「家を売ったらエアコンや照明、カーテンは残す?」

家の売却後にエアコンや照明、家具など残すべきかお悩みですね。

確かにまだ捨てるにはもったいない家電、特注したカーテンなど、残すべきか迷うもの。

もし残すなら、その分だけ家が高く売りたくなります。

そんなあなたのために、家の売却での残置物についてまとめました。

この記事は次のような方に最適

  1. 普通はどこまで残置するのか、判断基準を知りたい。
  2. 残置した設備の分だけ、売却価格を高くしたい。
  3. 残した設備が故障した場合のリスクについて不安。

この記事では、家の主要な設備や家具などを「残すもの」「残さないもの」「微妙なもの」に分けてまとめました。

売却時に「残すか微妙な設備」は、買主と売主の意向で決められます。

さらに、残す設備について「引き渡し後のトラブルを防ぐ方法」を、残さない設備については「お得に処分する方法」も紹介します。

あなたの家の売却がスッキリ終わるために、この記事がお役に立てば幸いです。

買主と売主が合意すれば、設備はどちらでも可

基本的に「付帯設備は買主と売主が合意すればどちらでも可」です。

なぜなら『売買するのはあくまでも土地と建物』だから。

設備を売買するわけではありません。

ハウスハウス

明確な法律やルールで「これは残していくもの」といった決まりはないんだね


家博士家博士

残すもの・残さないものは、あくまで一般的にこうする人が多いという程度。
買主と売主の合意次第なんだ。

一般的に残置する設備・しない設備

家の設備で「一般的に残置する設備」「一般的に残置しない設備」「微妙な設備」の3種類をまとめました。

一般的に残置する設備

一般的に残置する設備は、常識的にそのまま利用できて移動できないもの。

置いていく前提で買主に確認します。

一般的に残置する設備

  • 埋込式の照明
  • 埋込式の空調設備、換気設備、床暖房
  • 浴槽・蓋
  • 給湯器・湯沸かし器
  • トイレ便器・タンク・便座・手洗い
  • 洗濯機用防水パン
  • 洗面台
  • システムキッチン・流し台セット・レンジフード
  • 埋込式の食器洗い機・浄水器・ディスポーザー・オーブン
  • カーテンレール
  • 建付け家具(下足入・吊り戸棚など)
  • 網戸
  • ドアチャイム・インターホン
  • テレビアンテナ・衛星アンテナ
  • 物干し用フック

