この記事は、築古の戸建てを売却して、中古マンションを購入した方の体験談です。
「今より会社に近い場所に住みたい」と思い、築古の戸建住宅を売却し、中古マンションを購入。
これから家を買い替える方の役に立つように、今回の買い替えで気付いたこと、買い替えの失敗談などをまとめました。
買い替えの概要
まず買い替えの概要です。
売却した戸建ては築34年の戸建て
- 購入時期
- 13年ほど前
- 購入価格
- 2,250万円
- 新築・中古
- 購入時点で築21年の中古戸建て
- 所在地および駅からの距離
- 神奈川県川崎市、K駅から徒歩15分程度
- 売却時の築年数
- 築34年
- 間取りおよび面積
- 4DK(2階建)、70平米
間取りは4DK、ダイニングキッチンは狭い。 - 売却価格
- 1,900万円
- 売却時の住宅ローン残債および金融機関
- 残債は約600万円、金融機関は東京スター銀行
購入時に築21年くらいだったので、建物はそれなりに劣化していました。
購入時はまだ独身で親と同居しており、都心に通う親と私の会社のほぼ中間。
家で決めたというより、どちらかというと場所で決めました。
最寄り駅はK駅のほか、KR駅やJRのY駅も近く、この3駅のほぼ真ん中あたり。
それぞれ徒歩10〜15分くらいで着くような場所でした。
金融機関は2012年頃に借り換え、東京スター銀行に。
最初に住宅ローンを借りたのは不動産会社から紹介されたMS銀行ですが、当時は金利が高く不満があったので借り換えました。
もちろん東京スター銀行も当時は金利が高かったですが、預金額の分だけ利息がかからなかったので、出来るだけたくさん預けて金利をゼロにしていました。
2012年頃はまだ金利も高かったんだね
アベノミクスで金利が下がる前だからね
購入したマンションは築9年、諸費用込のフルローン
- 購入価格
- 2,999万円
- 所在地および駅からの距離
- 東京都多摩市、T駅から徒歩10分ほど
- 新築・中古
- 築9年の中古マンション
- 間取りおよび面積
- 3LDK、63平米、5畳が3部屋、LDK13畳
- 住宅ローン
- MU銀行
3,200万円(諸費用込)
金利3年固定のち変動で0.55%
団信あり
今回家を買い替えた理由は、もっと会社の近くに住みたかったから。
元々、通勤時間は電車で30分ほどと遠くはなかったのですが、徒歩10分圏内ともっと近い場所に引っ越したかったのです。
買い替えで間取りも面積も以前より狭くなりました。
子供も生まれたのに狭くしてしまいましたが、この間取りが意外に便利なので、満足しています。
住宅ローンは不動産会社の紹介
購入時の住宅ローンは不動産会社から紹介された金融機関から選びました。
3〜4社紹介されて、その中で金利的に一番よかったのがMU銀行です。
返済期間は35年。
団信はがん特約もありましたが、つけていません。
子供2人の会社員夫婦
夫婦共働きで、夫も私も会社員です。
世帯年収は1,400万円ほど。
子供が2人いて、まだ保育園に通っています。
売却と購入のタイミングは購入先行
住宅ローンの残債が少なかったこともあって、購入先行で先にマンションを買いました。
ローン返済額が月6.8万円と少なかったので、少しくらいはダブルローンも仕方ないと思っていました。
住宅ローンの審査への影響は無かった
K不動産の仲介で購入したのですが、マンションの購入がほぼ決まった頃に売却もK不動産に依頼。
K不動産が「売却はほぼ確実」と評価してくれることで、K不動産の紹介だったMU銀行のローンの審査に通ったのだと思います。
つなぎ融資はなし、売却期間が長引くリスクは考えなかった
購入時につなぎ融資は利用していません。
売却が長引いた時のリスクも、あまり考えませんでした。
なぜなら戸建ての土地が1,900万〜2,000万円くらいで査定されていたので、価格を下げたら絶対に売れると考えたためです。
土地の価格が高くて、住宅ローンの残債も少なかったから、売れない心配がなかったんだね
なるほど。土地が安かったら、また話は別だったかもしれないね
家の買い替えの「つなぎ融資」はメリットの多い便利なローン。ただし利用する場合はデメリットにも注意が必要です。
