「家を売る不動産会社は、どうやって選ぶの?」

売却の不動産会社選びでお悩みですね。

確かに不動産会社選びは、家の売却の成否を8割決めるほど大切なもの。

この記事では優秀で信頼できる不動産会社を選ぶ方法を分かりやすく解説します。

ポイントは先ず優秀な不動産会社に絞って、その中から信頼できる1社を選ぶこと。

不動産会社さえ間違えなければ、後はお任せで、不動産会社がスムーズに家を売ってくれるでしょう。

あなたの家の売却が成功するために、この記事がお役に立てば幸いです。

「売却を考えているけど、難しい話は読みたくない…」「手間をかけずにお任せしたい」という方は、この記事にザッと目を通して、まず優秀で信頼できる不動産会社を見つけましょう。
都市部なら、大手トップ3社(三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル)に無料査定を依頼して、話を聴き比べるのが定番。一括査定サイト「すまいValue」を使うと、まとめて査定を依頼できます。
地方では大手3社の営業エリア外になるため、NTTグループの一括査定サイトHOME4U、リクルートのSUUMO売却などで地域の実績ある不動産会社3〜6社に無料査定を依頼しましょう。
信頼できる不動産会社が見つかれば、後は相談しながら安心して売却を進められます。

不動産会社によって得意分野が違う

家の売却で不動産会社を選ぶために、まず知っておくべきなのは、不動産会社によって得意分野が違うということ。

中古住宅の売却が得意な会社を選ぶ

あなたが選ぶべき不動産会社は、中古住宅の売却(売買仲介)が得意な不動産会社です。


ハウスハウス

どこの不動産会社でも、家を売ってくれるんじゃないの?


家博士家博士

売ってくれるけど、得意じゃない不動産会社も多いんだ。
不動産会社といっても、得意分野はそれぞれ違うからね

不動産会社の業務内容は幅広い

不動産会社の得意分野として、多い順に並べるとこちら。

  1. 賃貸の媒介(仲介)
  2. 賃貸の管理
  3. 中古住宅の売買媒介(仲介)←あなたが探すのはこれ
  4. 収益物件(住居)の売買媒介(仲介)
  5. 商業物件の売買媒介(仲介)、賃貸媒介(仲介)
  6. 買取再販
  7. 新築分譲物件の販売
  8. その他(大規模物件、証券化関係、再開発等々)

不動産会社によって、1分野だけ扱う会社、2つや3つの得意分野がある会社など様々。

どれも同じ免許「宅建業者」なので、看板や免許では見分けがつきません。

ハウスハウス

売買が得意の不動産会社は、どうやって見分けるの?


家博士家博士

必ず売買の実績を確認しよう。
実績が豊富な不動産会社は、必ず具体的な数字で実績を教えてくれるよ。

売買の実績を具体的な数字で確認する

売買の得意な不動産会社を探すためには、売買の実績を聞いて探しましょう。

売買の得意な不動産会社は、具体的な数字で実績を教えてくれます。

あいまいな実績、例えば「たくさん」とか「同じエリアで何件か売った」などはあてになりません。

ハウスハウス

実績なら大手が良さそうだね?


家博士家博士

都市部では大手が強いけど、地方では大手より地元密着の中小が強いことも多いんだ。

大手か中小(地元)はどちらが良い?

家を売る時に、大手が良いか、地元密着の中小不動産会社が良いかという疑問をよく聞かれます。

しかし大手か中小のどちらが良いかは、単純に判断できません。

理由として次の4つがあります。

  • 都市部は大手が強いが、地方では大手の営業エリア外になる
  • 地域によって有力な中小不動産会社があることも
  • 売れにくい物件や価格が安すぎる物件は、大手に断られる
  • 担当者の経験や能力次第で当たり外れもある



ハウスハウス

条件次第ってことだね


家博士家博士

すこし面倒でも、実際に話を聞き比べるのが一番確実なんだ。
ただし都市部では、やっぱり大手が有利だけどね。

都市部は大手が有利

都心イメージ
不動産の売却では、基本的に一部の大手が市場を独占しています。

売買仲介件数ランキング上位34社
(2022年3月)

