「家を売りたいけれど、不動産会社にだまされそうで不安…」
家の売却で、不動産会社が信じられずお悩みですね。
確かに不動産会社の中には、囲い込みなどをする会社があります。
家を売るなら、そんな悪徳会社にだまされたくないもの。
この記事では、不動産会社が売主をだます4つの手口と、あなたがだまされずに家を売る3つの方法を紹介します。
だまされないポイントは、悪質な不動産会社を見分けて避けること。
さらに不動産会社を上手く使うと、立場は逆転し売主が優位に立てます。
この記事で紹介する方法を使えば、あなたは損せず安全に家を売却できるでしょう。
あなたの家の売却が成功するために、この記事がお役に立てば幸いです。
この記事のもくじ
不動産会社が売主をだます4つの手口
不動産会社が売主をだます手口として次の4つがあります。
なんか怖い!
やっぱり不動産会社は信じられないんだ!
悪質な不動産会社も一部いるけど、そんなに悪い会社ばかりじゃないよ。
それに後で紹介する方法を使えば、どの手口も防げるから安心して。
それぞれどういった行為なのか、詳しく見てみましょう。
手口1. 両手仲介
両手仲介とは、一つの不動産会社が売主と買主の双方を担当する事。
両手仲介をすることで、不動産会社は1回の売買で仲介手数料を2倍稼げます。
普通は2つの不動産会社が売主と買主をそれぞれ担当し、これを片手仲介といいます。
片手仲介と両手仲介のイメージ
両手仲介は違法ではない
両手仲介自体は違法行為ではありません。
ただし不動産会社のメリットに比べると、売主はメリットが少なくデメリットになる恐れがあります。
両手仲介の問題点は、条件交渉で不利になる恐れがあること
両手取引の問題点は、契約前の条件交渉で売主が不利になる恐れがあること。
両手仲介では、不動産会社は売主だけでなく買主の味方という中途半端な存在なので、売主の味方になりにくいのです。
例えば買主との交渉で、不動産会社は売主の希望価格を押し通すべきですが、逆に売主に値下げを説得する恐れがあります。
なぜなら不動産会社は多少値下がりしても、両手仲介で短期間に売却し、なるべく件数を増やすほうが利益は増えるため。
売買価格が100万円値下がりしても、不動産会社の仲介手数料は3.3万円しか減りません。
両手仲介の不動産会社は契約の成立を優先し、売主と買主の落とし所を決めて誘導する恐れがあります。
確かに査定価格より値下げされると、売主は納得できないね
そうだね。
もちろん売主も売買が成立するのは嬉しいけど、できれば高く売りたいよね
対策はしっかり意見を主張すること
こうした両手取引の問題点への対策は、売主がしっかり意見を主張すること。
価格や契約条件を不動産会社にしっかり伝えて、自分の判断に自信を持ちましょう。
自分の判断に自信を持つためには、不動産会社と契約する前に、複数の不動産会社から査定価格と意見を聞いておくと効果的です。
不動産会社も無理してまで売主の希望価格を値下げすることはありません。
また値下げの最低ラインは不動産会社に本音を伝えない方が良いこともあるので、担当者の態度によって臨機応変に判断しましょう。
手口2. 囲い込み
囲い込みとは、不動産会社が両手取引を狙って、他の不動産会社に物件情報を提供しなかったり、他社の見つけた購入希望者を拒否すること。
こうした囲い込みは、売主にはデメリットしかなく、売主への裏切り行為です。
囲い込みの方法は『レインズに載せない』か『レインズ経由を断る』
囲い込みの方法として、次の3つのパターンがあります。
- 専任媒介・専属専任媒介なのにレインズに登録しない
⇒違法行為(宅地建物取引業法第34条の2) - わざと一般媒介にしてレインズに登録しない
⇒違法ではないが売主への意図的な説明不足 - レインズ経由で他社が見つけた購入希望者を「すでに買い手が見つかった」などウソの理由で断る
⇒違法ではないが売主への裏切り行為
不動産会社がお互いの情報を共有する公営データベース。
現在の売り出し物件情報と過去の取引事例が登録されている。
専任媒介・専属専任媒介では、宅建法によりレインズへの登録が義務付けられている。
(参考)家を売るときに知っておきたい「レインズ」のこと
家を売りに出すと、レインズを通じて情報が他の不動産会社に共有され、他の不動産会社も買主を探してくれます。
囲い込みの問題点は、家が売れずに安くなること
囲い込みをされると、家が売れる機会が減ってしまうため、なかなか家が売れなくなります。
家がなかなか売れないと、値下げして家を売る結果に。
売主としては、売却期間が長くなり価格が安くなるので、悪いことしかありません。
囲い込みされると、売主には最悪の結果になるんだね。
どうやって囲い込みを防げばいいの?
