「マンションのAI査定は良いの? 使うならどこ?」
マンションのAI査定をお探しですね。
確かにAIは最新技術で信頼できそうだし、最近はマンションAI査定が増えて手軽に使えます。
しかしマンションのAI査定には致命的な問題があり、利用には注意も必要。
この記事では、2024年現在のAI査定の定番をまとめ、またAI査定が抱える致命的な問題も合わせて解説しました。
(筆者は大学院でAI技術の論文執筆経験あり)
あなたのマンション価格が正確に分かり、最高の結果を得るために、この記事がお役に立てれば幸いです。
AIとは
AIとは人工知能 (Artificial Intelligence)のこと。
コンピューター上で、人間の脳と同じ様に情報を処理する技術です。
考え方は1900年代から在りましたが、近年コンピューターの処理能力が向上したことで、一気に普及。
最近では様々な内容を生成できる生成AIが注目され、ChatGPT(OpenAI)やBard(Google)が話題になっています。
学習してパターン化し、答えを出す
AIを作る手順は、子供が生まれて成長する過程と同じ。
次の流れで作られます。
-
1. 大量の元データを学習
-
2. パターンを推測
-
3. 答え(価格診断)を出す
例えば『日本語と英語の翻訳』でAIを使う場合、まずAIに膨大な量の単語・文章を英語と日本語で学習させます。
同じ単語でも文脈によって意味が変わるため、AIはこうしたルールやパターンを学習。
AIは学習したルールやパターンを使って、英語と日本語を翻訳します。
AIは人間に不可能な量を学習できる
AIのメリットは、人間が学習できないほど大量のデータを学習し、パターンを推測、答えを出せること。
そのため特定の分野では、AIが人間を上回るケースも増えてきました。
例えば囲碁や将棋の分野では、すでにAIが人間の世界チャンピオンに勝っています。
じゃあ、人間よりAIの方が優秀なの?
条件によるね。
今のAIは、学習した内容しか答えられない欠点があるんだ。
AIの能力は学習した内容で決まってしまう
学習した内容しか答えられない
AIの致命的な欠点として、学習した内容しか答えられない問題があります。
例えば、日本語と英語の翻訳を学習したAIは、中国語を翻訳できません。
また囲碁で世界一になったAIでも、将棋は全くできません。
つまりAIの能力は学習したデータの内容で決まってしまいます。
間違ったデータを学習すると答えも間違う
さらに問題なのは、間違ったデータを学習したAIは間違った答えをすること。
元がどんなに優秀なAIでも、学習データの内容が間違えていると正しく答えられません。
今話題のChatGPTやBardもインターネット上の無料情報を学習しているため、普通に間違えます。
AIの機能には限界があり、常に正しい回答を提供できるとは限りません。みなさんからのフィードバックによって機能が改善されていきます。
回答によっては正確でない可能性があるため、Bard の回答に含まれる情報については別途ご自身でご確認いただくようお願いいたします。
引用元: Gppgle Bard公式サイト
AIの能力は、学習データ次第ってこと?
学習データが正しいだけじゃなく、さらに大量のデータが必要だよ。
学習データが少なくてもダメ
学習データの数が少なくても、AIの能力は低くなります。
なぜならデータが少ないと、パターンの推測が十分にできないため。
優れたAIを作るためには、パターン推測に十分な量の学習データが必要です。
例えばAIに必要なデータ数の目安として、1000万件という報告があります。
【参考】Ian Goodfellow, Yoshua Bengio,and Aaron Corville, MIT press
学習データの数は、パターンが複雑なほど多く必要で、データに誤差があるとさらに多くなります。
AIが正しく動くためには、AIの学習に『十分な量』かつ『正確な』データが必要。
じゃあマンションのAI査定も同じなの?
