上主要な部分(構造躯体)」と「雨水の侵入を防止する部分」のみ。
外壁タイルは対象外で、管理組合(所有者側)の責任で修繕しなくてはいけません。
外壁タイルの交換費用は3〜5%程度で見積もるのが一般的ですが、打音検査の結果で20%程度に増えるケースも。
このように、当初の見積額と実際の補修費用が大きく変わって積立金が不足することも多いのです。

なんだか難しくて、予想できないかも。

普通の人が判断できるのは、長期修繕計画が5年毎に見直されているか、それくらい管理組合が積極的に活動しているか、程度かもね。
注意点5. オーバーローンは対策が必要
築10年前後のマンションでは、売却代金だけで住宅ローン残債を返済できない『オーバーローン』の場合があります。
住宅ローンを完済しないとマンションは売れない
マンションを売るためには、売却代金+貯金などで、住宅ローンを完済(完全に返済)しなくてはいけません。
なぜならローンを完済しなければマンションの抵当権を抹消できないため。
マンションを売却するためには、抵当権を抹消する必要があるのです。
オーバーローンの3つの解決策
オーバーローンの場合、次の3つの解決策のどれかを選ぶことになります。
- 貯金などでローン不足分を補う。
- 不足分を無担保ローンで借り換える。
- 住み替えローンを利用して、新しい住宅ローンにまとめる。
いずれにしても、早めに銀行へ相談した方が良いでしょう。
新しい家を購入して住み替える場合は、今の住宅ローンの不足分を新しい住宅ローンとまとめる『住み替えローン』が便利です。
マンションを売却するだけなら、住み替えローン以外の2つの選択肢を選ぶしかないでしょう。

住替えローンは、どこに申し込めば良いの?

今の住宅ローンを借りている金融機関にまず相談してみよう。
あとは不動産会社に相談すれば、提携している金融機関を紹介してもらえるよ。
注意点6. 買い替えは税金も考える
築10年前後のマンションは値上がりしていることも多いので、買い替えでは税金も予算計画に入れておきましょう。
売却だけなら3,000万円の特別控除で非課税
築10年前後のマンションを売却するだけなら、ほとんどの人は税金がありません。
なぜなら3,000万円の特別控除で、利益(譲渡所得)が3,000万円まで非課税になるため。
【参考】国税庁・No.3302 マイホームを売ったときの特例
特例を適用するためには確定申告が必要なので、翌年2月中旬〜3月中旬に忘れず済ませましょう。
しかし買い替えでは新しい家の住宅ローン控除と併用できない
しかし買い替えでは、3,000万円の特別控除は新しい家の住宅ローン控除と併用できません。
住宅ローン控除は2022年から税制改正で大幅に変更されています。
【参考】国土交通省・令和4年度税制改正
買い替えでは、どちらかお得な方を選んで利用します。
詳しくはこちらで解説しています。
注意点7. 築10年前後の売却相場を知る
築10年前後のマンション売却で失敗しないためには、ザックリで良いので売却相場を知っておきましょう。
今売り出している競合と過去の売却事例を確認しておくと良いでしょう。
売り出している競合を確認する
売り出している競合は、主要な不動産ポータルサイトで確認できます。
主なポータルサイト

ただし売り出し価格は売主の希望価格で、相場より大幅に高く売れ残っていることも多い。参考程度に考えよう。
過去の売却事例を確認する
相場を正確に反映しているのは実際に売買が成約した価格ですが、過去の売却事例は不動産会社しか見れません
過去の売却事例は、詳細を隠した概要だけ下記で見れます。
過去の売却事例