囲い込みを防ぐには、不動産会社選びと売り方を工夫すること。
対策1. 囲い込みをしない不動産会社選び
囲い込み対策として、まず囲い込みをしない不動産会社選びがあります。
具体的には、
- 信頼できる不動産会社を選ぶ
- 囲い込みについて会社の方針を聞いてみる
- 契約期間をまず1ヶ月で試してみる
- 両手仲介のないSRE不動産を使う
詳しくは後述の「方法1. 信頼できる不動産会社を選ぶ」で解説します。
この対策で囲い込みはほとんど防げるよ。
どうしても不安なら、さらに売り方を工夫する方法もある。
対策2. 売り方を工夫する
さらに囲い込みを防ぎたい場合は、売り方を工夫する方法もあります。
具体的には、一般媒介契約で同時に2〜3社に売却を依頼する方法。
複数の不動産会社へ売却を依頼すれば、他社に先を越される恐れがあるため、不動産会社は囲い込みできません。
囲い込みせずに2〜3社がレインズへ掲載するため、物件情報も自然と広がります。
詳しくは後述の「方法2. さらに一般媒介で2〜3社と媒介契約する」で解説します。
手口3. 高額査定後に干して値こなし
「高額査定後に干して値こなし」というのは、
- 高額査定
→査定のときに相場より明らかに高い『売れない価格』を提示して媒介契約を取る。 - 干す
→明らかに高い価格で売出して、2ヶ月など放置する。 - 値こなし
→売主を説得して、値下げさせる。
という一連の流れです。
不動産会社は売主と媒介契約を結びたいだけ
不動産会社が高額な査定をする理由は、競合より目立ち、売主と媒介契約を結ぶため。
実際に売主の多くは査定が高額な方が印象が良く、高額な査定の不動産会社を選びがちです。
しかし明らかに相場より高値で売り出しても、特に売却力が強い不動産会社でもなければ売れません。
悪質な不動産会社は、最初から値下げを見込んで高額査定します。
このような悪質な不動産会社に売却を依頼しても、売れずに時間だけが過ぎ、最後は相場以下の安値に誘導されてしまいかねません。
さらに悪質だと相場より2割以上安く買取業者に仲介する
さらに悪質な不動産会社は、囲い込みして相場より2割以上値下げした後、提携する買取業者へ仲介します。
なぜなら不動産会社は、買取業者と提携することで手数料収入が4倍になるため。
まず買取業者に両手で仲介し、さらに転売でも両手で仲介する約束で相場より安く買取業者に流すのです。
手数料を4倍稼ぐイメージ
さらに悪質な担当者になると、買取業者から個人的にキックバックを受け取ることもあります。
これはヒドいね!
