「マンション相場が高騰しているけど名古屋は? 値崩れする?」

マンションが高騰しているニュースもあり、名古屋のマンション相場が気になりますね。

家博士家博士

名古屋のマンション相場は、首都圏以上に上下動が大きい。
そろそろ風向きも変わりそうだから要注意だね。


マンション相場が値崩れする前に、マンションを高値で売り抜けたら理想的ですね。

今のマンションを活かして、資産を増やしましょう。

この記事では、名古屋の中古マンション売却相場を最新データから解説します。

またよく間違えがちなマンション価格診断の落とし穴も解説。

あなたのマンション売却が成功するために、この記事がお役に立てば幸いです。

愛知県のマンション相場(不動産価格指数)

愛知県の中古マンション価格は大きく上昇しています。

マンション価格の推移が最も正確に分かるのは、国土交通省の『不動産価格指数』です。

当サイトでは不動産価格指数を独自にグラフ化し、分かりやすくまとめました。

「不動産価格指数」とは
不動産の価格推移が純粋に分かる指数。
国土交通省がアンケートで集めた年間30万件の成約価格を元に、ヘドニック法という統計計算でまとめたもの。2010年の平均を100として算出し、毎月末頃に3ヶ月前までのデータが公表される。
【参考】国土交通省・不動産価格指数

約10年で84%上昇

不動産価格指数(愛知県)

不動産価格指数(愛知県)2023年8月

不動産価格指数によると、愛知県のマンション価格は大きく上昇しています。

最新(2023年7月31日発表)は、2023年5月までの売買実績。

日銀の金融緩和発表(2013年1月)以降、マンションの価格は+84%↑と大きく上昇しています。


ハウスハウス

マンションはスゴイ値上がりだね!
でも3ヶ月前より新しい価格は分からないの?


家博士家博士

先月までのデータが分かるレインズの統計を見てみよう。

愛知・名古屋のマンション価格(レインズ)

レインズが発表している統計データを見てみましょう。

ここではマンションの多い愛知県と名古屋市に着目します。

レインズの統計データとは
レインズが毎月公表している不動産売買の統計データ。レインズ(REINS)とは、不動産情報が登録されている唯一のデータベース。国土交通省の指定流通機関が運営する。不動産会社しか利用できず、統計データだけ一般に公開される。精度は不動産価格指数に劣るが、更新が翌月中旬と早いので、相場の動きが早く分かる。
【参考】中部レインズ東日本レインズ

愛知県は今年6月に高値更新、8月も高値

中古マンション売買相場(愛知県)

愛知県中古マンション価格と戸数2023年9月

マンション価格は、売買が成立した成約m2単価(グラフ赤線)で分かります。

愛知県の成約m2単価(赤線)は、2023年6月に高値を更新!
8月も高値で安定しています。

長期的には、日銀の金融緩和発表(2013年1月)から約10年半で72%値上がり。

  • 2012年12月 19.1万円/m2
  • 2023年 8月 32.9万円/m2(+72%)

ただし長期的な値動きは先述の不動産価格指数の方が正確なので、こちらは傾向を掴む参考値と考えてください。

いずれにしても2013年より前に購入したマンションなら、今売却すると大きな売却益が期待できるでしょう。

ハウスハウス

直近も高値で安定してるね。
でも値上がりしすぎで売れにくかったりしないの?


家博士家博士

中古マンションの売れ行きも安定してるよ。

成約戸数も安定している

成約戸数も今は安定しています。

コロナの影響は第1波だけで、その後の感染の波は成約戸数にほとんど影響ありませんでした。

ここ数年の値上がりも、中古マンションの成約戸数には影響ありません。

中古マンション成約戸数
(愛知県・前年同月比)

愛知県の成約戸数推移2023年8月

ハウスハウス

値上がりしてるし、売れ行きも問題なさそうだね。


家博士家博士

ただ売り出している在庫が増えているのが気になるかな。

売り出している在庫は増え続けている

愛知県で売り出している中古マンションの在庫は、増え続けています。

コロナで一時急減しましたが、すぐに回復。

今後も増え続けると予想されます。

中古マンションの在庫戸数(愛知県)

愛知県の中古マンション在庫戸数2023年9月

ハウスハウス

在庫は増えてるんだ!