そうだね。AIの学習に十分な量かつ正確なデータがないと、AIは正しく査定できないんだ
マンションAI査定の致命的な問題
中古マンション価格のAI査定は、致命的な問題を抱えています。
レインズが利用できず査定精度が低い
マンション価格のAI査定が抱える致命的な問題とは『査定精度が低い』ということ。
なぜならAI査定では、AIの学習に必要な過去の売買の記録が使えないため。。
AIがマンションを査定するためには、過去の売買記録を学習する必要があります。
売買記録はレインズしかない
しかし不動産の売買記録は、レインズ(REINS)にしか登録されていません。
国内で唯一の不動産情報データベースで、過去の不動産取引事例や現在の売り出し物件が登録されている。国土交通大臣の指定機関、不動産流通機構が運営する。
不動産会社同士が情報を共有するためのもので、不動産会社しか利用でない。一般には部分的な情報のみ公開される。
(参考)家を売るときに知っておきたい「レインズ」のこと
規程によりAI査定はレインズを使えない
レインズ利用規程により、AIの学習にはレインズが使えません。
レインズの情報は外部に公開できないルールなんだ
成約情報はもちろん、集計・加工・分析したものも同様に公開を禁止されています。
AI査定も、元をたどればデータを集計・分析したものなので、レインズは利用できません。
外部に公開しなければレインズを使えるの?
不動産会社の担当者が社内で使うAI査定は、レインズを使えるよ。
AI査定でも社内のAI査定だとレインズ利用可
AI査定には次の2種類があります。
- AIが直接査定
→レインズを使えず精度が低い - 不動産会社の査定(社内でAI査定ツール利用)
→レインズを使い精度が高い
不動産会社の査定で利用されるAI査定は、あくまで社内ツールとして使用するもの。
一般の人が利用できるものではありません。
じゃあAIが直接査定するときは、どうやって学習してるの?
ネット上の無料情報と自社の販売データだよ。
でもどちらも正確さと量の問題があるんだ。
使えるのはネット上の無料情報と自社データ
マンションのAI査定はレインズが使えないため、仕方なく次の2つを使っています。
- 誰でも見れるネット上の無料情報
- (不動産会社のAI査定では)自社の売却データ
しかしどちらもAIの学習には問題があります。
ネット上の無料情報は誤差が大きい
ネット上で誰でも見られる無料情報は、誤差が大きくAIの学習には向いていません。
なぜならほとんどが売り出し価格で、実際に売買される成約価格ではないため。
最大30%以上の誤差がある
売り出し価格と成約価格は誤差が大きく、築年数によっては30%以上の誤差になります。
売り出し価格と成約価格の差を、築年数別にまとめたものがこちら。
築年数別のマンション売出し価格と成約価格
(2022年・首都圏)
最低でも1割、多いと3割以上も違うんだ!
なんでこんなに違うの?
売主が高値狙いで試しに売り出すマンションが多いからだよ。
ネット上の売出物件は、半分以上が売れずに売り止められるんだ。
売り出し価格と成約価格について、9割の人が知らない驚きの事実について解説します。
その他のネット無料情報も詳細が不明
最近増えているのは、国土交通省の価格調査アンケートの結果とレインズマーケットインフォメーションを利用したAI。
しかしいずれもAIの学習データには使えるレベルではありません。
なぜならこれらは個人情報を保護するため、詳細情報が全て隠されているため。
マンション価格に大きく影響する要素(階数・眺望・向き・リフォームの程度・買取など)が全て隠されているのです。
マンションの最上階と1階の違いが分からないんだ!
それどころかフルリフォームしたのか、業者買取か仲介かも分からないよ。
自社の売却データは正確だが数が少ない
一方で自社の売却データは、AIに利用できますが、今度は数が少ないことが問題に。
自社の売却データは、レインズに比べると数が少なすぎて、AIの学習には足りません
AI関連サービスのデータ量として、 100万〜1千万個が最も多いという調査もあります。
【参考】総務省・AIへのデータ利用の状況
国内最大手クラスでも1社だと年間4万件なので、500万件だと約120年分が必要。
その他中堅だと件数は1/10以下なので、とても使える数ではない。
学習データ不足はAI研究の大きな問題
「学習データの不足」は、マンションAI査定に限った問題ではありません。
AI研究者の間で「Garbage In, Garbage Out(ゴミからはゴミしか出てこない)」といわれるほど、学習データ不足はAIの精度を左右する問題となっています。
そうかAI査定は精度が悪いのか。
でもマンションAI査定はネット上に沢山あるけど、なんで?
