「HowMa(ハウマ)の査定精度は?」
「HowMa(ハウマ)で家を楽に高く売れるの?」
家の査定や売却でHowMa(ハウマ)を利用するかお悩みでしょうか?
家の査定や売却を考えているけど、手軽にネットで家の価格を査定したい。
AI診断なら精度も高そうだけど、実際はどうなんだろう?
そんなあなたのために、HowMa(ハウマ)について分かりやすく解説します。
HowMa(ハウマ)は、オンラインで2つの不動産サービス『AI査定』と『オンライン売却』ができる最新のサービス。
残念ながら『AI査定』は既得権益の壁に苦戦中ですが、『オンライン売却』は上手く利用すれば画期的なサービスです
HowMaのしくみや利用にあたっての注意点をまとめました。
あなたの家の売却が成功するために、この記事がお役に立てば幸いです。
この記事のもくじ
HowMaは注目の不動産ベンチャー
HowMaは、不動産分野でITを活用した「不動産テック」と呼ばれる分野で注目のベンチャー企業「株式会社コラビット」が運営しています。
従来の不動産売は、何かと手間や時間がかかるものでしたが、HowMaなら手間をかけず楽に、そしてスマホさえあれば家の売却が可能です。
サービスは「AI査定」と「オンライン売却」の2つ
HowMaが提供しているサービスは、「AI査定」と「オンライン売却」の2つ。
AI査定は全国の戸建・マンションの価格を瞬時に診断
AI査定は人工知能を活用し、登録された内容に基づいて自動で家の査定を行ってくれる機能。
全国の戸建・マンションに対応し、毎月5万件の査定実績。
公示価格や周辺情報といった必要な情報も自動的に収集し、市況の変動も毎月更新して、査定価格に反映してくれます。
大手企業の不動産部門(パナソニック・みずほ銀行・ハウスドゥ)などもHowMaのシステムを利用しています。
オンライン売却は、オンラインだけで売却の依頼までできるサービス
オンライン売却は、これまで対面でしかできなかった不動産会社との一般媒介契約を、オンラインで一括締結できるシステム。
特許も取得している日本初の画期的なサービスです。
これまで、家の売却というと不動産会社から何度も連絡が来たり、査定のために担当者が家を訪問したり、とにかく手間がかかって大変だった。
HowMaはそうした手間や煩わしさを省いて、家の売却完了までサポートしてくれるんだ
試してみる価値はありそうだね!
でもそんな新しい方法で本当に上手くいくの?
2つのサービスのうち、AI査定はまだ苦戦中なんだ
AI査定は残念ながら既得権益の壁に苦戦中
HowMaのサービスの一つである「AI査定」ですが、残念ながらまだ本来の実力を発揮できていません。
AI査定の査定精度はあくまで参考レベル
残念ながら、HowMaのAI査定の査定精度はあくまでも参考レベル。
これには2つの理由があります。
理由1. 国内唯一のデータベース『レインズ』が利用できない
HowMaに限らず国内のAI査定は全て、『レインズ』を利用できません。
そのため、正確な査定に必要な成約情報(取引事例)が使えず、誰もが見ることのできるネット上の無料情報を代用しているのです。
国内で唯一の不動産情報データベース。
過去の取引事例、現在の売り出し物件情報が登録されています。
不動産会社しか利用できません。
国土交通省の指定流通機関である、不動産流通機構が運営しています。
(参考)家を売るときに知っておきたい「レインズ」のこと
レインズから取得した情報を外部に開示することは、レインズの規約で禁止されているんだ
レインズの成約情報は、集計したり加工・分析したものであっても外部への公開が禁止されています。
AI査定も、元をたどればデータを集計・分析したものなので、レインズのデータは利用できません
でも今の売出し価格なら、ネットで分かるけど、それじゃダメなの?