家博士家博士

いずれ売る予定なら、早く売り出した方が有利だね。
名古屋市内も見ておこう。

名古屋市内も今年4〜6月に高値更新、直近3ヶ月も安定

中古マンション売買相場
(名古屋市内・3ヶ月次推移)

中部圏市場動向実績報告(名古屋市)2023年9月

名古屋市内は成約戸数が少ないため、3ヶ月毎のデータになります。

名古屋市の中古マンションも大きく値上がりしており、2023年4月〜6月に最高値を更新、直近3ヶ月の6月〜8月も高値で安定しています。

長期的にみると、日銀の金融緩和発表(2013年1月)から約10年半で73%上昇。

ただし長期的な値動きは、先述の不動産価格指数の方が正確なので、こちらは傾向を掴む参考値と考えてください。

成約件数も前年並みに回復しています。


ハウスハウス

名古屋市内も高値で安定してるね!
じゃあ自分のマンション価格はどうやって調べたら良いの?
やっぱりAI診断かな?


家博士家博士

AIなど匿名のマンションの価格診断は、誤差が大きいので参考程度に考えた方が良いよ。

マンション価格診断の落とし穴

レインズが使えず誤差が大きい

匿名でマンション価格を診断するサービスは、誤差が大きいため鵜呑みにすると危険です。

マンション価格診断の誤差が大きい理由は、「レインズ」の成約情報を使っていないため。

レインズとは
国内で唯一の不動産データベース。過去の成約情報や現在の売り出し情報が記録されており、不動産会社しか利用できない。外部に情報を公開できるのは、不動産会社が特定の売主に価格査定するときに限定されている。
ネットの価格診断サービスは、レインズの規約違反になるためレインズを使えない。

ハウスハウス

なんでレインズの情報は非公開なの?


家博士家博士

個人情報を保護するためだよ。
登記簿と合わせてみると、誰がいくらで売ったのか分かってしまうからね。

仕方なくネット上の無料情報を使っている

ネット上のマンション価格診断サービスは、レインズの成約情報が使えないため、仕方なくネット上の無料情報を使っています。

ネット上の無料情報は大部分が売り出し価格で、成約価格とは7%〜36%誤差があります。

売り出し価格と成約価格
(愛知県・中古マンション2021年)

愛知県中古マンション売り出しと成約価格2021年

一応、成約情報も一部公開されていますが、個人が特定できないように詳細が隠されており、査定に使えるレベルではありません。

ハウスハウス

そっか。
でもレインズが使えなくても、最近はAI技術がスゴイんじゃないの?


家博士家博士

確かにAIの技術は大きく進化しているけど、元になる学習データが違っていると、AIも間違ってしまうんだ。

AIも学習データが違うと間違った結果に

残念ながら、マンションの成約情報(レインズ)を学習していないAIは、マンションの成約価格を正しく診断できません。

なぜなら間違った元データを学習したAIは、価格診断でも間違った答えをするため。


Ai査定の問題点

AIとは、ざっくり説明すると「大量のデータを学習して、そのデータから規則性を読み取り、答えを推測するシステム」。

赤ん坊が学習して言葉を喋るようになるのと同じ様に、AIも学習して初めて機能します。

そのため、「AIが正確か」は、「学習データが正確か」が全てを左右することに。

例えば、日本語と英語を大量に学習したAIは、日本語と英語を通訳できます。

しかしこのAIに中国語を通訳させても、学習データに中国語がないので全く機能しません。

同じ様にネットの無料情報を集めて学習したAIでは、実際の成約価格(レインズ)と違う価格しか出せないのです。


ハウスハウス

AIもレインズが使えないと怪しいんだね。
じゃあレインズで正確に査定するにはどうすれば良いの?


