都心イメージ
「マンション価格が高騰しているけど、景気も怪しいからそろそろ売り時かな…」

マンションを売るタイミングでお悩みでしょうか?

マンションを売るなら、高騰しているマンション相場が下がる前に売り抜けたい。

もしマンション相場が先読みできれば理想的ですね。

そんなあなたが注目すべき流れがあります。

高騰していているマンション価格ですが、マンションの売り時は2019年まで、2020年中には風向きが変わると予想する専門家が増えています。

この記事を読めば、専門家の予想とその根拠に納得できるでしょう。

確かに今の状況は、

  • 米中貿易戦争による世界的な景気後退
  • 日銀の異次元金融緩和の限界と副作用
  • 減少し続ける会社員の手取年収と年金不足

など、暗い話題ばかり。

このような金利動向、景気の波から、マンションの売り時がある程度見えてきます。

さらにマンションの売り時は、あなたのマンションの事情にも左右されるもの。

あなたのマンションが売り時なのかも、合わせて考えましょう。

もしマンションの売り時が2020年中に終わるとしても、まだ今なら余裕を持って売却の準備を進めることもできます。

今回は、マンションの売り時を「マンション売却相場の動き」と「あなたのマンションの事情」の2つの面から、分かりやすく解説します。
(不動産投資歴8年の筆者が、プロの不動産投資家として、マンションの売り時を徹底検証しています。)

この記事が、マンションの売り時に対するあなたの迷いや不安を解消し、あなたが安心してマンションの売り時を判断できるために少しでもお役にたてば幸いです。

マンションの売り時は2つの要素で決まる

マンションの売り時は、大きく分けて次の2つの要素で決まります。

  1. 相場で決まる売り時。
  2. あなたのマンションで決まる売り時

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.相場で決まる売り時

相場イメージ
マンションを含め、不動産価格は常に変動しています。

相場を知るために最も参考になる指標が、国土交通省が発表している「不動産価格指数」です。

中古マンション価格は高騰している

不動産価格指数(全国)

不動産価格指数(全国)2019年10月

「不動産価格指数」とは

不動産価格指数とは、純粋に不動産相場の価格変動を見ることができる指数。

国土交通省がヘドニック法という統計計算手法で、年間30万件の不動産売買成約価格から築年数や立地などの余計な要素を取り除き、純粋な価格変動をまとめたもの。

マンションは、この6年半で45%も値上がりしています。

中古マンション価格高騰の原因

中古マンションを買う人が増えているからではない

中古マンション価格の高騰は、中古マンション購入者が増えていることが原因かと思いがちですが、実は違います。

逆に中古マンションを売り出す人が増えて、中古マンションは売れにくくなっています。

首都圏中古マンションの成約と新規登録件数

首都圏マンション成約と売出し

成約件数(中古マンションの売買件数)と新規登録件数(中古マンションを売り出した件数)を、5年前の2013年度と比較すると、

  • 成約件数(中古マンションの売買件数)
    2013年:36,432件
    2018年:37,217件(2013年に比べ+785件(+2%)
  • 新規登録件数(中古マンションを売り出した件数)
    2013年:163,637件
    2018年:206,901件(2013年に比べ+4.3万件(+26%)

新規登録件数が+26%と大幅に増えていることが分かります。

ハウスくんハウスくん

中古マンションが人気だから、価格が上がったわけではないのか。
じゃあ、なぜ中古マンション価格が高騰しているの?


家博士家博士

新築マンションの価格が高騰しているからだよ。
中古マンションの価格は、新築マンション価格を元に決まるからね

中古マンションの価格は新築マンション価格から決まる

中古マンションの価格は新築マンション価格から−何%という具合に決まります。

マンションの価格と築年数をまとめたものがこちら。

マンションの築年数と価格(2018年)

マンションの築年数と価格下落率2018年

新築マンション価格を元に、築21〜25年まで緩やかに価格が下がっていることが分かります。

新築マンションの価格が高騰した

新築マンションイメージ
新築マンションの価格が高騰し、中古マンション価格を高騰させました。

首都圏における新築マンションの1m2あたり平均単価は、
2012年度: 64.5万円/m2
  ↓
2018年: 86.9万円/m2(+35%上昇!!)

ハウスくんハウスくん

35%も値上がりしているんだ!
でも、どうしてこんなに値上がりしているの?