でも査定が高値か見抜くのは難しそうだな
まず複数の不動産会社に査定を依頼すること。
さらに『買取』と『仲介』の査定価格を聞くと良いよ。
対策は『買取』と『仲介』の査定価格を聞く
売れない高額な査定を見抜くためには、不動産会社へ「買取」と「仲介」の2つの価格で査定を依頼します。
なぜならこの2つの査定価格の差が大きすぎる不動産会社は怪しいと分かるため。
怪しい会社の査定イメージ
買取の査定価格は不動産会社の本音
買取の査定価格は、不動産会社の本音の価格です。
なぜなら買取の査定価格は相場の6〜8割程度で、それ以上には査定しないため。
普通の会社の査定イメージ
不動産会社は、相場価格で一般ユーザーに転売して利益を出すため、相場価格より2割以上安くないと買取りません。
つまり買取の査定価格を知ると、不動産会社が本音で考える相場価格が分かります。
仲介の査定価格は建前にすぎない
一方で仲介の査定価格は、不動産会社の建前に過ぎまぜん。
なぜなら仲介の査定価格は、あくまで3ヶ月で売れるであろう予想価格で、不動産会社が売れると保証するものではないため。
だから仲介の査定価格では、一部の悪質な不動産会社が売れない高値で査定します。
買取と仲介の査定価格を各社で比較すると、悪質な会社が仲介の査定価格だけ高くしていることが直ぐにわかるでしょう。
なるほど!
確かに仲介で5千万円で査定してるのに、買取だと3千万円とかだったら怪しいね。
買取と仲介の価格差を複数の不動産会社で比較したら、悪質な不動産会社はすぐに見抜けるよ。
手口4. 安値で買取
「安値で買取」とは、不動産会社へ即時買取を依頼した場合に、相場の半額など極端に安い価格で不動産会社が買取ること。
不動産会社が「買取だから安くなるのは仕方ない」などと説得し、極端な安値で買取り、相場価格で転売して大きな利益を得ます。
仲介でも1割下げれば早く売れる
買取を選ぶときに売主が知っておきたいことは、「業者が買い取る不動産は相場価格で転売できる」ということ。
買取するなら、普通に仲介で相場より1割安く売り出せば早く売れますし、その方が売主の手残りは多くなります。
もし高く売りたいなら、買取より仲介で売ることを考えましょう。
買取はなるべく多くに査定を依頼する
どうしても買取を選ぶなら、10社、20社となるべく多くの不動産会社に査定を依頼した方が良いでしょう。
なぜなら多くの不動産会社に依頼すれば、中には相場に近い価格で買取る不動産会社が見つかる可能性もあるため。
買取では相場より2割以上安くなるのが基本ですが、決算などの社内事情や単純な査定ミスがあれば、相場に近い価格で買取る会社が見つかることもあります。
具体的には、次の手順だと手間もかかりません。
- まず一括査定サイトをいくつか併用して、机上査定(簡易査定)でなるべく多くに査定を依頼。
- 査定価格が高い会社に絞って、3社程度に訪問査定を依頼する。
- 最高値の会社で買取
自社で買取る不動産会社なら仲介手数料が不要
買取では、自社で買取る不動産会社を選ぶと仲介手数料(売買価格×3%+6万円+消費税)が不要です。
査定価格を比較するときに、自社買取かも確認しておきましょう。
買取はこちらで詳しく解説しています。
不動産の買取は最短1週間で売れますが価格は安くなりがち。しかし今なら高値で買取できるかもしれません。買取で高く売る4つのコツ、失敗しないための注意点を解説します。
期間限定で仲介で売る買取保証もある
買取には、『買取保証』という選択肢もあります。
買取保証は一定期間だけ仲介で普通に売り、売れなければ不動産会社が買取るもの。
仲介期間中は高値で売り出せることがメリットです。
ただし買取保証はどんな物件でも使えるわけでなく、普通に売り出して3ヶ月以内に売れそうな物件しか使えません。
万が一の売れ残りに備える保険だと思ったほうが良いでしょう。
実際に例えば野村の仲介+では、買取保証(買換保証)で売り出して買取した例は、過去10年間でゼロ。
また大手の三井のリハウスと住友不動産販売は買取保証を中止しています。
買取保証について、詳しくはこちらで解説しています。
不動産会社の買取保証(売却保証)は期間限定で家を売り出すもので、売れ残る心配がありません。ただし注意点もあります。買取保証の5つの注意点、代表的な不動産会社と選び方を解説します。
買取より仲介で売ったほうが高く売れるんだね。
基本は仲介で売ることだね。
次は不動産会社に騙されずに家を売る方法を解説しよう。
だまされずに家を売る3つの方法
不動産会社にだまされずに家を売却する方法として、次の3つのがあります。
それぞれ順番に見ていきましょう。
方法1.信頼できる不動産会社を選ぶ
囲い込みをしない不動産会社を選ぶ
法令遵守(コンプライアンス)を重視する不動産会社、つまり囲い込みをしない不動産会社を選ぶことで、囲い込みのリスクは避けられます。
2018年頃から大手は法令遵守を徹底している
実は2018年頃から、大手各社が法令遵守(コンプライアンス)の徹底に力を入れています。
実際に、当サイト相談者が2018年10月に大手トップ3社へ査定を依頼したところ、不動産会社の方から「当社は囲い込みなどを一切しません」と宣言してきました。
つい最近まで、名の通った大手不動産会社ですら、囲い込みをしているとの話がありましたが、その情報はすでに古いといえるでしょう。
囲い込みについて方針を聞くのもあり
万が一、不動産会社から説明がなかった場合は、あなたの方から「囲い込みについて御社の方針を伺いたい」と言ってみてください。
おそらく担当者から、きちんと法令遵守について説明があるはずです。
どこの不動産会社だったら安心なの?