AI査定は話題性があるから試したい人が多い。
だから集客ツールとして各社が利用している側面もあるんだ。
結局、自社査定などに誘導する集客ツールに
結局、マンションAI査定は精度が低く、残念ながら多くは自社査定など別サービスへ誘導する集客ツールとなっています。
AI査定は大きな可能性のある技術ですが、残念ながら日本の不動産業界では活かせていません。
今後は米国のように売買情報を全て公開し、AI査定で利用できるルール改正が望まれます。
じゃあ精度の高い査定結果を知るためには、どうすれば良いの?
不動産会社に無料査定を依頼するのが一般的だね。
不動産会社に依頼すれば、レインズのデータを利用した査定価格が分かるから。
正確な査定なら不動産会社の無料査定
正確なマンションの売却価格を知るには、不動産会社に無料査定を依頼する方法が定番です。
不動産会社に無料査定を依頼するときのコツは次の2点。
- あなたのエリアで売却実績が豊富な不動産会社を選ぶ
- 3〜6社に無料査定を依頼する
なぜ1社じゃなくて、3〜6社なの?
今は相場が高騰して、プロでも査定に差が出やすい。
マンション価格が高騰し、プロでも査定が困難
今はマンション価格が高騰しています。
不動産価格指数(全国)
不動産価格指数とは
不動産相場の価格変動が純粋に分かる指数。国土交通省がアンケートで集めた年間30万件の成約価格を元に、ヘドニック法という統計計算でまとめたもの。3ヶ月前までのデータが毎月末頃に公表される。2010年の平均を100として算出。
中古マンションは約11年で98%も値上がりしています。
マンション価格の高騰で、プロですら査定が難しい状況に。
さらにコロナ禍が査定の難易度を上げています。
売買実績が豊富な不動産会社はどこなの?
都市部なら大手3社が強いね。
実績は大手3社が強い
売買仲介件数ランキング上位36社
(2024年3月)
不動産売却の実績は、大手3社に偏っています
三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブルの3社は、仲介件数が2万件を超えており、大手の中でも圧倒的。
都市部で査定を依頼するなら、これら大手3社を中心に考えると良いでしょう。
大手3社は別格だね。
3社もそれぞれ特徴があるから、解説しよう。
【大手1】三井のリハウス
38年連続で売買仲介件数1位
(首都圏174、関西圏45、中部圏25、札幌9、東北6、中国9、九州9)
三井のリハウスは、38年連続で売買仲介件数1位と業界を代表する不動産会社。
独自の査定システムは精度が高く、売主の約76%がほぼ提案価格(提案の95%以上)で成約しています。
多くの購入希望者を抱えるため早く売れることも強みで、売主の65%が2ヶ月以内に成約するほど。
また担当者のレベルが高いことにも定評があり、顧客満足度は96%と高評価です。
業界を代表する会社だから、初めての売却ならまず話を聞いてみると良いよ。
他と比較する基準にもなるからね。
⇒三井のリハウス
三井のリハウスは36年連続で不動産売買の仲介件数第1位の大手不動産会社。ただし注意点もあります。あなたが家の売却を任せて大丈夫か、注意点と評判を分かりやすく解説します。
【大手2】住友不動産販売
熱心な営業スタイルに定評
- 店舗数 203店舗
(首都圏114、関西圏55、中部東海10、北海道8、東北3、中国7、九州6)
住友不動産販売(すみふの仲介ステップ)は、営業マンの熱心な営業スタイルに定評があります。
現在の購入希望者の登録数も公開しており、常に2万人を超える希望者が登録。
自社ホームページの月間来訪者数は300万件以上、登録物件数は2万8千件以上と十分なスケールメリットもあります。
スマートでクールな営業より人情深く熱心な営業が好みなら、他より出会える可能性が高いかも。
住友不動産販売「すみふの仲介 ステップ」は、売買仲介件数が業界2位の大手。家の売却ならぜひ候補に入れたい1社ですが、注意点もあります。住友不動産販売のメリットと注意点を分かりやすく解説、そして利用者の評判を紹介します。
【大手3】東急リバブル
東急沿線や大型案件に強み
- 店舗数 220店舗
(首都圏141、関西圏45、名古屋11、札幌10、仙台6、福岡7)
東急リバブルは東急電鉄系の不動産会社ですが、全国に店舗を持つのが特徴。
東急電鉄沿線はもちろん、法人営業や投資物件にも強みを持っています。
東急リバブルは不動産の売買実績でトップ3の1社。しかし注意点もあります。東急リバブルを利用する前に知るべき注意点・メリット、そして実際に利用した人の評判をまとめました。
大手にまとめて査定を依頼するなら「すまいValue」
大手3社にまとめて無料査定を依頼するなら、一括査定サイトの「すまいValue」が便利。
すまいValueは、大手上位6社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+・小田急不動産・三菱地所の住まいリレー)が共同運営する一括査定サイトです。
⇒すまいValue
とりあえず大手3社に査定を依頼すれば良いの?