戸建ての売却は不動産会社選びで失敗
近所の不動産会社に依頼して失敗
最初に売却を依頼した不動産会社は、近所の不動産会社でした。
その不動産会社は、宅建の資格を持っていて不動産に詳しい人が部長のような人だけ。
それ以外の人はあまり不動産の知識がないのか、話をしても通じない雰囲気でした。
レインズ登録についての説明もありませんでした。
不安を感じつつも、とりあえずそこで契約したのですが、
- 「レインズに載せます」といったのにレインズに載せない
- 広告に掲載している情報が間違っている
など不安や不満を感じることが多くて・・・。
マンションを購入するときに依頼した不動産会社(K不動産)に「戸建ては売却に出しています」と話したところ、「レインズに載っていない」と言われたんです。
それで結局信用できなくなって、1ヶ月か2ヶ月ほど経ってから、契約を破棄。
売却もK不動産に依頼することにしました。
国内唯一の不動産データベースで、不動産会社しか利用できません。
国土交通省の指定流通機関である、不動産流通機構が運営。
過去の取引事例、現在の売り出し物件情報が登録されています。
レインズに載せないって、法律違反ではないの?
一般媒介契約なら載せないでもOKなんだ。
不動産売却で必要なレインズの知識をまとめて解説。売却で大切なレインズの2つの機能、4つの注意点とその対策を紹介します。
売却を依頼したK不動産が信頼できそうだった
買い替えるマンションもK線沿線だったので、購入についてK不動産と話をしていたのですが、そこの担当者が誠実な感じでした。
もちろん担当者本人も宅建の資格を持っているし、大きい会社で対応がきちっとしていたんです。
それで「信用できそうだな」と感じて、ここなら良いかなと思いました。
さらに仲介手数料値引きで決定
さらに仲介手数料を値引きしてくれたのが決め手でした。
仲介手数料の値引きは、こちらから交渉。
まず私が次のように話を。
- とりあえず戸建て住宅の売却額はいくらでも良いので、手取り額を重視してほしい。
- 次のマンションは御社で購入しているので、売却する方の物件について仲介手数料を下げてもらえないか。
すると担当者が次の条件を出してくれたんです。
- まずは業者に売るので、そこで買ってくれる業者がいれば仲介手数料は半額でいい。
- もし業者で買い手が見つからずに個人に売ることになったら3割引。
このように値引きに応じてくれたのが決め手です。
また戸建てのローンを払い続けるのもイヤなので、なるべく早く売りたいこともお願いしたところ、そこも善処しますと見込みがありそうだったので安心でした。
K不動産には希望額を聞かれた
K不動産に売却を依頼したとき、「いくらで売りたいですか?」と聞かれ、私は次を伝えました。
- 具体的には2,000万円くらいで売却できて、手取りで1,800万円程度あればいい
- 仲介手数料を安くしてもらえるなら、手取りで1,900万円が目標。
すると不動産会社から「すぐに決めてくれそうな業者があって、価格は1,900万円だけど、手取りは1,800万です」と。
ローンの残債も600万円だし、1,800万残ればいいかと了承しました。
なんだかあっという間に、トントン拍子で話が進んでいるね
業者の買取だったから、話も早かったんだ
不動産の買取は最短1週間で売れますが価格は安くなりがち。しかし今なら高値で買取できるかもしれません。買取で高く売る4つのコツ、失敗しないための注意点を解説します。
2ヶ月で引き渡しまで完了
結局、K不動産で売りに出して2週間くらいで売却の目処が立ち、1ヶ月後には完全に売ることが決定。
トータル2ヶ月間くらいで引き渡し、売買終了・・・とかなり助かりました。
ということは、最初の不動産会社は1〜2ヶ月で切って、K不動産に切り替えたら2週間くらいで売れたということなんだ
2社目のK不動産の担当者と信頼関係が築けたのが良かったね。
不動産会社の中には1社目のように、誠意が感じられないところもある。
1社目と契約を続けていたら、最悪、かなり安値で手放すことになったかもしれない。
不動産会社選びって、本当に大切なんだね。
信頼できる不動産会社は、どうやって探せばいいの?