概要だけでも、ある程度は参考になるね。

最終的に相場を正確に知るために、不動産会社3〜6社に無料査定を依頼しよう。
築10年前後のマンションは、以上の7つの注意点を守ればそれなりに高値で価格で売れます。
次にさらに高値で売却するコツを紹介します。
築10年前後マンションを高く売る3つのコツ
築10年前後のマンションを高く売るコツはこちら。
- 売却期間に余裕を持つ
- 実績豊富で信頼できる不動産会社を選ぶ
- 一般媒介契約で大手2〜3社と契約もあり
それぞれ解説します。
コツ1. 売却期間に余裕をもつ
築10年前後の中古マンションを高く売るためには、売却期間に余裕をみておきましょう。
高値を狙うほど、売却期間は長くなる
不動産は高値を狙うほど、売却期間が長くなります。
築10年前後のマンションの場合、売り出してから成約までの期間の目安がこちら。
- 相場より1割安値 →1ヶ月以内
- 相場通り →3ヶ月以内
- 相場より1〜2割高値 →競合次第
築10年前後のマンションは人気があるので、比較的早く売れる傾向があり、相場通りに売り出せば3ヶ月以内に成約するでしょう。
不動産会社の査定価格は、3ヶ月以内に成約が予想される価格です。
さらに高値を狙っても、競合が少なければ十分売れる可能性があります。
高値を狙う場合は、競合をよく確認して、じっくり時間をかけて売りましょう。
マンションの平均売却期間は平均4.5ヶ月
中古マンション全体では、売り出しから成約まで平均3ヶ月、前後を合わせて平均4.5ヶ月です。
中古マンションの売却期間イメージ
コツ2. 実績豊富で信頼できる不動産会社を選ぶ
築10年前後のマンションを高値で売るためには、実績豊富で信頼できる不動産会社を選びましょう。
基本は大手3社を中心に選ぶ
築10年前後のマンションを売却するなら、基本は大手3社を中心に選びます。
売買仲介件数ランキング上位31社
(2021年3月)
圧倒的に大手3社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル)が強いことが分かります。
マンション売却では、この3社を優先に考えた方が良いでしょう。
大手が強い理由
大手3社の実績がここまで圧倒的な理由はこちら。
- 広告の力が強い
- 大手不動産会社は主要な不動産ポータルサイトと提携しているため、広告料が安く、その分大量に広告を出せます。だから早く売れやすいという結果につながります。
- 相場の動きに詳しく、査定精度が高い
- 大手不動産会社は大量の広告を出しているため、常に購入希望者から多くの問合せを受けています。だから相場の動きをリアルタイムで知ることができ、査定の精度も高くなるのです。
- 大量の見込み客を抱えているため
- 大手不動産会社は、多くの問合せを受けているため、購入に至らなかったお客さんのリストを数多く持っています。売り出す時に、これらの購入意欲の高いお客さんへ確実に情報を伝える事ができるのです。
- 瑕疵保障などのオプションが豊富
- 大手不動産会社では、瑕疵を保証する「瑕疵保証」や期間内の売却を保障する「売却保障」など、売り主も買い主もメリットが多いオプションが豊富です。これも大手不動産会社が選ばれる理由の1つになっています。

じゃあ大手の1社にお任せで良いんじゃないの?

担当者の当たり外れもあるし、後で後悔しないために3〜6社に話を聞いたほうが良いよ。
3〜6社の不動産会社の話を聞き比べる
信頼できる不動産会社・担当者を選ぶために、3〜6社に無料査定を依頼して、査定価格と話を聴き比べましょう。
複数の不動産会社の話を聴き比べることで、信頼できそうな不動産会社・担当者が分かります。
またここで複数の不動産会社に話を聞いておくと、後で迷ったり不安になることが防げます。
「本当にこの査定価格で良かったのだろうか…」
「リフォームした方が高く売れたんじゃないか…」
こういった迷いや不安が、無くなります。
不動産会社の数は、少なくとも3社、できれば最大6社に無料査定を依頼して、話を聞き比べましょう。
不動産会社は、エリアで売買実績が豊富な不動産会社から選びます。

エリアで売買実績が豊富な不動産会社はどうやって探せば良いの?