都市部なら大手の方が安心だよ。
都市部は大手トップ3社中心に選ぶ
都市部では、大手トップ3社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル)を中心に選ぶと良いでしょう。
売買仲介件数ランキング上位36社
(2024年3月)
不動産売却の実績は、大手3社に偏っています
三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブルの3社は、仲介件数が2万件を超えており、大手の中でも圧倒的。
都市部で査定を依頼するなら、これら大手3社を中心に考えると良いでしょう。
大手3社は別格だね。
3社もそれぞれ特徴があるから、解説しよう。
【大手1】三井のリハウス
38年連続で売買仲介件数1位
(首都圏174、関西圏45、中部圏25、札幌9、東北6、中国9、九州9)
三井のリハウスは、38年連続で売買仲介件数1位と業界を代表する不動産会社。
独自の査定システムは精度が高く、売主の約76%がほぼ提案価格(提案の95%以上)で成約しています。
多くの購入希望者を抱えるため早く売れることも強みで、売主の65%が2ヶ月以内に成約するほど。
また担当者のレベルが高いことにも定評があり、顧客満足度は96%と高評価です。
業界を代表する会社だから、初めての売却ならまず話を聞いてみると良いよ。
他と比較する基準にもなるからね。
⇒三井のリハウス
三井のリハウスは36年連続で不動産売買の仲介件数第1位の大手不動産会社。ただし注意点もあります。あなたが家の売却を任せて大丈夫か、注意点と評判を分かりやすく解説します。
【大手2】住友不動産販売
熱心な営業スタイルに定評
- 店舗数 203店舗
(首都圏114、関西圏55、中部東海10、北海道8、東北3、中国7、九州6)
住友不動産販売(すみふの仲介ステップ)は、営業マンの熱心な営業スタイルに定評があります。
現在の購入希望者の登録数も公開しており、常に2万人を超える希望者が登録。
自社ホームページの月間来訪者数は300万件以上、登録物件数は2万8千件以上と十分なスケールメリットもあります。
クールな営業より人情深く熱心な営業が好みなら、他より出会える可能性が高いかも。
住友不動産販売「すみふの仲介 ステップ」は、売買仲介件数が業界2位の大手。家の売却ならぜひ候補に入れたい1社ですが、注意点もあります。住友不動産販売のメリットと注意点を分かりやすく解説、そして利用者の評判を紹介します。
【大手3】東急リバブル
東急沿線や大型案件に強み
- 店舗数 220店舗
(首都圏141、関西圏45、名古屋11、札幌10、仙台6、福岡7)
東急リバブルは東急電鉄系の不動産会社ですが、全国に店舗を持つのが特徴。
東急電鉄沿線はもちろん、法人営業や投資物件にも強みを持っています。
東急リバブルは不動産の売買実績でトップ3の1社。しかし注意点もあります。東急リバブルを利用する前に知るべき注意点・メリット、そして実際に利用した人の評判をまとめました。
大手にまとめて査定を依頼するなら「すまいValue」
大手3社にまとめて無料査定を依頼するなら、一括査定サイトの「すまいValue」が便利。
すまいValueは、大手上位6社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+・小田急不動産・三菱地所の住まいリレー)が共同運営する一括査定サイトです。
⇒すまいValue
地方では地域No1を探す
地方で大手の営業エリア外であれば、地域No1の不動産会社を探しましょう。
実績No.1の不動産会社は、実績をアピールしているのですぐに分かります。
不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトを利用すると簡単。
全国対応の主要な一括査定サイトとして次があります。
その他、主要な一括査定サイトはこちらでまとめています。