エリアで売却実績が豊富な不動産会社3〜6社に無料査定を依頼して、話を聴き比べると良いよ。
売却実績が豊富な不動産会社はどこ?
都市部なら大手3社が強いね。
実績は大手3社が強い
売買仲介件数ランキング上位36社
(2024年3月)
不動産売却の実績は、大手3社に偏っています
三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブルの3社は、仲介件数が2万件を超えており、大手の中でも圧倒的。
都市部で査定を依頼するなら、これら大手3社を中心に考えると良いでしょう。
大手3社は別格だね。
3社もそれぞれ特徴があるから、解説しよう。
【大手1】三井のリハウス
38年連続で売買仲介件数1位
(首都圏174、関西圏45、中部圏25、札幌9、東北6、中国9、九州9)
三井のリハウスは、38年連続で売買仲介件数1位と業界を代表する不動産会社。
独自の査定システムは精度が高く、売主の約76%がほぼ提案価格(提案の95%以上)で成約しています。
多くの購入希望者を抱えるため早く売れることも強みで、売主の65%が2ヶ月以内に成約するほど。
また担当者のレベルが高いことにも定評があり、顧客満足度は96%と高評価です。
業界を代表する会社だから、初めての売却ならまず話を聞いてみると良いよ。
他と比較する基準にもなるからね。
⇒三井のリハウス
三井のリハウスは36年連続で不動産売買の仲介件数第1位の大手不動産会社。ただし注意点もあります。あなたが家の売却を任せて大丈夫か、注意点と評判を分かりやすく解説します。
【大手2】住友不動産販売
熱心な営業スタイルに定評
- 店舗数 203店舗
(首都圏114、関西圏55、中部東海10、北海道8、東北3、中国7、九州6)
住友不動産販売(すみふの仲介ステップ)は、営業マンの熱心な営業スタイルに定評があります。
現在の購入希望者の登録数も公開しており、常に2万人を超える希望者が登録。
自社ホームページの月間来訪者数は300万件以上、登録物件数は2万8千件以上と十分なスケールメリットもあります。
スマートでクールな営業より人情深く熱心な営業が好みなら、他より出会える可能性が高いかも。
住友不動産販売「すみふの仲介 ステップ」は、売買仲介件数が業界2位の大手。家の売却ならぜひ候補に入れたい1社ですが、注意点もあります。住友不動産販売のメリットと注意点を分かりやすく解説、そして利用者の評判を紹介します。
【大手3】東急リバブル
東急沿線や大型案件に強み
- 店舗数 220店舗
(首都圏141、関西圏45、名古屋11、札幌10、仙台6、福岡7)
東急リバブルは東急電鉄系の不動産会社ですが、全国に店舗を持つのが特徴。
東急電鉄沿線はもちろん、法人営業や投資物件にも強みを持っています。
東急リバブルは不動産の売買実績でトップ3の1社。しかし注意点もあります。東急リバブルを利用する前に知るべき注意点・メリット、そして実際に利用した人の評判をまとめました。
大手にまとめて査定を依頼するなら「すまいValue」
大手3社にまとめて無料査定を依頼するなら、一括査定サイトの「すまいValue」が便利。
すまいValueは、大手上位6社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+・小田急不動産・三菱地所の住まいリレー)が共同運営する一括査定サイトです。
⇒すまいValue
とりあえず大手3社に査定を依頼すれば良いの?