不動産会社の売買仲介件数ランキング2022年3月首都圏

三井のリハウス住友不動産販売東急リバブルの3社は、仲介件数が2万件を超えており圧倒的。
数多くの顧客を抱えています。

首都圏では、実績の大部分が首都圏の野村の仲介+も含めてトップ4社で考えると良いでしょう。

査定を依頼するなら、これら大手トップのいくつかは含めたいところです。

早速、これらの大手トップに、それぞれ連絡しても良いのですが、3回も電話するのは面倒かもしれません。

しかし、一括査定サイトの「すまいValue」を利用すれば、これらの大手トップ4社を含む最大6社にまとめて無料査定を依頼できます。

すまいValue

すまいValueの公式サイトはこちら
すまいValue



ハウスハウス

でもなんでこんなに圧倒的に差があるの?


家博士家博士

情報量、ブランド力、オプションサービスの違いかな。

大手不動産会社が圧倒的に強い理由

大手不動産会社が強い理由として、次があります。

  1. 自社の売買実績が豊富なので、査定精度が高い。
  2. 大手ポータルサイトなど広告単価が優遇されているため、大量の広告を出せる。
  3. 常に多くの物件に問い合わせを受けている結果、購入希望者を数多く抱えている。
  4. 大手のブランド力で顧客も物件も集まりやすい。
  5. 資金力を活かした豊富なオプションサービスで売れやすい。(建物設備保証・売却保証・ホームステージング等)

札幌から福岡まで、全国の主要都市では、大手不動産会社が圧倒的に強いため、大手を中心に選んだ方が良いでしょう。


ハウスハウス

地方はどうすれば良いの?


家博士家博士

地方ではエリアで売却実績が豊富な不動産会社を選ぶと良いよ

地方はエリアで売却実績が豊富な不動産会社を探す

田舎イメージ
地方は大手の営業エリア外になるため、地域で実績No.1の不動産会社を中心に選びましょう。

中小不動産会社でもエリア限定で強い販売力を持つ不動産会社があります。

実績No.1の不動産会社は、実績をアピールしているのですぐに分かります。

例えば、私鉄沿線の電鉄系不動産会社、また地方では宇都宮や湘南地区などが有名。

こういった不動産会社を知っている場合は、査定を依頼してみましょう。

不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトをいくつか試して見て下さい。

全国対応の主要な一括査定サイトとして次があります。

その他、主要な一括査定サイトはこちらでまとめています。

不人気エリアでも探せば不動産会社は見つかる

地方で不動産会社に「売れない」と断られても、あきめずに探せば売ってくれる不動産会社が見つかることもよくあります。

1社に断られても、簡単にあきらめずに他をあたってみましょう。

不動産会社の候補が少ない場合は、複数の不動産一括査定サイトを併用して、なるべく多くの不動産会社に査定を依頼してみて下さい。

ハウスハウス

不動産会社によって、売れるか判断が分かれるってこと?


家博士家博士

それもあるけど、田舎でも安くすれば売れることも多い。
不動産会社は安すぎると儲からないから売りたくないんだ。

不動産会社の「売れない」は「売りたくない」ことも

不動産会社に「売れない」と断られても、実は「売りたくない」だけだったりします。

なぜなら地方の不動産は、売れにくくコストがかかる割に、価格が安くて儲からないため。

不動産の売買仲介手数料は宅建業法で決まっており
「売買価格×3%+6万円+消費税」が上限。
(売買価格400万円以上の場合)

例えば不動産売買を仲介して受け取る手数料の上限は、

  • 不動産1,000万円: 手数料38万8,800円(税込)
  • 不動産5,000万円: 手数料168万4,800円(税込)

5,000万円の不動産を売ったほうが、1,000万円の不動産を売るより5倍も売上があります。

1,000万円の不動産でも5,000万円の不動産でも、売る手間はほとんど変わらず、逆に5,000万円の不動産の方が売れやすいほど。

だから地方の安い不動産は断る不動産会社も多いのです。


ハウスハウス

不動産会社選びでは、宅建免許の更新回数が多い方が良いとか聞いたけど?