家博士家博士

新築マンションの価格が高騰しているのには、次のような背景があるんだ

新築マンションの価格高騰の背景5つ

低金利により同じ負担で買える価格が上がった
日銀の金融緩和により、住宅ローンが超低金利に。
同じローン負担でも買える価格が上がっている。

例)ローン負担月10万円の借入可能額
金利3.0%: 借入可能額2,598万円
 ↓
金利0.5%: 借入可能額3,852万円(+48%)
共働きによる世帯収入の増加
共働きの増加という社会情勢の変化に伴い、世帯収入も増加。
好景気による心理的な効果もあり、高額物件を購入する世帯が増加している。
マンション建設費の高騰
好景気による建築資材や人件費の上昇に伴い、建設費自体が高騰している。
都心、駅近、駅直結など好立地で高額な物件の増加
購入者がより立地条件にこだわる傾向なので、高額な好立地物件が増えている。
大手デベロッパー主導の強気の値付け
価格が高いマンションでも売れるため、建設費の高騰と地価の上昇を売値に上乗せし、強気の値付けが続いている。

以上のように、市場の変化と融資の受けやすさ、所得の増加などが新築マンションの価格高騰の背景にあると考えられています。

2019年に高騰が終わる理由とは

ここ数年続いてきたマンション価格の高騰ですが、2019年に終わるとの見方もあります。

なぜ、2019年に高騰が終わると言われているのでしょうか。

日銀の金融緩和の限界と好景気の終わり

日銀
今のマンションの価格高騰のきっかけは、日銀の金融緩和と好景気。

しかし、金融緩和策はもう限界になりつつあります。

お金を印刷した量(中央銀行総資産)のGDP比

中央銀行が印刷したお金の量

出典:OECD Data

すでに日銀が金融緩和で印刷したお金の量は、GDP比でみると米国の5倍以上、EUの2倍以上と桁違いの数字になっています。

いくらなんでも、もう日銀の金融緩和は限界を迎えているのが現実です。

これ以上の金融緩和は難しいと見る専門家が増えています。

景気の落ち込みでマンション価格下落の予想も

日銀が金融緩和を続けたとしても、景気が落ち込めばマンションを購入する人が減るため、マンション価格は下落します。

すでに世界景気は変調の兆しがありますが、2019年〜2020年中には世界経済に大きな経済危機があると予想する経済専門家は増えています。

事実、過去を振り返るとほぼ10年周期で経済危機がありました。

  • 1987年10月 ブラックマンデー(米株が1日で22.6%暴落)
  • 1998年10月 ロシアの債務不履行、LTCM(米ヘッジファンド)の破綻、日本でも日債銀など多くの金融機関が破綻
  • 2008年9月 リーマンショックで世界的な経済危機に
  • 2019年 ???

現在の景気動向といえば、暗い話題ばかり。

  • 米中貿易戦争による中国の景気減速
  • イギリスのEU離脱
  • 世界的な中央銀行緩和の行き過ぎによる不安定な金融市場
  • アメリカ・EUの景気減速

景気の動向は、マンションの売り時に大きく影響しますが、マンション相場への影響には数ヶ月遅れがあります。

景気を判断するには、まず初めに動く「日経平均株価」「米ダウ工業平均株価」に注目しておきましょう。

【参考】日本経済新聞・日経平均株価
【参考】ブルームバーグ・ダウ平均株価

オリンピック前に売り抜けようと考えている人が多い

2020年の東京オリンピック開催が決まり、特に東京の湾岸エリアを中心に不動産価格が上昇しました。

こうしたオリンピックによる効果は、大会が始まる前に無くなってしまうもの。

オリンピック効果で利益を上げるためには、開催前に売り抜ける必要があります。

そのタイミングはまさに2019年〜2020年前半。

それを過ぎるとオリンピック効果も薄れてしまい、価格下落が始まる恐れがあります。

購入から5年過ぎると「長期譲渡所得」で税率が下がる

マンションを売却して利益が出ると譲渡所得となり、自宅は3,000万円まで特別控除がありますが、投資用賃貸では所得税がかかります。

所得税の税率は、購入から5年を境に税率約40%→約20%と半減するため、購入から5年目以降に売る人が増えます。

今回は2013年1月以降にマンション相場で高騰し、利益が出ている人が多いため、2019年から売却を考える増える見込み。

つまり2019年から、マンションを売り抜ける個人投資家が増えるのです。

譲渡所得と所得税については、こちらで詳しく解説しています。

すでに新築マンションの竣工済み・値引きが増えている

ここまで続いてきた新築マンションの価格高騰ですが、実は竣工済みの物件については、すでに値引きが増えています。

「高くても売れる」という状況が、少しずつ変化してきているのです。

例えば、首都圏の新築分譲マンションでは、初月の契約率が5年連続で下落し、79.5%(2013年)が62.1%(2018年)となっています。

新築分譲マンション初月契約率推移(首都圏)