売り出し価格はマンションで最大30%、戸建てで最大50%の誤差がある。
なぜなら売り出された不動産の半数以上は、結局売れずに売り止めているからね。
売り出し価格と成約価格について、9割の人が知らない驚きの事実について解説します。
でもHowMaは『取引事例など』で査定してるみたいだけど。
詳細を隠した無料データのことだね。
レインズの成約事例は非公開ですが、詳細を隠したザックリしたデータは、次の2つで無料公開されています。
どちらもプライバシー保護のため詳細が分からず、査定に利用するには厳しいレベル。
やはり正確な査定に必要な成約情報(取引事例)は、レインズしかありません。
残念ながらAI査定は、レインズという不動産会社の既得権益に苦戦しているのが現状です。
AI査定については、こちらで詳しく解説しています。
マンション価格のAI査定が急増しているので、主要なものをまとめました。ただしマンション価格のAI査定には重大な注意点があるので、合わせて解説しています。
理由2. 実際に物件を見ないAIには、やむを得ない誤差がある
いくらAIでも、実際に物件を見ないと分からない情報、例えば建物のグレードや物件の特徴まで加味して査定はできません。
HowMaに限らず、AI査定ではどうしてもやむを得ない誤差があります。
こうした点からも、AI査定ではあくまでも参考程度の査定価格しか分からないのです。
現状ではHowMaというよりAI査定全体が苦戦しているんだね。
そうなんだ。
でも、レインズに変わる新しいデータベースを国土交通省が開発中という噂もある。
そうなるとAI査定でも成約価格を基に査定できるようになるかもしれない。
今後に期待だね!
じゃあHowMaのもう一つのサービス『オンライン売却』はどうなの?
3つの注意点だけ知ってから利用すれば、オススメだよ。
HowMaオンライン売却の3つの注意点
HowMaのサービスで注目したいのが、オンライン売却。
ただしオンライン売却には、次の3つの注意点があります。
- 不動産会社の営業担当との対面がない
- 売りにくい物件や高値狙いは難しいことも
- 一部の大手は参加していない
それぞれ解説します。
注意点1. 不動産会社の営業担当との対面がない
HowMaでは不動産会社とのやりとりも、すべてスマホで完結します。
申込み後にスタッフが訪問し、書類の確認や写真撮影を行いますが、訪問するのは不動産会社の営業担当者ではなくHowMaスタッフ。
(現在はオンライン対応中)
不動産会社の営業担当者とは、一度も顔を合わせません。
そのためオンライン売却は、対面を重視する人には受け入れがたいシステムといえるでしょう。
スムーズに売却が進めばいいですが、うまくいかないと顔を合わせない分、不安になりがちです。
また営業担当者と積極的にコミュニケーションが取れていれば、気軽に質問や相談できますが、HowMaでは微妙なところ。
不動産会社やHowMaとのやり取りはチャットが中心になるため、人によっては細かいニュアンスが伝わりにくいと感じるかもしれません。
注意点2. 売りにくい物件や高値狙いは難しいことも
HowMaのオンライン売却では、売りにくい物件や高値狙いの売り出しは、難易度が上がります。
なぜならHowMaのオンライン売却では、複数の不動産会社に同時に売却を依頼するため。
複数に依頼するメリットは、不動産会社が競い合い早く売れることですが、売れにくい物件や高値狙いの売り出しは、逆効果になってしまう恐れがあるのです。
なんで複数に売却を依頼すると、逆効果になるの?
例えば、面倒なお願いを複数の人に同時に頼んでも、お互い様子見して、誰も積極的に動いてくれないよね。
不動産の売却も同じだし、さらに仲介手数料は1社総取りということもある。
売りにくい物件や高値狙いは1社専任向き
売りにくい物件や高値狙いの売り出しは、複数の不動産会社に依頼するより、1社に専任媒介契約で依頼する方が向いています。
なぜなら1社に任せた方が、仲介手数料を取り損なうリスクが無く、不動産会社が積極的に動いてくれやすいため。
仲介手数料は成果報酬なので、売買契約をまとめた1社しか受け取れず、他社はムダ働きになってしまうのです。
ただしHowMaのオンライン売却では、1社専任も可能。
築古マンションや不便な立地など売りにくい物件は、不動産会社に積極的に動いてもらうために、1社専任も考えた方が良いでしょう。
一般媒介契約は、複数の不動産会社と並行して契約できるので、早く高く売れやすいという意見もあります。しかし一般媒介には注意点も多く、売却を成功するにはちょっとしたコツも必要。失敗しないための注意点、向いている物件などをまとめました。
問題は売り出し価格の設定を間違えないこと
オンライン売却で難しいのは、売り出し価格の設定です。
なぜなら人気物件でも、相場より明らかに高い価格で売り出すと、売りにくい物件になってしまうため。
HowMaでは、売出し価格を自分で決めるので、初めて不動産を売る人には難しく感じるかもしれません。
不動産会社の査定価格とあなたの希望をバランス良く考えて、相場より高すぎない適切な価格で売り出すことが大切です。
人気物件を適正な価格で売り出せば良いんだね。
オンライン売却は、忙しくて時間が無い人、手間を省いて売りたい人に向いてそうだね
