離婚で不動産を財産分与するイメージ
「離婚で家を売りたいけど、注意点は?」

離婚で、家の売却をお考えですね。

今は色々考えることが多く大変かと思いますが、正しい手順で一つ一つ進めれば、きっと売却は成功します。
安心して下さい。

この記事は、離婚で家を売る前に知っておきたいことを、3つの確認ポイント、3つの売却方法に分かりやすくまとめました。

ちなみにこの記事は、「家を売る」とすでに決めた方向けのもの。

もしまだ家を売ることに迷っていたり、離婚後も家を売らずに住み続ける可能性があるなら、こちらの別記事も合わせてお読み下さい。


あなたの家の売却が成功し、新しい生活に役立つために、この記事がお役に立てば幸いです。

離婚で家を売る前に確認する3つのポイント

離婚で家を売る前に、次の3つのポイントを確認しましょう。

それぞれ解説します。

ポイント1. 家の名義が『共有』か『個人』か

まず家の名義が次のどちらになっているか、確認しましょう。

  • 夫と妻の共有名義
  • 夫だけ又は妻だけの名義

後で税金の計算をするために必要です。
税金について、詳しくはあとで解説します。

また注意したいのは共有名義の場合。

共有名義ではどちらかが売却に反対すると売れない

共有名義の場合、どちらかが売却に反対すると、家を売却できません。

家の売買契約と引き渡しの手続きに、2人とも立ち会うか、片方に委任状を書いて委任する必要があるからです。

委任状についてはこちらで詳しく解説しています。

ハウスハウス

家の名義はどうやって確認するの?


家博士家博士

登記を見れば分かるよ

不動産の名義は『登記』で確認できる

不動産の名義は、不動産の『登記』を確認します。

不動産を購入したときの、「権利証(登記済権利証)」又は「登記識別情報通知書」を確認して下さい。

購入時期が平成17年3月より前だと権利証、後だと登記識別情報通知書になります。

登記識別情報通知書には、12桁の番号が記入されており、保護シールで隠されています。

保護シールは一度はがすと戻せない特殊なシールになっているので、はがさないで下さい。

権利証又は登記識別情報通知書は売却に必要な書類なので、用意しておきましょう。

失くしても法務局で分かる

万が一、権利書や登記識別情報通知書を失くしてしまった場合は、近くの法務局に行けば登記を確認できます。

また不動産会社に売却を依頼すれば、不動産会社が登記を確認してくれるので、先に不動産会社を探すのも良いでしょう。

法務局 http://houmukyoku.moj.go.jp

ちなみにインターネットでも登記情報は確認出来ます。
登記情報提供サービス http://www1.touki.or.jp/
(操作は平日の8:30〜21:00のみ可能)

ただし権利証や登記識別番号をなくした場合、売買契約の前に司法書士による手続きが必要になります。

詳しくは不動産会社が手配してくれるので、不動産会社と媒介契約を結んだら、早めに担当者へ相談しましょう。


ハウスハウス

家を売る前に共有名義からどちらか一方の名義に変更できるの?


家博士家博士

できるけど、あまりオススメはしないよ。
不動産の変更登記をしないといけないからね。
場合によっては贈与税や不動産取得税が発生する恐れもあるし。


共有名義の不動産売却については、こちらで詳しく解説しています。

ポイント2. 共有財産と特有財産を大まかに分ける

家を含めて全ての財産を、共有財産と特有財産に大まかに分けます。

離婚後にモメない様に、2人で内容を確認しましょう。

ちなみに離婚後も、2年間は財産分与の請求権があります。

【参考】裁判所・財産分与請求調停

共有財産は同居中に蓄えた財産で、等分が原則

共有財産とは、2人が同居期間中に蓄えられた財産。

共有財産は、離婚時に2人で分ける(財産分与する)対象になります。
共有財産イメージ
家などの資産だけでなく、住宅ローンなどの借金も共有財産です。

また共有財産は、どちらが稼いだかに関係なく、基本的に50%すつ分ける「原則2分の1ルール」があります。

専業主婦でも半分を受け取る権利があります。

ハウスハウス

共有財産の分け方は、どんな場合も2分の1なの?