首都圏の新築分譲マンション初月契約率
好不調の判断基準が70%といわれるため、これ以上の低下は限界です。

こうしたことが増えると、当然、マンション価格も下がってくるもの。

今後どれほどの影響があるかはまだ分かりませんが、確実に状況は変わっているのです。

2019年10月の消費増税の影響

2019年10月の消費税増税の影響も見逃せません。

マンションの購入自体には緩和措置があるため影響は少ないものの、景気全体では徐々に消費が冷え込んでいくと予想されています。

このように、2019年以降はマンションの価格が高騰を続けるための材料が減る一方。

そのため、2019年〜2020年には、高騰相場が終わると考えられているのです。

マンション価格下落の引き金は金融緩和終了又は景気後退

以上、マンション価格高騰が終わる理由を見てきましたが、この中でも特に下落の引き金になると予想されているのが日銀の金融緩和終了と景気後退。

日銀が現在実施している金融緩和策を終え、金融引き締めを始める発表があったときが、価格下落の引き金になると見られています。

また日銀が金融緩和を終えない場合も、株価が大幅に下落を始めると、マンション価格も数カ月後には下落を始めると予想されます。

ハウスくんハウスくん

金融引き締めが始まるとどうなるの?

家博士家博士

住宅ローンの金利が上昇するんだ。
今の超低金利は日銀による金融緩和策による特別な数字。
それが終わるから、金利も上昇するというわけ

ハウスくんハウスくん

住宅ローンの金利が上昇すると、なぜマンション価格が下がるの?

家博士家博士

金利が上がると住宅ローンの返済額が増える。
だから価格が高いマンションは売れなくなる。
また住宅ローン返済に困る人がマンションの売却を考える。
売り手は増えて買い手が減るから、価格は下がる一方というわけ

例) 5000万円の住宅ローン(35年)の場合
金利1%の場合: 月額返済14万1,142円
  ↓
金利4%の場合: 月額返済22万1,387円(+57%増)

こうした金融引き締めは、新規発行される10年国債の利回りに注目しておくと動向が掴みやすくなります。

新規発行10年国債利回り

新規発行10年国債利回り(2017年12月)

そもそも、住宅ローンの変動金利は短期プライムレートによって動くものですが、その多くは「5年固定」や「10年固定」。

この場合は10年国債の利回りである長期金利に連動するのです。

もう一つ知っておきたいのが、金利は長期金利が先に動いて、その後を追うように短期プライムレートが動くという点。

そのため、10年国債の利回りに注目しておくと良いのです。

ハウスくんハウスくん

じゃあ景気が後退するとどうなるの?


家博士家博士

景気が後退すると、みんな用心して大きな買い物を控えるんだ。
だからマンションを買う人が急に減って、逆にマンションを売り急ぐ人が増え、マンションが投げ売り状態になる。
2008年〜2009年がそうだったよ。

まずは今のマンション価格を無料査定で確認してみては

まずあなたのマンションが今いくらで売れるのか、確認してみてはいかがでしょうか。

マンション売買実績が豊富な不動産会社3〜6社に、無料査定を依頼してみましょう。



ハウスくんハウスくん

マンション売却実績が豊富な不動産会社はどうやって探すの?