家博士家博士

うーん、多いから良いわけじゃない。
不動産会社選びのよくある誤解の一つだね。

不動産会社の選び方でよくある誤解

免許更新回数はあてにしない

宅建免許番号の更新回数はあまり参考になりません。

理由として古くから営業している不動産会社でも、売買媒介の実績がない不動産会社は数多くあるからです。

宅建免許番号の更新回数とは
免許番号のカッコ内の数字を見ると、免許の更新回数がわかります。
例) (6)第123456号 →6回更新
更新期間は1996年4月以前は3年毎、それ以降は5年毎。
ただし免許が古いから、優秀なわけではありません。
新しい不動産会社でも優秀な営業マンが独立したところなどは、優秀だったりします。
【参考】国土交通省 建設業者・宅建業者等企業情報検索システム

加盟団体や行政処分も参考にならない

また不動産会社の入り口やホームページを見れば、加盟している業界団体がわかりますが、これもあまり関係ありません。

ほとんどの不動産会社はどこかの業界団体に加盟しているからです。
年会費を払えば、簡単に加盟できます。

行政処分をチェックするという意見もありますが、そもそも行政処分を受けた不動産会社を探すほうが難しいくらいです。
(参考)国土交通省 ネガティブ情報等検索 宅建業者

ハウスハウス

じゃや今の家を買った不動産会社とか、知人の紹介だと安心かな?


家博士家博士

それでも1社だけでなく、できれば3社以上に話を聴いた方が安心だね。

新築分譲時の不動産会社、知人の紹介だけだと不安

基本は3社以上に無料査定を依頼し、話を聴き比べる

新築分譲時に担当してくれた不動産会社、知人から紹介してもらった不動産会社、どちらも1社だけだと不安です。

媒介契約を結ぶ前に、必ず3社以上の不動産会社へ無料査定を依頼して意見を聞きましょう。

1社の意見しか聞かずに媒介契約を結ぶと、後で不安になったり後悔することが多くなります。

例えば、なかなか売れずに売り出し価格を下げるとき、査定と売却戦略について1社の意見しか聞いていないと、騙されているもしれないと不安になりがち。

室内の一部をリフォームした方が良いと言われても、それが一般的な意見なのか、担当者がリフォーム費用を儲けたいだけなのか不安になることも。

事前に複数の不動産会社に査定を依頼して、後に解説するような質問の回答を聞き比べると、売却中に不安になることが防げます。

ハウスハウス

口コミが良さそうな不動産会社なら安心かな?


家博士家博士

ネットの口コミは怪しいから、あまり真に受けない方が良いかもね。

ネット掲示板などの口コミも怪しい

ネット掲示板の口コミはあまり参考になりません。

残念なことですが、ネット掲示板などの口コミは、一部のクレーマーの誹謗中傷や同業他社ライバルの悪口で荒れています。

そもそも不動産の売却では、ほとんどの人が1社だけと契約するため他社と比較できません。

また好意的な口コミも、売却が成約した顧客のみの口コミだったりするので、全ての売主の口コミを代表しているとはいえないもの。

結局は売却実績が豊富な不動産会社が多くの人に選ばれていると考えるのが自然でしょう。

ハウスハウス

結局、売買実績が豊富な不動産会社の話を聴き比べるのが一番なんだね。


家博士家博士

そうだね。
あとは複数の不動産会社に同時に売ってもらう方法もあるから、説明しよう。

不動産会社を1社にするか複数同時にするか

候補となる不動産会社に査定を依頼したら、候補の中から媒介契約を結ぶ不動産会社を選びます。

媒介契約は1社だけの方法と複数社同時の方法があり、媒介契約の種類によって違います。

不動産会社との媒介契約には3種類あります。

【媒介契約の比較】

項目 一般媒介契約 専任媒介契約 専属専任
媒介契約
特徴 自由な契約 一般的な契約 厳しい契約
こんなタイプの人向き 不動産の売却経験がある人 普通の人 多少損でもお任せしたい人
実際の契約の多さ
(2019年実績)
16% 44%
一番多い
40%
他社との媒介契約 × ×
自分で見つけた相手との直接契約 ×
契約の有効期間 制限なし
(行政指導により3ヶ月が一般的)
最長3ヶ月 最長3ヶ月
指定流通機構(レインズ)への登録 ×
登録義務なし