家博士家博士

2人の話し合いで決める離婚(協議離婚)では、2人が納得すればどんな割合でも良いよ。
裁判所が間に入る調停離婚や離婚裁判では、裁判所の判断で決まるんだ。


【参考】裁判所・夫婦関係調整調停(離婚)

特有財産は個人の財産

特有財産は、夫か妻の個人の財産。

特有財産は、離婚時に分けず、そのまま個人が引き取ります。

具体的には、次のようなものです。

  • 結婚前から持っている財産
  • 親からの贈与や相続
  • 結婚生活に関係ないギャンブルや浪費による借金

頭金は出したほうが受け取るが金額は減る

家の頭金が夫か妻の特有財産だった場合は、家を売った代金のうち頭金にあたる分を、受け取る権利があります。

実際には家の価格が購入時と売却時で変わっているので、頭金の金額も比例して変わります。
この様なイメージです。
離婚で頭金を財産分与するイメージ

離婚での頭金の考え方について、詳しくはこちらも合わせてお読み下さい。


ハウスハウス

住宅ローンの残りがこれより多かったらどうなるの


家博士家博士

住宅ローンの不足分を他の共有財産で補うことになる。
たとえばこんなイメージだね。


住宅ローンの分与イメージ

ポイント3. オーバーローンかアンダーローンか

「住宅ローンの残債」と「家の価格」を比較して、家を売ってローンが返せるかどうかを確認しましょう。

●アンダーローンとは
家を売った代金で住宅ローンが返せる場合をアンダーローンと呼びます。
このイメージです。
住宅ローン残債 < 家の価格
●オーバーローンとは 
家を売った代金で住宅ローンが返せない場合がオーバーローン。
このイメージです。
住宅ローン残債 > 家の価格

住宅ローンの残債は返済予定表又は銀行へ確認

住宅ローンの残債(元本の残り)を確認します。

残債を確認する方法は、銀行から郵送されてくるローン返済予定表を確認しましょう。
分からなければ、銀行に確認します。

また、ローンの名義と連帯保証についても確認しておきましょう。

ローンの名義と連帯保証については、住宅ローンの金銭消費貸借契約書に記載されています。

ハウスハウス

家の価格はどうやって確認するの?


家博士家博士

複数の不動産会社に無料査定を依頼するのが確実だね

家の価格は不動産会社の無料査定で確認

家がいくらで売れるのか、家の価格を確認するためには、不動産会社へ無料査定を依頼します。

今は都市部を中心に、不動産価格が高騰しています。

不動産価格指数(全国)

不動産価格指数(全国202403)

不動産価格指数とは

不動産相場の価格変動が純粋に分かる指数。国土交通省がアンケートで集めた年間30万件の成約価格を元に、ヘドニック法という統計計算でまとめたもの。3ヶ月前までのデータが毎月末頃に公表される。2010年の平均を100として算出。

中古マンションは約11年で89%も値上がりしています。

一戸建ても、平均では値上がりしていないように見えますが、都市近郊は値上がりしています。

エリアによっては1年で数百万円も価格が上がっている可能性もあるため、今の価格を確認してみましょう。

家の価格を正確に知るためには、次の2つが大切です。

  1. エリアで売買実績が豊富な不動産会社に絞る
  2. 上記の3〜6社に無料査定を依頼して、査定価格と話を聴き比べる

エリアで売買実績が豊富な不動産会社は、査定の精度が高くなります。

また今の相場環境では、不動産会社によって査定価格に差が出やすいため、1社だけでなく最低3社以上に査定を依頼しましょう。

ただし数が多すぎると対応が大変なので、多くても6社程度が良いでしょう。

ハウスハウス

エリアで売買実績が豊富な不動産会社は、どうやって探すの?