売却予定なら個人の相性もあるから、大手3社以外と比較した方が良い。
首都圏・関西圏ならエージェント制のSRE不動産(旧ソニー不動産)、それ以外なら地域で実績No.1の会社にも査定を依頼しよう。
SRE不動産(旧ソニー不動産)
売主だけを担当するエージェント制
大手と比較するならSRE不動産(旧ソニー不動産)が良いでしょう。
なぜならSRE不動産は、大手で問題になりがちな両手仲介が無いため。
(※両手仲介とは売主と買主を同じ不動産会社が担当すること。大手は顧客を多く抱えるため、自然と両手仲介が多くなる。)
SRE不動産は、業界初のエージェント制で売主だけを担当。
買主は無数にある他の不動産会社が積極的に探します。
結果として、大手にも劣らない販売力で、早く高く売れやすいことが最大のメリット。
ただし営業エリアは首都圏・関西圏限定です。
SRE不動産は業界でも両手仲介無しで知られているから、他社が競って営業してくれる。
大手と話を聴き比べて、自分に合ってる方を選ぶと良いよ。
⇒SRE不動産
SRE不動産(旧ソニー不動産)の口コミや評判、裏事情などから、あなたがソニー不動産を利用すべきなのか徹底評価しました。
その他エリアは地域No.1を探す
大手やSRE不動産の営業エリア外なら、地域で実績No.1の不動産会社を中心に選びましょう。
実績No.1の不動産会社は、実績をアピールしているのですぐに分かります。
不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトをいくつか併用すると良いでしょう。
全国対応の主要な一括査定サイトとして次があります。
その他、主要な一括査定サイトはこちらでまとめています。
不動産一括査定サイト、主要16社を徹底比較し、ランキングでまとめました。
ここまでマンションAI査定の致命的な問題について解説してきた。
ここからは主なマンションAI査定をまとめて紹介するよ。
主なマンションAI査定まとめ
AI査定も、精度はあくまで参考レベルですが、試してみると面白いのは確かです。
売却する予定が全く無いなら、むしろAI査定の方が向いているでしょう。
マンションのAI査定は続々と増えています。
代表的なAI査定について以下をまとめました。
- 査定可能物件
- 査定可能エリア
- 登録の有無および登録事項
- 特徴
それぞれ解説します。
1. SRE不動産(旧ソニー不動産)マンションAIレポート
- 査定可能物件:マンション
- 査定可能エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県
- 登録の有無:なし
- ⇒公式サイト
特徴
ソニーグループのAI技術とSRE不動産の不動産査定ノウハウを活用して開発したもの。
マンションの推定価格と賃料相場、さらに築年数や間取りに応じた推定価格の推移なども紹介。
各地域におけるマンション売却高額ランキングも掲載されています。
提携する不動産会社なら全国のマンション・土地・戸建てが可能
SRE不動産と提携する不動産会社を使えば、全国のマンション・土地・戸建てがAIで査定できます。
SRE不動産は3,394社(2023年6月時点)と契約し、契約先の成約価格を学習データに利用。
他のAI査定に比べると、高精度の査定が期待できます。
提携している不動産会社として次があります。
(提携1)おうちクラベルの一括査定
対応エリア:全国(※一部のエリアは対象外)のマンション・土地・建物
おうちクラベルで無料査定を依頼すれば、同時にAI査定できます。
ただし不動産会社に査定を依頼するため、後日不動産会社から査定結果と連絡がきます。
おうちクラベルは、SRE不動産が運営する一括査定サイト。
元は「おうちダイレクト」というyahoo!のサービスでしたが、ヤフーとの提携解消により2022年7月からSRE不動産が単独で運営しています。
⇒おうちクラベルの一括査定
おうちクラベルは、ソニーグループのSREホールディングスが運営する一括査定サイト。最先端のAI査定などメリットがある一方で、注意点もあります。あなたの家の売却に上手く利用する方法を解説します。
(提携2)近鉄不動産
対応エリア:東京都・千葉県・愛知県・三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・広島県
ただし査定には個人情報の登録が必要で、担当者から連絡が来ることがあります。
【参考】近鉄のAI査定
(提携3)三菱UFJ不動産販売