契約から7日以内

契約から5日以内
業務処理状況の報告義務 規定なし 14日に1回以上 7日に1回以上

初心者は1社に絞る専任媒介契約がおすすめ

1社に絞るイメージ
初心者が家を売る時は、不動産会社1社と媒介契約を結ぶ専任媒介契約ががおすすめ。

1社に任せる契約なので、不動産会社もきちんと広告活動をしてくれます。

困ったことや悩み事にもきちんと相談に乗ってくれます。

一般媒介契約は経験者向け

一般媒介契約では複数の不動産会社と同時に契約できますが、売買経験者向けのため当サイトではおすすめしません。

一般媒介契約は、不動産会社からすると媒介手数料を他社にとられてしまう可能性があるので、全てにおいて優先順位が低くなります。

赤字になる可能性があるので広告も積極的にしてもらえません。

分からないことを相談しても、忙しいと相手にしてもらえません。

レインズにすら登録してもらえないことがあります。

一般媒介契約について詳しくはこちら

媒介契約について詳しくはこちらもあわせてお読み下さい。


ハウスハウス

初心者は専任媒介契約で1社にお願いするのが良いんだね。


家博士家博士

信頼できる担当者を探すことが大切だよ。

優秀な候補から信頼できる不動産会社を選ぶ方法

信頼できる不動産会社を選ぶポイントは3つあります。

  1. 査定価格でなく信頼できそうかで選ぶ
  2. 不動産会社の話を聞き比べる
  3. 質問に対する答えでチェック

1. 査定価格でなく信頼できそうかで選ぶ

不動産会社担当者イメージ
不動産会社を選ぶ際は、査定価格が高い不動産会社を選ぶのでなく、信頼できそうな不動産会社を選びましょう。

なぜなら仲介の査定価格は、不動産会社が売れるであろうと予想した予想価格にすぎないため。

媒介契約をとるために相場より高い査定価格を出す不動産会社に注意

一部の不動産会社は、媒介契約を取るために、相場より明らかに高い査定価格を出すことがあります。

もし相場より高い査定価格を信じて、高値で売り出しても、売れずに期間が過ぎるだけ。

数カ月後には、結局相場通りの価格に値下げすることになり、時間が無駄になってしまいます。

ハウスハウス

ひどいね!
相場より高い査定価格を見抜く方法はないの?