家博士家博士

不動産会社に心当たりが無ければ、一括査定サイトを使うと簡単だよ


一括査定サイトを利用すれば、簡単に複数の不動産会社へ査定依頼ができます。

一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。

一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。

この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue

    すまいvalue
    実績5.0
    不動産会社4.5
    運営会社5.0
    査定実績:
    18万件(開始後2年合計)
    不動産会社数:
    大手6社・全国870店舗
    運営会社:
    大手6社共同運営

    大手6社(三井不動産リアルティ・住友不動産販売・東急リバブル・野村不動産アーバンネット・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年10月に立ち上げた一括査定サイト。
    6社といっても全国870店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
    売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
    首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
    2019年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして、「すまいValue」が新定番となっています。

    管理人のコメント

    地方では大手より地域密着の中小不動産会社の方が強い場合もあるため、地方の郊外から外れたエリアではLIFULL HOME'S又はHOME4Uも確認してみたほうが良いでしょう。
    しかし都市部の方は「すまいバリュー」が現状では最強の一括査定サイトです。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。
    机上査定と訪問査定が選べる点もおすすめ。

  2. 【公式サイト】すまいValue

  3. LIFULL HOME'S

    LIFULL HOMESイメージ
    実績4.5
    不動産会社4.5
    運営会社5.0
    査定実績:
    非公開(サイト利用者476万人)
    不動産会社数:
    1,777社
    運営会社:
    株式会社LIFULL

    運営は、HOME'SのテレビCMでおなじみの東証1部上場 株式会社LIFULL。2008年にマンション専用でサービスを開始。2011年から戸建ても含めて売却査定ができる仕様に。参加会社数が多く、特に地元密着系の中小不動産会社が多数登録しています。

    管理人のコメント

    不動産会社を選ぶ際に、各社の特徴(買取保障、瑕疵保証制度あり、半数以上がベテランなど)がアイコンで表示されるので、選びやすいシステムです。
    訪問査定ではなく机上査定を希望する場合は、不動産会社へのメッセージ欄で伝えると良いでしょう。
    選ぶ会社の数は3社〜6社がオススメです。

  4. 【公式サイト】LIFULL HOME'S

  5. HOME4U

    HOME4Uイメージw330
    実績5.0
    不動産会社4.0
    運営会社5.0
    査定実績:
    累計35万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    1,300社
    運営会社:
    株式会社NTTデータ・スマートソーシング

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数35万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
    不動産会社は大小バランスよく登録されているため幅広く依頼ができます。

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
    ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
    あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】HOME4U


首都圏・関西圏ならSRE不動産(旧ソニー不動産)も

首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)、関西圏(大阪・兵庫)の場合は、SRE不動産(旧ソニー不動産)もおすすめです。

HOMES

SRE不動産は、あのソニーが始めた不動産会社。

アメリカ式エージェント制度を取り入れ、完全に売り主の立場で家の売却をサポートしてくれます。

ソニー不動産について詳しくはこちら
SRE不動産(旧ソニー不動産)の評価・口コミ、利用するときの注意点とは

SRE不動産では、メールで査定結果を教えてくれるので、とりあえず査定価格の取り寄せだけでも試す価値はあります。

SRE不動産の無料査定依頼はこちら
SRE不動産

2.あなたのマンションで決まる売り時

相場が売り時でも、あなたの場合は少し事情が変わるかもしれません。

あなたのマンションによって決まる売り時について見ていきましょう。

これはマンションの価値によって変わる売り時になります。

いつか売るなら早い方が高く売れる

相場が一定だとすると、マンションの資産価値は、築年数とともに右肩下がりで下落していきます。

先程の築年数と価格をもう一部見てみましょう。

マンションの築年数と価格下落率

マンションの築年数と価格下落率

首都圏のマンションでは5年ごとに約10%ずつ下落し、築26年を超えると新築時から−65%程度でほぼ底値に。

近畿圏では下落率が更に高く、最初の5年で20%近く下落。

築21年を超えると新築時から−70%程度で底値となります。

築年数が経過した物件は売るのも難しい

早めに売る方が良い理由は、価格以外にもあります。

そもそも、築年数が経過した物件は売れにくくなるからです。

首都圏中古マンションの成約率(2017年)

マンションが売れる割合

首都圏における成約率を築年数ごとに見てみると、築20年までの物件の成約率は20%以上。

それが、築21年以上になると20%を下回り、築26〜30年では14%にまで落ち込むのです。

比較的築浅の物件であっても、成約できるのは4件に1件程度。

築古物件の売却がいかに難しくなるか、イメージできるのではないでしょうか。

家博士家博士

もうひとつ覚えておきたいのが、築年数が5年や10年など切りのいい数字を超えると売りにくくなる点。
マンションを探す人は5年区切りで条件を設定するから、そこを超えると条件にも引っかからなくなるんだ