対応エリア:首都圏・関西圏・愛知・福岡・北海道・宮城
ただし査定には会員登録が必要です。
【参考】三菱UFJ不動産販売のAI不動産査定
(提携4)三井住友トラスト不動産
対応エリア:全国のマンション
ただし査定には名前とメールの登録が必要です。
【参考】三井住友トラスト不動産AIマンション査定
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2. HOME’Sプライスマップ
- 査定可能物件:マンション
- 査定可能エリア:全国対応
- 登録の有無:なし
- ⇒公式サイト
特徴
マンションの参考価格が地図上で閲覧できるサービス。
全国620万戸分のマンション参考価格が一目で分かります。
地図上に情報が表示されるため視覚的に参考価格を知ることができ、駅や地域毎の価格相場も簡単に知ることができます。
売却価格のほか、賃貸した場合の賃料の参考価格も確認できます。
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3. HowMa(ハウマ)
- 査定可能物件:戸建て・マンション
- 査定可能エリア:全国対応
- 会員登録の有無:あり
- ⇒公式サイト
- 登録事項
【マンションの場合】- マンション名および部屋番号
- 居住の状態
HomMaにあらかじめ登録されているマンションであれば、住所や建築年といった詳細情報の入力は不要。
未登録のマンションのみ、住所や建築年、専有面積、階数(所在階および総階数)などの情報を入力します。【戸建て住宅の場合】
- 郵便番号
- 建築年
- 延床面積および土地面積
- 居住の状態
郵便番号を入力すれば、住所(町名まで)は自動で入力されます。
町名以降の情報は手動入力です。
マンション・戸建て住宅ともに、最後にメールアドレス又はFacebookで登録すれば、結果が表示されます。
特徴
全国対応で戸建て住宅の査定もできるAI査定。
日本全国の世帯数の約95%をカバーしています。
Howmaの価格推定技術は、東急リバブルやパナソニック、みずほ、明和地所などに提供。
特許(第6288735号)を取得していますが、AI査定の特許ではなく、オンラインで不動産を売り出すシステムの特許です。
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4. IESHIL(イエシル)
- 査定可能物件:マンション
- 査定可能エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県
- 登録の有無:なし
- ⇒公式サイト
特徴
東証PRM上場の株式会社リブセンスが運営するIESHIL(イエシル)。
マンション単位だけでなく、部屋ごとの価格も分かるサービスです。
参考価格のほか、災害リスク(地震や洪水、液状化、避難場所等)や保育園・学区の情報も公開。
会員登録なしでも利用できますが、全ての情報を見るには無料会員登録が必要です。
メールアドレスで登録するほか、YahooやFacebook、Googleのアカウントでも登録できます。
査定情報を整理する方法で特許(第6837739号・第6837740号・第6744702号)を取得しています。
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5. RENOSY(リノシー)
- 査定可能物件:マンション
- 査定可能エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県
- 登録の有無:あり
- ⇒公式サイト
特徴
東証GRT上場企業の株式会社GAtechnologies(ジーエーテクノロジーズ)が提供するRENOSY(リノシー)。
AI査定をするためには、個人情報をすべて入力しなくてはいけません。
AI査定の後は、RENOSYスマート売却という不動産売却サービスの訪問査定を依頼できます。
- 査定可能物件:マンション
- 査定可能エリア:全国
- 登録の有無:なし
- ⇒公式サイト
特徴
マンション一括査定で有名なマンションナビ。
ザックリとマンション価格が分かるAI査定を見ることができます。
査定の細かい条件を入力するためには、メールアドレスの登録が必要です。
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7. すむたす買取
- 査定可能物件:マンション
- 査定可能エリア:関東エリア・関西エリア・東海エリア