家博士家博士

買取と仲介の2つの価格を査定してもらう方法があるよ。

買取と仲介の両方の査定を依頼すれば、信頼できるか分かる

悪質な会社の価格差イメージ

不動産会社に査定を依頼するときに、『買取』と『仲介(普通の売買)』の2つの価格を依頼すると、査定が信頼できるか分かります。

なぜなら、『買取』の査定価格では、不動産会社の本音が分かるため。

もし『買取』で相場より高い査定をすると、不動産会社が自社で買い取ることになってしまうため、不動産会社は慎重に査定します。

一方で『仲介(普通の売買)』の査定価格では、相場より高い査定価格になっても、売れないだけ。

売り出した後で、売り主を説得して価格を値下げすれば良いだけなので、不動産会社も軽い気持ちで査定をしがちです。

つまり、『買取』と『仲介(一般の売買)』で査定価格の差が他社より大きい不動産会社は怪しいと分かるのです。

家博士家博士

目安として、買取の査定価格は相場より2割以上安くなるよ。


2. 複数の不動産会社の話を聞き比べる。

競争イメージ
優秀で信頼できる不動産会社と出会うために、少なくとも3社、出来れば5〜6社の話を聴き比べましょう。

多くの不動産会社の話を聴き比べると、その違いが自然と分かる様になります。

優秀で口が上手でも誠意が感じられない不動産会社、
誠意はあっても知識や経験が足りない不動産会社、
どちらもいけません。

誠実で信頼できて、かつ豊富な知識と経験がある優秀な不動産会社を探して下さい。

全ての話を聞くまで媒介契約は断る

契約イメージ
査定を依頼した不動産会社の話を全て聞き比べるまでは、媒介契約を結ぶのは避けましょう。

不動産会社に査定を依頼して査定結果の説明を聞くと、不動産会社はその場で媒介契約を勧めることが多いでしょう。

「とりあえず他社の話も聞きたい」と断れば、不動産会社もしつこく媒介契約を勧めてくる事はありません。

この段階で色々な不動産会社の意見を聞いておくと、後で必ず役に立ちます。

3. 質問に対する答えでチェック

信頼できる不動産会社を選ぶ時は、質問に対する答えが参考になります。

次の3つの質問をしてみて下さい。

質問1. この査定価格はどうやって決めたのですか?

これは査定を受け取った後に確認することですが、最も大切なポイントです。

価格査定には、取引事例法といって、近隣の取引事例からあなたの家を査定します。

この近隣の事例を、他の会社の事例と比較してみましょう。

なぜこの事例を使ったのか、明確な説明があれば安心できます。

また価格査定に用いる用語に「時点修正」「流動性比率」という言葉があります。

ここで極端に価格を上げたり下げたりしている場合は、不動産会社の意見をしっかり聞きましょう。

これは複数の不動産会社に査定を依頼して、価格査定結果と根拠資料を比較することで、初めて分かる内容です。

極端に数字が違う査定をする担当者には、きちんと根拠を確認しましょう。


質問2. 売り出し価格とメインの広告手段・反響のイメージ・価格を見直すタイミングは?

あなたの家の売却成功に向けて、高く売るための戦略(広告戦略、価格戦略)を具体的に考えているか。

そして、それをしっかり分かりやすくあなたに説明してくれるかということ。

特に確認するべきは、

  • 売り出してからの価格見直しのタイミング
  • 反響の予想
  • 反響が悪い場合の第二第三の広告手法

これらを数字で定量的に説明できて、常に先を考えていることが大切です。

【こんな質問で確認】

  • どういった広告媒体がメインになりますか? 他にどんな方法がありますか?
  • 売り出し価格は「査定価格と同じ」か「査定価格より高い」方が良いか、どう考えますか?
  • その価格で売り出した場合、反響はどれくらいあると思いますか?
  • 売り出し価格を見直すタイミングとその時の価格幅について、どう考えますか?

質問3. 悪い情報やデメリットを聞いてみる

メリットの裏には、必ずデメリットがあります。

例えば、相場より高めの価格で売り出す場合、販売期間が長期化するデメリットがあります。
またご近所に内緒で売る場合は、販売期間が長期化し、かつ価格が安くなる可能性もあります。

こういったデメリットをしっかり説明してくれるかも大切です。

良い不動産会社は必ずメリットとデメリットを説明した上で、あなたの判断を仰ぎます。
また悪い情報ほど早く伝えて、早めに対応することを心掛けるものです。

【こんな質問で確認】

  • すこし無理して、相場より高めの価格で売り出すことはできますか?
    ⇒「可能だが、長期化する可能性がある」というデメリット。
  • ご近所に内緒で売ることは可能ですか?
    ⇒「可能だが、広告手段が限られ、長期化する可能性と安くなる可能性がある」というデメリット