※戸建ては、次のような屋外設備も

  • 庭木
  • 庭石
  • 灯篭
  • 車庫
  • 門塀

一般的に残置しない設備

一般的に残置しない設備は、撤去する前提で買主に確認します。

一般的に残置しない設備

  • 普通に移動できる家具
  • 家電
  • カーペット
  • 屋外物
  • 鉢植え

その他、老朽化が著しく使用するのが難しい設備や、故障している設備も撤去するのが一般的です。

残置するか微妙な設備

残置するか微妙な設備

  • エアコン
  • 照明
  • 温水便座
  • カーテン
  • 物置

微妙なものは買主との話し合い

残置するか微妙な設備は、買主と話し合って決めます。

売主が提案し買主が返答する

具体的には、まず売主側が「残しても構わない設備」を挙げて、不動産会社を通じて買主に打診。

このうち買主が「必要」と判断した設備は残し、「不要」と判断した設備は撤去します。

一般的に、カーテンは入居するまでの間の「日焼け防止」として残すことが多いでしょう。

また通常は残置しない家具なども、売主から「もし良ければ」という感じで相談することもよくあります。

「残す・残さない」は、双方の希望が一致するかで決まるのです。

基本的には設備を残しても価格に上乗せは難しい

残念ながら設備を残しても、その分は売却価格に上乗せできないのが一般的です。

買ったばかりの設備や高額な設備でも、売買価格に上乗せするのは難しいでしょう。

価格交渉中なら交渉材料で使える

ただし売買契約前の価格交渉では、買主の値引きに対する交渉材料として使えることもあります。

気になる設備があれば、売買契約前に残置を提案してみましょう。

ハウスハウス

高額な設備だと価格に上乗せしたいけど難しいんだね


家博士家博士

売買するのはあくまでも不動産で、付帯設備は「オマケ」だからね。
売買契約前なら交渉してみよう。

買取では残置物OKの不動産会社もある

不動産会社の買取りでは、残置物をそのままで処分も含めて対応してくれる不動産会社があります。

ただし買取価格から残置物処分費用を差し引かれるのが一般的。

また買取は相場より2割以上安くなるので、高く売るなら普通に仲介で売ったほうが良いでしょう。

仲介と買取のイメージ

仲介と買取のイメージ

仲介
(普通の売買)
買取
買主 一般の人 不動産会社
(買取業者)
売却期間 場合による
(目安3〜6ヶ月程度)
最短1週間
売却価格 ほぼ相場通り 相場より
2〜4割安い


付帯設備一覧表にまとめる

残す設備・残さない設備については、付帯設備一覧表と呼ばれる書類にまとめます。

付帯設備一覧表は売買契約に添付する書類のひとつ。

  • 設備名称
  • 付帯の有無
  • 故障や不具合の有無
  • 設備の状態(設置場所や撤去後の壁穴の有無など)

こうした内容について明記していきます。

ハウスハウス

これは売主が自分で作るの?


家博士家博士

不動産会社が作ってくれるよ。
売主は、後でトラブルにならないように、記載内容を確認するだけで大丈夫。

残した設備は契約不適合責任がある

一般的に引き渡し後7日間は売主責任

残した設備について、売主には契約不適合責任があります。

契約不適合(瑕疵かし)とは
契約不適合(瑕疵)とは、本来あるべき機能・品質・性能を満足しない欠陥や故障のこと。
家の場合は、雨漏りや構造的な欠陥、シロアリ被害が瑕疵にあたる。
一般的に引き渡し後、建物は3ヶ月、設備は1週間の間に瑕疵が見つかった場合、売主の負担で補修し、これを契約不適合責任(瑕疵担保責任)という。2020年4月の民法改正で瑕疵→契約不適合に変わった。

引き渡しから一定期間内に発生した不具合は、売主に修復義務があります。

設備の瑕疵担保責任期間は、一般的に引き渡し後7日間

この期間内に設備が故障した場合には、売主が修繕・交換費用を負担します。

ハウスハウス

えぇー、売買後にお金払うなんて、なんだか嫌だなぁ。

家博士家博士

そんな人のために、売買後の負担がなくなる【お得な裏技】があるよ

【お得な裏技】設備保証で売買後の故障などが保証される

一部の大手不動産会社では、無料で売買後の設備故障を保証するサービスがあります。

サービス名は会社によって違い、具体的にはこちら。

これらのサービスでは、引き渡し前に設備調査も実施。

売主の瑕疵担保責任期間中だけでなく、その後もサポートしてもらえるため買主も安心。

買主が安心して家を買えるため、家が売れやすくなる効果もあります。

ハウスハウス

大手はこんな保証が無料であるんだ!


家博士家博士

大手はサービスが手厚いから売却に強いんだ。
売買実績も大手3社が圧倒的だよ。

売買実績も大手3社が圧倒的

売買仲介件数ランキング上位36社
(2024年3月)

不動産会社の売買仲介件数ランキング2024年3月

不動産売却の実績は、大手3社に偏っています

三井のリハウス住友不動産販売東急リバブルの3社は、仲介件数が2万件を超えており、大手の中でも圧倒的。

都市部で査定を依頼するなら、これら大手3社を中心に考えると良いでしょう。

ハウスハウス

大手3社は別格だね。


家博士家博士

3社もそれぞれ特徴があるから、解説しよう。

【大手1】三井のリハウス
38年連続で売買仲介件数1位

三井のリハウス

  • 店舗数 277店舗
    (首都圏174、関西圏45、中部圏25、札幌9、東北6、中国9、九州9)
  • 三井のリハウスは、38年連続で売買仲介件数1位と業界を代表する不動産会社。