家博士家博士

やっぱり不動産会社に無料査定を依頼するのが定番かな。

レインズで正確に査定するなら

不動産会社の無料査定が定番

レインズで正確にマンションを査定するなら、不動産会社に無料査定を依頼するのが定番です。

なぜならレインズを使えるのは不動産会社だけだから。

不動産会社は将来の契約につながる営業活動として、無料で査定してくれます。

もちろん査定を依頼したからといって売却する必要はなく、将来的に少しでも売却を考えているならOK。

マンションオーナーとしても、将来の売却で相談できる窓口ができるメリットがあります。

ハウスハウス

不動産会社はどこが良いの?


家博士家博士

エリアでマンション売却実績が豊富な不動産会社を3〜6社選ぶのがコツだよ。

実績豊富な3〜6社に依頼する

不動産会社に査定を依頼するときのポイントは、

  1. エリアで売買実績が豊富な不動産会社に絞る
  2. 上記の3〜6社に無料査定を依頼して、査定価格と話を聴き比べる

エリアで売買実績が豊富な不動産会社は、査定の精度が高くなります。

また今は都市部を中心に不動産価格が高騰しているため、不動産のプロでも査定が難しい状態。

不動産会社によって査定価格に差が出るため、1社だけでなく最低3社以上に査定を依頼しましょう。

ただし数が多すぎると対応が大変なので、多くても6社程度が良いでしょう。

ハウスハウス

売買実績が豊富な不動産会社はどうやって探せばいいの?


家博士家博士

不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトを使うと簡単だよ。


一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。
一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。

この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue
    おすすめ1位.
    すまいValueバリュー
    査定実績:
    77万件(2016年開始)
    不動産会社数:
    大手6社(全国875店舗)
    運営会社:
    大手6社共同運営
    三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル野村の仲介+小田急不動産三菱地所ハウスネット
    実績 5.0
    不動産会社 4.5
    運営会社 5.0

    大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国875店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
    2023年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
    簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
    さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細

    管理人のコメント

    地方では大手より中小が強いエリアもあるため、HOME4USUUMOが良い場合もあるでしょう。
    しかし都市部では「すまいバリュー」が現状で最強の一括査定サイトです。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。営業マンの質もワンランク上です。

  2. 【公式サイト】すまいValue


  3. HOME4U
    おすすめ2位.
    HOME4Uホームフォーユー
    査定実績:
    累計50万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    2,100社
    運営会社:
    NTTデータ・スマートソーシング
    実績 5.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 4.0

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績50万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
    不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
    さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
    ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
    あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  4. 【公式サイト】HOME4U


  5. SUUMO
    おすすめ3位.
    SUUMOスーモ
    査定実績:
    非公開
    不動産会社数:
    2,000社
    運営会社:
    リクルート
    実績 4.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 4.0

    SUUMOといえば、不動産購入者の9割以上が利用する圧倒的な知名度の不動産情報サイト。運営はリクルートなので安心。登録不動産会社数は2,000社で、物件とエリアで最適な会社を絞った上で紹介されます。
    さらに詳しくはこちら⇒SUUMOの詳細

    管理人のコメント

    大手から地元に強い中小までバランスよく登録されています。最近は数を絞って紹介されるため、最低でも3社以上、できれば6社程度に査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】SUUMO(スーモ)

ハウスハウス

しかしマンションは、まだまだ値上がりするのかな?


家博士家博士

判断はあくまで自己責任だけど、これ以上の値上がりは厳しいかも。
長期的に需給バランスが厳しくなるし、今は金融緩和の限界が心配だね。

名古屋及び愛知県のマンション売却相場の見通し

長期的には厳しい環境

長期的に名古屋及び愛知県のマンション相場は、厳しい環境です。

なぜならマンションを売り出す人が増える一方で、買う人は減っていくため。

売出しが3.2倍に増えるも、成約は少ししか増えず

すでに中古マンションの売り出し戸数(レインズ在庫戸数)は2000年から3.2倍に増えています。

しかし売買される成約戸数は、ほとんど増えていません。

在庫戸数と成約戸数の推移
(愛知県・中古マンション)

中古マンションの在庫と成約戸数の推移(愛知県)2022

ハウスハウス

売り出しは3倍以上に増えているんだ!
なんでこんなに増えているの?