※一部エリアは対象外 - 登録の有無:あり
- ⇒公式サイト
- 登録事項
- マンション名
- 郵便番号
- 専有面積
- 間取り
- 部屋の階数
- メールアドレス
特徴
すむたす買取は、査定だけでなく最短2日で買取もできるサービス。
ただし買取なので普通の売却(仲介)の相場より2割以上安くなります。
査定には過去の売出し価格データを中心に、景気や人口増減、株価予想も加味。
2019年3月からは不動産仲介会社向けにもサービスの提供を開始しています。
すむたす買取は、安くても良いのでとにかく早く現金化したい人に向いているサービスです。
不動産の買取は最短1週間で売れますが価格は安くなりがち。しかし今なら高値で買取できるかもしれません。買取で高く売る4つのコツ、失敗しないための注意点を解説します。
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8. 三井のリハウス リハウスAI査定
- 査定可能物件:マンション
- 査定可能エリア:全国18都道府県
- 登録の有無:あり
- ⇒公式サイト
- 登録事項
- マンション名
- 所在階数
- 部屋番号
- メールアドレス
利用にあたっては、三井のリハウスへの登録が必要です。
特徴
業界を代表する大手の三井のリハウス。
三井のリハウスの実際の取引事例をもとに価格を算出していますが、事例数が非常に多い分、精度も高くなります。
注意点としては、主な都市部(18都道府県)が査定可能エリアですが、全てのマンションで利用できるわけではありません。
あらかじめ登録されているマンションのみが対象です。
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9. 住友不動産販売 ステップAI査定
- 査定可能物件:マンション・戸建て・土地
- 査定可能エリア:全国
- 登録の有無:あり
- ⇒公式サイト
- 登録事項
- マンション名
- 所在階数
- 専用面積
- 名前
- メールアドレス
利用は、マンション所有者限定です。
特徴
不動産売買仲介件数で実績2位の住友不動産販売が、2022年3月に開始。
残念ながら、AI査定の詳細情報は公開していませんが、毎月価格を更新して、メールで最新価格を受け取れます。
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10. 東急リバブルのスピードAI査定
- 査定可能物件:マンション・戸建て・土地
- 査定可能エリア:全国
- 登録の有無:あり
- ⇒公式サイト
- 登録事項
- マンション名
- 所在階数
- 部屋番号
- 専有面積
- 名前
利用にあたっては、東急リバブルの「Myリバブル」へ登録されます。
特徴
不動産売買仲介件数で実績3位の東急リバブル。
2020年10月からマンションのAIスピード査定を開始、2021年7月からは戸建て・土地も査定可能になりました。
過去10年間で市場に売り出された物件の売り出し価格データと、直近1年間で実際に同社が行った査定データを統合してAIが査定価格を算出。
データは毎週更新されるため、常に最新の査定価格を確認できます。
また査定結果に加えて、賃貸物件として貸し出した場合の想定賃料も表示されます。
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11. 明和地所の仲介 クイックAI査定
- 査定可能物件:マンション
- 査定可能エリア:東京・神奈川・札幌他
- 登録の有無:あり
- ⇒公式サイト
- 登録事項
- マンション名
- 所在階数・部屋番号
- 専有面積・間取り
- 建築年・居住の状態・検討状況
- 名前
特徴
明和地所の仲介では、売却相場と賃貸した場合の賃料相場、表面利回りが分かります。
AI自体はHowMa(ハウマ)の技術提供なので、営業エリア外であればHowMaを利用しても良いでしょう。
12. 大京穴吹不動産 マンション自動AI査定
- 査定可能物件:マンション
- 査定可能エリア:全国対応
- 登録の有無:あり
- ⇒公式サイト
- 登録事項
- 住所・部屋番号
- 専有面積
- 最寄駅
- 氏名
- メールアドレス
特徴
築1年以内のマンションは非対応。
情報入力から約5分、メールで査定結果が届きます。
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13. 10秒でDo!