家博士家博士

不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトを利用すると便利だよ

不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトを利用すると便利です。

一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。 一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。 この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue
    おすすめ1位
    すまいValueバリュー
    査定実績:
    77万件(2016年開始)
    不動産会社数:
    大手6社(全国875店舗)
    運営会社:
    大手6社共同運営
    三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル野村の仲介+小田急不動産三菱地所の住まいリレー
    実績 5.0
    不動産会社 4.5
    運営会社 5.0

    大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国875店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
    2023年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
    簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
    さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細

    管理人のコメント

    地方では大手より中小が強いエリアもあるため、HOME4USUUMOが良い場合もあります。
    しかし都市部では「すまいバリュー」が現状で最強の一括査定サイトでしょう。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。営業マンの質もワンランク上です。

  2. 【公式サイト】すまいValue


  3. SRE不動産
    おすすめ2位
    SRE不動産(旧ソニー不動産)
    査定実績:
    (2014年開始)
    不動産会社数:
    売主側1社(買主側多数)
    運営会社:
    SREホールディングス(東証PRM)
    実績 4.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 5.0

    すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。ただし利用できるエリアは首都圏と関西圏のみ。
    あのソニーが始めた不動産会社で、大手で唯一のエージェント制を採用。他の不動産会社が積極的に買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。またAI査定に定評があり、千社以上に技術を提供するほど。まずメールで概算価格だけ査定できます。
    さらに詳しくはこちら⇒SRE不動産の詳細

    管理人のコメント

    エージェント制は売主だけ担当し、買主は他の不動産会社が探すため、複数に売却を依頼するのに近い効果が期待できます。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで利用がオススメ。

  4. 【公式サイト】SRE不動産


  5. HOME4U
    おすすめ3位
    HOME4Uホームフォーユー
    査定実績:
    累計50万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    2,100社
    運営会社:
    NTTデータ・スマートソーシング
    実績 5.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 4.0

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績50万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
    不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
    さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
    ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
    あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】HOME4U

各エリアで最適な組み合わせ



エリア別のオススメ一括査定サイト

あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。

  • 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、関西圏(大阪・兵庫・京都・奈良)

    →まずすまいValueで大手に、あわせてエージェント制のSRE不動産にも話を聞くと良いでしょう。

  • その他の都市(札幌・仙台・名古屋・福岡など)

    →まずすまいValueで大手に、あわせてHOME4Uでエリアに特化した中小にも話を聞くと良いでしょう。

  • 地方(人口密度が少ない地域)

    →まずHOME4Uで探し、数が少なければSUUMOHOME’Sも使ってみると良いでしょう。

家博士家博士

無料査定を依頼したら、売却費用と税金についても知っておこう。

売却費用と税金も考慮する

離婚による家の売却では、売却費用や税金もきちんと考慮して予算計画をたてましょう。

売却費用は3.5〜5%程度

家の売却費用は3.5〜5%程度を見込んでおきましょう。

ほとんどが不動産会社に支払う媒介手数料(売買価格の3%+6万円)、他は印紙代などです。

費用の詳細はこちらで解説しています。

税金は「3,000万円の特例」で多くが非課税に

家の売却による税金は、譲渡所得(利益)が3,000万円以下なら「3,000万円の特例」で非課税。

3,000万円以上の譲渡所得がありそうなら、計算する必要があります。

譲渡所得の計算は「減価償却」を考慮するので、少し難しくなります。

譲渡所得の計算まとめ

譲渡所得と税金の計算について詳しくはこちら


ただし新しく家を買い換える場合は、新しい家のローン控除が使えなくなるので、注意が必要です。

家を買い換える場合はこちらも参考に


ハウスハウス

共有名義だと2人分の特例が使えるの?


家博士家博士

原則は1人あたり3,000万円だから6,000万円まで非課税になるよ。


以上、ここまで『離婚で家を売る前に確認する3つのポイント』について解説しました。

次に具体的に家を売る方法について、オーバーローンの場合とアンダーローンの場合に分けて解説します。

オーバーローンでも家を売却する3つの方法

アンダーローンなら普通に家を売ればよいのですが、問題なのはオーバーローンの場合。

オーバーローンで問題になるのは、ローンを完済しないと抵当権を抹消できないということ。

抵当権を抹消できないと、家を売ることができません。

家を売るためには、なんとかして住宅ローンを完済する必要があるのです。

方法1. 他の共有財産で補完する

預金や生命保険の解約金など、他の共有財産で住宅ローンの不足分を補うことができればそれが一番良いでしょう。

共有財産だけだと不足する場合は、夫か妻の特有財産でローンの不足分をとりあえず補って、離婚後に清算する方法もあります。

離婚後に精算する約束が信じられない場合は、公証制度を利用すれば良いでしょう。

【参考】日本公証人連合会・公証事務(離婚)