    独自の査定システムは精度が高く、売主の約76%がほぼ提案価格(提案の95%以上)で成約しています。


    多くの購入希望者を抱えるため早く売れることも強みで、売主の65%が2ヶ月以内に成約するほど。

    また担当者のレベルが高いことにも定評があり、顧客満足度は96%と高評価です。

    家博士家博士

    業界を代表する会社だから、初めての売却ならまず話を聞いてみると良いよ。
    他と比較する基準にもなるからね。

    三井のリハウスの無料査定はこちらから
    三井のリハウス

    【大手2】住友不動産販売
    熱心な営業スタイルに定評

    すみふの仲介ステップ

    • 店舗数 203店舗
      (首都圏114、関西圏55、中部東海10、北海道8、東北3、中国7、九州6)

    住友不動産販売(すみふの仲介ステップ)は、営業マンの熱心な営業スタイルに定評があります。

    現在の購入希望者の登録数も公開しており、常に2万人を超える希望者が登録。

    自社ホームページの月間来訪者数は300万件以上、登録物件数は2万8千件以上と十分なスケールメリットもあります。

    家博士家博士

    クールな営業より人情深く熱心な営業が好みなら、他より出会える可能性が高いかも。


    【大手3】東急リバブル
    東急沿線や大型案件に強み

    東急リバブル

    • 店舗数 220店舗
      (首都圏141、関西圏45、名古屋11、札幌10、仙台6、福岡7)

    東急リバブルは東急電鉄系の不動産会社ですが、全国に店舗を持つのが特徴。

    東急電鉄沿線はもちろん、法人営業や投資物件にも強みを持っています。

    大手にまとめて査定を依頼するなら「すまいValue」

    大手3社にまとめて無料査定を依頼するなら、一括査定サイトの「すまいValue」が便利。

    すまいValueは、大手上位6社(三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル野村の仲介+小田急不動産三菱地所の住まいリレー)が共同運営する一括査定サイトです。


    すまいvalue

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    不用品は回収サービスか買取サービスが便利

    残さない設備は「不用品」となり、処分に困りがち。

    またモノが多い部屋は雑多な印象になり、売却でマイナスになる恐れもあります。

    内覧を考えると、不要な家具は早めに処分した方が良いでしょう。

    そのままゴミとして出す方法もありますが、手間もかかる上、大型の家具などは運び出すのも大変です。

    こちらも【お得な裏技】を使って、効率良く処分しましょう。

    【お得な裏技】不用品処分は相見積もりでお得に

    不用品処分の相見積もりを取る

    不用品や大型のゴミなどは、直接ゴミ処分業者に依頼した方が安くなりがち。

    基本的には、市区町村の一般廃棄物収集運搬業許可を受けた業者に依頼します。

    【参考】国民生活センター・不用品回収サービスのトラブル

    市区町村のホームページやゴミの出し方の手引などを見れば、許可業者の一覧があるでしょう。

    ゴミ処分業者の心当たりがなければ、無料で相見積もりがとれる『エコノバ』などを利用する方法もあります。
    エコノバ

    • 所在地(都道府県・市区町村・町名)
    • 依頼したい作業種別
    • (片付けを)依頼したい商品点数
    • 氏名や住所、電話番号、メールアドレスなどの情報
    • 建物形態(戸建て、マンション、アパート等)
    • 駐車スペースやエレベーターの有無
    • 希望日時

    こうした情報を入力するだけで、最大5社の片付け専門業者に無料見積もりを依頼できます。

    エコノバの公式サイトはこちら
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    価値のあるものは買取り