不動産一括査定サイト、主要16社を徹底比較し、ランキングでまとめました。
さらに契約期間を1〜2ヶ月で試す
さらに不安であれば不動産会社との媒介契約の期間を、最初は1ヶ月〜2ヶ月にすると良いでしょう。
媒介契約の契約期間は、法律上限の3ヶ月が一般的。
しかし売主が希望すれば、契約期間は1ヶ月や2ヶ月に変更できます。
契約中に不動産会社を替えるのは余程のことがないと難しいですが、契約期間終了のタイミングなら自由に他社へ乗り換え可能。
不動産会社の動きや相性に不満があれば、他社へ乗り換えましょう。
また契約期間が短いと売主が主導権を握れるため、不動産会社の悪質な行為を未然に防ぐ効果も期待できます。
大手3社は両手仲介が過半数も自然なこと
ちなみにトップ3社は両手仲介の割合が過半数ですが、これは自然なことです。
なぜなら大手は大量の購入希望者を抱えており、これらの購入希望者へ自社の売り物件を直接営業できるため。
ネット広告などより、条件の近い購入希望者へ直接営業した方が格段に成約率が高いため、自然と両手仲介になるのです。
各社の売買仲介実績から推定される両手仲介の割合(推定両手率)はこちら。
- 三井のリハウス:手数料率4.74%(推定両手率52%)
- 住友不動産販売:手数料率5.04%(推定両手率61%)
- 東急リバブル:手数料率4.26%(推定両手率38%)
仲介件数のうちどれだけが両手か知るには、手数料率から推計できます。
仲介手数料は「売買価格×3%+6万円」が一般的。
そのため仮に仲介が全て片手なら手数料率は約3%、逆に仲介が全て両手なら手数料率は約6%になります。
両手仲介が無い不動産会社は無いの?
SRE不動産は両手仲介が無いよ。
SRE不動産(旧ソニー不動産)は両手仲介なし
SRE不動産(旧ソニー不動産)は売主だけを担当するエージェント制で両手仲介がありません。
他社もSRE不動産が片手だと知っているため、積極的に買主を探してくれます。
大手でエージェント制はSRE不動産しかありません。
ただし営業エリアは首都圏・関西圏限定です。
⇒SRE不動産
SRE不動産は業界でも両手仲介無しで知られているから、他社が競って営業してくれる。
大手と話を聴き比べると良いよ。
SRE不動産(旧ソニー不動産)の口コミや評判、裏事情などから、あなたがソニー不動産を利用すべきなのか徹底評価しました。
方法2.さらに一般媒介で2〜3社と媒介契約する
大手を選ぶだけで不安な場合は、さらに一般媒介契約で、複数(2〜3社)の不動産会社と媒介契約します。
なぜなら複数と契約することで、不動産会社の囲い込みを防げるため。
複数と契約すれば囲い込みを防げる
一般媒介で複数と契約すれば、囲い込みを防げます。
なぜなら複数が契約する中で1社だけが囲い込みをすると、他社に先を越され仲介手数料をとり損なうため。
不動産会社の仲介手数料は成功報酬なので、買主を先に見つけた不動産会社しか受け取れません。
囲い込みは時間がかかるため、他の不動産会社との競争では使えないのです。
さらに2つのメリットがある
複数に依頼することで、さらに次の2つのメリットがあります。
メリット1. 売り出し情報が早く広く拡散する
複数の不動産会社が営業するので、売り出し情報が早く広く拡散します。
大手なら自社サイトへの掲載も大きな広告効果を期待できるでしょう。
メリット2. 抱えている顧客へ積極的に営業してくれる
2つ目のメリットは、不動産会社が抱えている顧客へ積極的に営業してくれること。
なぜなら他社より先に買主を見つけるためには、すでに購入を検討している顧客へ直接営業するのが一番早いため。
また自社の顧客が買主になれば、両手仲介で不動産会社の仲介手数料は2倍になります。
売主としては、顧客を多く抱える大手不動産会社を選ぶ方が、こうした一般媒介のメリットを十分に活かせるでしょう。
一般媒介なら複数と契約できる