そうだね。営業担当者との対面がない点を楽と思う人は向いていると思うよ。
注意点3. 一部の大手は参加していない
2024年現在、オンライン売却に参加している不動産会社はどちらかというと中規模不動産会社やフランチャイズ系が中心。
一部の大手不動産会社は、オンライン売却に参加していません。
売買仲介件数ランキング上位35社
(2023年3月)
不動産売却の実績は、大手3社に偏っています
三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブルの3社は、仲介件数が2万件を超えており、大手の中でも圧倒的。
都市部で査定を依頼するなら、これら大手3社を中心に考えると良いでしょう。
大手3社は別格だね。
3社もそれぞれ特徴があるから、解説しよう。
【大手1】三井のリハウス
38年連続で売買仲介件数1位
(首都圏182、関西圏46、中部圏25、札幌9、東北6、中国9、九州9)
三井のリハウスは、38年連続で売買仲介件数1位と業界を代表する不動産会社。
独自の査定システムは精度が高く、売主の約76%がほぼ提案価格(提案の95%以上)で成約しています。
多くの購入希望者を抱えるため早く売れることも強みで、売主の65%が2ヶ月以内に成約するほど。
また担当者のレベルが高いことにも定評があり、顧客満足度は96%と高評価です。
業界を代表する会社だから、初めての売却ならまず話を聞いてみると良いよ。
他と比較する基準にもなるからね。
⇒三井のリハウス
三井のリハウスは36年連続で不動産売買の仲介件数第1位の大手不動産会社。ただし注意点もあります。あなたが家の売却を任せて大丈夫か、注意点と評判を分かりやすく解説します。
【大手2】住友不動産販売
熱心な営業スタイルに定評
- 店舗数 234店舗
(首都圏136、関西圏58、中部東海15、北海道8、東北4、中国7、九州6)
住友不動産販売(すみふの仲介ステップ)は、営業マンの熱心な営業スタイルに定評があります。
現在の購入希望者の登録数も公開しており、常に2万人を超える希望者が登録。
自社ホームページの月間来訪者数は300万件以上、登録物件数は2万8千件以上と十分なスケールメリットもあります。
クールな営業より人情深く熱心な営業が好みなら、他より出会える可能性が高いかも。
住友不動産販売「すみふの仲介 ステップ」は、売買仲介件数が業界2位の大手。家の売却ならぜひ候補に入れたい1社ですが、注意点もあります。住友不動産販売のメリットと注意点を分かりやすく解説、そして利用者の評判を紹介します。
【大手3】東急リバブル
東急沿線や大型案件に強み
- 店舗数 216店舗
(首都圏141、関西圏42、名古屋11、札幌9、仙台6、福岡7)
東急リバブルは売却に便利なサービスが充実しています。
例えば予定期間で売れないと査定価格の90%などで買取る「買取保証」は、買い替えで安心。
またリフォーム込で売り出す「アクティブ売却パッケージ」は、築古マンションを売り出す方法として効果的です。
初めての買い替えや売却で心配なら、話を聞いてみると良いね。
東急リバブルの無料査定はこちらから
⇒東急リバブル
東急リバブルは不動産の売買実績でトップ3の1社。しかし注意点もあります。東急リバブルを利用する前に知るべき注意点・メリット、そして実際に利用した人の評判をまとめました。
大手にまとめて査定を依頼するなら「すまいValue」
大手3社にまとめて無料査定を依頼するなら、一括査定サイトの「すまいValue」が便利。
すまいValueは、大手上位6社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+・小田急不動産・三菱地所の住まいリレー)が共同運営する一括査定サイトです。
⇒すまいValue
HowMaオンライン売却のしくみ
HowMaオンライン売却の利用手順はこちら。
利用手順
- ① 売却したい家の情報を入力
- 住所をはじめ、全部で7項目の簡単な内容を入力します。
- ② オンラインで物件確認
- オンライン売却では、HowMaのスタッフがオンラインで家を確認します。
このときに本人確認や設備表の記入、必要な書類の確認、写真撮影を行います。 - ③ 不動産会社最大6社から査定結果が届く
- 査定結果の確認はスマホから。
査定価格やその根拠、売却活動計画も届きます。 - ④ 売出し価格の入力と媒介契約締結
- 査定結果をもとに売出し価格を設定します。
設定後に「締結」ボタンを押すだけで、最大6社との一般媒介契約締結が完了。
売却活動スタートです。 - ⑤ 売却完了までのやりとり
- 売却完了までのやりとりも、スマホがあればOK。
相談や不明点を聞く場合は、専用のチャットでやりとりします。
売却活動の進捗状況確認や内覧の予定も、すべてスマホで完結。
内覧のスケジュールもスマホから時系列で確認できるので、手帳やカレンダーに記入する手間を省けます。
途中で契約を切り替えることも可能
売却活動を進めていくと「この不動産会社に是非お願いしたい!」と思う会社が出てくることもあるでしょう。
はじめは最大6社と一般媒介契約を締結しますが、途中から1社への専任媒介契約へ切り替えることも可能です。
もちろん、これもスマホからOK!