ハウスくんハウスくん

切りのいい数字の範囲内に収まっているかどうかも、意外に重要なポイントなんだね

できれば5年住んでから売った方がメリットは多い

「早めに売った方が良い」と書きましたが、税金の面から考えると5年住んでから売る方がメリットは多いもの。

  • 固定資産税は新築から5年間の軽減措置があり、半額になる
  • 所有期間が5年を超える物件を売却し損失が出ても、税金が戻る(損益通算が可能)
  • 所有期間が5年を超える物件を売却し利益が出ても、税率が低い

なお、所有期間は「引き渡し日から売却日まで」ではなく、「引き渡し日から売却した日の属する年の1月1日まで」で考えます。

家博士家博士

例えば2019年3月に売却する場合、その物件が2013年12月31日以前に取得した物であれば『所有期間が5年を超える物件』となるんだ

ハウスくんハウスくん

単純に、購入してから売るまでの期間が5年を超えていればOKというわけではないんだね

なお、マンションを売却して利益が出ても、3,000万円の特別控除によって納税額は0となる場合がほとんどです。

ただし、買い替えの場合はこの特別控除が使えないこともあるので、注意しておきましょう。

大規模修繕前は売り時

大規模修繕イメージ
実は大規模修繕の前も売り時のひとつ。

なぜなら、最近大規模修繕をきっかけに修繕積立金の大幅な不足が発覚し、その後の修繕積立金が2〜4倍へと増額されるマンションが増えているからです。

もし修繕積立金が大幅に増額されると、マンションは売れにくくなってしまいます。

時期として、大規模修繕の周期は一般的に築後12年〜15年おきなので、そろそろ近い場合は注意しましょう。

具体的に、修繕積立金が不足するかどうかの目安として、国土交通省のガイドラインが参考になります。

国土交通省による修繕積立金の標準価格

階数、建築延床面積修繕積立金平均値
(1m2あたり月額)
15階未満、5,000m2未満218円/m2・月
15階未満、5,000〜10,000m2202円/m2・月
15階未満、10,000m2以上178円/m2・月
20階以上206円/m2・月

※これとは別に機械式駐車場は、1台あたり月額7,085円〜14,165円が必要になります。

もしあなたのマンションの修繕積立金が、この金額より大幅に少ない場合は要注意です。

日本経済新聞の独自調査では、全国のマンションの75%が修繕積立金不足との報道もありました。
(参考)日本経済新聞・マンション修繕金、75%が足りず

売却時期として注意点は、修繕積立金の増額が決定したり、管理組合で修繕計画について議題に上ったりすると、そのことを重要事項説明書に記載する義務が生じます。

買い手によっては、「修繕積立金が増額されるなら、別の物件にしておこう」と考えることがあるかもしれません。

そうした事態を避けるためにも、増額や修繕計画について話し合われる前に売却へ行動を開始した方が良いのです。

リフォーム前も売り時

リフォームイメージ
もう一つの売り時は、リフォームを行う前。

築年数が経っていたりして古びてくると、リフォームをしてから売却をしようと考えるかもしれません。

しかし、これはあまりおすすめできません。

なぜなら、リフォーム費用を100%売値に反映できないから。

費用を上乗せしてしまうと割高になってしまい、買い手が見つからない可能性が高いのです。

ハウスくんハウスくん

リフォームして新しくすれば売れそうな感じもするけれど、そういうわけではないんだ

家博士家博士

このままの状態では売れそうにない…と考えるなら、リフォームと売却保証をセットにする選択肢もあるよ

リフォーム+売却保証という新しい売り方

アクセル君
東急リバブルのアクティブ売却パッケージ「アクセル君」は、マンションをリフォームし、家具を使ってモデルルームのように演出。
さらに売却保証をつけて売り出します。

リフォーム(税抜400万円〜)と家具の演出(税抜30万円)は有料ですが、支払いは売却後なので初期投資は不要。

一定期間内に売れなかった場合は、「査定価格+リフォーム費用」の100%で買取ってもらえる売却保証なので、売れないリスクも回避できます。

例:査定価格3,000万円、リフォーム費用に450万円かかった場合
→売却保証額は3,450万円になる

ただし対象マンションには下記の制限があります。

アクセル君の対象不動産

  • サービス適用時に「空き家」の区分所有マンション
     (原則、残置物がないこと)
  • 最寄駅より徒歩10分以内
  • 昭和58年(1983年)1月以降の築年
  • 専有面積(壁芯)50㎡以上
  • 査定価格2,500万円以上6,000万円未満
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東急リバブルの売却査定