家博士家博士

古いマンションが増えて、売り出されているからだよ。

築40年超の売出し予備軍が4.1万戸

愛知県では、2021年時点で築40年超のマンションが4万1,100戸と過去最多を更新。

建築年別の分譲マンション戸数(愛知県)

愛知県の築年数別分譲マンション戸数

マンションは築40年を超えてくると、所有者が施設に入ったり亡くなるなどして、多くが売りに出されます。

つまりこれら築40年超のマンションは『売出し予備軍』。

その数は、今売りに出されている在庫の約10倍にもなり、今後はますます増えていきます。


ハウスハウス

でもマンションのリノベーションとか流行ってるし、中古マンションを買う人が増えたりしないの?


家博士家博士

それは厳しいね。
高齢化でマンションを買う世代は減って、売る世代が増えているんだ。

購入世代は減り、売却世代は増え続ける

愛知県では高齢化が進み、マンションを購入する世代(30〜44才)は減り、マンションを売却する世代(65才以上)は増え続けています。

愛知県の人口推移

愛知県の人口推計

長期的には中古マンションを売る人が増え、買う人は減るため、中古マンション価格は下がると予想されます。

家博士家博士

日本は人口が減っているから、2040年には住宅価格は46%下落するという試算もあるんだ。
(※シンガポール国立大学不動産研究センターによる)


ハウスハウス

でも売る人が増えてるのに、なんで今は中古マンション相場は高騰しているの?


家博士家博士

新築マンション価格が高騰しているからだよ

新築の値上がりが中古価格を引き上げた

中古マンション価格は新築マンション価格で決まる

今の名古屋市・愛知県の中古マンション相場が高騰している原因は、新築マンション価格高騰が原因です。

中古マンションの価格は、新築マンションの価格をもとに決まります。
中部圏のマンション価格の変化がこちら。

新築・中古マンションの価格の変化
(中部圏・2012年→2021年)

新築と中古マンション価格(中部圏)2021

出典: 中部レインズ

新築マンションは10年間で65%も値上がり

中部圏の新築マンション価格は、2012年→2022年の10年間で65%も値上りしています。

新築分譲マンション価格の推移
(中部圏)

中部圏新築分譲マンション価格の推移2022

出典:中部レインズ

70m2のマンションなら、

  • 2012年 2,898万円
  • 2022年 4,774万円

と大きな値上がりになります。

ハウスハウス

新築マンション価格も値上がりしてるね!
でもなんで新築マンションが高騰しているの?


家博士家博士

日銀の金融緩和で住宅ローンが低金利で借りやすくなったことが一番の原因だね。
高値でも売れるから、新築マンションも好立地で高額な価格設定のものが増えて、ますます価格が高騰しているんだ。

新築マンション高騰の原因は、金融緩和による低金利

新築マンション価格が高騰している主な理由は、日銀の金融緩和により住宅ローンが超低金利で借りやすいこと。

例) 35年ローンで月々の支払いが12万円の場合

  • 金利2.0%: 借り入れ総額 3,622万円 
  • 金利0.5%: 借り入れ総額 4,622円(+27%UP!) 