    着物や毛皮製品、骨董品など「不要だけど価値があるもの」は、捨てるのではなく買取りがおすすめ。

    買取で最大手の定番はバイセル。

    累計買取実績1,400万点以上と、多くの人から利用されています。

    バイセル

    無料の出張買取も対応しているので、数の多い物や重い物でも問題なし。

    商品の仕分けも不要です。

    女性査定員もいるので、女性でも安心して利用できるのも嬉しいポイント。

    出張買取の場合、査定価格に納得できればその場で現金支払いしてもらえます。

    査定は無料なので、まずは気軽に問い合わせてみると良いですよ。

    バイセルの公式サイトはこちら
    【バイセル】

    まとめ

    家の売却で、エアコンやカーテン、温水便座といった設備は、残すかどうか微妙な設備。

    これらの設備を残すかは、売主と買主が相談して決めます。

    残すもの・残さないものを整理したら、付帯設備一覧表にまとめて契約書に添付しましょう。

    付帯設備一覧表は不動産会社が作成してくれるので、付帯の有無や故障の有無に関する記載が間違っていないか、よく確認すること。

    残した設備は、引き渡しから通常7日間、瑕疵担保責任で売主に補修義務があります。

    残さない設備(不用品)は早めの処分がおすすめ。

    不用品処分は相見積で安く処分できるところを探します。

    着物など価値のあるものは買取を依頼すると良いでしょう。

    ただし一部の大手(三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル)なら、瑕疵担保責任を無料で保証してもらえるので、話を聞いてみると良いでしょう。

    とりあえず1社だけなら、38年連続で売買仲介実績1位の三井のリハウスに。

    三井のリハウスの無料査定はこちらから
    三井のリハウス

    大手にまとめて査定を依頼するなら、大手6社が共同運営するすまいValueが便利です。

    すまいValueの公式サイトはこちら
    すまいValue

    あなたの家の売却が成功することを、心よりお祈りいたします!

    一括査定サイトの定番3社

    一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。 一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。 この3社以外についてはこちらにまとめています。

    1. すまいバリュー
      おすすめ1位
      すまいValueバリュー
      査定実績:
      87万件(2016年開始)
      不動産会社数:
      大手6社(全国841店舗)
      運営会社:
      大手6社共同運営
      三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル野村の仲介+小田急不動産三菱地所の住まいリレー
      実績 5.0
      不動産会社 4.5
      運営会社 5.0

      大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国841店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
      2024年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
      簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
      さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細

      管理人のコメント

      地方では大手より中小が強いエリアもあるため、HOME4USUUMOが良い場合もあります。
      しかし都市部では「すまいバリュー」が現状で最強の一括査定サイトでしょう。
      特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。営業マンの質もワンランク上です。

    2. 【公式サイト】すまいValue


    3. SRE不動産
      おすすめ2位
      SRE不動産(旧ソニー不動産)
      査定実績:
      (2014年開始)
      不動産会社数:
      売主側1社(買主側多数)
      運営会社:
      SREホールディングス(東証PRM)
      実績 4.0
      不動産会社 4.0
      運営会社 5.0

      すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。ただし利用できるエリアは首都圏と関西圏のみ。
      あのソニーが始めた不動産会社で、大手で唯一のエージェント制を採用。他の不動産会社が積極的に買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。またAI査定に定評があり、千社以上に技術を提供するほど。まずメールで概算価格だけ査定できます。
      さらに詳しくはこちら⇒SRE不動産の詳細

      管理人のコメント

      エージェント制は売主だけ担当し、買主は他の不動産会社が探すため、複数に売却を依頼するのに近い効果が期待できます。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで利用がオススメ。

    4. 【公式サイト】SRE不動産


    5. HOME4U
      おすすめ3位
      HOME4Uホームフォーユー
      査定実績:
      累計55万件(2001年開始)
      不動産会社数:
      2,300社
      運営会社:
      NTTデータ・スマートソーシング
      実績 5.0
      不動産会社 4.0
      運営会社 4.0

      日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績55万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
      不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
      さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細

      管理人のコメント

      HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
      ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
      あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
      不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

    6. 【公式サイト】HOME4U

    各エリアで最適な組み合わせ



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    あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。

    • 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、関西圏(大阪・兵庫・京都・奈良)

      →まずすまいValueで大手に、あわせてエージェント制のSRE不動産にも話を聞くと良いでしょう。

    • その他の都市(札幌・仙台・名古屋・福岡など)

      →まずすまいValueで大手に、あわせてHOME4Uでエリアに特化した中小にも話を聞くと良いでしょう。

    • 地方(人口密度が少ない地域)

      →まずHOME4Uで探し、数が少なければSUUMOHOME’Sも使ってみると良いでしょう。