季節による変動と競合のチェックも大切

「相場」と「マンションそのものの価値」によって大方の売り時は決まりますが、他に一応頭に入れておきたいのは、季節と競合のチェック。

季節による変動はわずかですが、一応知っておきましょう。

首都圏の中古マンション成約件数と価格

マンション売買の季節変動(首都圏)

東日本レインズより

一般的に、不動産の需要期は4月と9月のシーズン前といわれています。

新年度や長期休暇明けは引越しも増える時期だからです。

ただし、あえてその時期を狙うほどのインパクトはありません。

また、成約件数は8月と1月に下がる傾向がありますが、翌月には回復します。

成約件数が減っても、成約価格には影響しないことも読み取れます。

こうしたことから、売却に関しては「季節による変動はあるものの、それよりも相場やマンションそのものの価値」によって売り時が変わると考えておくと良いでしょう。

季節より要注意なのは、売り出しているマンションの競合の動きです。

特に同じマンション内で売り出している競合が多数いる場合は、価格競争に巻き込まれる恐れがあります。

また同じマンション内であまりにも多くの競合が売りに出していると、何かマンションに問題があるのかと怪しまれると恐れも。

競合が一時的にたまたま増えているだけなら、売り出す時期をずらすということも考えた方が良いかもしれません。

マンションの買い替えなら相場は関係ない

最後にもう一つ。

結婚や出産、定年といったライフイベントに合わせてマンションの買い替えを検討している場合は、相場は関係ありません。

なぜなら、買い替えでは「買う」と「売る」を同時に行うため、相場の動きは相殺されるため。

あなた自身のライフイベントで買い替えのタイミングを決めて下さい。

相場にこだわりすぎてしまうと思うように身動きが取れなくなってしまい、それがストレスとなることもあります。

買い替えによる売却なら、買い替えそのものを成功させることに注力しましょう。

一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。

一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。

この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue

    すまいvalue
    実績5.0
    不動産会社4.5
    運営会社5.0
    査定実績:
    18万件(開始後2年合計)
    不動産会社数:
    大手6社・全国870店舗
    運営会社:
    大手6社共同運営

    大手6社(三井不動産リアルティ・住友不動産販売・東急リバブル・野村不動産アーバンネット・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年10月に立ち上げた一括査定サイト。
    6社といっても全国870店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
    売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
    首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
    2019年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして、「すまいValue」が新定番となっています。

    管理人のコメント

    地方では大手より地域密着の中小不動産会社の方が強い場合もあるため、地方の郊外から外れたエリアではLIFULL HOME'S又はHOME4Uも確認してみたほうが良いでしょう。
    しかし都市部の方は「すまいバリュー」が現状では最強の一括査定サイトです。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。
    机上査定と訪問査定が選べる点もおすすめ。

  2. 【公式サイト】すまいValue

  3. LIFULL HOME'S

    LIFULL HOMESイメージ
    実績4.5
    不動産会社4.5
    運営会社5.0
    査定実績:
    非公開(サイト利用者476万人)
    不動産会社数:
    1,777社
    運営会社:
    株式会社LIFULL

    運営は、HOME'SのテレビCMでおなじみの東証1部上場 株式会社LIFULL。2008年にマンション専用でサービスを開始。2011年から戸建ても含めて売却査定ができる仕様に。参加会社数が多く、特に地元密着系の中小不動産会社が多数登録しています。

    管理人のコメント

    不動産会社を選ぶ際に、各社の特徴(買取保障、瑕疵保証制度あり、半数以上がベテランなど)がアイコンで表示されるので、選びやすいシステムです。
    訪問査定ではなく机上査定を希望する場合は、不動産会社へのメッセージ欄で伝えると良いでしょう。
    選ぶ会社の数は3社〜6社がオススメです。

  4. 【公式サイト】LIFULL HOME'S

  5. HOME4U

    HOME4Uイメージw330
    実績5.0
    不動産会社4.0
    運営会社5.0
    査定実績:
    累計35万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    1,300社
    運営会社:
    株式会社NTTデータ・スマートソーシング

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数35万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
    不動産会社は大小バランスよく登録されているため幅広く依頼ができます。

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
    ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
    あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】HOME4U


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