迷ったらこれらも参考に

売り込みに熱心すぎず、こちらの話に耳を傾ける意識があるか

不動産の査定は、売り主(あなた)からの情報も大切です。

初回に査定で訪れたとき、どれだけ熱心にあなたの事情や情報を聞く姿勢があるか、これも一つのポイントです。

いきなり自社の宣伝を熱心に始める不動産会社。
質問をしても「これが不動産業界の慣習です」などとごまかす不動産会社。
こんな不動産会社は不安になります。

また人柄は良さそうでも、一方的に「頑張ります!」「自信があります!」など根拠の無い宣言が多い不動産会社も不安ですね。

宅地建物取引士の資格はあるか

宅建(宅地建物取引士)は、不動産の仕事をする上で必要最低限の資格です。

宅建資格登録者は、全国に105万人(2019年時点)もおり、毎年2万人以上増えている比較的簡単な資格。

宅建を持っているから安心というものではありませんが、宅建すら持っていないと不安だと思って下さい。

社会人としてのマナーやレスポンス

メールや電話のレスポンスが遅かったり、いつも忙しそうにして余裕がない人は、良い仕事ができない場合が多いもの。

また誤字脱字が多かったり、服装に清潔感がないなど、ちょっとあなたが気になる感じの人は、今後の大切なパートナーとして不安になってしまいます。

ローンや税金などの質問にも誠実に答えてくれるか

家を売ることに関連するけれど、直接関係のない質問(ローンや税金)について誠実に答えてくれるかで、顧客に対する姿勢が分かります。

一般的な質問は、即答してくれるでしょう。

込み入った話で分からないことは「分かりません、調べます」といって、しっかり調べて後で報告してくれるか。
そういった姿勢も今後のために大切です。

まとめ

ここまで、家の売却で一番大切な『不動産会社の選び方』について、解説してきました。

ポイントをまとめると、こちら。

  1. 売買実績が豊富な不動産会社を選ぶ
  2. 都市部は大手、地方は地元で優秀な不動産会社を中心に3〜6社程度に無料査定を依頼する
  3. 初心者は1社と専任媒介契約を結ぶ
  4. 不動産会社を選ぶときは、査定価格でなく、話を聴き比べて信頼できそうなところを選ぶ

不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトを利用すると良いでしょう。


一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。 一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。 この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue
    おすすめ1位
    すまいValueバリュー
    査定実績:
    40万件(2016年開始)
    不動産会社数:
    大手6社(全国900店舗)
    運営会社:
    大手6社共同運営
    三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル野村の仲介+小田急不動産三菱地所ハウスネット
    実績 5.0
    不動産会社 4.5
    運営会社 5.0

    大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国900店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
    2023年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
    簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
    さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細

    管理人のコメント

    地方では大手より中小が強いエリアもあるため、HOME4USUUMOが良い場合もあります。
    しかし都市部では「すまいバリュー」が現状で最強の一括査定サイトでしょう。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。営業マンの質もワンランク上です。

  2. 【公式サイト】すまいValue


  3. SRE不動産
    おすすめ2位
    SRE不動産(旧ソニー不動産)
    査定実績:
    (2014年開始)
    不動産会社数:
    売主側1社(買主側多数)
    運営会社:
    SREホールディングス(東証PRM)
    実績 4.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 5.0

    すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。ただし利用できるエリアは首都圏と関西圏のみ。
    あのソニーが始めた不動産会社で、大手で唯一のエージェント制を採用。他の不動産会社が積極的に買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。またAI査定に定評があり、千社以上に技術を提供するほど。まずメールで概算価格だけ査定できます。
    さらに詳しくはこちら⇒SRE不動産の詳細

    管理人のコメント

    エージェント制は売主だけ担当し、買主は他の不動産会社が探すため、複数に売却を依頼するのに近い効果が期待できます。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで利用がオススメ。

  4. 【公式サイト】SRE不動産


  5. HOME4U
    おすすめ3位
    HOME4Uホームフォーユー
    査定実績:
    累計50万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    2,100社
    運営会社:
    NTTデータ・スマートソーシング
    実績 5.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 4.0

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績50万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
    不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
    さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
    ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
    あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】HOME4U

各エリアで最適な組み合わせ



エリア別のオススメ一括査定サイト

あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。

  • 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、関西圏(大阪・兵庫・京都・奈良)

    →まずすまいValueで大手に、あわせてエージェント制のSRE不動産にも話を聞くと良いでしょう。

  • その他の都市(札幌・仙台・名古屋・福岡など)

    →まずすまいValueで大手に、あわせてHOME4Uでエリアに特化した中小にも話を聞くと良いでしょう。

  • 地方(人口密度が少ない地域)

    →まずHOME4Uで探し、数が少なければSUUMOHOME’Sも使ってみると良いでしょう。

あなたの不動産売却が成功することを、こころよりお祈りしております!