- 査定可能物件:マンション、戸建て、土地
- 査定可能エリア:全国対応
- 登録の有無:あり
- ⇒公式サイト
- 登録事項
10秒でDo! では、必須入力の項目と任意入力の項目があります。
必須項目だけ入力しても利用できますが、任意項目まで入力すると査定精度が上がります。【マンションの場合】
- 必須項目・・・物件住所、現在住んでいる住所、専有面積、築年数、氏名、メールアドレス
- 任意項目・・・駐車場、利用用途、構造、方位、間取り、所在階、階建、日当たり、リフォームの有無および実施年月・内容
【一戸建ての場合】
- 必須項目・・・物件住所、現在住んでいる住所、土地面積、建物面積、築年数、氏名、メールアドレス
- 任意項目・・・駐車場台数、利用用途、構造、方位、間取り、階建、土地の形状、主要接道およびその他接道、建物の敷地境界からの距離、日当たり、リフォームの有無および実施年月・内容
【土地の場合】
- 必須項目・・・売却物件住所、現在住んでいる住所、土地面積、氏名、メールアドレス
- 任意項目・・・方位、土地の形状、主要接道およびその他接道、日当たり
特徴
10秒でDo! は、スマートフォンで利用できる無料アプリ。
スマホで利用できるので、いつでも簡単に査定価格が確認できます。
査定結果は3件まで保存OK。
より詳しい査定価格を知りたくなったら「お問い合わせ」ボタンから簡単に正式査定の申し込みができます。
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14. スピードAI マンション査定(セルフィン)
- 査定可能物件:マンション
- 査定可能エリア:全国
- 登録の有無:なし(詳細は個人情報登録あり)
- ⇒公式サイト
特徴
全国600社が加入するネットワークを運営する不動産会社リニュアル仲介のAI査定サービス。
ただしAI査定の中身はマンションレビューが提供するAI査定を使っています。
また公式サイトでは、成約事例が見れる様な表現ですが、全て売出し事例なので注意しましょう。
個人情報不要となっていますが、査定の細かい条件を入力するためには、メールアドレスを登録しなくてはいけません。
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15. マンションAI自動査定(MIRAIAS)
- 査定可能物件:マンション
- 査定可能エリア:東京・神奈川・埼玉・千葉
- 登録の有無:なし
- ⇒公式サイト
特徴
2018年設立のベンチャー企業ミライアス株式会が提供するAI査定
登録無しでマンション名だけで概算の売却価格と賃貸価格が見られます。
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まとめ
AI査定は手軽にマンション価格が分かる便利な方法です。
しかしレインズが使えないため、査定の精度は参考程度。
結果として、現在のAI査定は自社査定などに誘導する集客ツールとなっています。
注意点も知ったうえで、AI査定を上手に活用してください。
もし売却の可能性が少しでもあるなら、実績豊富な不動産会社3社〜6社に無料査定を依頼した方が良いでしょう。
都市部なら大手3社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル)が実績豊富。
とりあえず1社だけ査定を依頼するなら、38年連続で実績1位の三井のリハウスが良いでしょう。
⇒三井のリハウス
大手にまとめて査定を依頼するなら、大手6社が共同運営するすまいValueが便利です。
⇒すまいValue
大手と比較するなら、首都圏・関西圏は両手仲介のないSRE不動産(旧ソニー不動産)
⇒SRE不動産
首都圏・関西圏以外の都市部で大手と比較する場合や、大手の営業エリア外の地方では、一括査定サイトを利用すると良いでしょう。
全国対応の一括査定サイトとして定番はこちら。
その他、主要な一括査定サイトはこちらでまとめています。
不動産一括査定サイト、主要16社を徹底比較し、ランキングでまとめました。
あなたの不動産売却が成功することを、心よりお祈りしております!