売却予定なら個人の相性もあるから、大手3社以外と比較した方が良い。
首都圏・関西圏ならエージェント制のSRE不動産(旧ソニー不動産)、それ以外なら地域で実績No.1の会社にも査定を依頼しよう。
SRE不動産(旧ソニー不動産)
売主だけを担当するエージェント制
大手と比較するならSRE不動産(旧ソニー不動産)が良いでしょう。
なぜならSRE不動産は、大手で問題になりがちな両手仲介が無いため。
(※両手仲介とは売主と買主を同じ不動産会社が担当すること。大手は顧客を多く抱えるため、自然と両手仲介が多くなる。)
SRE不動産は、業界初のエージェント制で売主だけを担当。
買主は無数にある他の不動産会社が積極的に探します。
結果として、大手にも劣らない販売力で、早く高く売れやすいことが最大のメリット。
ただし営業エリアは首都圏・関西圏限定です。
SRE不動産は業界でも両手仲介無しで知られているから、他社が競って営業してくれる。
大手と話を聴き比べて、自分に合ってる方を選ぶと良いよ。
⇒SRE不動産
SRE不動産(旧ソニー不動産)の口コミや評判、裏事情などから、あなたがソニー不動産を利用すべきなのか徹底評価しました。
その他エリアは地域No.1を探す
大手やSRE不動産の営業エリア外なら、地域で実績No.1の不動産会社を中心に選びましょう。
実績No.1の不動産会社は、実績をアピールしているのですぐに分かります。
不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトをいくつか併用すると良いでしょう。
全国対応の主要な一括査定サイトとして次があります。
その他、主要な一括査定サイトはこちらでまとめています。
不動産一括査定サイト、主要16社を徹底比較し、ランキングでまとめました。
業者買取で新築住宅に
結局、戸建ては引き渡し後に新築の家が建っていました。
建物は築34年で古かったのですが、トイレやお風呂はリフォームして綺麗でした。
それでも売れなかったようで、3階建てのすごく綺麗な家に変わっていました。
土地は70平米くらいですが建ぺい率と容積率が高く、建ぺい率が60%、容積率が180%くらい。
そのおかげで日照権さえクリアすれば3階建てが建てられるところで、3階建ての綺麗な家が建っていまいした。
リフォームしていたのに売れないんだね
今回は売却に合わせてのリフォームではないけれど、実は売却前のリフォームはおすすめできない。
リフォームする前に不動産会社に相談しよう
家を売る前にリフォームは必要? 売却前のリフォームについて、国土交通省の調査結果から検証します。
内覧はなし
1社目の時はほとんど動きがなく、2社目もすぐに決まったので、内覧もありませんでした。
買主のA社は調査に行かれたようですが、見たのは外観だけ。
そもそも土地が決め手だったので、立地だけ見に行ったようです。
売却する前に査定を依頼して相場は知っていた
今回の売却で接触した不動産会社は結局2社だけですが、前に一度売却を考えたことがあり、その時に査定して相場は知っていました。
その時は訪問査定までお願いしたので対応が少し面倒でした。
そうしたこともあって、今回は査定を依頼していません。
不動産一括査定サイト、主要16社を徹底比較し、ランキングでまとめました。
その時は3社に訪問査定を依頼して、どの会社も査定価格は2,000万円といったところ。
査定価格のバラつきはほとんどなく、大体1,800万〜2,000万円といった感じでした。
じっくり待てば2,000万円で売れたかもしれませんが、今回は早く売りたかったので1,900万円で売却しました。
家自体はボロボロで、ほぼ土地値だけだったから、査定価格がバラつかなかったのだと思います。
土地値って査定額が大きく変わることはないんだね
基本的に土地値はバラつきが少ないんだ。
特に築年数が古い物件は建物の価値がほぼゼロになるからね。
ただ、土地だけの価格だったとしても、接道などの条件次第では不利になることもあるんだよ
私道の掘削承諾がないと売れない土地だった
売却した戸建て住宅は、敷地が私道に接していました。
接道しているけれど、その私道の所有者がかなり多く、自分は所有権を持っていない状況。
そのため「掘削承諾書が取れないと絶対に売却できない」と言われました。
なので、家を買う人に対しては「接道状態は本当に注意してほしい」と言いたいです。
もし承諾書が取れなければ、売却は諦めて貸すしかないなと思っていました。
結局、承諾書は全て取れたので売却できましたが・・・。
私道の所有者は皆さん良い方で、しかも近所に住んでいる方だったので良かったです。
私道で掘削承諾がとれないと売れないんだ・・・
水道やガスの工事ができないと、新しい建物が建てられないからね。
私道に接した不動産売却では通行・掘削承諾書が必要になるケースがあります。通行・掘削承諾書や私道の基礎知識と簡単に解決する方法をまとめました。
損失をだして節税した
税金は頑張って工夫しました。
私は会社員ですが、他に事業もしているので、この時も税理士さんにお願いしたんです。
資料を全て保管していましたので、売買契約時の司法書士費用から、リフォーム費用まで全て使えました。
それを元に計算すると、戸建て住宅の売却で350万円くらいの損失に。
確定申告で350万円の損失が出たので、新しい家の住宅ローン減税が使えて、所得税も下がりました。
税理士費用で10万円ほどかかりましたが、所得税が50万くらい下がったので得しました。
売却で損すると得なの?