公証制度とは
私的な法律紛争を防ぐために、公証人と呼ばれる法律の専門家の元で、公正証書を作成すること。
公正証書があれば、法的に確実な証拠になるため、裁判になっても確実に勝訴できます。
全国に公証人は約500人おり、公証役場は約300箇所あります。
【参考】法務省・公証制度について

方法2. 不足分を無担保ローンにする

住宅ローンの不足分が他の共有財産で補えない場合は、不足分だけを無担保ローンで借りるという方法もあります。

無担保ローンなので金利は高くなりますが、ローンの総額が小さくなるので、月々の返済はかなり減るはず。

無担保ローンはどこの金融機関でもあるので、まず今の住宅ローンを借りている銀行に相談してみましょう。

無担保ローンも夫婦で等分して負担することが原則です。

方法3. 任意売却という方法も

無担保ローンを借りることが難しい場合は、「任意売却」という方法もあります。

例えば、すでに住宅ローンの返済を滞納していたり、他に大きなローンがある場合は、無担保ローンを借りることが難しくなります。

なぜなら、あなたのローン情報は信用情報機関に記録され、金融機関同士で共有されているため。

信用情報機関とは
ローンやクレジットカードなどの信用情報を共有するための情報機関。
自分で自分の信用情報を確認することもできます。
具体的には、銀行系の全銀協、クレジットカード系のCIC、消費者金融系のJICCの3つがあり、互いに情報が連携されています。