媒介契約には3種類あり、一般媒介なら複数と契約できます。
【媒介契約の比較】
項目 | 一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任 媒介契約 |
---|---|---|---|
特徴 | 自由な契約 | 一般的な契約 | 厳しい契約 |
こんな人向き | 不動産の売却経験がある人 | 普通の人 | 多少損でもお任せしたい人 |
実際の契約数 (2022年実績) |
33% | 51% 一番多い |
16% |
他社との媒介契約 | ◯ | × | × |
自分で見つけた相手との直接契約 | ◯ | ◯ | × |
契約の有効期間 | 制限なし (行政指導により3ヶ月が一般的) |
最長3ヶ月 | 最長3ヶ月 |
指定流通機構(レインズ)への登録 | × 登録義務なし |
◯ 契約から7日以内 |
◯ 契約から5日以内 |
業務処理状況の報告義務 | 規定なし | 14日に1回以上 | 7日に1回以上 |
複数って何社くらいかな?
多いほど良いの?
多すぎると不動産会社に不信感を与えるから2〜3社が良いよ
ただし不動産会社が不信感を持つので2〜3社に
一般媒介で複数と契約するときは、2〜3社が良いでしょう。
あまり多くの不動産会社と契約すると、不動産会社に不信感をもたれてしまいます。
例えば、不動産会社が買主を紹介しても難癖をつけて契約せず、他社の買主を待つのではないかと怪しまれることも。
怪しい売主だと思われると、不動産会社はとりあえずネットに掲載して放置するだけに。
結局売れ残り物件として長期間売り出して、最後は値下げして売ることになりかねません。
とにかく多くと契約したら良いわけじゃないんだね。
他に注意点はあるの?
いくつかあるから知っておこう。
複数と契約する注意点
一般媒介で複数と契約する注意点は他にこちらがあります。
- 不動産会社のモチベーションが下がりやすい
- 各社との個別連絡に手間がかかる
- 買い替え、相続、離婚などサポートが必要なケースは不向き
- 売れない場合に余計売れ残りイメージが強くなる
注意点を踏まえて、一般媒介で複数と契約して成功するコツを紹介しよう
一般媒介で複数と契約する3つのコツ
- 依頼する不動産会社は2〜3社程度。
- エリアで購入希望者を多く抱える不動産会社を選ぶ。
- 競合をチェックして適切な価格で売り出す。
不動産会社のモチベーションや個別連絡の手間を考えると、2〜3社程度までが良いでしょう。
エリアで購入希望者を多く抱える不動産会社なら、顧客に優先して営業するため、早く売れる可能性が高くなります。
都市部では大手不動産会社、地方では地域No.1の不動産会社を中心に選びましょう。
といっても極端に相場より高いとさすがに売れないので、競合をよくチェックして適切な価格で売り出すことも大事です。
一般媒介で複数と契約する方法は、こちらで詳しく解説しています。
一般媒介契約は、複数の不動産会社と並行して契約できるので、早く高く売れやすいという意見もあります。しかし一般媒介には注意点も多く、売却を成功するにはちょっとしたコツも必要。失敗しないための注意点、向いている物件などをまとめました。
方法3.(それでも不安なら)個人間売買する
どうしても不動産会社が信用できないなら、個人間売買するしかありません。
個人間売買はトラブルが多く、上級者向け
ただし個人間売買はトラブルが多く、不動産売買に精通した上級者向けの方法。当サイトではオススメしません。
個人間売買は売買後にトラブルになりがち
個人間売買では、売買後に次のような問題が起きる恐れがあります。
- シロアリ、雨漏り、設備の故障など欠陥で多額の補修費用がかかった。
- 建物を建て替えようとすると、再建築不可だった。
- 擁壁が古く、再築費用が土地値以上だった。
- 違法建築物で登記されていなかった。
- 軟弱地盤・埋蔵文化財包蔵地・土壌汚染など、建物が建てられない土地だった。