売却で利益が出た場合、3,000万円の特例を使うと、新しい家の住宅ローン減税が使えないんだ。
今回は「マイホームの買い替え特例」で、売却の損失(譲渡損失)を給与所得など他の所得と損益通算できる。住宅ローン控除とも併用できるよ。
家を売った時の税金について、知っておくべき知識をまとめました。家を売るのが初めての人でも、税金についてよく分からなくても、この記事を読めば安心!! 家が値下がりして損した場合は税金が戻ってきます!
売却に後悔はないが、購入時にもっと考えるべきだった
売却について後悔はありませんが、購入時に「もっと考えておけば」と思いました。
例えば接道や駐車場の有無など、売却に大きく影響することがよく分かったんです。
「通りに面しているより、奥に引っ込んでいる方がいい」と思っていましたが、接道が良い方が高く売却できます。
もちろん購入時も高くなりますが、売却時も高いんです。
また戸建てには駐車場がなかったので、その点も売却時にはデメリットになりました。
売却した後にA社が建てた家は、3階建てにして下に駐車場を設けていました。
家を買うときは「売りに出した時にも絶対売れる家」を買わないと厳しいと、つくづく思いました。
今回、家自体はボロボロでしたが、たまたま土地値が高い場所だったので、売れてラッキーでした。
購入したマンションはネット検索で見つけた
購入したマンションはインターネットで検索して見つけました。
探した時に重視したのは次のような点。
- 会社の近く
- 2,000万円台
本当は一戸建てが欲しかったのですが、全く見つからず。
一戸建てなら3,000万円台でもいいと思っていましたが、全くなかったので一戸建ては諦めました。
家探しでこだわったのは通勤距離と売却しやすさ
新居探しでこだわったのが、会社からの距離でした。
購入時は免許がなかったので、最寄り駅からの距離や電車の距離をすごく気にして決めましたが、最近免許を取ったのですが、免許さえあればもう少し遠くても良かったかもしれません。
築年数は「これから何年住んで売却するか」を考えました。
もしかすると10年くらいで売却するかもしれないと考えると、購入時点で築9年なら売却時も築20年くらい。
築20年だとまだ売れる気もしますが、購入時点で築20年くらいだと売却時は築30年で売れないかもしれないと・・・。
そうなるとやはり築浅が良いけれど、でも新築は高すぎるという感じでした。
マンションの寿命は個々で違い、寿命が尽きても建替えできるのはごく一部です。あなたのマンションの寿命と建替えの可能性をチェックリストで調べてみましょう。
インスペクションについて説明は無かった
インスペクションに関して、特に説明はありませんでした。
前の戸建て住宅を買った時に、少しだけインスペクションを入れましたが、シロアリ検査だけだったかもしれません。
購入したマンションは築浅のRCで頑丈だし、住宅の性能が高い感じだったので、特にインスペクションは入れていません。
不動産会社からの説明は、頑丈であることや性能が高い住宅であることなどを説明されたと思います。
インスペクションは必要なの?
