「不動産の売却を考えていたけど、コロナショックで売り時を迷っている。」
最近、そんな声をよく聞きます。
幸い6月から不動産売買の成約件数も戻り、市況は従来の動きに戻っています。
もし不動産の売却を検討しているなら、そろそろ動き出しても良いでしょう。
せっかくですから、不動産の売却で失敗しないための3つの心得を紹介したいと思います。
この心得は、過去に私が8年以上不動産賃貸業を営み、マンション20戸以上を売却した経験から、ポイントをまとめました。
不動産売却で失敗しないためには、次の3つの心得が大切です。
不動産売却 3つの心得
- 不動産価格の相場を知る
- 不動産会社選びで8割決まる
- 残り2割は運、焦って売り急ぐな
それぞれ解説します。
心得1. 不動産価格の相場を知る
まず、あなたの不動産の価格がどのくらいか、相場を正確に把握しましょう。
なぜなら不動産売却で失敗する人のほとんどは、相場を知らず、結果として相場より大幅に安い価格で不動産を手放しているため。
相場を知ることで、例えば次のような失敗が防げます。
- 不動産会社の買取で、相場の6〜7割の査定額で手放す
- 不動産会社の査定価格が相場より20%安かったため、安値で売り出し即日売れてしまう。
- 悪質な不動産会社に囲い込まれて数ヶ月売れず、結局大幅に値下げして買取業者に仲介される。
いずれの場合も、相場さえ知っておけば途中で『何かオカシイ』と気付き、失敗しなかったはず。

じゃあ相場はどうやって知ればいいの?

プロの力を上手く利用するんだ。
不動産価格の相場を知るためには、プロの力を上手く利用する
相場を知るためには、不動産のプロである不動産会社の力を借りるしかありません。
なぜなら不動産は1件1件それぞれ違い、相場は常に変動しているため、普通の人が不動産の相場を知ることは、ほぼ不可能だから。
また不動産の成約事例が記録されている、国内で唯一のデータベース『REINS(レインズ)』は、不動産会社しか利用できないことも大きな理由です。
このような理由から、不動産会社に無料査定を依頼することが、不動産の相場を知る方法として定番となっています。
ただし無料査定を依頼するときは、不動産会社のペースで話が進まないように、あなたは不動産会社より優位な立場で査定を依頼する必要があります。

不動産会社より優位な立場って、どういうこと?

複数の不動産会社に相見積もりをとることで、不動産会社同士に競争してもらうんだ
『相見積もり』で不動産会社より優位な立場に
不動産会社に無料査定を依頼するときは、複数に依頼する『相見積もり』で、不動産会社より優位な立場に立ちましょう。
具体的には、3〜6社の不動産会社に無料査定を依頼します。
それぞれの不動産会社に、他社にも査定を依頼している『相見積もり』だと伝えて、競争してもらいます。
なるべく多くの情報を聞き出す
さらに査定段階で、なるべく多くの情報を不動産会社から聞き出しましょう。
競争状態の不動産会社は、自社の優位をアピールするために、精一杯の有益な情報を教えてくれます。
例えば、
- 高く売るための方法(瑕疵保険・フラット35適合証明・耐震基準適合診断など)
- 近隣の市場動向
- どの程度リフォームやリペアが必要か
- 近隣の成約事例
- 有効な広告方法
- 売り出し価格の目安
このような情報について、各社の違う意見をあらかじめ知っておけば、不動産を売り出してから何かを決断するときに役立ちます。

でもどこかで不動産会社を1社に決めないといけないよね。
そもそも査定を依頼する3〜6社はどうやって決めたら良いの?

良いところに気づいたね。
それが2つ目の心得。
不動産会社選びが大切なんだ。
心得2. 不動産会社選びで8割決まる
不動産売却では、不動産会社選びが成否の8割を決めます。
なぜなら、不動産の売却活動では重要なポイントのほぼ全てが不動産会社にお任せだから。
具体的には、広告、問合せ対応、内覧調整、買主との条件交渉、契約書作成、引き渡し、アフターケア。
全て不動産会社がします。
売却活動であなたがすることは、売り出し価格や価格調整で決断すること程度。
それすら、不動産会社のアドバイスを元に決断します。

やっぱり不動産会社選びが大切だね。
どうやって選べば良いの?

ポイントは2つあるよ。
優秀で信頼できる不動産会社を探す2つのポイント
- 無料査定を依頼するときは、エリアで売買実績が豊富な不動産会社から選ぶ
- 査定価格と話を聴き比べて、優秀で信頼できそうな不動産会社(担当者)を選ぶ

エリアで売買実績が豊富な不動産会社は、どうやって探せばいいの?

不動産会社の心当たりがなければ、一括査定サイトを使うと簡単だよ。
一括査定サイトの定番3社
一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。
一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。
この3社以外についてはこちらにまとめています。
すまいValue
- 査定実績:
- 40万件
- 不動産会社数:
- 大手6社・全国890店舗
- 運営会社:
- 大手6社共同運営
大手6社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年に設立した一括査定サイト。
6社といっても全国890店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
2021年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトです。
簡易査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。管理人のコメント
地方では大手より地域密着の中小が強い場合もあるので、3位のHOME4Uも確認した方が良いでしょう。
しかし都市部では「すまいバリュー」が定番です。
特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。SRE不動産(旧ソニー不動産)
- 査定実績:
- (2014年開始)
- 不動産会社数:
- 売主側1社(買主側多数)
- 運営会社:
- SREホールディングス株式会社
すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。利用できるエリアは首都圏と関西圏限定です。
あのソニーが始めた不動産会社で、売主だけを担当するエージェント制が特徴。無数にある他の不動産会社が買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。管理人のコメント
大手不動産会社でエージェント制はSRE不動産だけ。話を聞くと売却活動に役立つでしょう。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで査定を依頼することがポイント。まずメールで概算価格を査定してくれます。
HOME4U
- 査定実績:
- 累計40万件(2001年開始)
- 不動産会社数:
- 1,500社
- 運営会社:
- 株式会社NTTデータ・スマートソーシング
日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数40万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
不動産会社は大小バランスよく登録されているため全国どこでも幅広く依頼ができます。
机上査定を選ぶと、郵送やメールで査定可能。管理人のコメント
HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。
【公式サイト】すまいValue
【公式サイト】SRE不動産
【公式サイト】HOME4U
各エリアで最適な組み合わせ