低金利だと、月々の支払いが同額でより多くの金額を借りられます。

高い価格でも多くの人が新築マンションを購入することから、新築マンション価格の高騰が続いているのです

ハウスハウス

じゃあ新築マンションがどんどん値上がりすれば、中古マンションも高く売れるんだね。


家博士家博士

ところが価格高騰の原因だった金融緩和が、そろそろ終わりそうなんだ。

金融緩和の終焉が不動産価格の下落を引き起こす恐れ

日銀の金融緩和が限界の今、金融緩和の終焉により不動産価格が下落する恐れがあります。

不動産価格を高騰させた金融緩和が限界に

今の不動産価格高騰は、2013年1月に始まった日銀の異次元金融緩和が引き起こしたもの。
しかし日銀の金融緩和はすでに限界です。
日銀の印刷したお金の量を、GDP比で米国・欧州と比較すると、その厳しい現状は明らか。

中央銀行が印刷したお金の量(GDP比)

中央銀行総資産の比較(日米欧)2023年8月

出典:日本銀行内閣府FRBBEAECBEU

金融緩和で日銀が印刷したお金の量は、欧州の約3倍、米国の4倍以上と世界でも異常な数字に。

先進国として世界初の実験でしたが、さすがにこれ以上は効果より副作用が目立つため、今は金融緩和の出口が議論されています。

ハウスハウス

日本だけ、こんなにお金を印刷したんだ!
でも株や不動産が値上がりしたから、成功したんじゃないの?


家博士家博士

残念ながら、円安で日本円の価値が下がり、結果として日本経済は衰退した。

日本の経済は衰退した

金融緩和によって、日本経済は立ち直るどころか逆に衰退しました。

経済の指標となる国民一人あたりGDPは、金融緩和以降に伸びが鈍化。

今や米国の6割にまで落ち込み、韓国にも抜かれています。

一人あたりGDPの推移

一人あたりGDPの各国推移

出典:OECD Data

ハウスハウス

確かに金融緩和以降は、日本だけ伸びてない!


家博士家博士

他にも日銀が日本株や国債を買い占めたことで様々な問題が起きている。
今は世界の主要国が金利を上げたから、日銀も金融緩和を終える流れだよ。

すでに世界は金利を上げた

主要国の中央銀行はすでにゼロ金利を解除し、金利を大きく引き上げました。

急激な利上げで一部の金融機関が破綻するなど副作用も出ていますが、金利はしばらく高止まりしそうです。

世界の中央銀行の動向
米国(FRB)←世界経済に最も影響が大きい

  • 2022年3月 ゼロ金利から利上げ開始
  • 2023年9月 金利5.25〜5.50%で維持も、年内にあと1回の利上げを想定

【参考】米FRB 利上げ見送り 円相場 1ドル=148円台半ばまで値下がり
欧州(ECB)

  • 2022年7月 ゼロ金利から11年ぶりの利上げ開始
  • 2023年9月 10回目の利上げで主要政策金利4.50%に

【参考】ヨーロッパ中央銀行 0.25%の利上げ決定 利上げは10回連続
英国(BOE)

  • 2021年12月 金利0.10%から利上げ開始
  • 2023年9月 金利5.25%で維持、高止まりの見通し

【参考】英中銀、利上げ見送り 21年11月以来15会合ぶり

日銀も金融緩和を終える流れに

世界的な利上げに逆らえず、日銀も金融緩和を終える流れです。

すでに2022年12月20日には、事実上の利上げ(長期金利上限0.25%→0.50%)を発表。
【参考】日本経済新聞・日銀が緩和縮小、長期金利の上限0.5%に 事実上の利上げ

これを受けて、住宅ローンの固定金利は急騰しました。

固定金利の推移
(フラット35最頻金利・新機構団信付)

固定金利の推移202309

また2023年7月28日には、長期金利を事実上0.5%→1.0%に利上げしました。
【参考】NHK・日銀 長期金利の上昇 事実上1%まで容認 円安の流れに注目

今後は固定金利がさらに上昇すると予想されます。

金融緩和が終わり変動金利が上がり始めると、不動産価格は大きく動くでしょう。

ハウスハウス

金融緩和が終わると、不動産価格はどうなるの?