築浅マンションなら要らないね。
不動産会社からは、おそらく住宅性能評価を説明されたんだ。
インスペクションについては、こちらをお読み下さい。
インスペクションの説明が宅建業法改正で義務化され、注目されています。売り主の立場でインスペクションについてどう対応するべきか、最新の状況をまとめました。
購入の媒介契約は売買契約と同時
マンション購入時の媒介契約は、売買契約と同時でした。
重要事項説明は、事前に送ってもらうように私から頼んで、先に読みました。
担当の方も先に送ってくれそうな感じでしたが、私からも「先に読みたいので送ってください」と。
購入で後悔も少しあったが、概ね満足
購入を急ぎすぎて即断だったので、少し後悔はあります。
地域全体として坂が多い場所で、もっと坂の少ないところにしても良かったも。
また本当に会社の近くにしましたが、もう少し離れていても良かったな・・・ということも。
少し離れた方が立地的に安かった場所もあって、そこならもしかすると戸建ても見つかったのかも? と後々考えたりもしました。
ただ購入したマンションが2,000万円台でかなり割安だったし、他は3,000万円以上する物件だったので、そういう意味では「まあ良かったかな」と思っています。
購入で仲介手数料の交渉をしそびれた
購入時には、仲介手数料の交渉をしませんでした。
購入時の手数料は普通に3%+6万円。
元付けを探すことも意識していませんでしたが、結果的にはK不動産が元付けでした。
元付けなら仲介手数料の交渉も最初からやっても良かったかも・・・。
ただすでに安い物件で、あまりやると他の買主に取られる恐れもあるので、一長一短だなと感じます。
元付けだと仲介手数料が交渉できるの?
今回のように元付け(売主から売却依頼を受けている)なら、売主側の手数料収入があるから交渉の余地はある。
でも人気物件なら、さらっと聞いてみる程度にしておいた方がいいよ
仲介手数料については、こちらで解説しています。
不動産売買の仲介手数料の相場と値引きについて、必要な知識をまとめました。上手く値引きするコツと裏技も解説しています。
購入時にライバルは居なかった
実は私が購入の話をする前にマンションの購入希望者がいて、契約が決まりかけていたそうです。
しかしその方は住宅ローン審査に落ちて契約できなかったとのこと。
私が購入するときは、特にライバルはいませんでした。
売主は2重ローン
マンションの売主はH市あたりに先に一戸建てを購入していて、それでマンションを売り出していました。
売り急いでいる感じはありませんでしたが、あまり余裕はなかったと思います。
価格交渉しなかったが、しても良かったかも
購入時の価格交渉もしませんでした。
今思うと価格交渉しても良かった気がしますが、もともと安い物件だったので。
2,000万円台の築浅マンションは他になかったので、交渉しなくても格段に安く見えました。
買ったマンションは1階で、かなり広い庭つき。
実際は全然使えていないのですが、子供が庭で遊ぶかなと思って。
部屋自体は63平米で狭いけれど、庭も含めるとかなり広いので、やはり割安だと思います。
1階が良かったのも、子供がベランダで遊んだりすると危ないと思ったから。
他の条件的にも、部屋の広さ(60平米ほど)や間取り(LDKが広く、他の部屋は5畳ほど)がちょうど良かったんです。
お風呂も広いし、いろんな意味で好みに合う物件でした。
ちなみにマンション選びは私が主導で、夫は会社から少し遠くなるけれど了承してくれました。
今回の買い替えで気づいたこと
不動産会社との信頼関係を結ぶこと
不動産は難しいですが、不動産会社と最初に信頼関係を結ぶことは大切だと思います。
一度売買すると信頼が結ばれるので、その後の戸建て住宅売却時には交渉しやすくなりました。
ただ最初(今回はマンション購入時)から交渉するのは、難しいかもしれません。
売却しにくい家を購入しない
間違いなく売却しにくい家というのはあります。
例えば、新築だけどかなり田舎や郊外に建っているような家。
あれは本当にやめた方がいいなと今回痛感しました。
私の場合はたまたま土地値で買っていたので本当にラッキーでしたが、それがなければ厳しかったと思います。
マンションはいくらで売れるか分かりません。
でも戸建ては最悪でも「土地値で」というのがあるので、土地さえ間違わなければ売れると思います。
つい、家を買うことだけに目を向けてしまうけれど、売る時を考えることも大事なんだね・・・
まさに、経験者ならではの気付きだね
マンションと戸建てはこうした違いがあるので、購入時の後悔を言えばやはりマンションより戸建ての方が良かったかも。
とはいえ、RCマンションは音が静かで台風の時も全然揺れないので、安全性などを加味すると悩ましいですね。
管理費を考えると価格が1ランク上の戸建てでも良かった?