あなたのエリアで最適な一括査定サイトの組み合わせはこちら。

不動産会社の話を聴き比べるときは、何に注意したらいいの?

極端に高い査定価格を出す不動産会社は、怪しいと思った方が良いね。
契約を取るために、売れない高値を提示しているかもしれない。
他の不動産会社と比較したら、査定根拠が怪しいからすぐ分かるよ。
心得3. 残り2割は運、焦って売り急ぐな
売却戦略を決めて一度売り出したら、安易に値下げをせずに、冷静に判断しましょう。
優秀で信頼できる不動産会社を選んで売却をスタートしても、運が悪いと買主が見つかるまで時間がかかることもあります。
買主が見つからない期間が長くなると、売り主は焦ってしまうもの。
不動産会社が必要ないと思っても、自ら価格を下げてしまいがちです。
優秀で信頼できる不動産会社を選んでいるなら、不動産会社のアドバイスに耳を傾けましょう。
例えば今回のコロナショックでも、4月〜5月は首都圏の中古マンション成約件数が半減しました。
しかし6月にはほぼ前年通りの水準まで戻っています。
慌てて売り急いだ売り主は、安値で売却して後悔している事例もあります。
値下げの判断は、不動産会社のアドバイスを聞いて、冷静に判断しましょう。
まとめ
ここまで『不動産売却で失敗しないための3つの心得』について解説してきました。
不動産売却で失敗しないための3つの心得
- 不動産価格の相場を知れば、大抵の失敗は防げる。
- 不動産会社選びが成否の8割を決める。
- 残り2割は運、焦って売り急がない。
あなたの不動産売却が成功することを、心よりお祈りしております!
一括査定サイトの定番3社
一括査定サイトは主要なものだけでも10社以上ありますが、定番はほぼ決まっています。
一括査定サイトの定番となっている3社はこちら。
この3社以外についてはこちらにまとめています。
すまいValue
- 査定実績:
- 40万件
- 不動産会社数:
- 大手6社・全国890店舗
- 運営会社:
- 大手6社共同運営
大手6社(三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+・三菱地所ハウスネット・小田急不動産)が共同で2016年に設立した一括査定サイト。
6社といっても全国890店舗あるため、ほぼ全ての地域をカバーしています。
売却実績も豊富で、特に首都圏では家を売却した3人に2人がこの6社を利用しているほど。
首都圏以外のほとんどの地方都市でも、三井・住友・東急の3社が売却実績のトップ3を独占しています。
2021年現在、大手6社は他の一括査定サイトからほぼ撤退したため、これら大手に査定を依頼できる唯一の一括査定サイトです。
簡易査定を選ぶと郵送やメールで査定可能。管理人のコメント
地方では大手より地域密着の中小が強い場合もあるので、3位のHOME4Uも確認した方が良いでしょう。
しかし都市部では「すまいバリュー」が定番です。
特に大手トップ3社(三井・住友・東急)の情報量、査定精度、販売力はやはり別格。優秀な営業マンも数多く抱えています。SRE不動産(旧ソニー不動産)
- 査定実績:
- (2014年開始)
- 不動産会社数:
- 売主側1社(買主側多数)
- 運営会社:
- SREホールディングス株式会社
すまいValueと合わせて利用したいのが、SRE不動産(旧ソニー不動産)。利用できるエリアは首都圏と関西圏限定です。
あのソニーが始めた不動産会社で、売主だけを担当するエージェント制が特徴。無数にある他の不動産会社が買主を探してくれるため、高値でスムーズに売れやすいメリットがあります。管理人のコメント
大手不動産会社でエージェント制はSRE不動産だけ。話を聞くと売却活動に役立つでしょう。ただし一括査定でなく1社だけの査定なので、すまいValueとセットで査定を依頼することがポイント。まずメールで概算価格を査定してくれます。
HOME4U
- 査定実績:
- 累計40万件(2001年開始)
- 不動産会社数:
- 1,500社
- 運営会社:
- 株式会社NTTデータ・スマートソーシング
日本初の不動産一括査定サイト。2001年のサービス開始依頼、査定累計数40万件と実績も豊富。運営は東証1部上場の株式会社NTTデータのグループ会社。
不動産会社は大小バランスよく登録されているため全国どこでも幅広く依頼ができます。
机上査定を選ぶと、郵送やメールで査定可能。管理人のコメント
HOME4Uでは査定依頼の記入欄が多いため、自然と査定精度が高くなる仕組みになっています。
ちなみに記入した内容はまた不動産会社と話をするときに修正できます。
あまり真剣に悩まず、とりあえず現時点の希望を書いておく程度で大丈夫。
不動産会社はかなり絞られて紹介されるので、なるべく多くに査定を依頼すると良いでしょう。
【公式サイト】すまいValue
【公式サイト】SRE不動産
【公式サイト】HOME4U
各エリアで最適な組み合わせ

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