不動産会社の心当たりが無ければ、一括査定サイトを使うと簡単だよ。
一括査定サイトの定番3社
一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。 一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。 この3社以外についてはこちらにまとめています。
-
おすすめ1位
すまいValue - 査定実績:
- 40万件(2016年開始)
- 不動産会社数:
- 大手6社(全国900店舗)
実績 5.0 不動産会社 4.5 運営会社 5.0 大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国900店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
2022年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細 -
おすすめ2位
SRE不動産(旧ソニー不動産)- 査定実績:
- (2014年開始)
- 不動産会社数:
- 売主側1社(買主側多数)
- 運営会社:
- SREホールディングス(東証PRM)
実績 4.0 不動産会社 4.0 運営会社 5.0 すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。ただし利用できるエリアは首都圏と関西圏のみ。
あのソニーが始めた不動産会社で、大手で唯一のエージェント制を採用。他の不動産会社が積極的に買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。またAI査定に定評があり、千社以上に技術を提供するほど。まずメールで概算価格だけ査定できます。
さらに詳しくはこちら⇒SRE不動産の詳細管理人のコメント
エージェント制の大手不動産会社は他に無いため、話を聞くと売却活動に役立つでしょう。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで利用がオススメ。
-
おすすめ3位
HOME4U - 査定実績:
- 累計45万件(2001年開始)
- 不動産会社数:
- 1,800社
- 運営会社:
- NTTデータ・スマートソーシング
実績 5.0 不動産会社 4.0 運営会社 4.0 日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績45万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細管理人のコメント
HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。
【公式サイト】すまいValue
【公式サイト】SRE不動産
【公式サイト】HOME4U
各エリアで最適な組み合わせ
あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。
- 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、関西圏(大阪・兵庫・京都・奈良)
- その他の都市(札幌・仙台・名古屋・福岡など)
- 地方(人口密度が少ない地域)
コツ3. 一般媒介契約で大手2〜3社と契約もあり
築10年前後のマンションでは、一般媒介契約で大手2〜3社と契約して売り出しても良いでしょう。
なぜなら築10年前後のマンションは売れやすく、大手が抱える大量の顧客に積極的に営業してもらえるため。
両手狙いで積極的に顧客へ営業する
大手不動産会社は両手仲介を狙って、積極的に顧客(マンション購入検討者)に営業します。
両手仲介とは、売主に売却を依頼された大手不動産会社が自社で買主も見つけること。
通常の仲介『片手仲介』との違いはこちら。
両手仲介は悪いことでなく、顧客を多く抱える大手では半数以上が両手仲介です。
顧客を多く抱える大手2〜3社に同時に売却を依頼することで、各社が抱える顧客へ営業してもらえます。
一般媒介契約は複数と同時に契約できる
一般媒介契約は複数と同時に契約できる契約です。
媒介契約には3種類あり、契約の自由度が違います。
媒介契約の比較
項目 | 一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任 媒介契約 |
---|---|---|---|
特徴 | 自由な契約 | 一般的な契約 | 厳しい契約 |
こんなタイプの人向き | 不動産の売却経験がある人 | 普通の人 | 多少損でもお任せしたい人 |
実際の契約の多さ (2020年実績) |
16% | 46% 一番多い |
38% |
他社との媒介契約 | ◯ | × | × |
自分で見つけた相手との直接契約 | ◯ | ◯ | × |
契約の有効期間 | 制限なし (行政指導により3ヶ月が一般的) |
最長3ヶ月 | 最長3ヶ月 |
指定流通機構(レインズ)への登録 | × 登録義務なし |
◯ 契約から7日以内 |
◯ 契約から5日以内 |
業務処理状況の報告義務 | 規定なし | 14日に1回以上 | 7日に1回以上 |

じゃあ2〜3社じゃなくて、10社20社と多く依頼したら、もっと沢山営業してもらえるんじゃないの?

あまり多くの不動産会社に売却を依頼すると、不動産会社に不信感を与えて逆効果になる。
せいぜい3社程度にしておいた方が良いよ。
ただしサポートが必要なら専任媒介で1社と契約
ただし不動産会社のサポートが必要なら、1社と専任媒介契約を結んだ方がいいいでしょう。
なぜなら一般媒介契約では、不動産会社に質問や相談をしてもあまり相手をしてもらえないため。
1社だけに任せることで、手厚くサポートしてくれますし、分からないことも相談に乗ってもらえます。
ある程度勉強して、不動産会社に頼らない覚悟があるなら一般媒介も良いでしょう。
まとめ
築10年前後のマンションは今なら高く売れます。
築10年前後のマンション売却7つの注意点はこちら。
また築10年前後マンションを高く売る3つのコツはこちら。
- 売却期間に余裕を持つ
- 実績豊富で信頼できる不動産会社を選ぶ
- 一般媒介契約で大手2〜3社と契約もあり
あなたの築10年前後のマンション売却が、成功することをお祈りしております!
一括査定サイトの定番3社
一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。 一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。 この3社以外についてはこちらにまとめています。
-
おすすめ1位
すまいValue - 査定実績:
- 40万件(2016年開始)
- 不動産会社数:
- 大手6社(全国900店舗)
実績 5.0 不動産会社 4.5 運営会社 5.0 大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国900店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
2022年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細 -
おすすめ2位
SRE不動産(旧ソニー不動産)- 査定実績:
- (2014年開始)
- 不動産会社数:
- 売主側1社(買主側多数)
- 運営会社:
- SREホールディングス(東証PRM)
実績 4.0 不動産会社 4.0 運営会社 5.0 すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。ただし利用できるエリアは首都圏と関西圏のみ。
あのソニーが始めた不動産会社で、大手で唯一のエージェント制を採用。他の不動産会社が積極的に買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。またAI査定に定評があり、千社以上に技術を提供するほど。まずメールで概算価格だけ査定できます。
さらに詳しくはこちら⇒SRE不動産の詳細管理人のコメント
エージェント制の大手不動産会社は他に無いため、話を聞くと売却活動に役立つでしょう。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで利用がオススメ。
-
おすすめ3位
HOME4U - 査定実績:
- 累計45万件(2001年開始)
- 不動産会社数:
- 1,800社
- 運営会社:
- NTTデータ・スマートソーシング
実績 5.0 不動産会社 4.0 運営会社 4.0 日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績45万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細管理人のコメント
HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。
【公式サイト】すまいValue
【公式サイト】SRE不動産
【公式サイト】HOME4U
各エリアで最適な組み合わせ
あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。