RCマンションは管理費や修繕積立金がかかるので、1ランク上の戸建てでも良かったかもしれません。
管理費と修繕積立金で月2万円ちょっと。
でも月々の支払額で考えると、住宅ローン約9万円に管理費等で2万円プラスされて結局11万円ほどに。
今回2,000万円台のマンションを購入しましたが、3,500万円くらいの戸建てと同じ感覚です。
そう思うと、3,500万〜4,000万円クラスの戸建てを買っても良かったかも。
戸建てなら土地は自分のものになるのに・・・と思うと、その点は戸建ての方が良いですね。
マンションは管理費などが大きいんだね
そうだね。返済額だけ見るとマンションの方が安くみえても、管理費と修繕積立金はずっと支払いが続くからね。
理事になってマンションの維持管理が大変だと分かった
マンションの長期修繕計画は、購入してすぐに把握しました。
というのも、買っていきなりマンションの理事になってしまい・・・。
理事が輪番制で、自分の部屋が次に選ばれることになっていたんです。
築12〜13年目に修繕があり、その辺りはしっかりしています。
維持管理で入っているのはD社さんなので、色々取られているのかなと思ったりもしますが・・・。
D社さんは設備的には良さそうで、仕様もしっかりしています。
ただRCは設備費がすごくて、エレベーターやら何やら、検査も多いんですね。
一戸建てはその辺りがコンパクトなのでやっぱり戸建てが良いなぁと思います。
今のところは10年くらい住んだら、もっと安いところに引っ越したいと思っています。
やっぱり売却を考えて家を買うことが大事だと、今回の買い替えでも強く感じました。
マンション売却のタイミングで注意すべきは「大規模修繕」。大規模修繕とマンション売却の関係が5分で分かります。
まとめ
今回の買い替えで気がついたこと、学んだことは、
- 売却では、不動産会社選びが大切
- 購入では、売りやすい家を買う(戸建ては接道が大切)
- 仲介手数料は交渉して良かった
- マンションは管理費や修繕積立金、理事があり、1ランク上の戸建てと比較した方が良いかも
以上、これから買い替えされる方のお役に立てば幸いです。
売却では売買実績が豊富な不動産会社、3社以上に無料査定を依頼しよう。
都市部なら大手3社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル)が実績豊富。
とりあえず1社だけ査定を依頼するなら、38年連続で実績1位の三井のリハウスが良いでしょう。
⇒三井のリハウス
大手にまとめて査定を依頼するなら、大手6社が共同運営するすまいValueが便利です。
⇒すまいValue
大手と比較するなら、首都圏・関西圏は両手仲介のないSRE不動産(旧ソニー不動産)
⇒SRE不動産
首都圏・関西圏以外の都市部で大手と比較する場合や、大手の営業エリア外の地方では、一括査定サイトを利用すると良いでしょう。
全国対応の一括査定サイトとして定番はこちら。
その他、主要な一括査定サイトはこちらでまとめています。
不動産一括査定サイト、主要16社を徹底比較し、ランキングでまとめました。
あなたの不動産売却が成功することを、心よりお祈りしております!