- 隣地との境界を越境していた。境界確定ができなかった。
- 抵当権が抹消できず、金融機関に競売にかけられた。
このようなトラブルでは、売主と買主が裁判になってしまい、余計に費用がかかる恐れもあります。
買主が住宅ローンを利用できない恐れも
また個人間売買では、買主が住宅ローンを使えない恐れもあります。
なぜなら金融機関がトラブルを恐れて、個人間売買では住宅ローン審査を通さないことが多いため。
もちろんノンバンクなど一部の金融機関では住宅ローンを使えますが、一般的な金融機関は難しいでしょう。
手配や買主を探す手間がかかる
さらに個人間売買では、
- 契約書類の作成や登記の手配など手間がかかる
- (買主が見つかっていない場合は)自分で見つけなければいけない
といった問題も。
仲介手数料は節約できますが、その分手間はかかります。
買主を見つけようにも、不動産会社を使わないとレインズや大手ポータルサイトには掲載できません。
メリットは仲介手数料がかからないこと
個人間売買のメリットは仲介手数料がかからないこと。
不動産会社に支払う仲介手数料は法律で上限が決まっており、売却では上限を支払うことが一般的です。
具体的な金額はこちら。
家の売買価格 (税抜) |
仲介手数料 (税込) |
---|---|
500万円 | 231,000円 |
1,000万円 | 396,000円 |
1,500万円 | 561,000円 |
2,000万円 | 726,000円 |
2,500万円 | 891,000円 |
3,000万円 | 1,056,000円 |
3,500万円 | 1,221,000円 |
4,000万円 | 1,386,000円 |
5,000万円 | 1,716,000円 |
6,000万円 | 2,046,000円 |
7,000万円 | 2,376,000円 |
8,000万円 | 2,706,000円 |
個人間売買を成功させるコツ
プロのレベルに勉強する
個人間売買を成功させるためには、不動産のプロ並みに勉強した方が良いでしょう。
少なくとも不動産売買の本を10冊以上読むなど、一通り勉強することは最低条件です。
不安な内容は徹底的に調べて、時間をかけて契約書類を作成しましょう。
現地調査、登記の確認、役所調査、瑕疵のリスク、契約書や重要事項説明の作成、引き渡し後のフォローなど、プロの手引書などを参考にして、完全を目指すことが大切です。
直接個人間で家を売買することは可能ですが、意外と手間がかかり、運が悪ければトラブルになる恐れもあります。ここでは個人で家を売買するメリットとデメリット、失敗しないための個人間売買の流れをまとめました。
個人間売買は、仲介手数料が節約できるのは良いけど、やっぱり不安だね。
なるべく不動産会社を間に入れたほうが安心だね。
もし買主が決まっているなら、仲介手数料を値引きしてもらえる可能性も高いよ。
まとめ
不動産会社が売主をだます手口は、
不動産会社にだまされず家を売却する3つの方法は、
騙されないためにオススメなのは、まず優秀で信頼できる不動産会社を選ぶこと。
複数の不動産会社に話を聴き比べると、信頼できそうな不動産会社が分かります。
それでも不安なら大手を中心に2〜3社と一般媒介で契約する方法も良いでしょう。
都市部なら大手3社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル)が実績豊富。
また首都圏・関西圏なら、SRE不動産(旧ソニー不動産)は両手仲介がありません。
これら大手と比較するなら、一括査定サイトを利用しても良いでしょう。
あなたの不動産の売却が成功することをお祈りしております!
⇒三井のリハウス
⇒SRE不動産
⇒すまいValue
全国対応の主要な一括査定サイト
その他、主要な一括査定サイトはこちらでまとめています。
不動産一括査定サイト、主要16社を徹底比較し、ランキングでまとめました。