とにかく手軽です。
家を売るときには、不動産会社と媒介契約を結びます。この時に、最低限知っておきたい媒介契約の種類と選び方、そして注意点についてまとめました。
利用料金は無料
HowMaの利用は無料。
売買契約が決まれば、一般的な家の売却と同じように仲介手数料(売却価格×3%+6万円+消費税)が発生しますが、買主が見つかるまでは費用も発生しません。
希望すればレインズへの掲載もOK
HowMaで締結するのは一般媒介契約なので、レインズへの掲載義務はありません。
しかし、売主が希望すればレインズへの掲載もOK。
契約書にレインズ掲載の有無を明記するところがあるので、スムーズに売却活動を進めるためにも掲載するのがオススメです。
囲い込みがないので売れやすい
スマート売却では、複数と契約すると不動産会社に囲い込みされる恐れがありません。
なぜなら不動産会社は囲い込みすると他社に先を越され、仲介手数料を取り逃す恐れがあるため。
売却を依頼した不動産会社が、自社で買主を見つける「両手仲介」を目的に、他社の見つけた買主を売主に無断で断ること。不動産会社は両手仲介により、一度の取引で仲介手数料を2倍稼げるメリットがある。
不動産会社1社と契約すると、不動産会社が自社の利益を優先して両手仲介を狙う場合があります。
自然な両手仲介はよくあり、悪いことではありません。
しかし両手仲介が目的の「囲い込み」(他社の見つけた買主を嘘の理由で断る行為)は売主への裏切り行為。
囲い込みをされると、なかなか売れず、値下げに誘導される恐れがあります。
囲い込みについて、こちらで詳しく解説しています。
不動産会社が売主をだます4つの手口と、だまされずに不動産売却を売る3つの方法を解説します。
まとめ
特許も取得し、日本では他に例を見ないサービスを提供するHowMa。
万人におすすめというサービスとは言い切れませんが、次のような人は是非、利用してみてはいかがでしょうか。
- 新しいシステムやベンチャー企業に抵抗感がない人
- サービス提供エリアで不動産の売却を考えている人
- とにかく手間をかけずに、でも高く売却したい人
不動産売却は面倒で手間がかかって大変! というこれまでのイメージが、大きく変わるかもしれません。
公式サイトはこちら
⇒HowMa
HowMaのエリア外だったり、向いていないと思う方は、実績豊富な3〜6社に無料査定を依頼すると良いでしょう。
都市部なら大手3社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル)が実績豊富。
とりあえず1社だけ査定を依頼するなら、38年連続で実績1位の三井のリハウスが良いでしょう。
⇒三井のリハウス
大手にまとめて査定を依頼するなら、大手6社が共同運営するすまいValueが便利です。
⇒すまいValue
大手と比較するなら、首都圏・関西圏は両手仲介のないSRE不動産(旧ソニー不動産)
⇒SRE不動産
首都圏・関西圏以外の都市部で大手と比較する場合や、大手の営業エリア外の地方では、一括査定サイトを利用すると良いでしょう。
全国対応の一括査定サイトとして定番はこちら。
その他、主要な一括査定サイトはこちらでまとめています。
不動産一括査定サイト、主要16社を徹底比較し、ランキングでまとめました。
あなたの不動産売却が成功することを、心よりお祈りしております!