家博士家博士

金利が上昇して、不動産価格は下落する恐れがある。


日銀の金融緩和が限界の今、いずれ金融緩和の終焉があり、不動産価格は下落する恐れがあります。
もし不動産を売却する予定なら、準備しておいたほうが良いでしょう。


家博士家博士

分かっているのは、まだ今はマンション相場が大きく値崩れしていないことだけだよ。

まとめ

愛知・名古屋の中古マンション価格は、日銀の金融緩和によって、2013年以降大きく値上がりしてきました。

しかし日銀の金融緩和はすでに限界。

金融緩和が終わり変動金利が上がり始めると、マンション相場は大きく動くかもしれません。

長期的にも、愛知・名古屋のマンション相場は高齢化と老朽化で多くが売りに出されるため、厳しい環境です。

ハウスハウス

いずれマンションを売る予定なら、早めに行動したほうが有利なのかな。


家博士家博士

とりあえず今の相場でいくらで売れるか、確認してみよう。
相場を知っておくと、将来の売却でも役立つよ。

あなたのマンションの価格を正確に知るためには、売却に強い不動産会社(3〜6社)に無料査定を依頼する方法が定番。

あなたのマンション売却が成功することを、心よりお祈りしております!

一括査定サイトの定番3社

一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。
一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。

この3社以外についてはこちらにまとめています。

  1. すまいValue
    おすすめ1位.
    すまいValueバリュー
    査定実績:
    77万件(2016年開始)
    不動産会社数:
    大手6社(全国875店舗)
    運営会社:
    大手6社共同運営
    三井のリハウス住友不動産販売東急リバブル野村の仲介+小田急不動産三菱地所ハウスネット
    実績 5.0
    不動産会社 4.5
    運営会社 5.0

    大手6社が共同で運営する一括査定サイト。6社といっても全国875店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。首都圏以外でもほとんどの都市で、三井・住友・東急の3社が実績トップを独占しています。
    2023年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトとして定番になっています。
    簡易査定を選べば郵送やメールで概算価格の査定が可能。
    さらに詳しくはこちら⇒すまいValueの詳細

    管理人のコメント

    地方では大手より中小が強いエリアもあるため、HOME4USUUMOが良い場合もあるでしょう。
    しかし都市部では「すまいバリュー」が現状で最強の一括査定サイトです。
    特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。営業マンの質もワンランク上です。

  2. 【公式サイト】すまいValue


  3. HOME4U
    おすすめ2位.
    HOME4Uホームフォーユー
    査定実績:
    累計50万件(2001年開始)
    不動産会社数:
    2,100社
    運営会社:
    NTTデータ・スマートソーシング
    実績 5.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 4.0

    日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始から累計で査定実績50万件と実績は十分です。運営はNTTデータ(東証プライム上場)のグループ会社なので安心。
    不動産会社は大小バランスよく登録されており、幅広く査定を依頼できます。机上査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。
    さらに詳しくはこちら⇒HOME4Uの詳細

    管理人のコメント

    HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多く、自然と査定精度が高くなる仕組み。
    ちなみに記入した内容は、後で不動産会社と話すときに修正できます。
    あまり悩まずとりあえず現時点の希望を書いておけば問題ありません。
    不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。

  4. 【公式サイト】HOME4U


  5. SUUMO
    おすすめ3位.
    SUUMOスーモ
    査定実績:
    非公開
    不動産会社数:
    2,000社
    運営会社:
    リクルート
    実績 4.0
    不動産会社 4.0
    運営会社 4.0

    SUUMOといえば、不動産購入者の9割以上が利用する圧倒的な知名度の不動産情報サイト。運営はリクルートなので安心。登録不動産会社数は2,000社で、物件とエリアで最適な会社を絞った上で紹介されます。
    さらに詳しくはこちら⇒SUUMOの詳細

    管理人のコメント

    大手から地元に強い中小までバランスよく登録されています。最近は数を絞って紹介されるため、最低でも3社以上、できれば6社程度に査定を依頼すると良いでしょう。

  6. 【公式サイト】SUUMO(スーモ)