任意売却は家の売却と債務整理を同時にすること

任意売却とは、家の売却とローンの債務整理を同時にすること。

一般的に銀行主導で家を売却し、売却代金をローン返済に充て、不足分を無担保ローンとします。

ただしオーバーローンだからといって、簡単に任意売却できるわけでありません。

任意売却するためには、必要な条件もあるので、まず不動産会社などに相談してみたほうが良いでしょう。

任意売却について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

相談する相手として、普通の不動産会社でも良いのですが、任意売却を専門にしている不動産会社の方がより詳しいでしょう。

債務整理とセットで、銀行と交渉しながら家を売却する不動産会社です。

任意売却の専門業者として、例えばこちらがあります。
住宅ローン滞納問題相談室

任意売却について、詳しくはこちらの別記事で解説しています。

ハウスハウス

任意売却は簡単じゃないのか。
なんとかお金を工面して、住宅ローンを完済することを考えた方が良さそうだね。


家博士家博士

まず銀行や不動産会社に相談すると良いよ。
なんとか売却できそうなら、家を売却する3つの方法を知っておこう。

離婚で家を売却する3つの方法

住宅ローンが完済できる場合は、スケジュールと売却価格によって3種類の売却方法があります。

それぞれ解説します。

方法1. 不動産会社の即時買取

スケジュール:最短1週間程度
売却価格:相場の6〜8割程度

離婚で家を売る際に、価格は安くなっても良いから、スケジュールを優先したい場合、不動産会社の即時買取が良いでしょう。

価格は相場の6割〜8割程度に安くなりますが、引き渡しのスケジュールは確定できます。

買取りを検討する場合は、少しでも多くの不動産会社に査定を依頼しましょう。

こちらの一括査定サイトを複数利用して、1社でも多く査定をして下さい。

査定を依頼する際に、備考欄へ「買取価格の見積りも希望」と記載すれば買取価格を査定できます。

ハウスハウス

不動産会社の即時買取は、便利だけど安くなるんだね。


家博士家博士

3ヶ月以上余裕があれば、買取保証の不動産会社を利用した方が高く売れるよ。


方法2. 大手不動産会社の売却保障で売却

スケジュール:3ヶ月程度
売却価格:相場の8〜9割程度

引き渡しまでのスケジュールに3ヶ月以上余裕がある場合は、大手不動産会社の買取保証(売却保証)が良いでしょう。

買取保証とは期間限定で売出し、期間内に家が売却できないと不動産会社が買取ってくれる保証のこと。

買取保証イメージ

売出し期間中は高値で売出すチャンスもあり、売れ残っても「買取保証額」で買い取ってもらえるため安心です。

ただし買取保証は一部の大手しか扱っていません。

買取保証がある大手は、東急リバブル野村の仲介+など。

また小田急沿線であれば、小田急不動産、東京都心ではSRE不動産(旧ソニー不動産)もあります。

買取保証のある大手にまとめて無料査定を依頼するなら、すまいValueが便利。

すまいValueは大手6社で共同運営する一括査定サイトで、買取保証のある大手3社にまとめて査定を依頼できるのはすまいValueしかありません。

すまいValue

すまいValueの公式サイトはこちら
すまいValue

SRE不動産は、個別に無料査定を依頼すればよいでしょう。

SRE不動産(旧ソニー不動産)の公式サイトはこちら
SRE不動産

ハウスハウス

買取保証はすごく良さそうだけど、注意点はないの?


家博士家博士

売り出し価格を値下げするスケジュールが決まっていたり、ある程度人気がある家しか対象にならないなど注意点もある。
それでもスケジュール重視の人には、メリットが大きいと思うけどね。

方法3. 普通の売却

スケジュール:3〜6ヶ月程度
売却価格:相場通り

普通に売却する場合は、スケジュールが確定できませんが、価格は一番高く売ることができます。

不動産会社選びで8割決まると考える

離婚で家を売却する時に失敗しがちなのは、不動産会社1社の査定だけで、比較せずに媒介契約を結んでしまうこと。

家の売却が成功するかどうかは、不動産会社選び、さらに言うと「不動産会社の担当者選び」で8割が決まるといわれます。

必ず複数の不動産会社に査定を依頼

不動産会社と媒介契約を結ぶ前に、必ず3社以上、できれば6社の不動産会社に査定を依頼して、担当者の意見を聞き比べましょう。

今は不動産相場が局地的に上昇しており、あなたのエリアに詳しい不動産会社とそれ以外の不動産会社では、査定価格に大きな差が付く可能性があります。

売り急がない

離婚で家を売る時に多い失敗は、
「売り急いで、相場より安く家を売ってしまう」
ということ。

家を売る時は、少なくとも3ヶ月、できれば6ヶ月の期間を見込んでおきましょう。

離婚の際は、なるべくスッキリ片付けて、早く新しい生活に馴染みたいもの。

しかし家を少しでも高く売りたい場合は、
早く売る = 安くなる
と考えて、じっくり売る姿勢が大切です。

売却期間はマンション4ヶ月、戸建て5ヶ月

首都圏で過去5年に売買された、マンションと戸建ての売却期間は、査定依頼から引き渡しまでで、

  • マンション: 平均約4ヶ月
  • 戸建て: 平均約5ヶ月

詳しい内訳はこちらです。
平均売却期間(2019年首都圏)

財産分与は引き渡しが終わってから

家の引き渡しが終わるまで、家の価格は確定しません。

家の価格が関係する財産分与は、家の引き渡しが終わり、家の価格が確定した後にしましょう。

家の価格は3段階に変化する

家の価格は、売却の過程で3段階に変化します。

1. 売り出し価格
売り手(あなた)が売り出す価格。
通常は実際に希望する価格より高めの価格で売り出すことが多い。
2. 指値(さしね)
買い手が希望する価格
3. 成約価格
売買契約が成立する価格

売り出し価格通りに売れることが理想ですが、多くの売買では買い手から指値が入ります。

買い手の希望する「指値」と「売り出し価格」の間で交渉して、最終的に合意した価格が「成約価格」になります。

例として2019年の首都圏マンション・戸建ての実績はこちら。

売り出し価格と成約価格の差
(2019年首都圏マンション)

首都圏中古マンションの築年数毎売り出し価格と成約価格2019年

売り出し価格と成約価格の差
(2019年首都圏戸建て)

首都圏中古戸建ての築年数毎売り出し価格と成約価格2019年

このデータは、高値で売り出して売れなかった物件も含んでいるため、実際はここまで差は大きくありませんが、それでも10〜20%の差があると考えた方が良いでしょう。

競合が少なければ相場+10%で売れる場合も

不動産はたった1人の買い手がいれば成立する取引。

相場価格より10%高めに売り出しても、競合物件が少なければ売り出し価格で売れてしまうことがあります。

だから競合が少なければ、売り出し価格は相場より10〜15%高めにすることができます。

逆に周囲に競合物件が多い場合は、相場通りかすこし低めの価格で売り出すしかありません。

買い手の融資が流れるとキャンセルに

売買契約を結んだ後でも、買い手の融資が流れれば、売買契約は解除されます。

買い手が住宅ローンを使って購入する場合、売買契約には停止条件が含まれるのが一般的。

買い手のローンが流れた場合に自動的に売買契約がキャンセルになります。

売買契約がキャンセルになると、家の売却はふりだしに戻ります。

家の売買では、引き渡しが終わるまで、家の価格は確定しないと考えておきましょう。

役割分担をある程度決めると楽

離婚で家を売却する際は、お互いに作業の分担を決めておくと楽です。

家の売却にはこの様な作業があります。

  • 不動産会社への査定依頼(なるべく複数)
  • 各不動産会社からのヒアリングと不動産会社選定
  • 媒介契約
  • 販売活動(不動産会社対応、内覧対応、価格調整、リフォーム)
  • 売買契約
  • 銀行との連絡(住宅ローンがある場合)
  • (引越し、清掃)
  • 引き渡し(ローン返済、抵当権抹消)

特に内覧は、売却を成功を左右する重要な作業。

住みながら売る場合は注意が必要です。

家を売る手順についてはこちらで詳しく解説しています。

まとめ

離婚で家を売却する場合の注意点をまとめると…

  • 不動産会社選びで8割決まると考える。
    一括査定サイトを上手く利用する。
  • 高く売るなら売り急がない。スケジュール優先なら「買取」と「買取保証」も考える。
  • 引き渡しが終わるまで、家の価格は確定しない。
  • 家の売却費用と税金も考慮して予算計画を立てる。
  • 役割分担をある程度決める。

あなたの家の売却が成功することを、心よりお祈りしております!

一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。 一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。 この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue
    おすすめ1位
    すまいValueバリュー
    査定実績:
    77万件(2016年開始)
    不動産会社数:
    大手6社(全国875店舗)
    運営会社:
    大手6社共同運営
    三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル野村の仲介+小田急不動産三菱地所の住まいリレー
    実績 5.0
    不動産会社 4.5
    運営会社 5.0

    大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国875店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
    2023年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
    簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
    さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細

    管理人のコメント

    地方では大手より中小が強いエリアもあるため、HOME4USUUMOが良い場合もあります。
    しかし都市部では「すまいバリュー」が現状で最強の一括査定サイトでしょう。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。営業マンの質もワンランク上です。

  2. 【公式サイト】すまいValue


  3. SRE不動産
    おすすめ2位
    SRE不動産(旧ソニー不動産)
    査定実績:
    (2014年開始)
    不動産会社数:
    売主側1社(買主側多数)
    運営会社:
    SREホールディングス(東証PRM)
    実績 4.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 5.0

    すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。ただし利用できるエリアは首都圏と関西圏のみ。
    あのソニーが始めた不動産会社で、大手で唯一のエージェント制を採用。他の不動産会社が積極的に買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。またAI査定に定評があり、千社以上に技術を提供するほど。まずメールで概算価格だけ査定できます。
    さらに詳しくはこちら⇒SRE不動産の詳細

    管理人のコメント

    エージェント制は売主だけ担当し、買主は他の不動産会社が探すため、複数に売却を依頼するのに近い効果が期待できます。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで利用がオススメ。

  4. 【公式サイト】SRE不動産


  5. HOME4U
    おすすめ3位
    HOME4Uホームフォーユー
    査定実績:
    累計50万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    2,100社
    運営会社:
    NTTデータ・スマートソーシング
    実績 5.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 4.0

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績50万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
    不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
    さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
    ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
    あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】HOME4U

各エリアで最適な組み合わせ



エリア別のオススメ一括査定サイト

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